混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部 作:グレン×グレン
……まさか正月早々に震度7の地震が来るとは思いませんでした。手持ちの金も増えてきたし、義援金に札入れるか、支援物資用に使い捨てカイロでも用意しておくか。
とはいえ、書き溜めも200kb超えているので少しずつ投稿していこうと思っております。
祐斗Side
僕はリアス姉さんと共に、許可をもらったうえで揚陸部隊の様子を見学している。
たけしま級はファン・カルロスを母体としつつ、ある程度の改修が行われたライセンス生産型の揚陸艦だ。付け加えるなら、ファン・カルロスが諸外国でも評価され、日本以外でも採用している国家がある名船舶といえる。
その見学は、興味が無くても悪い事にはならないだろう。そういう判断だ。
「なるほどね。人間界の軍艦はこういう仕様になっているのね」
リアス姉さんも感心しながら見ているけど、その上でちらりと視線が兵員の待機室に向けられる。
そこには今夏の主力となる、多国籍で構成されるレイダー部隊が、実装前の状態で準備を整えていた。
「……日本を中心に開発された、新型プログライズキー。ついに実践投入されるのね」
「日本も色々と被害を受けましたからね」
昨今のテロ活動は、ザイアが余計な仕込みをしていた所為で一気に質が危険域に到達している。
特に大量生産されたプログライズキーが、技術ごと流出しているのが痛い。その所為で規模の小さいテロ組織ですら、戦車や攻撃ヘリを投入する必要性もある。
だからこそ、どの国家も同じように流出した白兵戦力を大幅拡張する技術―すなわち星辰奏者やプログライズキー―に強い関心を持っていた。
そして、日本でいくつもの大規模テロが起きたことにより、日本国は一気にその事業に参入。更に大欲情教団がらみの一件で、国民意識の刷新と地下鉱脈の獲得まで行われた。それが、一気に加速させたと言ってもいい。
僕達が来たのも、ある意味ではその技術の見学と言っていい。
「リアス姉さん。これから、人間は一気に力を増していくんでしょうね」
そう、僕は思わず聞いてしまう。
悪い事とは言わない。だが、懸念事項がないでもない。
異形や異能を一般人に広めていないのは、人間がそれを爆発的に進化させてしまうかもしれないからだ。事実、英雄派は神器を魔王の血を使って強化するなどという、恐ろしいことをしでかしているしね。核兵器も、考え方によっては恐ろしいものだ。
これから、人類は果たしてどこに向かっていくんだろうか。
そう、少し寒気に近いものを感じてしまう。
「そうね。人間の悪意は時として、私達悪魔すら超えることがあるもの。懸念はしてしまうでしょう」
リアス姉さんもそう言い、しかし小さく微笑んだ。
「でも同時に、人間の善意も馬鹿にならないわ。私達は、それだって知っているもの」
「……そうですね」
ああ、確かにそうだ。
懸念はある。だけど、希望もある。
あとはその天秤が懸念に傾かないよう、僕達も頑張って動いていく。ただそれだけかもしれないね。
和地Side
「……元々、ウチと三美は同じ大学の同じサークルにおったんや」
と、白雪さんは話始める。
「芸術系の大学だったのは知っとるか? 海外で起きとる最近の芸術関係を調べたり真似してみるサークルだったんやけど……」
と、そこでなんかちょっと言いよどんだ。
なんだなんだ?
俺とエルトーナが首を傾げたその時だった。
「……裏でヤリサーやってん」
「また!?」
思わず絶叫したよ。
え、またヤリサー案件? え、マジで?
おいおい、インガ姉ちゃんの件でちょっと腹いっぱいだぞ!? 二度目ぇ!?
思わず天を仰ぐが、白雪は慌てて両手を間にして降っている。
「勘違いせんといてな!? 基本的に任意でやってるグループさかい! 女子も十人以上おったサークルやけど、ヤリサーやっとったのは六人ぐらいやったし」
……とりあえず、その比率ならえぐいことはしてないのか?
まぁ、この状況下で嘘を言うことはないだろう。その点なら安心か?
ただ、そこで更に白雪は視線を逸らしている。
「で、でな? そのサークルには三美だけやなくて、その幼馴染もおってな?」
嫌な予感が再発してきたぞ?
