混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部 作:グレン×グレン
とはいえ金が余ってるわけではないですからね~。時間は余っているわけですし運動不足は健康に悪いですし、町内会の清掃活動的なものでもないか考えているところです。
……久しぶりに映画館で映画を見るってのもいいよなぁ。最後に見たのって何年前だったっけ……?
イッセーSide
俺達が与えられた休憩スペースに行くと、そこには結構集まっていた。
「あ、イッセー。そっちはもういいの?」
「おう! そっちもいい感じみたいだな」
成田さんと言葉を交わし合うけど、全員準備万端っぽいな。
と、いうかだ。
「九成ハーレムが揃ってんなぁ」
「カズヒ先輩はいないっすけどね」
俺とアニルがそう言うぐらいには、休憩スペースには九成の女達がカズヒ以外全員集合だった。
リーネスも南空さんもいる。ベルナもリヴァさんもいる。成田さんも枉法さんもいる。
本当に、結構なメンツが揃ってるって感じだなぁ。
これで全員強い側だ。そして可愛い。
「……九成が、九成が憎い!」
崩れ落ちるぐらい完璧度合いのあるハーレムじゃねえか!?
「う~ん。人のこと言えない完璧おまいう案件かな?」
そうですよリヴァさん! 俺も大概ハーレムですよ!
でも羨ましいんだ! それとこれとは別なんだ!?
「……ま、男ってのはそういうところあるよな?」
「このレベルはまぁ、マシすぎるぐらいだしね」
ベルナと枉法さんがうんうん頷いているけど、喜んでいいのか分からない!?
そもそもマシすぎるって、つまりどっちかというと下ってことだし。
あれ? 俺ってそんなに評価が低いの!?
みんなと知り合った時は、もう覗きも我慢していることなんだけど。ひきつけを起こしながら頑張ってたんだけど。
これが、男女関係の現実なのか……っ
「悶えてるところ悪いんだけど、仕事大丈夫なの?」
成田さんにそう言われるけど、まぁそこは大丈夫。
俺だっていい加減、荒事に慣れてるからな。既にしっかり仕上げています。
「ま、何かあった時にすぐ動ける状態だから。そこは安心していいぜ?」
それなりにウォーミングアップもしてるからな。
俺達オカ研は基本的に、毎日自己研鑽は欠かしてない。トレーニングを常に積んでいるのが強みの一つだしな。
毎度毎度トラブルに巻き込まれているし、奇襲にも慣れている。常在戦場とまではいわないけれど、急に襲われても割と早く対応に回れるぐらいには心構えもできてるし。
それに、だ。
「相手はあの大欲情教団だしな。変な油断はしてられないぜ」
「「「「「「確かに」」」」」」
満場一致で納得されたよ。
ただまぁ、実際俺達にとっても強敵だしなぁ。
あの変態達、士気も練度も技術力も高水準だし。毎度毎度頭が痛くなるぐらい色々優れてるし。何ならどいつもこいつも、覚悟ガンギマリで活動してるし。
……本当に、気を抜いてられないしな。
俺達は今回、どっちかと言えば後ろで待機する後詰部隊だ。
でも、オカ研はほぼ全員が参戦だしな。それぐらいは保険をかけておいた方がいい。
そしてまぁ、同時に大部隊で一気に潰すつもりなのも事実だ。
かなり大部隊だし、想定される敵戦力の六倍ぐらいで仕掛けるみたいだしな。マジ本気って感じだ。
だからこそ、俺達もそれなりの手札は取ってる。
「そういえば、カズヒは大丈夫なのか? アルティーネや亜香里達を監督するんだろ?」
そう、今回俺達は、新メンバーともいえるみんなも連れて来ている。
正直ちょっと心配だったけど、ある意味で適任なのが大欲情教団だ。
敵として厄介だし、変態すぎて厄介だし、要は二重の意味で面倒な連中だ。強敵とも変態とも縁のある俺達の戦いに付いてくる場合、こいつらで慣れておくと後が楽になるしな。
ま、ちょっと不安ではあるけど。
「そこは大丈夫よ。緋音さんは実戦こそ経験してないけど、訓練でいくつも統率訓練もしてるし、大丈夫じゃない?」
南空さんはそう言うけど、アフォガードさんだったっけ……できる人なのか。
ま、あの九成とチームを組む前提らしいしな。間違いなくできる人になるんだろうさ。それも、サポートとはいえ部隊のリーダー担当だったみたいだし。
ヒマリもかなり出来る側だしな。南空さんも、出来る側……ではあるし。
「……今なんか失礼なこと思わなかった?」
なんで心読むかなぁ?
