混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 薬の飲み忘れをいい加減どうにかしたいグレン×グレンです。

 いえ、基本的には飲めるんですけどね? 週に一回ぐらいついつい飲み忘れることがありましてね? 飲まないとすぐにガクンと悪化するタイプの持病じゃないので、そのまま忘れっぱなしになることがありまして。

 一年以上続いている服薬となると、チリも積もれば山となるって感じで、かなり余ってるなぁという事態に我ながらちょっと呆れ気味というかなんというか。

 まぁそれはともかく、題名を念頭に置いて本編をご覧ください!!


闇動神備編 第二十五話 (たま)じゃないよ、(かい)だからね?

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺達が見守る中、シルファが星を開放した。

 

『創生せよ、天に描いた星辰を———我らは煌く流れ星』

 

 発動体のナイフを構えながら、道間・禅譲・信姫に接近戦を挑んでいく

 

『愛しきを守り、憎きを滅ぼす。矛盾に満ちた願いを胸に、今銀塊は鍛えられん』

 

 信姫も魔力を放つけど、それを回避しながら攻撃を開始。

 

『鋭き刃に壊れぬ硬さ。しかし願いは千差万別。全てを叶えることなどは、いかなる鍛冶にも出来ぬだろう』

 

 鋭いナイフだけじゃなく、神器も使いながら仕掛けていく。

 

 あいつの神器は手裏剣みたいな刃をいくつも出して、それを操って攻撃する物。

 

 見た感じ、行船さんの大剣乱舞の下位互換。だけど、小さいからか小技が利いてるし見つけにくい。

 

『故にこそ、千すら超えて鍛え直さん。その結論こそ我が祈り』

 

 それを回避する信姫の顔面に、シルファの蹴りが放たれた。

 

 信姫はのけぞって回避するけど、そこに神器が襲い掛かる。

 

『愛しき貴女の笑顔が為に。貴女の輝く未来のために。私は千度の窮地も乗り越えよう』

 

 かすり傷は回復されるけど、シルファは少しにやりと笑ってる

 

『そして此度の窮地を断ち切る、銀の刃はここにある』

 

 そして、一旦距離を取りながらシルファは再び武器を構えた。

 

『絶叫せよ悪しき者よ。汝を断ち切る刃は、我がこの手に握られた』

 

超新星(メタルノヴァ)———祈りを宿して放たれよ、煌く銀刃(オーダーメイド・シルバーダガー)

 

 

 

 

 

 

 

 

 シルファ・ザンブレイブ

 

超新星(メタルノヴァ)———祈りを宿して放たれよ、煌く銀刃(オーダーメイド・シルバーダガー)

 

基準値:C

発動値:

収束性:C

拡散性:

操縦性:D

付属性:B

維持性:C

干渉性:E

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれが、シルファの星辰光か?

 

 見た感じ、特になんか能力は纏ってなさそうだけど。

 

「……なんでしょうか、あれ」

 

「そういえば、前に見たけどよく分かんなかったよね」

 

 シャルロットとアルティーネが首を傾げるけど、そういやそうだな。

 

「俺、追いつかれたりしましたけどあれなんだったんすかね?」

 

「走力強化能力……とかかな? シンプルだけど、そういう星もあるだろうさ」

 

 アニルと木場もそういう感じに推測してるけど、そうなんだろうか?

 

 九成達がルーシア達と試合をした時、確かにシルファは星を開帳して足が速くなった。

 

 ただ、そういった感じでもなかったんだよなぁ。なんていうかシルファの言い方が気になる。

 

 確か、期待に応えるのは得意……だったっけ?

 

 ちょっと意外な気もしたよなぁ。

 

 なんていうか、あいつヴィーナ以外に関してはちょっと関心が薄いというか、お姉ちゃん大好きっ子だし。どっちかっていうと、ヴィーナが関係ないところだと「期待に応える」って感じじゃない。

 

 それがちょっと気になるけど―

 

「ま、シルファもここからが本番ってことだな」

 

 ―そう簡単にはやられないだろ。

 

 俺がそう言うのと同じタイミングで、シルファは信姫とやりあってる。

 

 信姫の相手をシルファがメインで引き受けてるから、インガさんもヴィーナも持ち直した。

 

 そして、シルファはある程度切りあってからため息をついた。

 

『……反則でしょ、その魔術』

 

 お?

