混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部 作:グレン×グレン
結構疲れましたが、まぁここから。新生活を進めていこうと思っております!!
和地Side
「……何やってんだ、カズヒ達」
俺は試合が遅れる連絡を受け、内容を察してため息をつきたくなった。
カズヒがこんなタイミングで乱闘とは珍しい。変な暴走をしてリアス先輩辺りがキレたとかそんな感じか?*1
「……どうすんだよ。幸先悪くねえか?」
ベルナが結構ゲンナリ気味でそういうけど、まぁ気持ちは分かる。
相手が幸香達のチームなんだが、そのメンツが問題だ。
ちなみにこんな感じだったりする。
王:九条・幸香・ディアドコイ
女王:九条・梔子・張良
戦車:一橋・幸弥・ディアドコイ
戦車:リーン・ヴァプラ
騎士:ナシュア・バアル
騎士:アーネ・シャムハト・ガルアルエル
僧侶:シュメイ・バアル
僧侶:道間・禅譲・信姫
兵士:
たまにメンバーが変わることもあるが、今回は基本的主体になっているな。それなりに堅実に挑むつもりだろうか。
「……どう思います?」
「そうだな。和地様相手に奇策を仕掛けて崩し損ねるより、真っ向勝負で地力による凌駕を狙う方が堅実と踏まえたのだろう。事実、リザーブメンバーは絡め手に長けている者が多いからな」
三美さんと黒狼が冷静に考えているようだが、なるほど確かに。
幸香達は基本メンバーで敵の圧倒を試みつつ、絡め手が必要と判断すればリザーブメンバーを投入するのが基本的な手段だ。
……それがないということは、どうやら真っ向勝負がお望みなのだろう。
まぁ、自力ではこちらが下回っているのなら尚更だ。格上が格下に合わせるのは、基本的にハンデにしかならないからな。
そして問題は、俺達が素直に乗るわけがないということを相手だって理解しているはずだ。
こっちが絡め手を仕掛けてきても圧倒する。そういう手段を持っている可能性があるだろう。
「黒狼。相手チームで俺達相手に、誰がどう出るか判断できるか?」
「そうですね。彼女達「進軍制覇の覇王」チームは、大きく分けてパターンが二つに分けられています」
そう、黒狼の言うとおりだ。
九条・幸香・ディアドコイが率いる「進軍制覇の覇王」チーム。このチームは全体的にチームメンバーの傾向が二分されている。
一つ。九条・幸香・ディアドコイが率いる後継私掠船団のメンバー。
一つ。フロンズ達が指名した、大王派の上級悪魔達。
これは、まず間違いなく各勢力に対する配慮だろう。
後継私掠船団は、元々禍の団の構成組織である、英雄派の特殊チームだ。英雄派に見切りをつけフロンズ・フィーニクスに下った*2風に見えているわけだが、それにしたって元テロリストではある。
その辺りを配慮して、お目付け役を配置する。そういう手法をとったということだろう。まぁ、実体はそうでもない可能性が高いがな。
それはともかくとしてだ。
お目付け奴ということになる以上、相応の人材を用意する必要がある。つまりはそういうことだ。
ハッシュ・バアルの弟達である、ナシュア・バアルとシュメイ・バアル。こいつらは最上級悪魔に昇格しており、間違いなく実力者だ。
更にリーン・ヴァプラ。こいつは
王の駒こそしていないが、実家の意向もあって不正に関与していたそうだ。もっともそこで暴れることなく、暴走した不正プレイヤーの鎮圧に回っていたわけだが。
おそらくだが、奴は幸香達における参謀役だ。レーティングゲームの経験値が高いことを理由に、その辺りが浅い幸香のフォローを担当しているんだろう。
三人揃って、警戒に値する相手だ。特にリーン・ヴァプラが隙を埋めている以上、なるべく真っ先に潰したい相手でもある。
そして、後継私掠船団は当然脅威だ。
誰もがカズヒのように光を極めた精神性を持つ。ゆえに追い詰めればそれを理由に覚醒し、限界を超えて文字通り強くなる。筆頭戦力ともなれば、最上級悪魔クラスは最低でも到達しているとみるべきだろう。
九条・梔子・張良
アーネ・シャムハト・ガルアルエル
二人の筆頭戦力は、それぞれがかなり強い。こちらとしても三美さんや黒狼をぶつけるべき相手だろうが、光を極めた連中に慣れているインガ姉ちゃんの方がいいかもしれない。ベルナはアーネにぶつけるべきか迷うが、俺が出るべきだろうか。
九条・幸香・ディアドコイが一番やばいのは言うまでもない。あの圧倒的な面制圧力とカズヒに匹敵するレベルの極まった光は、レーティングゲームのシステムを生かして絡めとりたいところだ。
