混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部 作:グレン×グレン
さぁ、和地たちを襲う事態は一体何なのか!
イッセーSide
目が、目が痛い!
具体的にはスパイスで目が痛い!!
「くっ! なんだあれは!?」
驚愕してるゼノヴィアだけど、俺達もうかつに手が出せない。
だって、あれを倒したら海洋汚染確定だし!?
「な、なんだあれは!?」
「麻婆豆腐のクジラだと!? っていうかでかっ!?」
自衛隊の人達も困惑してるけど、本当にそれなんだよなぁ。
全長90mぐらいの、巨大すぎる麻婆豆腐でできたクジラ。そういうしかない物体が、海面から飛び上がった。
そして海にまた戻るけど、影響で大津波が発生したし。
「上に登れぇえええええええっ!?」
「ぎゃあああああああ!?」
「ジーザァアアアアアッス!?」
もうどこもかしこも大混乱だし!
「な、なんか分からんが今だ! 離脱するぞ!!」
「麻婆豆腐か……ありだな!」
あと逃げようとしてる大欲情教団が、変なインスピレーションを得ている!?
ああもう、どうしろってんだ!?
「迂闊な攻撃はしてはいけません! おそらくあれは、九州に出てきたラーメンのイソギンチャクと同じものですわ!」
レイヴェルが慌てて声を出すけど、やっぱ似たようなものか、中華料理だしね!
あれは本当に大変だった。
人々をラーメンの奴隷にするラーメンイソギンチャク。あと渦の団の最高幹部らしいラーメンの豚軍団を操る怪人。立ち向かうのもラーメンでグレンデルを再現したヴァーリで、ラーメンのゲシュタルト崩壊だった。
そして倒した後も結構大変だった。
倒されたイソギンチャクは豚骨ラーメンに戻り、十メートルを超える巨大なイソギンチャクを構築していた体積のラーメンが、町中に津波となったからだ。
死人が出なかったのは幸いだけど、後始末が大変だったらしい。
……ラーメンの津波ってなんだよ。今でもそう思う。
だから奴を倒した場合、そのまま麻婆豆腐が海に流れ出すかもしれない。
あのサイズの刺激物が海に流れ出したら、割と笑えない海洋汚染だ。
なので、俺達は今魔法が使えるメンバーが集まって、空中に打ち上げる準備中。そのあと、俺が∞ブラスターで吹っ飛ばし、リアスが三つぐらい消滅の魔星を出して残骸を掃除する予定だ。
ただ暴れ出すは周りで何人か麻婆豆腐を作り出そうとする話で、結構大変。動きも早いし波も出るしで、割と無視できない。
そして何より―
「……そっち行ったぞぉ!」
自衛隊の方が教えてくれたので、俺はすぐに拳を握り締めると飛び出した。
そこから出てきたのは、自我未覚醒体のステラフレーム。
……どうやら禍の団の残党、こいつを追跡してたみたいだ。
自我未覚醒体と言ってもステラフレームは虎の子だろうけど、俺達がいるのに気づくのが遅れたんだろう。逃げる為に奥の手を出して、状況を引っ掻き回そうとしてるんだと思う。
ったく。ステラフレームは真女王でも手こずるからな。疑似龍神化は∞ブラスターに取っておかないとだし、厄介だな……ったく!
「……なんだと!?」
と、そこで自衛隊の人が驚愕してた。
今度は一体何が―
「たけしまに敵襲! 今、迎撃している最中だそうだ」
―マジかよ!?
くそ、こうなったら強引にでも―
「と思ったらもう終わったぞ!?」
―あれぇ!?