 

「道間の時点で予想はしてましたが、やはり魔術回路を利用した魔術ですか」

 

「問題は、どんな魔術ってことよねぇ」

 

 ロスヴァイセさんとリーネスは納得しているけど、それでも首を傾げてる。

 

 ま、魔術回路を使用した魔術って色々やばいからな。一人につき出来ることに限度はあるけど、バリエーションが豊富で何でもありになってるし。

 

 っていうか、今ので分かったのか? マジかよ!?

 

『なるぅうううほぉおどぉおおお! そうぅううううう言う星ぃいいいいかぁあああああっ!!』

 

 あと信姫の方もなんか分かったっぽい!?

 

 っていうか、一体どういう―

 

『肉体に悪魔の性質を宿す魔術……何でもありよね、本当に!!』

 

『他者の願いを受け、それを叶えられるように己を変質させるぅううううううっ!! 面白ぉぃいいいいいい星だなぁああああああっ!!』

 

 同時に言いながら、二人は攻撃を躱し合う。

 

 ……えっと、どういうこと!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……なるほど。そういう星か」

 

「分かったのかい、アジュカ?」

 

「ええ、シヴァ様。似たような星を知っていますので」

 

「似たような星か。名前の響きは悪祓銀弾(シルバーレット)に近いけどね」

 

「その通り。シルファ・ザンブレイブの星はある意味類似した性質を持っています」

 

「と、いうと?」

 

「簡潔にまとめれば、あの星は、他者の願いを受けて自身を変性させる星。いうなれば願望憑霊・自己変性能力……といったところでしょう」

 

「なるほど。要は星辰体(アストラル)をもってして、劣化型の亜種聖杯みたいなマネをしているのか」

 

「自分自身を他者の願いが叶えられる様にする。それも、星の性能がもたらす限りでの能力強化でといった形でしょうね。限度はあるでしょうが、戦い方によってはかなりの特性があるかと」

 

「今回は洞察力などを強化した形かな? とはいえ、相手も中々に恐ろしい」

 

「魔術回路保有者の魔術の中には、獣の性質を己に取り込む魔術や再現するといった者もあるようですし、その応用かと。……最も、人格に破綻をきたしたり発狂するリスクも多く、極めるのは困難なようですが」

 

「そういう意味でも妙手だろうね。知的生命体なら、獣よりはまだ人の性質に悪影響がなさそうだ」

 

「まぁ、それだけで乗り越えられる難易度とも思えませんがね。……例のアレでしょう」

 

「あれだろうねぇ。そう、まだだ! ……いつもの如くそういった真似をして、一気に花開いているとかそんな感じなんだろうね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祐斗SIDE

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目の前で繰り広げられる、多角的な戦闘。

 

 各地で行われている戦闘は、間違いなく激しい。そして、後継覇王(アレキサンダー)達が優勢だ。

 

 総じて人数が多いのが利点になっている。チームメンバーをフルに揃えている相手側と、空きが多い九成君では、その点で差ができているからだ。

 

 もちろん、眷属をフルに揃えていない者達も数多い。だがしかし、フルに揃えている方が優勢になる場合は多いということだ。

 

 少しずつだけど、確実に追い込まれている。

 

 追い込まれているんだけど―

 

『まだだ、親父! 俺を見ろぉおおおおおっ!!』

 

『見たいのは山々なんだがな!? こっちもゲームだからやること多いんだよ!!』

 

 ―九成君と一橋・幸弥・ディアドコイの戦いが微妙だ!!

 

 既に一時間経過しているけど、九成君は持ち堪えている。頑張って持ち堪えている。

 

 圧倒的な防衛戦闘能力と、カズヒとの鍛錬で気づいた光を極めた者達が覚醒するタイミングを察知する判断力。それをもってして、上手く外すことで覚醒の連発を阻害し、合わせた戦い方に仕立て直すことでしのいでいる。

 

 それで可能な限り粘っているけど、このままだと削りきられるだろう。

 

 座して負けるような真似はしないだろう。とはいえ、ここでどうやって仕掛けるかが重要だ。

 

 さて、どうするんだろうね。

 

「……先に一人落とされれば、そこから一気に崩れるわね」

 

「そうね。流石は後継私掠船団(ディアドコイ・プライベーティア)といったところかしら」

 

 カズヒとリアス姉さんも表情が険しい。それほどに不利ということだ。

 

