混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 新作作る大ボケかましましたが、今のところやれているグレン×グレンでっす!

 とりあえず、こっちも次章の執筆は進んでいるのでご安心ください。200kb近くあります。






 そしてtappeさんが帰ってきた! いやっほぉおおおおっうっ♪


闇動神備編 第三十一話 探るべきは―

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど。昨今の彼女は確かに、違和感の大きい行動をとっているようには見えている」

 

 リュディガー氏はそう言ったうえで、ドリンクを一口飲む。

 

「私は彼女とそこまで縁が深いわけではない。だが、それでもある程度の仮説は立てれる」

 

 そういったうえで、リュディガー氏は俺と春っちを見やった。

 

「一つ聞くが、君達二人の関係はどちらが主導権を握っているかな?」

 

「「……はい?」」

 

 いきなり突拍子もない方向に来てないか?

 

 思わず同時に呆気にとられるが、どうやら本題はそこではないらしい。

 

「どちらかが常に主導権を握っている場合もあるだろう。だが同時に、状況次第で揺らぐことは分担がなされている場合もある」

 

「深いねぇ。妻帯者だからこそ言えるってことかな?」

 

 デュリオが感心する中、リュディガー殿は小さく苦笑する。

 

「グレイフィア殿は、グレモリー家のメイドである眷属の女王故、少なくとも社会的には魔王様を立てている。だが同時に彼女が占めるところを締めていることもあり、俗な言い方をすればルシファー眷属の裏ボス……という立場だ。当然、私生活でも緩みすぎれば彼女が魔王様をたしなめて引っ張っているだろう」

 

 ……合ってる。

 

 大体そんな感じだ。この人、もしかして人の思考パターンとか考え方とかを読む類の人物か?

 

 俺が感心半分戦慄半分でいると、しかしリュディガー殿は小さく首を横に振る。

 

「だがしかし、内心においてどちらが主導権を相手に与えているかは別問題ともいえる」

 

「……というと?」

 

 俺が促すと、リュディガー殿は転生天使の面々をちらりと見る。

 

「こういう言い方はあれだが、強い信頼や信仰、忠誠というものは時として「自分の柱を他者に依存する」というケースになりえる。それはある意味で強いが、同時にその存在の損失によってたやすく揺らぐ危うさがある」

 

 なるほど。

 

 教会案件での大ごとも、ある意味でそれが要因になったことはあるかもしれない。

 

「それそのものの良し悪しや、誰もがそうであるかとはここでは言わない。だが同時に、そういった者にとってそれは迷走や暴走を誘発させる毒ともなる。……もし彼女がそうだとすれば、その揺らぎから目的や動機を探ることができるだろう」

 

 あ、何となくだが分かった気がする。

 

 つまるところ、手綱を握っているようでいて、依存しているのはグレイフィアさんの方だった。そういう仮説か。

 

 そういえばイッセー曰く、サーゼクス様はグレイフィアさんを騙し討ちに近い形で眠らせてから隔離結界領域に行ったみたいだしな。精神的に相当動揺しているとは思っていたが、それ以上に大きかったと。

 

 で、それがきっかけで思い詰めているということか。それなら仮説としてはあり得るかもしれないな。

 

「ありがとうございます。為になる仮説でしたので、今度議題に挙げてみんなと相談してみます」

 

「気にしないでくれたまえ。最も、仮説でしかないからね」

 

 そう返されるが、しかしありがたい。

 

 この観点から探ってみれば、何かしらのアイディアにはなるかもしれない。

 

 さてさて、今度はどうなるか……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズヒSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一通りの会議が終わり、私達は一旦解散。

 

 その際、私は別館の女子用サウナでゆっくりとした時間を過ごしていた。

 

 本館の大浴場も一つの手だけれど、あっちはイッセーと出くわす可能性もあるしね。そうでなくとも、規模が大きいから集まることもあり得るでしょう。

 

 さて、とりあえずは大仕事になりそうね。

 

 冥界に転移した、人間主体のテロ組織が数種類。更に付け加えるなら、転移を手引きした連中だっている。

 

 不幸中の幸いは、潜入しているプルガトリオ機関のメンバーがまだ捕まってないこと。気づかれてないのか泳がされているのかはともかく、これならまだ情報は得られるでしょう。

 

 そして、そこからが本番。

 

 寄りにもよって民間人が数多く観戦する試合に対する襲撃狙い。付け加えるなら、対テロ部隊であるチームD×Dをターゲットにした行為。なめた真似にもほどがあり、これをどうにかしないようではチームD×Dの名折れだわ。

 

 そんなことを思いながら暑さを堪能していると、ドアが開いて新しく入ってくる人達が。

 

「「あ」」

 

「あら」

 

 入ってきたのは有加利と亜香里。なるほどね。

 