Other side
「隊長、撤退は何とか完了いたしました!」
「そうか。例の通信装置は大丈夫か?」
「はっ! 無事に回収を完了しております!」
「それは不幸中の幸いだな。……我らの雌伏は、すべてこの通信装置が大事なのだから」
「移設が可能だと判明したのは行幸でした。ですが、何時になるのでしょうか?」
「それは分からん。だが、決して忘れてはならないことがある」
「世界をみだらで包むことこそが我らの、世界の本懐。ならばそれは、この世界だけに留まってはならないのだ……!」
和地Side
ふぅ。危ないところだった。
念の為、事態が動いてからたけしまの護衛に回ってて良かったな。出ないと死傷者が結構出たかもしれないな。
「おーっし! お前ら無事かぁ? 点呼!」
「は、はい! 一番、鰐川です!」
……とりあえず、新参メンバーは無事だな。カズヒが勇儀さんを付けていてくれて良かった。
「ったく。ステラフレームの一機は足止めに回し、もう片方を旗艦に差し向けて攪乱させる狙いか?」
そうぼやきながら、俺は真っ二つにしたステラフレームを軽くつついてみる。
既に自壊プログラムは機能しているようだが、とりあえずは一安心だろう。
他にも襲撃を仕掛けてきたやつはいたが、俺がステラフレームの撃破に成功したら即座に撤退した。
……まったく。やっとこさ倒せたのかと思うと苦労するな。
ま、流石に一瞬で倒すのは難儀な奴なんだが、今回はこっちが圧倒的有利だったからな。
「久しぶりのリスタートだけど、まぁ行けたわね」
と、カズヒも周辺警戒をしながら、リスタートのままで念の為待機している。
今回、自衛隊の被害も考慮してリスタートバックルを使って一気に仕掛けた結果がこれだ。
リスタートのポテンシャルがそもそも高く、更に俺とカズヒの極晃を描いた親和性もあり、タッグで仕掛ければヴァーリが魔王化を使っても押し切れる。
それを相手に速攻を駆けられれば、ステラフレームでも自我未覚醒体がどうにかするのは不可能に近い。単独なら尚更だ。
最も、手際のいい撤退だったのでそれ止まりではあるわけだが。
「……どう思う、カズヒ?」
「ま、ついでにちょっかいでしょう」
どうやら同意見みたいだな。
禍の団はおそらく、あの麻婆豆腐鯨を追いかけていたってところだろう。しかし鯨は俺達と大欲情教団の戦いに入って行ってしまった。禍の団残党は虎の子のステラフレームを出して、潰せるならそれでいいかとちょっかいをかけたわけだ。
ま、この調子なら今から探すのは無駄骨になるだろう。逃げに徹した潜水艦は厄介だしな。
「とはいえ、ステラフレームをこんな使い捨てじみた真似ができるだけ持ってるみたいね」
「そこだよなぁ。ミザリ無しで増産できるか疑問だけど、自我覚醒体がクソ親父達で打ち止めって確信もないし」
そういう意味だと、まだまだ禍の団は厄介なんだろう。
自我覚醒体のステラフレームは、D×Dでも多少手古摺ることはあり得るレベルだ。人造惑星の星辰光もあるし、場合によっては足元をすくわれかねない。
もし複数が初見殺しを同時多発でぶちかませば、俺達だってやばいかもしれない。
そういう意味では、今後も備えておく必要がありそうだ。
なんというか、互いにため息をつきたいところだな。
そう思いながら、残敵が潜んでないか念の為確認していると、やばいのが見えた。
「………っ」
三美さん、顔色が真っ青を通り越して真っ白なんだが。
………。
「和地」
と、そこでカズヒが俺に声をかける。
何事かと思い振り返ると、カズヒは苦笑気味の様子で肩をすくめていた。
「あの条件はまだ消えてないわ。増やすならしっかり守り切りなさい。手伝いはしてあげるわ」
……敵わないというかなんというか。
Other side
「ジョンの奴から報告来たぜー。例の異世界案件、表の連合部隊+チームD×Dの大欲情教団潰しに突っかかったってよ」
「……そうか。我々が渡したステラフレーム、役に立ったか?」
「ま、陽動ぐらいにはなったみたいだぜ? もうちょっとちょっかいをかけたかったが、今のグレモリー眷属相手は荷が重かったな」
「攻撃潜水艦サイズに備え付けられる数だからな。まぁ仕方がないだろう。とはいえ、別動隊もある以上慌てる段階ではないな」
「怖いねー。旧魔王派の連中もだが、アンタも立ち直り早いんじゃね?」
「当然だ。新たな象徴も据えているし、旧魔王派も英雄派もある程度は残っている。ならこちらは研究のし甲斐があるともさ」
「……やぁ、オイケスに美緒さん。どうも面倒になってるみたいだね?」
「「……
「僕がテストで貸した人形も、戦闘を経験したみたいだね。よければ話を聞かせてくれるかい?」
設定の仕立て直しも行いつつ、少しずつちゃんと進めております。
なので皆さん、これからも応援していただけると幸いです!