えっと、どっちかがヤリサーに属していたことが原因でおお揉めしたとか?
俺は覚悟を決めることにした方がいいんだろうかと、割と真剣に思えてきた。
「三美は二年の夏前から参加しとってな? で、幼馴染の
ん~。それがどうしたんだろうか。
ヤリサーとはいえ任意参加なら、流石にやばい事にはならないと思うが。
ただ、気まずいかもしれないんだが。
「……ちなみに、秋冷は後輩と学生結婚しとってなぁ。夫婦仲良く、入籍前に同時参加しとったわ」
「とりあえず、俺の過去に匹敵するレベルで性的に倒錯してるな」
どんな関係だ。退廃的というか倒錯的というか。
別の意味で不安になるが、大丈夫なんだろうか。
「ただ妊娠後も普通に新入生を食ったりしてから誘っとったりしとってなぁ。後輩のその子もたまに愚痴っとったわぁ。あいつ、前は秋冷だけって形やったし」
「……仮にも貴族なので、正直頭痛がするんですが」
エルトーナは真剣に頭を抱えている。
まぁ、吸血鬼の価値観的に、無節操にふしだらな性事情は抵抗があるかもしれないな。女系主体だと尚更か。
しかしまぁ、はしゃぎにはしゃいでるなオイ。俺も大概性遍歴が酷いが、三美さんも八茶けてた系だったのか。
あとその結婚した奴ってのも大概だな、前はってことは後ろはウェルカムなのかよ。
「……で、二人はそれが黒歴史だったのに、出くわして気まずくなったとかそんな感じですか?」
白雪さんにそこを確認する。
そういう事なら、そこまで気にすることでもないだろう。というより、つついてしまって申し訳ない気持ちが更に溢れてくる。
あとで謝っておくべきか、胸にしまっておくべきか。真剣に悩む。
ただ、白雪はそこで表情に影を差させた。
「そうやない。つーか、かなりアレなことになっとってな?」
……どうやら、更に何かあるようだ。
「……貴方を下僕にした、その時のことが関わっているのですか?」
エルトーナは心当たりがあるようだ。
エルトーナは、俺の方を振り向くと、苦い表情を浮かべていた。
「バルトリ家は里の外側、食料となる人間の確保もあり、人間側の衰退した貴族の後援者となりつつ、そこを拠点の一つとしていました」
ふむ。
まぁ、いくら里に引き籠っているか追放されて暴れるかの二択が多いとはいえ、人間の血を糧とするならそういったこともあるか。
少なくとも、現在においてはあからさまな違法行為はしてないだろう。ならばそこはいい。
問題は、そこからだろう。
視線で俺は促し、そして周囲をそれとなく警戒する。
三美さんはいないな。それに、近くに他の人もいない。なら、少し深く聞いても大丈夫か。
「私が白雪を眷属としたのは、その貴族が保有する海岸線の別荘に、死にかけている彼女を見つけたからです。たまたま私がそこにいて、日本人が珍しい地域だったこともあって、憐憫半分興味半分で助けた形ですね」
「そこから衣食住もしっかり用意してもらって、心の底から感謝しとります」
説明するエルトーナに感謝の意を改めて示してから、白雪は複雑な表情を浮かべる。
「三年の夏に、海外に行って大当たりしたOGの提案でな? クルーザーに乗って思いっきり羽目を外すってことになったんや? ただ、その前に三美の奴、急に自主退学してんねん」
なるほど、な。
「三美さんは、自分に独創性が欠けていることから、芸術の道を断念したとかいう話だからな。そこは問題ないと思うが」
そういう俺だが、しかし少し思うところがある。
なんというか、懸念事項があるな。
話の流れ的にどうも不穏を感じる上、俺の経験上尚更不安を覚える。
どうもオカ研関係者は、過去に悲劇を抱えている奴が多くいるからな。加えて、カズヒや春っち、インガ姉ちゃんと下半身関係でトラウマになってもいいレベルの傷を持っている手合いも数多い。
なんだろう。表向きの事情とは別に裏があるという、そういったえげつない可能性を察してしまった。
つまるところ、三美さんが芸術の道を諦める決心となった、そのきっかけ。それが芸術にあるという、そんな保証があったか?
