混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! そろそろゴールデンウィークであり、ちょっとワクワクしているグレン×グレンでっす!

 今回のゴールデンウィークは少し金回りがいいので、食べてみたいものを食べに行ってみようかと思っております。タコスとかマッケンチーズバーガーとかプーティンとか。映画もよいかもしれぬ!


闇動神備編 第二十六話 巨星激戦

カズヒSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふふ、孫が二人もできたんだよねぇ。ありがとう、日美子ちゃん……私の子供……」

 

「本当にごめんなさい。意図した流れじゃないけどごめんなさい。だから本当にそろそろ戻ってきて、オトメねぇ」

 

 やばいオトメねぇのメンタルが本当にヤバい。こっちもやばいけど本当にヤバイ。

 

 いや本当にごめんなさい。この事態、誰の行動と決断が原因かと言ったら間違いなく私なわけで。元凶すぎてフォローを入れることができない。限界を超えるというかそういう次元ではないレベルでできない。

 

 と、とりあえず和地はまだ倒れそうにないし、ここは置いておいて話を進めるべきでしょうね。いえ本当に。

 

 視界の中で同時進行の戦闘が映し出されているけれど、どこも激戦ね。

 

『しぶとい……っ!』

 

『やってくれる……っ!』

 

 シュウマ・バアルの子息である、二人のバアルをそう唸らせるほどほど、防衛線が成立している。

 

『大丈夫?』

 

『もちろん』

 

 大神文雄と文香・ヴォルフ。どちらも明確に格下でありながら、しぶとく立ち回っている。

 

 防衛戦闘に長けた者が多いのは、和地の巡り合わせというべきかしら?

 

 ……だが問題はそこではない。

 

 というより、今最も激しい戦闘は二か所。

 

『ふははははははははっ!! 上手くいなすのが上手いと見える! だが、その時間稼ぎが功を奏すかな?』

 

『奏す可能性に賭けるしかないからな。当面は付き合ってもらう……っ!』

 

 片や、圧倒的な猛威を捌き続ける防衛戦。

 

『この速さ……凄まじいですね!』

 

『それはまぁ、そういう星だもの!』

 

 片や、四方八方の多重攻撃を避けられ続ける迎撃戦。

 

 武山黒狼と行船三美。本気がここまでできるとは。

 

 それに九条・梔子・張良。幸香の義妹である彼女もまた、やはり後継私掠船団の筆頭戦力なだけあるわね。

 

 個人的に気にしたいのは、やはり黒狼の方ね。

 

 放たれる大量の爆薬製の飛行型ゴーレムの猛攻。それを一瞬でも掻い潜れたとして、多角的に展開される結界を発生する花弁が防ぐ。そしてもしそれすら乗り越えられたとしても、間違いなく超一流の実力者との戦闘が待っている。

 

 どう考えても詰みに近い状態で、黒狼は信じられないほどまともに渡り合っている。

 

 魔力を幕のように展開して爆風をいなしつつ、襲い掛かるゴーレムを聖なるオーラが瞬間的に放出される打撃で迎撃。そして時折掻い潜るも、それは花弁で防がれている。

 

 明確に幸香が圧倒的有利。ただし勝負は成立している。

 

 ……その手札となるのが、黒狼の星辰光。

 

「いったいどういうものかしらね」

 

「そうね。聖なるオーラによる打撃……というのは分かるけれど」

 

「聖なるオーラそのものを操る星か、何かしらの聖なる神器を再現する星か……どちらでしょうか」

 

 私もリアスもロスヴァイセ先生も首を傾げていると、ふと気配が来た。

 

「間に合ったようだな。そして、私に一つ心当たりがある」

 

「これは、猊下!!」

 

 ゼノヴィアが真っ先に反応するけれど、ストラーダ猊下が来られるとは。

 

「猊下、心当たりがあられるようですがなんですか?」

 

「それはだな、戦士イリナよ。……ある検査に彼が来たことを聞いたことがあるのだよ」

 