そして比較的警戒が薄くなる、要注意担当は二人。
道間・禅譲・信姫と、一橋・幸弥・ディアドコイの二人だ。
こいつらに関しては情報が薄い。しかし兵士以外の駒を担当している以上、相応の価値は間違いなくあるだろう。実際、活躍しているしな。
一橋・幸弥・ディアドコイは真っ向勝負で相手チームのエース格を乗り越えているし、道間・禅譲・信姫は、多種多様な力を振るって相手の戦力を屠っている。
「ったく。何がやばいって、あいつら自己研鑽を欠かさないから何してくるか分からないしなぁ……」
さて、あいつらはあいつらで何を考えているのか。
Other side
「……母上とリアス・グレモリー達が一戦交えた?」
報告を受けた幸香が困惑するのも無理はない。
自分の試合の直前に、試合会場の前で、チームD×Dが内輪もめをする。
字面だけ聞いたら九割意味不明だ。流石の光を極めた者であろうと、困惑しないわけがない。
だが、幸香はあえてそれを気にしないことにした。
意味不明すぎるが、だからこそフロンズも動くだろう。自分が考えるのは試合が終わってからで十分だ。
そう判断したうえで、幸香はブリーフィングに意識を切り替える。
「……まぁそれは置いておくが、おぬしらはこの試合に対する気合は十分か?」
九成和地は間違いなく強者だ。その彼が率いるチームもまた、難敵と言っていい。
個人としてはこれまでで一番の強敵。チーム全体でも難敵に値する。ゆえに、当然だが、気合を入れる。
勝利を欲し、敗北を忌む。負けたからこそ価値があったなどという考えそのものを嫌い、負けて得られる経験など、勝ち続ける気概で補える。すべて勝ち取り、肥え太り、輝く明日を駆けるが為に。
その後継私掠船団をベースとするこのチームに、負けていいという考えは必要ない。
それに対し、片手をあげる者がいた。
「むろん、負けなければならない理由はないから勝ちに行くのに異存はない。……だからこそ、やはり確認をしたい」
そう語るのは、このチームにおける参謀役としてフロンズが派遣した男。リーン・ヴァプラ。
不正に関与しつつも、フロンズのアドバイスによって潜り抜けた元最上級悪魔。レーティングゲームでレートも高く、いくつかの大会でもトップに立ったことがある凄腕だ。
その彼が指摘する内容は、少なくとも一考の価値がある。
故に、誰もがその続きを無言で促した。
「……既に話は終わっているが、あのチーム最大の隙は「作戦の基点にキャスリングを据えている」点だ。理由も語ったが、ルール上一回しか使えないキャスリングが起点である以上、それさえ乗り越えれば難易度は間違いなく下がるからな」
その経験が、つけ入る隙を見出している。
涙換の救済者チームは、キャスリングを攻撃的に運用するのが特色だ。
これにより一気に形成をひっくり返した試合も一度や二度ではない。かの
九成和地という最大火力と最硬防御を併せ持つ、あのチームだからこその持ち味ではある。だが同時に、参謀である竹山黒狼がそれを最大限活かしたたプランを立てているのも効果的だろう。
だがしかし、長所は時として短所と表裏一体になる。
キャスリングという特殊ルールは、一試合につき一つという回数制限がある。必然として、救済者チームは特徴的かつ効果的な手札を一回しか使用できない。
一回きりの手札を如何に使うか。そこに縛られるがゆえに、それを踏まえれば絡めとる手段はいくつもある。むろん対策もないではないが、策による戦いを得意とするチームならば、無駄うちは無理でも効率を低下させることはできる。
そしてしのげば、後は普通に強いものが何人かいる程度のチームだ。戦力の低下さえ下げることができれば、こちらならゴリ押しでも十分勝ち目がある。
そのうえで、リーンは懸念の視線をある人物に向ける。
「態々マークを付ける必要はやはり薄いだろう。それに、彼でいいのか?」
その視線の意味は疑念。
だが、向けられた少年はそれに対して不満を見せはしない。
「ま、言いたくなる気持ちは認めるさ。俺はこのチームメンバーだと弱い方だしな」
同意すら示したうえで、だが少年は立ち上がると拳を握り締める。
「だが、俺はあいつと向き合わなけりゃならねえ……そう!!」
「
一橋・幸雄・ディアドコイ。
あえて幸香と同じミドルネームをつけた男は、胸を張って宣言する。
それに対して、呆れもあるし関心もある。
それぞれがそれぞれの感想を態度で示す中、幸香は小さく微笑みながら幸雄を見る。
「ならば示して見せるがよい。
祐斗Side
説教を受けている、リアス姉さん達は間に合うだろうか?
