混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 今日も頑張っているグレン×グレン! さらなる飛躍を目指して試行錯誤をしております!

 本日は、ちょっと変化球になりますね!


闇動神備編 第十一話 もはや何でもあり

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい! ではこれよりD×D大会議! 「ハーデスあんた何集めた?」をはじめまっす!」

 

 リヴァさんがあえてお茶らけて言うけど、ま、それぐらいがちょうどいいよな。

 

「いやホント、どれだけの人材を集めたんだろうねぇ、あの神は」

 

 曹操がちょっと苦笑気味でノるけど、真面目にそれなんだよなぁ。

 

 ハーデスの息がかかってると断言できる、いくつかのチーム。そのメンバーが変わったかと思ったら、勝率が一気に跳ね上がってきてる。

 

 特にヤバいのが「ブラックサタン・オブ・ダークネス・ドラゴンキング」チーム。優勝候補の「西遊記」チームを打倒して、一気に注目を集めている。

 

 また、メンバーの交代が少ないチームも活躍してきてるから困ったもんだ。

 

 こっちで特にヤバいのが「偉大なる冥府神の従僕」チーム。ラツーイカ・レヴィアタンが王を務める、人間が多く構成されているチームだ。

 

 壱崎虎美は俺のことが嫌いだし、エカテリーニって人は英雄派を恨んで当然だし。ある意味俺達のことが嫌いな連中だけで構成されてるな。

 

 それで英雄派や、優勝候補の「黒」チームまで負かすんだからやばいって。ラツーイカ自体は割とフレンドリーだったけど、演技の可能性もあるしなぁ。油断できなさすぎる。

 

「まぁそんなこんなで、超越者クラスが二人もいたり、神器の力を無力化したりブーストしたり。そんな連中がゴロゴロ出て来て先生もちょっとマジ顔になりそう。っていうか思わずグラス落として高い酒飲めなかったわね」

 

 あ~。リヴァさんもかなり驚いたんだ。

 

 ま、それは確かに。

 

 あれは本当にビビったというか、あんな切り札まで持ってたのかよっていうか。

 

 ラツーイカが魔王末裔であることを考えれば納得だけど、それにしたってだ。

 

「……問題はいくつもあるけれど、問題はラツーイカと例の超越者ね」

 

 リアスが困惑しているのも無理はない。

 

 西遊記チームを下し、会った時のオーラと戦闘映像から超越者なのは間違いない、バルベリスとヴェリネっていう二人の悪魔。

 

 曹操達に奇襲をかける四人の神器を、大幅に強化したラツーイカの業魔人じみた所業。

 

 どちらも、ハーデスと敵対した際に武力として脅威になる。

 

 まして超越者が二人いて、魔王末裔を神輿に据えれる。政治に詳しくない俺でも、冥界が揺れることが分かる。

 

 ……使い方によっては、冗談抜きで冥界政府から多数の造反者が出かねない。

 

「……出所のついてはこちらが探る予定だよ。諜報を担当する者は当分忙しくなるだろうね」

 

 鳶雄さんがそう言うけど、そこはそうなるよな。

 

 真魔王計画なんてのが知られている、そこ出身のラツーイカはいい。だけど超越者クラス二名はそれとは別の意味で厄介だ。

 

 あのリゼヴィム級の純血悪魔が二人いるだけでも、ハーデス達の戦力は大きく底上げされている。ただでさえ隔離結界領域に主力となる神々を送っている俺達だと、懸念事項が多すぎるぐらいだ。

 

「懸念事項は他にもあります。壱崎さんのあの異能です」

 

 そしてソーナ先輩の言う通り、そこも大変なんだろうなぁ。

 

「神器の無力化か。リゼヴィムを思い出すね」

 

「あれほどの絶対性はないようだが、無力化が出来なくても弱体化が狙えるようだな」

 

「使い勝手は増しとるのぉ。今の二天龍でも影響は受けそうじゃ」

 

 ヴァーリもサイラオーグさんも孫悟空のじいちゃんも、その辺りを評価している。

 

 壱崎虎美か。俺のことめっちゃ嫌いだろうし、俺が相手をするのかもな。

 

 そういう意味だと、神器の力を弱体化させるあいつは厄介だ。乳技で押し切る手もあるけど、たぶん対策ぐらいは立てるだろうしなぁ。

 

 ただ、気になることが多すぎるな。

 

「でもどんな方法でやったんですかね? 禁手や残神にしたっておかしくないか?」

 

 「どうやって」が気になる。

 

 神器の力を削る異能。どうやって作ったんだろうか?

