混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部 作:グレン×グレン
それはそれとしてちょっと体の節々が痛い。何かやばい病気だとまずいし、ちょっと病院行って検査受けてみるか。収入増えたし。
祐斗Side
想像を絶する禁手と残神を利用した戦術を見せられたけど、そこからの戦闘も激しくなっている。
『ヤバイヤバイヤバイ! 押し切られるっ!?』
『兄さん! ここは私達で押さえます、かすめ取ってください!!』
アニル君とルーシアちゃんが慌てて状況を立て直そうとするけど、そう簡単に行けるわけがない。
『そういうわけにはいかねえなぁ!』
『ここは通しません!』
高速移動で動き回りながらのベルナさんの砲撃が足を止め、そこに行舩さんが準神滅具で攻撃を仕掛ける。
これによりルーシアさんは砲撃を味方ごと足止めされ、手一杯。
更にアニル君に対して、シルファ・ザンブレイブが突貫を仕掛ける。
『足止め任せたよ!』
『任せて! 期待には応えるわ!!』
他の相手を機動力で担当する枉法さんに答え、シルファ・ザンブレイブはマチェットを引き抜いてアニル君を抑えにかかる。
アニル君はヘキサカリバーの天閃担当ゆえに機動力は高い。更にラッシングチーターを併用している事もあり、機動力なら最高峰。
……だが、シルファ・ザンブレイブはそこで本腰を入れた。
『創生せよ、天に描いた星辰を―――我らは煌く流れ星!』
その瞬間、シルファ・ザンブレイブは一気に加速し、抜き去ろうとしたアニル君を食い止める。
『速いっ!?』
『悪いわね、期待に応えるのは得意なのよ!』
更に全方位から刃が迫り、アニル君は支配を利用しながらも足止めされる。
……そして、鬼札であるリュシオンもまた抑え込まれた。
『創生せよ、天に描いた星辰を―――我らは煌く流れ星』
星を開帳した黒狼さんが、真正面からリュシオンさんの素粒子を弾き飛ばし、デュランダルの斬撃すら凌いでいく。
というより、瞬間的な打撃に強い聖なるオーラを感じる。あれがヘキサカリバーとも打ち合った仕組みの正体か。
聖なるオーラに関係する星辰光。これは大きな要素となるだろう。
リュシオンさんもすぐに対応し続けるけど、武山さんはそれを強引に押し切っている。
打たれ強いな。戦車の駒で転生していると聞いているが、それにしても頑丈だ。
『この力……まさかっ!?』
『ほぉ? ぜひ後程に説明を伺いたいところですね!』
リュシオンさんですら、あれを突破するのは難しい。
実際相当に驚愕している。武山さんはそれを逆に興味深そうにしているぐらいだ。
そして、他のメンバーも殆どが抑え込まれている。
『……できれば、有終の美を飾りたいのですがね!』
女王であるエルトーナ・バルトリが突破して仕掛けるが、九成君は魔力放出で掻い潜りつつ、ショットライザーで牽制を仕掛けている。
更にボロボロのGFが残った腕で打撃を繰り出し、二人は別々に回避して距離が開ける。
そんなエルトーナに、迫る相手が二人。
『和地様! ここは任せて頂戴!』
『短時間なら抑えられます! 行ってください!』
『任せる、文香、文雄!』
大上文雄と文香・ヴォルフ。
九成君のチームに属する二人が、連携でエルトーナ・バルトリに対して時間稼ぎを敢行した。
エルトーナは即座に反撃するが、それをごり押しするように二人は突貫して足止めを仕掛ける。
……やはり固い。耐久力に特化した能力のようだけど、これは足止めにおいては効果的だ。
強い相手に倒されない。戦術的にこれはいやらしい。特に、強引にでも突破したい時にはクるね。
そう思った時、九成君は素早く三回目の魔力斬撃の構えに入る。
だが、その時状況は動き出している。
『読めてきた……これなら!』
『そうはいかない!』
リュシオンさんの適応が上回り始め、武山さんはどんどん押し込まれている。
その瞬間デュランダルのオーラが弱まっているが、武山さんが何かしているようだ。
だが、微々たるものだから突破は時間の問題。
更に、GFもまた砲撃体勢を完了している。
……この瞬間、九成君の勝敗が決定する一瞬になっている。
さぁ、どうするんだい、
和地Side
その一瞬に、俺はためらうことなく攻撃を選択する。
チャンスは一瞬。これを逃せば、リュシオン・オクトーバーの適応が俺達を追い抜く。
だから、こそ!
『制約成す勝利の銀剣ッ!』
俺は斬撃、GFが砲撃を放つより早くぶっ放した。
そしてその瞬間、GFはそれに対応する。
まだ残っている片方の腕。それを俺の斬撃にぶち当てる。
拮抗は数秒。すぐにでも腕は断ち切られるが、威力が殺され時間も稼がれる。
そして、弱まった斬撃を相手の砲撃が吹き飛ばす。
だが斬撃により砲撃は殺された。
ゆえに、判断は一瞬。
「なめるなぁ!」
俺は障壁を張り、同時に抜き打ちで銀剣を解放。
威力は大きく減衰するが、障壁で威力を殺されたことで、何とか弾き飛ばせる。
だがその瞬間、砲撃の反動を殺さなかったGFは一気に後退する。
俺は攻撃の反動ですぐには追いかけられない。
『和地様、抜かれました!』
更に凶報。黒狼が抜かれた。
リュシオン・オクトーバーが本気で移動を試みれば、到底黒狼では追いきれない。つまり、ほぼ詰みに近い状況が迫っており―
『BALANCE SAVE』
―俺が、一手早い。
既にショットライザーは起動済み。狙いをつける余裕は、ぎりぎりで間に合った。加え、GFには腕がないから防御も困難。
パラディンドッグは禁手を切り替えるが、その際ショットライザーによる必殺技も切り替わる。
ただ、制約成す勝利の銀剣の場合、威力的な問題から必殺技というよりは保険に近い。魔力斬撃が追い付かない時に、抜き打ちで対応する為レベルの威力しか出ないからだ。
だが、今この瞬間なら十分すぎる。
「……一手もらったぁっ!」
『パラディンシルバーブラスト!』
パラディン
シルバー
ブラスト
その銃弾は、狙い通り。破壊された装甲の割れ目に吸い込まれるように着弾した。
瞬間、機能を停止して崩れ落ちるGF。
まさにその瞬間、俺の視界にリュシオンさんが現れる。
視線が合った時、俺はちょっと自慢げに笑みを浮かべてしまったのを許して欲しい。
「悪いですが、一手の差で俺の勝ちです」
「……そうだね。ちょっと悔しいかな?」
『GFの機能停止を確認。涙換の救済者チームの勝利です』
そのアナウンスと共に、俺はかろうじて逃げ勝ったことを確信した
ギリギリで和地たちが逃げ切り勝ちした形になったこの戦い、いかがでしたか?
それはそれとして、今現在は次の章もだいぶ進んだ段階です。
ちょっと今までと毛色が違う方向性になりますので、そこのところご容赦を!