 ぶつかるタイミングが悪かったともいえる。明らかに、九成君達が不利になっている。

 

 初手の作戦で倒せなかったのが大きいね。このままいけば削り殺されるのは九成君たちだ。

 

 必然として、どこかで大勝負に出る必要がある。

 

『なめるな! 娘を駆けた決闘ぐらい、一対一(タイマン)しろや男だろ!!』

 

『……いや、確かに俺も一対一をしてやりたいけどタイミングが悪かったというか、実際怒られたというか、冷静に考えると別に幸香の夫選びに意見を言う立場でもないような……?』

 

 ただ、あそこまで粘着されると厳しいね。

 

 二人で十人を相手にしているのは十分すぎる働きぶりだ。ただ、このままだと負けるだろう。

 

「……そういえば、シルファの星と道間・禅譲・信姫の魔術ってどういうことだ?」

 

 と、ゼノヴィアが首を傾げる。

 

 それに対し、考え込んでいたリーネスがため息をついた。

 

「獣性魔術というのがあるわぁ。獣の性質を取り込む魔術というものだけれど、強大であれば強大であるほど、その影響で人間性が失われたり発狂する為、使い手は少ない魔術よぉ」

 

 聞くだけで物騒な魔術といえるね。

 

 ただ、リーネスは興味深いのか戦闘を行っている信姫を観察するように見ている。

 

「彼女はその対象を、獣ではなく悪魔にシフトしたのねぇ。知的生命体である悪魔の性質なら、獣を対象にするより遥かに安全性を獲得できるかもしれないわねぇ。……最もぉ、難易度も絶大に上がるでしょうけれどねぇ」

 

 そういうことか。

 

 つまり、彼女はバアルとフェニックスの特性を取り込んで再現している。

 

 簡単にできることではないだろう。だが、魔術刻印とやらに光を極めた精神性がかみ合えば、戦闘中に複数の切り替えすら可能になるということか。

 

 後継私掠船団筆頭戦力なだけはあるということか。

 

「それで、シルファさんの方などうなのかしら? その信姫が「願いを受けて叶える」とか言っていたけれど?」

 

 イリナさんが首を傾げると、これまたリーネスは興味深そうに立ち向かっているシルファさんの方を見る。

 

「可能不可能で言うならあり得るわねぇ。というかぁ、類似例はそこにいるじゃなぁい」

 

 そう言って、リーネスはカズヒの方を見る。

 

 ……確かに

 

『『『『『『『『『あぁ~』』』』』』』』』』

 

「ま、バリエーションまで用意できるのは私ぐらいでしょうけどね」

 

 全員納得する中、カズヒも涼しい顔で肯定する。

 

 そういえば、カズヒの星も「自分を呼び水に他者の想念を集めて強化する」というものだった。

 

 そういう意味では、確かに類似した星ではある。

 

「もっとも、応用性が幅広い代わりにそういった特性の力はそこまで強くないでしょうけれどねぇ。本来は多数の似た想念を集めて、それで補強する形式なんでしょうねぇ」

 

「なるほどねぇ。ま、あまり無茶はできないけど、かなりの補強はできるってことかしらね」

 

 リヴァさんがそう結論付けると、そのうえで九成君の方に視点を戻す。

 

「問題は、そこまで頑張ってるシルファちゃん達にカズ君が応えられるか……でしょうけれど」

 

 確かに。そこが一番重要だろうね。

 

 全体的に九成君達は追い込まれている。このままだと、誰かが倒された瞬間に一気に総崩れになるだろう。

 

 また覚醒を避ける為、全員が防衛戦闘主体になっている。守りを固めるのはいいけれど、そこから反撃に転じきれてない。

 

 九成君以外で主力なりえる、武山さんや行船さんも追い込まれ気味だ。

 

 片や、幸香の圧倒的猛攻を聖なるオーラで強引に弾き飛ばしてしのいでいる、武山さん。

 

 片や、遠隔地から魔術攻撃を仕掛ける梔子相手に、大剣で弾き飛ばししのいでいる行船さん。

 

 どちらも星を振るってしのいでいるけれど、このままでは削り殺されるのが見えている。

 

 後継私掠船団団長とその妹。その力量は圧倒的だということだろう。つくづく油断できず、猛威以外の何物でもない猛攻だ。

 

 九成君。君はここでむざむざやられるのかい?