 

 あの言い草だと神器の力を積極的に使うのも嫌だろうし、禁手や残神ってことはないだろう。

 

 そもそも、禁手や残神にしたって限度はあるだろ。あんなどんな神器も弱体化させるような異能になるとも思えない。

 

 俺はその辺が気になって質問してみたけど、誰もが首を傾げている。

 

 事実上の技術顧問二代目であるリーネスも首を傾げているしなぁ。それだけの難行ってことなんだろうさ。

 

 ……いや、本当にどうやって?

 

 首を傾げているその時だ。

 

「そこについては、こちらが仮説を立てれます」

 

 その言葉と共に、入ってくる人がいた。

 

「……クロード長官?」

 

 カズヒが困惑しているけど、クロード・ザルモワーズさんだ。

 

 プルガトリオ機関の長で、かつて召喚されて受肉した、教会が用意した偽ジャンヌ・ダルクのクロード・デュ・リスのサーヴァント。

 

 プルガトリオ機関とはちょくちょく関わるけど、ここで来るのか。

 

「お久しぶりっす、クロードさん。で、どうしてここに?」

 

 D×Dのリーダーでもあるデュリオが挨拶すると、クロードさんは軽く苦笑しながら頷いた。

 

「こちらで受け持っている案件で、その説明が出来そうなことがありまして」

 

 なるほど。

 

 プルガトリオ機関は大きい組織だし、色々と動いてるからな。何か知っててもおかしくないのか。

 

 そしてクロードさんは映像を映し出し―

 

『『『『『『『『『『ヴォルテーックス!!』』』』』』』』』』

 

 ―なんか変な映像が出てきた。

 

 っていうかツッコミたいんだけど。

 

「……なんで渦の団(ヴォルテックス・バンチ)ですか!?」

 

 俺達オカ研が、春休みの日本横断旅行で何度もかち合ったテロ組織。禍の団とややこしく、色々混同され合ってたらしい渦の団。その戦闘員達が敬礼している映像だった。

 

「残念ながら、彼ら渦の団が大きく関与しているのです」

 

 クロードさんは真面目な顔で俺達を見回した。

 

 え、これってマジな話? 真剣にしないといけない話なの?

 

 もう頓珍漢な連中だった。俺のお得意様にも変人は多いけど、勝るとも劣らない幹部達だった。

 

 地味に強かったからなぁ。なんていうか、頭が痛くなるっていうか。ファーブニルが敵に回ったらあんな感じなんだろうかって感じ。

 

 ……俺も敵から見るとあんな風に見えるんだろうか。

 

 ちょっと落ち込みたくなっていると、クロード長官も目元をもんでから、頭痛を堪えた表情になる。

 

「単刀直入に言います。彼らは実験により異世界に一時的に転移。それによって得られた力を振るっていたのです」

 

 …………。

 

 え?

 

「長官、長官。まさか乳神案件ですか!?」

 

 カズヒが珍しく慌て気味で問い質すけど、クロードさんは首を横に振った。

 

 あ、違うのか。安心したらいいのかどうなのか―

 

「残念なことに、どれ一つとて乳神の出身世界とは異なるとみられています」

 

 ―どれ、一つ!?

 

「待ってください! ってことは、いろんな世界からいろんな技術を引っ張り込んだっていうんですか!?」

 

 思わず大声で聞いちゃったよ。

 

 おいおい、俺達が乳神様の異世界に困惑してたり侵略云々している間に、この世界はどれだけの異世界と接触を持ってるんだよ。

 

 ヤバイ。リゼヴィムが異世界侵略を目指して頑張っている間に、なんか訳の分からない軍団が何度も異世界に行ってたなんて。

 

「どうやら限定的な転移だったようですが、そこから技術を取り込み扱えるものまで用立てる。渦の団は思った以上に難敵だったようですね」

 

 マジですか!? あいつら、そんな凄いことしちゃってましたか!