「まぁ、全員能力はあるしぃ、訓練でも成績優秀だから大丈夫よぉ」
リーネスもそう言う辺り、なら大丈夫なのか?
それに、その上でリーネスは更に微笑んだ。
「それに、出来る補佐官も雇ってるしね?」
……それ初耳!!
カズヒSide
「と、いうわけで! 今回は今後私達と関わるにあたり、起こりうる事態に経験値を持ってもらう為のものよ」
と、私は作戦の概要を説明してから大事なことを伝える。
「あくまで見学。戦闘は自衛に徹して、能動的な戦闘はしないこと。あと自衛隊の方々に迷惑がかかるようなことは控え、ゴミはきちんとゴミ箱に入れるか持って帰ること。家に帰るまでは実地見学です!」
「はーい!」
元気よくアルティーネが返事するけど、全体的に緊張感が強いわね。
ま、実戦経験を積んでない者も多いから当然でしょう。そうであっても、ガチで異形や異能が関わるレベルの戦いになるでしょうし。
ま、それぐらいでちょうどいい。
ガチガチで固まるのもあれだけど、何の緊張感もないのもあれだわ。世の中には気を張るべきところがあるもの。
……このタイミングでの大欲情教団は、正直に言って渡りに船だ。
今後を踏まえると、皆にはある程度の経験が必要になる。戦力を揃えたうえでそれができるというのは、間違いなく幸運と言ってもいい。
大欲情教団に感謝することになるとは思ってなかったわ。
ま、とは言っても緊張しすぎでミスしてもあれね。
そろそろフォローの準備をするとしますか。
「ま、と言っても今回はあくまで見学。安全には配慮しているから安心して?」
「それはいいけれど、どういった形で配慮しているのかしら?」
と、シルファがそう指摘する。
ふふ、いい質問ね。
「リアスが私費で、その辺りのフォローをしてくれたわ。……勇ちん、入って」
「あいよっと」
そう、今回の安全配慮は、そういったことをやってのけれる人材の追加補充。
友情価格ではなく、きちんと仕事に見合った対価を{リアスが}用意しての、PMCの投入だった。
「よっす! 大抵の連中と顔合わせは初めてだな? 日美っちが世話になってるぜ!」
「……えっと、お世話になりっぱなし……ですけど……?」
緋音が困惑気味なので、そろそろ紹介するとしますか。
「紹介するわ。こいつは接木勇儀って言って、私の前世の悪友。今はD×Dが恒常の下請け契約をしているPMCをやってるの」
「ま、そういうこった。今回のフォロー役を担当する。ま、実力はアザゼル杯で分かってくれてるだろ?」
軽口交じりで話すけど、なんか急にぽかんとされたわね。
何かやらかしたかしら?