 そんなこんなで大激戦!

 道間・禅譲・信姫の戦闘スタイルは、獣性魔術を応用した悪魔の固有特性の再現が主体となっております。
 このレベルとなると発狂して当然レベルというのが原作の獣性魔術のようですが、「人に近い知的生命体」+「光狂いのまだだ!」によってあっさり克服しているのが信姫。ぶっちゃけると信姫の代で一気に進歩を遂げております。


 それは置いておいて、久々の星辰光紹介、行ってみよう!!







 シルファ・ザンブレイブ

祈りを宿して放たれよ、煌く銀刃(オーダーメイド・シルバーダガー)
基準値:C
発動値:
収束性:C
拡散性:
操縦性:D
付属性:B
維持性:C
干渉性:E

 シルファ・ザンブレイブの星辰光。

 振るう星の特性は、願望憑霊・自己変成能力。人の願いを自分に集めることで、それに見合う形で自己を変成させる星辰光。

 願望の種類や願望を持つ人たちによって変成の仕方が変貌するのが最大の特徴。例えば戦闘においては「勝ちたい」という味方の願望を受け取って自己を強化するのが基本だが、敵が戦闘狂の場合は「歯ごたえのある敵が欲しい」という願望の重ね掛けによって更なる強化が可能。反面この場合は基本的に「負けたくはない」ため単独勝利は困難だが、味方によって補うことができる。
 このため願望の指定と対象次第で、能力が大きく変化する。例えば料理のできない者が「美味しい料理が食べたい」と願っても不発に近いが、優れた料理人が「美味しい料理を作るための助手」を求めていればその知識と感覚を疑似的に再現することができ、重ね掛けにより限りなく一時的に優秀の料理人となることができる。

 性質上、自分を害さず相反しない能力をうまく集めて重ね掛けするのが最適解であるため、拡散性と操縦性が特に重要。ただし拡散性は非常に優れているが操縦性が並みであるため、重ね掛けできる種類は多くて三つが限界であり、人が多い環境では大雑把にすることで多少の効率を捨てて量を集める必要がある。
 加えて人の願望を受け取らなければ出力に見合った性能強化しかもたらさず、それゆえに習熟においては難点が目立つ。総じて癖の強い星となっている。

 その上で、シルファはこの使いづらい星を振るうべき時に躊躇しない。
 愛する義姉、そして肩を並べられる仲間たち。さらにはいまだ見ぬ想い交わせる者たちと、紡ぐことができる未来。
 それを邪魔する闇を足す、銀の刃が手元にあるというのだから。

★詠唱
 創生せよ、天に描いた星辰を———我らは煌く流れ星

 愛しきを守り、憎きを滅ぼす。矛盾に満ちた願いを胸に、今銀塊は鍛えられん。

 鋭き刃に壊れぬ硬さ。しかし願いは千差万別。全てを叶えることなどは、いかなる鍛冶にも出来ぬだろう。
 故にこそ、千すら超えて鍛え直さん。その結論こそ我が祈り。

 愛しき貴女の笑顔が為に。貴女の輝く未来のために。私は千度の窮地も乗り越えよう。

 そして此度の窮地を断ち切る、銀の刃はここにある。
 絶叫せよ悪しき者よ。汝を断ち切る刃は、我がこの手に握られた。

 超新星(メタルノヴァ)———祈りを宿して放たれよ、煌く銀刃(オーダーメイド・シルバーダガー)





 といった感じです。この話を投稿する段階で「銀塊って銀魂と字が酷似してるから勘違いされそうだな」と思い、メタ題名となりました。

 イメージ元としてはシルヴァリオよりは有名だろうLight作品の神座シリーズのあれです。某戒律を参考にしました。想念を集める系統の星辰光をシルファのそれにするのは決定事項だったので、多用途に仕える余地があるのを参考にしたいとは思っていたのです。

 詠唱におけるネタといえるのは、神話伝承というより銀そのもの。古来より退魔とかお守り的に使われることも多い銀という鉱石の言い伝えそのものを詠唱のラインに据えた形ですね。

 広範囲の願いを取捨選択し己に付属させることで願いをかなえるための己に変性させる星辰光。想念を集める形の異能ではカズヒやモデルバレットがありますが、あれに比べると突破力に大きくかける代わりに対応力がずば抜けているといった感じです。
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