 

 あ、でも訳の分からない技を使ってたらしいしな。それがそういう事だったのかぁ……。

 

 俺達が何とも言えない空気になっていると、クロード長官は映像を移し替えていく。

 

 そこにはかつて九州で現れた拉麺のイソギンチャクに、つい先日戦ったマーボー豆腐の鯨がいた。

 

「例えばこちらの食物で出来た生物ですが、これらは渦の団が「食界」と定義した世界の異形のようです。食文化の違いで世界大戦が起きて荒廃した世界のようで、その過程で生まれてしまった異形こそが、この食獣(しょくじゅう)とのことです」

 

「すいません。ツッコミどころが多いのですが」

 

 思わずカズヒがツッコミを入れるけど、クロード長官は目を伏せて首を横に振った。

 

 あ、ここからが本番だ。

 

「そしてその食獣の根幹といえるものが、特定の食に対する強い思いを糧に発現する異能、食技(しょくぎ)。……概念的にはヴァーリ・ルシファーの麺技と同じです」

 

「なるほど。例の鮭怪人が振るっていたのはそれか……一戦交えてみたかったね」

 

 ヴァーリ、クロード長官が頭痛を堪えてるのに、そんな真剣な表情で興味深くならないでくれ。

 

 なんていうか頭痛がしまくる状態な気もするけど、この際それは置いといて。

 

 それ以外にも色々あった気がするけど、本当に頭が痛くなりそうだ。

 

「また、人体改造技術が異常に発達した世界もあったそうです。どうも世界征服がなされていたようで、迂闊な介入は避けたようですが」

 

 そう前置きしたうえで、クロード長官は本題とばかりに映像を変えた。

 

 九成達がぶつかった、京都の警察官を怠けさせた奴。木場が懲らしめた、道頓堀川の水を自在に操る奴。

 

「……彼らはそれぞれ、何かしらの縛りを入れる誓約を己に科すことでそれに見合った異能を得る誓約術が確立した世界及び、憎悪や怨恨を核とすることで他者を害する異能を振るう怨術という物が確立された世界の異能を会得していました」

 

 ……どこから突っ込んだらいいんだろう。

 

 毎度毎度道頓堀川に落ち続けることで、少しの間道頓堀川の水を操る異能って、限定的すぎるし。

 

 なんなら警察官を怠けさせるだけの術ってなんだよ。警察官を恨むにしても、もうちょっと異能の方向性があったんじゃないだろうか?

 

「おそらくですが、壱崎虎美が振るったのは前者でしょう。彼女の駒価値から逆算して、高位の神器を持っているようですから」

 

 クロードさんの説明に、リーネスと孫悟空の爺さんが納得顔になった。

 

「なるほどねぇ。神器を不要とする価値観に、更に生まれ持つ神器そのものを一切使わないという縛りがあれば―」

 

「―その分、神器の力を削減する異能として使える。そういう可能性はあるのぉ」

 

 技術顧問とサブリーダーが言うなら、可能性は高いか。

 

 そして、リーネスは小さくため息をつく。

 

「問題は怨術ねぇ。間違いなく、英雄派に恨みがあるなら対英雄派に特化した怨術が得られるでしょうしねぇ?」

 

「……中々厄介な話だね。自分の尻は自分で拭けと言われるだろうが、拭きたくても相性が悪すぎるんだけどね」

 

 曹操がそうため息をつくけど本当になぁ。

 

 ちょっと反応を確かめたくてカズヒの方を見るけど、カズヒは割としたり顔だった。

 

「ま、囮ぐらいは死に物狂いでやって頂戴。それぐらいは責任を負ってもらわないと困るわね」

 

 あ、意外と優しい。

 

 ちょっと意外に思っている人達の視線を浴びていると、カズヒはつまらなさそうに肩をすくめる。

 

「起爆剤になったのはこちら側の沙汰その物でしょうしね。できないことまで無理にしろとは言わないわ」

 

「……言ってくれるね。君達を出汁にしつつどうやってあいつらを止めるか、試したくなってきたよ」

 

 二重の意味でなるほどなぁ。

 

 ま、カズヒもきちんと処罰されてる奴に言いすぎることはないか。ただし、曹操達を挑発してやる気スイッチを入れるぐらいはすると。

 

 曹操も分かったうえで乗っているみたいだし、ま、必要なら協力するか。

 

 ……俺の場合、壱崎の相手で手いっぱいになるかもだけど。

 

「一ついいですか?」

 

 あ、九成が手を挙げた。

 

 なんだなんだ?

