混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部 作:グレン×グレン
とりあえず、戦愛白熱編はこれが最終話となっております!
和地Side
試合が終わり、俺達は控室で一休みした後イッセー達と合流する。
するとそこには、既にアニルやルーシア達がいた。
「……グス……ッ」
ってルーシアが半泣き!?
あれ、これまずい!? 俺が怒られる奴!?
ちょっと俺は慌てるけど、俺に気づいたルーシアは涙をぬぐうと後ろを向いた。
「……お見苦しいところを、お見せしました」
気まずそうにそう言うと、なんか急に小走りになると角の向こうに抱き着いた。
と、そこで気まずそうな表情のリュシオンさんが片手で謝る姿勢をとりながら現れた。
あ、付いて来てたのか。
「御免ね。八つ当たりをするような真似はしないから安心していいよ?」
うん。良いお兄さんやってるよなぁ、リュシオン・オクトーバー。
ルーシアもいい傾向と見るべきかもな。甘えられる時に甘えるのは悪い事じゃないし、若い時の特権ともいえるし。
さて、それじゃあそろそろ始まりそうだな。
「……それで九成君。あの新技はどういったものなの?」
ほら来た。
イリナが興味津々で聞いてくるし、他のメンバーも似たり寄ったりの注目だ。
「まったくですわよ。あんな新技があるのなら教えて欲しいですの!」
ヒマリもプンプンしながら言ってくるが、まぁ相応の新技だったしな。
「まぁまぁ。今は競い合う関係だし、出し渋りぐらいは仕方ないじゃん?」
と、ヒツギが宥めてくれているうちに答えとくか。
「予想出来てるだろうが、聖血の禁手と残神だよ」
ああ、あれが俺の新技だ。
「禁手は魔術回路の強化を行う、
そう、それが俺の隠し玉。
鮮血の聖別洗礼は、簡潔にまとめれば自己強化と異能の獲得だ。それを利用し、俺は俺に宿る魔術回路の強化を行った。
更にその強化が施された魔術回路を活かすことで、残神で固有結界を作っている。
……ずっと固有結界を持ちたかった。カズヒと同じ固有結界持ちになりたかった。
ただ、固有結界を獲得してもしっかりと運用できないとあれだったからな。
なので、神滅具の力を積極的に借りたわけだ。おかげでいい感じに効果的になったと断言できるな、うん。
まぁ、冥革連合関係者にちょっと突っ込まれないか不安だけど。思いついた時は「固有結界は魔術の最秘奥だし、問題ないよね♪」と思ったけど。実際性能は凄いけど、動機が動機だからなぁ。
ちょっと不安だ。後でお伺いを立てておこう。もしくはパラディンドッグでの別パターンを徹底するかだな。
「因みに、魔術回路は魔力放出の再現と魔力貯蔵量及び供給量の増大に特化してる。あまり複雑にしても戦闘だと使いづらいと思ってな」
「なるほど。固有結界そのものは別能力ってことだね」
木場が納得してくれたし、まぁ解析はされるだろうからネタ晴らしもしていいだろう。
本来の固有結界は、得意とする魔術の発展形になることが多い。というより魔術回路の性質上、固有結界を体内のみに展開する縮小版が最も燃費がいいという方が近い。
ただし俺の場合は残神による疑似固有結界なので、この縛りは無視できる。ということでそこはスルーする方向に向いた。
「絶対なる守の能力は「神器・魔術回路・星辰光を統合した障壁展開」だ。まだまだ慣れてないが、使いこなせれば結界系魔術回路保有者の頂すら狙えると思ってるぜ?」
ふっふっふ。これを考えるのは苦労した。
いやぁ! これで俺も固有結界持ちかぁ! 疑似的なものとはいえ持っちゃったかぁ! すっごいテンション上がりそう!!