「……どうぞ堪能していいわよ? 私専用ってわけでもないし」

 

「そう? なら失礼しまーす」

 

 と、亜香里の方がすぐに反応して座り、遅れて有加利も座る。

 

 そのまま少しサウナに集中してみるけど、チラチラとこちらを見てくるわね。

 

「何か相談したいことでもあるのかしら? いえ、適任が他にいるかもしれないけど」

 

 なら話ぐらいは聞き出しましょう。

 

 実際問題、悩み事というのは下手に溜め込んで醸造させるとろくなことにならない。少なくとも、実体験としてそういうケースがあることは知っている。

 

 ならまぁ、聞くだけ聞いてみるべきでしょう。

 

 私がそういう意図で話を促すと、有加利の方が俯いた。

 

「……あの事件での、あの怪物。あのことがどうしても頭から離れなくて」

 

「なるほどね」

 

 まぁ、当然というべきでしょう。

 

 例の欲望によって魔獣と化した存在。必然として危険因子であり、そんな世界と繋がった経験を持つ渦の団(ヴォルテックス・バンチ)からなんとしても情報を聞き出すべく尋問も激しくなっている。そろそろ暗部が拷問も考えるでしょうね。

 

 そんな獣と化しながら、命を文字通り捧げる幼馴染の禁手によって二人は戻った。記憶の欠落や宿っていたはずの神器の弱体化などは見えるが、それでも戻るという奇跡を成し遂げた。

 

 それが、魔獣だった自分達とそっくりな魔獣が追加で出現。これに関してはもはや異常事態というほかないわね。

 

「……まぁ、安心しろとは言わないわ」

 

 言えるだけの根拠もない。知識もなければ証拠もない。

 

 ならそれは言えない。少なくとも、私はそんなことを言わない人物だ。

 

 ただ、言えることはきちんとある。

 

「ただ、絶望もまだしなくていいわ」

 

 そこに関しては根拠もしっかりあるからね。

 

「二人がまずいことになるようなら、和地もイッセーもしっかり動くわ。私も最後の最後でケツ持ちぐらいはしてあげるから、貴女達が大惨事を犯すという可能性は低いと思いなさい」

 

「……ええ。本当にありが……え!?」

 

 凄い勢いで有加利の方が驚愕してるわね。亜香里も唖然としてるし。

 

 なんでそこで驚愕するのかしら。

 

「有加利は和地、亜香里はイッセーに好感度稼がれているでしょう? ま、問題や欠点も少なからずあるけれど、間違いなく優良物件だから安心しなさい。ただしハーレムメンバーであることは覚悟すること」

 

 おっと。そろそろ入りすぎね。そろそろ上がるかしら。

 

 私は立ち上がると汗を流しに行こうとするけど、凄い勢いで亜香里の方がこっちの前に立ち塞がる。

 

「ちょ、ちょっと待って!? いや、イッセーっていい人だけど!?」

 

「……そうね、ちょっと今のは失言だったわ」

 

 言われてみれば確かにそうね。いきなりこれはあれだったわ。

 

「悪かったわ。まだそんなに日が経ってないものね。歩人とやらのことを考えると……本当に失言だったわ」

 

 恋焦がれる男との決別の心の痛みを知っておきながら、私はなんてうかつなことを。

 

 確かに和地もイッセーも、人を恋焦がれさせる才覚がある。そしてハーレムを作る覚悟もあるし、その為の己を磨くこともいとわない努力家。それぞれ地位も名誉も財力も相応にあるし、間違いなく優良物件。

 

 だけど、二人があの歩人という少年のことに想いを向けていたことも、冷静に考えるまでもなくわかること。歩人のほうも文字通り、命を捨ててでも二人を助けられる男だった。

 

 すぐに割り切れるわけがない。いくら何でも性急だったわ。

 

「いや、そうじゃなくて!? ……そうだけど………あれ!?」

 

「落ち着いて亜香里。収集がつかなくなるから」

 

 混乱し始めた亜香里を宥めながら、有加利も追いつくとこっちに困り顔を向ける。

 

「その、大前提として私達がそれぞれ二人に好意を持っている前提なのは……どうなの?」

 

 真剣に聞かれるけど、逆にそう言われてもね。

 

「むしろ好感度を稼がれてないと思ってる方が少ないわよ? 兵藤邸、身もふたもないことを言えば和地とイッセーのハーレム御殿と言っても過言じゃないし」

 

 本当に身もふたもないけれど、それが事実ね。

 

 おそらくだけれど、懲罰従者の中にもお手付きになりたいものは数多くいるでしょう。ま、本人たちは間違いなく恋愛主体だから、そう簡単にはいかないけれど。

 

 なので、身もふたもないことを言うと時間の問題とも思っていた。

 

 そこまで思い、ふと私は首を捻る

 

「……あれ? それにしてもルーシアはどっちにも転んでないわね……?」

 

「真剣に考えるところはそこなの!?」

 

 かなり真剣なツッコミが入ったけど、割と真面目に首を傾げるわね。

 

 ルーシア・オクトーバー。控えめに言って兵藤邸の異端児だわ。

 

「いや、正直凄く首を傾げたくなるわよ? 考えようによっては、ある意味一番ルーシアが普通じゃないぐらいに」

 

 何がどうしてああなった? 言い方は悪いけれど、この邸宅に住んでいる女性陣で、従者以外で和地やイッセーに惚れてないの、奥様とルーシアぐらいじゃない?