壮絶な死闘が試合前に起きた結果、今リアス姉さん達は運営スタッフにマジギレされている。
まぁ当然だね。これに関してはその、いつものノリで動いたリアス姉さん達が悪い。
まぁ、一番悪いのは空気を読んでなかったカズヒだけど。多分、九成君と九条・幸香・ディアドコイの激突で冷静さが欠けていたんだろう。
イッセー君に関してはほぼ被害者だね。久しぶりに引き付けが酷いらしく、医務室に送られているようだし。
九成君も知ったら落ち込むだろう。理由が前回とは異なっておバカな感じがするのが猶更ね。
「ふふふ。彼はみんなに好かれてるのね?」
「そうなんだ、ヴァレリー。……でも、怖かったなぁ……」
ヴァレリーさんに頷いていたギャスパー君も、あの熾烈な戦いに寒気を感じて振るえていた。
うん、あれはとても怖かった。
「カズヒがごめんなさい。最近少し考えこみ気味だったけれど、あんなところで言うなんて」
「あ~。まぁ言うタイミングを逃していたみたいなだけで、多分どっちにしても言う気満々だったわよ、アレ」
「どうせ実行したら凄いことになると分かり切っていたからぁ、感覚がマヒしてたのかもねぇ」
オトメさんが謝る横で、南空さんとリーネスが少し呆れ顔になっている。
まぁ確かに、イッセー君の貞操関係問題は地雷原だしね。どうせどこで言っても爆発すると分かり切っていたから、爆発そのものを防ぐ配慮が欠けていたんだろう。
そしてそこに疲れがあって、うかつなことをしてしまったんだろうね。
「……にしても、和地の坊主と日美っちの娘が激突か。俺は直接会っちゃいなかったが、アーネとかユーピとかみたいなのばっかりなんだよな?」
勇儀さんが懸念点を語るように言うけれど、実際そこはそうだからね。
僕は頷いたうえで、試合を盛り上げる為の今までの両チームのダイジェスト映像に視線を向ける。
後継覇王、九条・幸香・ディアドコイ。
カズヒの娘名だけあって、凄まじい光の極め具合だ。グレイフィアさん達ルシファー眷属が総力を挙げても倒しきれなかった
間違いなく、彼女は最強クラスの人間だ。単独では魔王クラスでも危ない、それだけの戦闘能力を誇る。フロンズ・フィーニクスの懐刀といえるだろう。
間違いなく、現大王派にとって最強戦力の一角。フロンズ・フィーニクスが政において大王派で二番手の立ち位置についているのなら、彼の派遣を守る武の筆頭が彼女と言ってもいい。
ボトムアップを中心とした軍備強化を進めているフロンズだが、彼女たちがいることで個の戦力でも有数となっている。事実後継私掠船団主体のあのチームは神クラスがいるチームや複数の最上級悪魔が集まったチームすら打倒している。
間違いなく優勝候補の一角とされており、数少ない現状無敗のチームだ。
優勝候補筆頭とされる帝釈天といった指折りの存在が率いるチームが、思わぬ敗北を喫していることも多いからね。現状無敗という点ではグレイフィアさんの率いるチームもだけど、こちらも大王派の息がある程度はかかっている。
平均的なチームの勝率という点ではD×D関連チームが上だけれど、個の勝率なら大王派革新衆も負けてはいない。それほどまでに、後継私掠船団とサウス計画は凄まじい実力を持つ者達を呼び寄せたのだろう。
そんなチームに、同じく現状無敗のチームD×D側の九成君が挑むわけだ。
一部の権力者は、これを魔王派と大王派の代理戦争と位置付けている。
だから注目はかなり集まっている。実際、双方ともに強者だから尚更だろう。
……ただ、僕は心のどこかで不安を覚えている。
なんだろうか、この胸騒ぎは。
例えるなら、イッセー君がおっぱいで何かするような、そんなことが起きる予感がする。
そして試合が開始され、僕はその胸騒ぎが
さぁ、次回から壮絶バトルがはじまるぜぇえええええ!!