 イリナに答える猊下は、興味深そうに戦闘する黒狼を見る。

 

「……これはまだ一部にのみ伝えられている情報だ。新しく神滅具に登録されるかもしれぬ、聖遺物に由来する神器が発見されている」

 

 その言葉に、私達はほぼほぼ全員が戦慄する。

 

 聖遺物、それも神滅具クラスとなれば、すなわち神の子に由来する物。奇しくも、現代において神滅具に認定された聖遺物の恐ろしさを、私達は全員が敵対した経験から知り、味方になったことで頼もしさも知っている。

 

 だからこそ、新たなる聖遺物が神滅具クラスの神器として確認された。これが戦慄に値しないわけがない。

 

「猊下、どういった物なのかを伺ってもよろしいでしょうか?」

 

「かまわぬとも、戦士ルーシア。聖遺物は聖釘(せいてい)、それもロンバルティアの鉄王冠に由来する、深潭の蓋世王冠(アルフェッカ・タイラント)だ」

 

 ルーシアに答える猊下が語るその神滅具は、まさに驚愕ものね。

 

 聖釘。それは神の子の処刑—すなわち、十字架にその体を釘を使って磔にする磔刑—に使われた釘。元々数があることから贋作含めて多数知られているけれど、その中でも有名な物だ。中世前期に作られた最古の王冠の一つであり、内側に聖釘の一つを加工して作られたという鉄の輪が仕込まれている。

 

「聖十字架と同じで、独自の意思で次の所有者を選ぶ。また聖十字架が紫炎を所有者に合わせた形で発生させるように、聖釘は聖なる釘と支配の能力を、所有者に合わせて発現させるそうだ」

 

 そう語るストラーダ猊下は、同時に少しため息をついておられた。

 

「最初に発見された所有者は、武器として聖なる釘を具現化すると共に、王冠を被った状態で数分間のキーワードを聴かせると洗脳ができるようでな。最終的に討伐という形になったそうだ」

 

 ……また凄いことになっているわね。

 

 というより、聖遺物の神滅具が悪用されすぎている気がするのだけれど。信徒にとって厄年ならぬ厄世紀なのかしら、今世紀は。

 

 そして猊下は、黒狼の方を見直した。

 

「その性質からか、聖釘の力を再現すると思われる星辰奏者は数多くてな。彼もまた、そうではないかということで検査を受けていたはずだ」

 

「マジですか。神滅具再現能力、多すぎだろ」

 

 イッセーが若干呆れているけれど、まぁそうね。

 

 この調子だと赤龍帝再現能力ぐらいはいくらでも出てきそうだわ。むしろ出てこない方が驚くレベルね。

 

 さて、あくまで現段階はその候補。だけれど―

 

『やるではないか! ここまで凌がれるとは……ギアを上げるとするか!』

 

『ではこちらも。あと数段は上げられるからな!』

 

 ―幸香相手に真っ向から渡り合えている以上、それが正解と考えるしかないでしょう。

 

 恐れ入ったわ、武山黒狼。末恐ろしい戦力じゃない。

 

 相まみえるのが楽しみね。和地を支えるブレーンである、背中を預けられるだけの聖釘の担い手。

 

 ふふ、戦闘狂ではないけれど、流石に滾るわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 すっごいことになってるな、武山さん。

 

 となると、並び立つ最上級悪魔候補の行船さんも、かなりできるってことになるはずだけど―

 

『まだだ! そう、まだだ!』

 

『知っているけど当たらないわ!!』

 

 あっちも凄いことになってるなぁ!?

