混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 新しい職場もいろいろ慣れてないので苦労していますが、頑張っているグレン×グレンでっす!

 睡眠のタイミングが結構ずれたのでまだ慣れてませんが、まぁ頑張っていこうと思っております!


闇動神備編 第二十三話 (当事者にとっての)死闘、並列侵攻!

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 この試合は、珍試合として認識されることとなる。

 

 何故なら、何故か帝国船長(キャプテン・マケドニア)こと一橋・幸弥・ディアドコイと、涙換救済(タイタス・クロウ)こと旧済銀神(エルダーゴッド)九成和地が、婿と(しゅうと)じみた戦いをしてしまったからだ。

 

 似たような試合が割と頻発しているのがこのアザゼル杯予選だが、しかし毛色が違うと誰もが認識していた。

 

 観客の大半は若干引いており、空気は微妙になっていると言ってもいい。

 

 だが、フィールドの試合はまごうことなく真剣そのもの。

 

 後継私掠船団を主体とする以上、幸香たちはこの程度のことで戦意を失ったりはしない。必然として、共に戦う悪魔達や、対抗している黒狼たちも真剣にならねばやられてしまう。

 

 ……そしてそんな戦いは、同時多発的に激しくなっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「忘れてた! カズは時々馬鹿になるんだったぁああああっ!!」

 

 頭を抱えるベルナはしかし、高速機動での戦闘を一切解除していない。

 

 幾度となく熾烈な争いに巻き込まれた。更に意味不明な事態が何度も起きた。窮地と珍事に慣れてしまった本能は、この程度の事態で困惑して停止するという行動を許さない。

 

 加え、今ベルナは最もたくさんの敵を相手にしていると言ってもいい。

 

 何故なら―

 

「さて、光から背を向け得た者が、どれほどのものか見せてもらうわよ?」

 

 ―アーネ・シャムハト・ガルアルエルが率いる氷結星辰眷属(エンキドゥ)達を一手に相手にしているからだ。

 

 これは貧乏くじを引いたというより、アーネの意をメンバーが酌んだと言ってもいい。

 

 ……アーネ・シャムハト・ガルアルエル。ベルナの姉であり、光を極めた聖継娼婦(シャムハト・セカンド)。疑似的な星辰奏者たる、氷結星辰眷属を作り導く星辰奏者(エスペラント)

 

 そしてベルナは分かっている。

 

 九条・幸香・ディアドコイ。魔術をもって己を魔星(プラネテス)に到達させた、礼装型人造惑星。

 

 それを、先駆者がいる状態で、後継私掠船団(ディアドコイ・プライベーティア)の筆頭戦力が、会得してないはずがない。

 

 そしてアーネはその先駆けと言ってもいい。まごうことなき、礼装型人造惑星の先発組。

 

 その力量。高まった力。そのすべてをもってして、アーネはベルナに問いかけているのだ。

 

 今まさに無様をさらしていながら、それが本当に幸せなのか。

 

 それを分かっているからこそ、アーネは一歩を踏み出した。

 

「少なくとも、テロってるよりは悪くねえなっ!!」

 

 発動するは水蒸気爆発による推進力。更に氷塊による実体攻撃に、高圧水流による斬撃を併用。

 

 一対九という状況下において、ベルナは獅子奮迅で食らいつく。

 

 それに対し、アーネは悲しげな表情になっていた。

 

「そう、その程度なのね」

 

 心の底から憐憫だ。哀れみがあると言ってもいい。

 

 光を目指し、彼方を目指し、駆け抜けるが後継私掠船団。

 

 大きく異なれどどこか似ている、大王派革新衆と共に、願いを叶えるべく目指すこの道。

 

 それと対を成せる生き方になっていると、ベルナは全力をもって示している。

 

 ()()()()()

 

 なら、その思い上がりは打ち砕かねばならないだろう。

 

 その決意をもって、アーネは本腰を入れ始める。

 

「天進せよ、我が守護星———鋼の未開(あした)を駆けるが為に」

 

 全体的に性能が向上したアーネの星は、それゆえに隙の無い猛威となる。

 