 

「相手が何をしたのかに仮説は立てられましたけど、このままってわけにはいかないでしょう? 俺達も対策を立てたり、こちらも流用するというのも考えるべきでは?」

 

 あ、なるほど。

 

 確かに、相手にばっかり強い力を使われるってのもあれか。

 

 怨術はともかく、食技はヴァーリが学んだらもっと凄いことになりそうだしな。誓約術も、ある程度なら使えるかもだし。

 

 俺が納得していると、クロードさんも頷いていた。

 

「その通りです。……なので、既に作戦を立てています」

 

 そういうと、クロードさんはマップを映し出した。

 

 えっと、山奥っぽいけど?

 

「渦の団残党の拠点を確認したので、各種資料を獲得することも狙い強襲作戦を仕掛ける予定です。もしよければ、何人かサポートに貸し出してくれると助かります」

 

 あ、意外とちゃっかりしているんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて諸君、仕事の時間だ」

 

「なんだよ大将。また俺らをこき使う気か?」

 

「はっはっは。ここ最近は訓練ばかりで暇だろう? たまには給料分の仕事をしてくれないとね?」

 

「……ケッ! ま、食わせてもらってる分の仕事はしてやる。それで?」

 

「簡単に言えば、とある悪の組織の秘密基地を襲撃してほしい。中の資料もいただきたいが、それは随伴部隊がする仕事だね」

 

「例の渦の団ってか? なんか妙な手品を使うみたいだが、そんなに必要かね?」

 

「もちろんだとも? 分かる者には宝の山だ。……最も、今度の作戦は手古摺るかもだろうが」

 

「ぁん? 木っ端テロリストの残党如きに、俺が負けるとでも思ってんのか? 人造惑星(プラネテス)舐めてんじゃねえぞ?」

 

「はいはい。ま、その辺りは期待してるよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハーデス様、いいですか?」

 

『ふむ、虎美か。何ようだ?』

 

「技術顧問のランドアングリフですが、どこかに行ったのですか? ……今後を考え、ある程度の装備調整はしてもらいたかったのですが」

 

『怨術や誓約術の更なる研究の為、子飼いを連れて残党狩りをしておる。ある意味ではおぬしにとっても都合がよかろう』

 

「それはそうですね。ただ、現状の装備だといざD×Dに挑む際、押し切られる余地があったので」

 

『……まぁ、おぬしらDスレイヤー及び、エカテリーニ達カウンターポイズンは、チームD×D(あやつら)に対するネガティブキャンペーンというものを踏まえておるからのぉ? 実力も踏まえてチームに送ったが、限度はあるか』

 

「自画自賛になりますが、Dスレイヤーで最強の私ですら、相性で勝っていながら曹操にあのざまです。カウンターポイズンが総出で潰せたのは行幸ですが、先を考えるとそれなりの強化武装が欲しいところですね」

 

『ふむ。確かにあっさり潰されれば「大したことがない」と思われるだけか。よかろう、あとでランドアングリフに伝えておこう』

 

「……礼を言います。やはりあなたぐらいしか、人類を託せる神が現状おりませんので」

 

『ファファファ。ランドアングリフが提言せねば、儂は人間の力を積極的には借りはせぬかったろう。そこは感謝しておけよ?』

 

「承知しました。……すべてまとめて、いずれあいつらと挑む時に勝つことで返させていただきます」




 第三部を踏まえていろいろ準備をしているのは、前に何度か言っている通り。

 第三部は多重クロスに舵を切る方針ですが、其れとは別に毛色を変えた手法として「オリジナルの荒廃した異世界」を出し、それぞれの特徴を出した要素をからめ手動く予定でもあります。

 実は以前「三つの異世界がすでにD×Dの世界につながっている二次創作」を想定したことがあるのですが、こちらは異世界関連の設定を煮詰めたことで「設定を完成させすぎると燃え尽きる」という我が悪癖が引っ掛かり挫折。

 今回はその対策として「色々あって壊滅的打撃を受けて荒廃している」という大前提をはり、あえて細かい情報を煮詰めさせないことで対応しました!

 渦の団との戦いは、渦の団底上げとこの伏線巻き。及びテストの類ですね。

 敵の強化から味方の底上げなど、いろんなことをこれでどうにかしたいと思いながら作成を続けたいと思います!!
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