「とはいえ、固有結界は相手を異空間に取り込む技ですからね。数を相手にする場合は難しいところもありそうです」
「仕方ないでしょうねぇ。まず最初に「カズヒとお揃い」があってからの肉付けだものぉ」
……ロスヴァイセさんとリーネスの解説は勘弁してくれ。
それぞれ別のポイントで痛いところをついてくるから、正直ちょっとダメージが入ってるから。
欠点をしっかり指摘されたうえ、男の純情をつついてくるんだもの。メンタルが、メンタルがごりっと削れる!
正直ちょっと顔が赤くなるけど、ええい押さえろ俺!
「ふふぅん。ボス大好きっぷりが透けて見えるいい残神ですなぁ。ああもぅ! カズ君ってば青春してるんだ・か・ら♪」
リヴァねぇが! リヴァねぇが更につついてくる!
助けを求めたいところだけど、そんな隙を作らずに春っちまで引き寄せた!?
「春奈も頑張りなさい? 幼馴染特権じみた専用禁手まで仕立ててくれてるからって、油断してるとアドバンテージとられちゃうから?」
「ちょ!? こっちまで巻き込み……いや、そうだけど!?」
「否定する気は全くないけど! 加減、加減プリーズ!?」
春っちも俺も顔が真っ赤になってるだろうなぁ。
「こ、固有結界でお揃い……おそろろろろろろろろろろろっ!?」
そして鶴羽がバグッている!?
固有結界は鶴羽も持ってるから、バグって当然か。後でフォローしないと。
あれ? これってもしかするとリーネスにもフォローがいるか?
俺はふとお揃いであることに気づいたリーネスをちらりと見る。
「……はわぁっ!?」
あぁああああ! 気づいたのか顔を真っ赤にして倒れそうになってるし!?
「お袋フォロー! リーネスが倒れる!?」
「きゃ、リーネス!?」
慌ててお袋に助けを求めて置いたけど、今の俺は堕天使だからね。リーネスとお揃いだからね。
しかもリーネスからした形だ。リーネス的にはかなり顔を真っ赤にする案件だろう。後でどうフォローを入れたらいいんだ。
「リヴァねえ、その辺にしてくれ。被害が甚大になる」
「え~? だって先生、そういう意味だとお揃いにならないし~?」
あ、これもしかしてちょっと拗ねてる!?
「仮面ライダー繋がりだろ!? ほら、お揃い!」
「デバイス違いますー。エイムズショットライザーと神具アスガルドライバーは全然違いますー」
おお~い! この人が珍しく拗ねてるんだけど~!? 誰か、せめてアドバイスを!?
正直ちょっとパニくっているけど、その瞬間、リヴァねぇはにっこりと微笑んだ。
「だ、か、ら♪ 今度お揃いのファッションでもしましょうか? ほら、先生大人だから学生服があれだしね?」
あ、そういう方向にもっていきますか!?
クソッタレ。拗ねてるところもあるけど、これをネタに一時間ぐらいからかう気だな!?
「……ちょっとトイレ行ってたら何やってんだよ?」
「それなら、ウチのメイドをバイトでやったら? 私達とならお揃いだよ?」
ベルナとインガ姉ちゃんが来てくれた!? でもそういう方向じゃなくてさぁ!?
結局、一時間ぐらいこれをネタにからかわれた。この辺りの計算もしっかりできるから困ったものだ。可愛いけど。
でもまぁ、リヴァねぇとお揃いってのもいいかもなぁ。今度何かできないか考えてみよう。
あとカズヒが見てくれてないことを知って、俺は二時間ぐらいガチで凹んだ。
落ち込むだろこれはぁあああああっ!!!
カズヒSide
漸く問題を片付けたと思ったら、その時点で和地達がみんなで来てしまった。
くっ! 長丁場になってくれれば後半は間に合うかと思ったけど、短期決戦になったみたいね。
あとでしっかり謝っておかないと。これならさっさとリアスの力を借りればよかったかしら。
「……とりあえず勝ちました。あと出番あるか?」
「見れなくてごめんなさい。しかもちょうど終わったところだわ」
ちょっと気まずいけど、ここは私の責任が重いからしっかり謝らないと―
「おめでとうボースッ!」
―ここでリヴァが和地を巻き込む形で私に抱き着いてきた。
え、何がおめでとう!?