いや、流石にこれは憶測が過ぎる。
俺はそこはあえて振り切り、とりあえずは白雪の話を聞くことにする。
「……その後にクルーザーに乗って大はしゃぎしとったんや。ただ、ウチが一休みで外の空気を吸っとったら、急に衝撃が来て意識が飛んで……その後、気づいたら吸血鬼になっとった」
そう語る白雪は、その時のことを思い出したのか、寒気を感じているように震えていた。
「分からんねん。あの後調べたけど、誰一人見つかっとらんのや。あそこは、そんなに陸地から離れ取らんかったのに……っ」
思った以上に闇が深い。そんな印象を感じた。
異形が関与しているのか、それとも人間側の何かしらか。
ただ一つ、なんとなく思ったことがある。
きっと、三美さんは……心で泣いているんだろう。
イッセーSide
俺は今、崩れ落ちた。
畜生……畜生!
「今夜もエッチなことをするんだな、九成の奴!?」
リーネス達と話してたら、もうそれがすぐに分かっちまうよぉおおおお!
「うっせぇよ! ってか、いい加減アンタらはしろよな!?」
ベルナがマジでツッコミを入れるけど、俺だって文句を言いたいぐらいだっての。
なんでエロエロな毎日を送りたいのに、むしろほぼハーレムが完成しているのに、俺はいまだに童貞なんだ。
泣いていいか? 泣いていいか? マジ泣きしていいか!?
「……悪かったわね! いいじゃん、愛し合っている男女がエロいことても! っていうかしなさいよアンタ達も!」
南空さんが半泣きで言い返すけど、俺だってそうしたいっての!?
なんでか上手くいかないんだよ。俺は、童貞を卒業したくてたまらないのにだ。
してほしい時にしてくれない。してくれても、邪魔が入る。とどめに珍しくする気じゃない時に限って、邪魔が入らない形でアプローチしてくる。
泣いていいかな? 泣いていいかな!?
「……何を泣いているのよ、イッセー」
って、カズヒ?
「あ、終わったの?」
「まぁね。あとは少し休憩をしているだけね」
南空さんに答えてから、カズヒはこっちに呆れた視線を向けてきた。
「この状況でギャグやれるとか、天然で先任軍曹とかに向いてそうね」
「うっせえよ! 当たり前にエッチができるやつに、今の俺の気持ちは分からねえ!」
俺が涙を浮かべてそう絶叫すると、カズヒはちょっと視線を逸らした。
気まずいよな? なら気遣ってくれ! 主に俺の童貞を卒業させる手伝いをしてくれ。
なんで俺はいまだに童貞なんだ。俺はもちろん、リアス達だってオッケーなところがあるのにだ。なんで俺は、童貞なのに同居人達はエッチしているんだ。
ちょっと殺意が漏れそうになるけど、カズヒは静かに頷いてた。
「そういう事なら任せなさい。こちらもそろそろ準備を進めておくわ」
………え?
「ちょっとカズヒぃ? 流石にそれは……ねぇ?」
「やりすぎだって。和地君泣くよ?」
リーネスと枉法さんが悟ったのかたしなめるけど、カズヒは首を横に振った。
「私じゃないし、いきなりではないわ。……一つ手を思いついたのよ」
一つの手?
俺は、俺は―
「期待していいのかな!?」
「う~ん。絶対頓珍漢な形で失敗しそう」
俺の期待を後ろから破壊しないでくれ、リヴァさん!?
「……つってもどうすんだよ。いや、いい加減ステップを踏めって言いたいけどよ?」
「簡単にいきそうだけど、全然いかないもんね」
ベルナも成田さんも、怖いこと言わないでくれ!
でも、希望があるなら頑張れる。
そう、俺は一歩を踏み出せるかもしれないんだからな!
「俺は、この戦いが終わったら童貞が卒業できるんだ!」
「「「「「「「……嫌な死亡フラグ!?」」」」」」」
なんて失礼な合唱なんだ!?
グレン×グレンがヒロインを利用して発散する衝動は知っているな? つまりそういうことだ。
さて、それはそれとして、イッセーの童貞問題もいろいろ切り込みたいところ。原作がこのままだとエタるんじゃないかと不安なぐらい続報も出てきてないし、終盤はオリジナル展開で乗り切るつもりで頑張ります!