 

 ルーシア、恐ろしい子……っ

 

「……あの、外から微妙に聞こえてきましたけど、私ってどちらかというと普通よりな気がするのですが、先輩?」

 

 あ、ルーシアに聞こえてたわね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーい。メイドさん達ー?」

 

 俺は会議が終わった後、ちょっと都合があったので従者達の居住スペースに顔を出していた。

 

「あ、イッセー様だ!」

 

「どうなされました?」

 

 メイドさん達が反応したので、俺は持ってきた紙袋を掲げて見せる。

 

「ファンの集まりから差し入れが届いたんだけど、食べきれないからどうかな?」

 

 かなり来てしまった。

 

 ファンの集まりは結構規模の大きい食品製造グループ。子供達の影響でおっぱいドラゴンを楽しんでたりしていて、重役にもそういったのがいたから宣伝も兼ねてお金を出し合って送ってきたらしい。

 

 最初からオカ研全体どころか、チームD×Dで分け合うことまで踏まえてるみたいだ。いくつもの段ボール箱で送られてきて、人間界なら軽トラを一台使うぐらいの量だ。ご丁寧に「使用人の皆さんにもお配りください」って添えられてた。

 

 ……多分、普段はリアスの城で暮らしてると勘違いされたのかもな。本当に多かったし。

 

 なので、だったらこっちの従者のみんなにも配るって感じになったわけだ。俺宛で送られてきたのなら、俺が運ぶのがいい感じだろうし。

 

 それに、ちょっと頼みたいこともあったしな。

 

「あ、それと枉法さんとベルナもいるか? 行船さんもいたらちょっと相談があるんだけど」

 

「ん~? なんだよ一体」

 

 と、ベルナが真っ先に来てお菓子をつまみながら俺と話す流れになる。

 

 枉法さんと行船さんは別口の仕事らしいから、ベルナに頼んどくか。

 

「実はな? どうも成田さんを狙ってる連中が、デュリオとの試合を狙って仕掛ける可能性があるんだよ。なんでもデュリオ狙いの連中と手を組んだみたいで」

 

「マジか。まだまだテロリストも動くってわけなんだな。……今は最悪でも準備期間と思ってたけどよ」

 

 呆れ気味のベルナだけどそこは同感。

 

 まったく勘弁してほしいぜ、テロリスト達も。

 

 俺達にとっての平和がそんなに苦痛なんだろう。だけど真剣に勘弁してくれっていうか、子供たちまで巻き込むのはどうなんだよ。

 

 ただまぁ、来るっていうならぶちのめすだけだ。俺達、対テロ組織のD×D

だしな。

 

 つっても―

 

「ただ、成田さんや九成には素直に試合をしたり楽しんでほしいから、黙っとくってことになってるんだよ」

 

「あ~なるほど。アタシらにはサポートってわけだな」

 

 ―話が早くて助かるぜ。

 

 成田さん達も手練れだから、万が一俺達が抜かれても対応できるだろう。九成も試合会場にいるなら、尚更保険としては十分。デュリオだって当然だってな。

 

 だとしても、相応の備えはしておきたいってわけだ。

 

 リヴァさんにも後で伝えるけど、ま、そういうことだ。

 

 ……色々と忙しく対応するからこそ、成田さんやデュリオには憂いなく試合をしてほしい。これはつまるところ、ただそれだけの話。

 

 ま、その為には九成ぐらいは気にすることなく試合を観戦してほしいってことさ。

 

「あとで怒られるのは任せっぞ? 立場が立場だから押し切られましたって言っとくから」

 

「分かってるって。ま、カズヒも納得づくだから大丈夫だろうけどさ?」

 

 ま、そういうわけだ。

 

 ……こっちはこっちで、気合を入れて頑張るとするか。




 選手の心を読み取り、策を練る男。リュディガー・ローゼンクロイツ。

 彼以上に今回のグレイフィア案件でアドバイザーになる男はいないので、行為していい機会なので語らせてみました。

 あまりグレイフィアと縁が深く見えないので適格とはいいがたいかもしれない塩梅ですが、同時にイッセーたちが見落としがちなポイントを指摘しております。ここから切り崩す予定です!
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