 

 さっきから、行船さんと九条・梔子・張良の戦いは凄いことになっている。

 

 梔子は自分を基点に、まるで指揮者のように手を振り、それが魔術儀式になっているのか周囲数百メートルから魔術攻撃を乱れ撃つ。

 

 対して三美さんはそれを凄まじい速度で回避している。ただし回避に徹している所為で攻め手に苦労していて、最初の段階で結界でも張られたのか脱出もできてない状態だ。

 

 その状態で一気に圧殺を狙う梔子に対し、常時回避をし続けることで行船さんは真っ向から渡り合っている。

 

 なんていうか、重武装の対空網を相手にしている凄い戦闘機とかそんな感じだな。当たれば負けるけど当たらないって感じ。

 

「あちらもあちらで恐ろしいわね。なんというか、あの機動が」

 

 と、リアスはちょっと戦慄している。

 

 それは俺も分かる。

 

 三叉成駒とかで経験があるけど、高速移動って体がしっかりしてないときついところがあるからな。

 

 行船さんの速度は速いけど、それ以上に機敏すぎる。

 

 100の速度で右に行っているのに、すぐさま100の速度で左に行っているようなものだ。あれは反動がでかいはず。

 

 ってことは、付属性特化の星辰光ってことか?

 

 そう思った俺に、梔子の声が届いた。

 

『凄まじい星ですね。何より、一発二発では絶対に落とせないその硬さこそが凄まじいっ!』

 

 え?

 

 よく分からないことを言った途端、梔子が素早く魔術を成立させた。

 

 というか、さっきまで放たれていた魔術が全部光ったと思うと、行船さんを雷撃が包み込む。

 

 あの威力はやばいだろ。流石にゼウス様やテュポーンのそれには劣るけど……神滅具クラスはあるんじゃないか!?

 

「やられたわねぇ……‼ あの魔術攻撃、全部本命のための布石だわぁ!」

 

「マジ!? 今までの魔術攻撃全部、あの本命の為の魔術工程じゃない!?」

 

「なるほどね。攻撃そのものを魔術儀式にすることで、効果範囲内を一気に仕掛けるとはね」

 

「え、でもあれ……魔力が持たなくない? 私ぐらいじゃないと無理でしょ?」

 

 リーネスや南空さんやカズヒやオトメさんが戦慄しているけど、そういうレベルかよ。

 

 あ、これは終わり―

 

『この程度で倒れると!』

 

『悟ってますよ、そうまだだ!!』

 

 ―じゃなかったぁああああ!?

 

「……ふむ、そういうことか」

 

 そしてストラーダ猊下が何かに気づいた!?

 

「あの高速移動、本命はそこではなくそれを可能とする体質への変化ということか」

 

 え、え、どういうこと!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……そろそろまずいな。

 

 帝国船長(キャプテン・マケドニア)に押され気味な状態で、俺は内心で舌打ちする。

 

 できることならもっと一騎打ちをしたいところだが、そんな余裕もないし黒狼に怒られたし。まぁ試合は試合ですることあるしな。

 

 なのでベルナと合流して、十人を二人で抑える戦いをしているがそれもきつい。というより、ここで頑張ってもジリ貧だ。

 

 特に隠し玉にしたかった、三美さんと黒狼の星辰光が明かされそうなのがまずい。

 

 付け加えると二人とも維持性は並程度。この調子だとガス欠になる。

 

 ……仕方ない。ここは博打を打つか……っ!

 




 本格的な詳細説明は、また後程な救済者チームの準エースでした。

 真面目に聖釘って、自作品だと便利なんですよねぇ。宿主によって形式が変わるのは聖十字架もそうなのですが、能力の性質自体が変わるので、バリエーションをマジ作りやすい。……ラストが暗いので次が来るまで真D×D四巻は抑えるつもりでしたが、いい加減待ちくたびれたこともあるし買いに行くべきか……っ!

 そして三美の星辰光は結構難産でした。なにぶん和地ヒロインなので形式をなるべくクトゥルフ神話系にしたく、ある程度の消去法であやかり元を決めるのが先だったので、そこから能力を組み立てるのが難産でした。高速移動系ではありますが、実はもうひとひねりあります。

 そして対抗する梔子の星もまだ秘密です。対を成すのはリヴァである地属性筆頭戦力ですが、それを考慮していろいろ苦労した結果が何とか成立しました。彼女のポテンシャルも踏まえてとにかく変化球をぶちかました星となっております。
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