珍しくちょっとパニ食っていると、ニヤニヤしながらリヴァが私をつついてくる。
「鶴羽も込みでお揃いになっちゃたわねー。堕天使繋がりだとリーネスを含めたお揃いよねー。う~らやまし~っ♪」
……あ、確かにリーネスとは堕天使繋がりになるのか。
で、なんで鶴羽込みでお揃い?
「御免、状況がさっぱり分からないんだけど」
和地が何かしたんでしょうけど、正直さっぱり分からない。
っていうか、後ろから追いついた鶴羽とリーネスが顔真っ赤だし。完全にオトメねぇがフォローに回っている状態だし。
え、本当に何が起こったの?
「っていうか、カズヒって試合を全然見てなかったのか?」
イッセーが指摘するけどそうなのよね。
「ついさっき問題が解決したばかりなのよ。それまでかかりっきりだったわ」
「そうなの? いっそのこと呼んでくれればよかったのに」
リアスがそう不満げに言うけれど、ちょっと気が引けたのよね。
リアスの社会的立ち位置を利用すれば問題は解決するけど、異形関係を使ったごり押しはちょっと横紙破りな気がするし。そこは最終手段としておきたかったわ。
まぁ、その前に取ったこの手段も反則級だけど。この国限定なら最終決戦兵器と言っていいものね。
まぁ、そういうややこしい事態だったのよ。
「……お? どうしたカズヒ?」
あ、落ち着いたようね。
「店内は落ち着いた、店長?」
「おう、一通り片付いたぜ! で、そちらさんは?」
そう。ならまあいいでしょう。
と、いうわけで私は一回リヴァを引きはがすと、二歩後ろに下がって紹介することにした。
「皆。彼は私がストリートチルドレン時代にお世話になった、このレストランの店長よ。店長、こちら、私の……大切な友人達」
ちょっと照れそうになったけれど、ここは素直に言うことにした。
「……そうか。お前がこんなに友達をなぁ」
なんか涙ぐみかけているんだけど、店長。
ちょっと納得している自分がいるわね。おかげで突っ込めないわ。
と、そこで和地が我に返ったのか、急に店長に近づくとかなり真剣な表情になる。
ん? 何かあったのかしら―
「初めまして。私はカズヒさんと付き合っている九成和地と申します」
―ん?
「事実上の養父ともいえるあなたには一度お目にかかりたかった。以後お見知りおきを、そしてよければ今後のスポンサーにならせて下さ―」
「総員確保ー! カズ君大暴走よー!」
リヴァの掛け声が出るまで、流石の私も一瞬反応が遅れたわ。
え、ちょっと!?
「何してんのおバカ! っていうかここには今―」
「―どうしたのかね?」
と、そこで質が悪いことに、私の今回の最終手段が出てきちゃった!?
「……え゛」
そして一目見たリアスが目を丸くしてしまっている。
あ、これは隠しようがないわね。
私が思わず天を仰いだ時、リアスが珍しく素っ頓狂な声を上げた。
「ピョートル・サハロフ首相!? なんで
『『『『『『『『『『……ぇええええええええええっ!?』』』』』』』』』』
あ、これ今夜は頭痛案件だ。
いやぁ、なかなか出す機会がなかったカズヒの恩人たち、ここでようやく出せました。
独裁政権に対抗しての独立紛争に参加したのは知っての通りですが、そのあたりの過去話はあまり語れてなかったですからね。できればピョートル首相は一部で出したほうがいいとは思ってましたが、ここまでもつれ込んでしまいました(汗
ただ、こういった機会で出すことができたのもいい感じです。長期連載だからこそのリカバリーといえますね。
この章の幕間は、この後の祝勝会といった感じです♪
……ただし、ちょっと波乱もあるよ?