 三種類の星辰眷属は強化され、己は統合した星をより高い出力で振るう。

 

 ただでさえ数で押している状況下で、質を高めることで圧殺の構えとなる。

 

 総合力を高めるという無慈悲な猛攻をもって、アーネはベルナに問い質す。

 

 お前は本当に、そこまで価値ある道を進めたのかと。

 

 そして猛威はそのままアーネを飲み込もうとし―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうはいかないぜ、お義姉様ってな!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―彼女を救い上げた救済は、黙ってみたりはしなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 危ない危ない。流石に全包囲攻撃は危なかったな。

 

 滑り込むように障壁で攻撃を捌いてから、振るわれる幸弥の攻撃を迎撃する。

 

「てっめぇっ! 男と男の勝負にいい加減なことするか!?」

 

「悪いが参謀に怒られてな。やりたいなら並列作業でと言われてしまったんだよ!」

 

 黒狼が厳しいけど、結果的にはオーライオーライ!

 

 振るわれる攻撃を連撃でしのぎながら、俺はサルヴェイティングアサルトドッグの内蔵武装で氷結星辰眷属をけん制する。

 

「カズッ! マジかお前、あのままボケ倒すかと思ってたぜ!」

 

「いやホントゴメン。俺としてもボケ倒す気満々でしたごめんなさい!」

 

 信頼が厚くてちょっと泣きそう。いや、確かにまず一橋に集中したかったけど。

 

 だが黒狼から怒られた。「せめて同時進行でやってください」と言われてしまった。ついでに一番向かってほしいところとしてベルナの位置を指定された。

 

 ま、これはこれでいいだろう。というか、いい機会だ。

 

「……悪いな義息子(むすこ)! お前が義親父(おやじ)に挨拶したいように、俺だって義姉貴(あねき)に挨拶しておくべきだってことで一つ!」

 

「チッ! そう言われると文句が言えねえ!? っていうか、俺ってつまり星継娼婦(シャムハト・セカンド)の甥っ子⁉」

 

「なるほどね。なら、尚更彼方(明日)を目指してもらわないと!」

 

 とりあえずすぐに納得してくれてよかったよかった。アーネも納得してくれたので問題ないな、うん。

 

「それもそうだな! あっちもこっちも立てるに越したことはないってか!?」

 

「勝ちなさい、帝国船長(キャプテン・マケドニア)! 聖継娼婦(シャムハト・セカンド)も見せてやって!」

 

「行け、アーネ! 彼方を駆ける光を、思い出させてやるんだ!」

 

「やっちまいな、ディアドコイ! そのまま一気に添い遂げろ!!」

 

 氷結星辰眷属達も、テンションが高いようだ。

 

 まぁ、俺としてもテンションを上げていきたいがな!!

 

「……いや、別の意味でツッコミがキッツいぞ!?」

 

 どうしたベルナ!?

 

「ツッコミする暇なんて与えるか……そう、まだだぁああああっ!!」

 

 うぉおおお義息子の猛攻が特に激しいっ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズヒSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とりあえず、あれね。

 

 和地がボケ倒しているわね。

 

 ……………

 

「とりあえず、あとでベルナには一杯おごるとするわ」

 

「うん、オトメにもしたげて?」

 

 そうよね、鶴羽。

 

「……あは……はは……孫と子供がいっぱいだなぁ……ぁ」

 

「しっかりしてオトメ。いえ、本当にしっかりしてぇ……その……」

 

 既にオトメねぇが真っ白になってるし。リーネスも励ましてるけど、生憎該当している*1からちょっと弱いし。

 

 この試合、こんな形で波乱を生むことになるなんて……っ!

 

「私は誰を()めればいいのかしら? いえ、私ごと……?」

 

「誰か! カズヒもマズいから気付けを持ってきなさい!?」

 

 リアス、私はまだ大丈夫だと思うのだけれど?

 

*1
立場的に義理の娘が一人




 和地「この戦いは! この戦いだけはさせてくれ!」

 黒狼「……せめてほかにも同時にやっていただきたい」

 こんな感じで酷使される王、九成和地!!
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