「……気の置けない間柄なんですね」
有加利に言われて、納得したわ。
確かに、普段とはちょっと私の態度が違ってたわね。
「昔が懐かしくてね」
苦笑しながらそう言ったうえで、改めて大雑把に確認なども行っていく。
「お~! 筋肉固い! しかもおっきい!」
「すっごーい! 実際強いけど強く見える!」
「鍛えてっからな! ほぉれ力こぶぅ!」
亜香里やアルティーネ相手に、中々いい感じになってるわね。流石子持ち。
ま、それはそれとして。
……少し様子を確認するけど、どうやら近くに来てないみたいね。
ちょっと意外だったわね。それとなく様子でも見てくるかと思ったけれど。
「カズヒ様」
と、武山黒狼が私にだけ聞こえるように小さい声で語りかける。
「和地様、来られてないようですね?」
「……ええ。信頼されてるのは事実ではあるけどね」
聡い人がいると助かるわね。
あれで天然でマメなジゴロだから、それとなく緋音達の様子を見に来るかと思ったんだけど。
何より―
「日本生まれの日本育ちで、PMCのエースを張っていたなんで凄いですね! そう思いません、行舩さん?」
「………え、あ、そうですね! 凄いですね!」
―三美の様子が微妙におかしいところを、気にしていると思ったのだけれど。
勇ちんに感心しているヴィーナに話を振られたのに、どうやらほぼ聞いてない雰囲気。
少し前からそういうところが見えていたようだけど、大丈夫かしら?
「ま、PMCってのも基本は警備業務とかが多いんでな! フォローは任せてくれていいぜ? ……な?」
と、周囲に太鼓判を押したうえで、勇ちんはそれとなくこちらに視線を向けている。
気づいてくれていて何よりね。その辺、頼りにしているわよ?
和地Side
俺は、あまり人のいないところまで二人を連れたうえで振り返る。
「……こんな場所に引き込んで失礼。ただ、ちょっと話をしたいことがありまして」
振り返り、俺はアニル達と組んでいた吸血鬼のほうを向く。
エルトーナ・バルトリ。カーミラ側の吸血鬼、その名門貴族の一角を継いだ少女だ。
クリフォト、そのトップであるリゼヴィム・リヴァン・ルシファーの悪意ある姦計にはまり、吸血鬼はその里で大きな被害を受けた。
クーデターを実行したツェペシュはもちろん、対応したカーミラにもいた内通者。そいつらが改造邪龍になって暴れたことで、双方ともに甚大な被害を受けた。更にそれによって貴族の多くが失われ、その事実もあって引退する者や心を病んだ者も出てきている。
バルトリ家もその一つであり、今後方針を変換するしかない吸血鬼側も事情もあって選ばれて、要は元から解放的な人物だと聞いている。
実力も結構あったしな。黒狼や三美さんと渡り合えるレベルであり、間違いなく強者側だろう。
どの勢力も、若手が強くていいのか悪いのか。将来性は間違いなくあるけどな。
「……もしかして、白雪のことですか?」
と、俺の視線に気づいたエルトーナはすぐに悟ったらしい。
なるほど、こういう判断力もあるからこそ、ルーシアもチームメンバーに入れたってわけかもしれないな。
「ま、そういう事です。先日の試合後、ちょっと気になることがありましてね」
俺はそういったうえで、視線を白雪と呼ばれた女性に向ける。
小柄ではあるが、少女とは言えない外観だ。おそらく大学生レベルであり、しかも吸血鬼になっている以上、年齢がその通りだとは言えないところもある。
そして俺が視線で促すと、白雪はちょっと肩をすくめた。
「見られとったってことですか。ま、あの時は周囲気にする余裕なんてあらへんかったから当然ですけど」
関西人か。少しなまっているが、まぁそれはいい。
「ああ。あれ以来三美さんの様子がどことなくおかしくてな。……チームリーダーとしても個人としても、ちょっと無視はしたくないんだ」
本音を言ったうえで、俺は真っ直ぐに向き直ったうえで頭を下げる。
「問題のない範囲で構わない。三美さんが、過去に一体何を背負っているのか、教えてくれないか?」
ま、今回は箸休め会といったところですね。
年末にもう一回ぐらい投稿したいところ。……ただヘビーな部分になるからなぁ。あえて自重したほうがいいのかもしれないなぁ?