混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部 作:グレン×グレン
とりあえず、近いうちに定期的なのとは別の形で心療内科以降。家族は距離が近いからこそ言いづらいこともあるし。
相談できる相手がいるっていいことですよね。みんなもドツボにはまりそうだったら、相談できる相手を見つけられないか探してみよう!
イッセーSide
なんかカズヒの知り合いがめっちゃ集まってるらしい。
マジかぁ。九成が知ったらなんか妙な反応しそう。残念がるかな、やっぱり。
そんでもって、ブリーフィングも兼ねて俺達の前にみんなを紹介するらしい。
「……つーか、カズヒってどんだけ舎弟がいるんだよ?」
「失礼ね。人のことをスケバンか何かだと思ってない?」
カズヒが言い返してくるけど、案外似合ってるというかなんというか。
俺が感心していると、隣の木場も苦笑していた。
「なんというか、女極道とか似合いそうだよね」
「まったくね。仁義を重んじる任侠とかピッタリじゃない?」
「その通り! 昔ながらの一本筋の通ったアウトローね!」
リアスとイリナも同意してるし、周りも大抵納得しているし。
「ふふふ。義を重んじるダークヒーロー向きよねぇ?」
「ギャングスタ―とかで腐敗警察官僚とかを始末しそうね」
「……必殺仕置き人ってあったよね? ああいうの似合うかも?」
リーネスも南空さんもオトメさんもこの答えだし。
「……まぁ、元々似たようなことしてるけど……」
「反論の余地がないなカズヒ殿。辺獄騎士団とかまさに最後のそれなんだろうさ」
うんうんと、舎弟のお姉さんが落ち込んでるカズヒにとどめを刺してるし。
ただ、カズヒも深呼吸をしてからすぐ切り替えたらしい。
「まぁいいわ。で、とりあえず今後もたまには顔を合わせるでしょうから紹介するわね」
と、カズヒはまず隣のお姉さんの方を振り向いた。
「こちら私の古巣である辺獄騎士団ことリマ部隊所属の、ライネ・レオンハルト。任命時期的には私の後輩にあたるわね」
「時折カズヒ殿から話は伺っている。彼女の友であってくれて、本心から感謝する」
おぉ、凛とした女騎士っぽい人だけど、カッコいい雰囲気だな。
なんていうか男装がもの凄く似合いそう。雰囲気もキリっとしてるし、カズヒとそりが合いそうな感じかも。
……俺の上級悪魔任命式で、カズヒもタキシードを着てたしな。一緒にいたらスーツを着てかなり似合ったコンビになったのかもしれないなぁ。
俺がそんなことを思っていると、今度は男の方にカズヒが手を向けた。
「で、こっちは教会の表側で―」
カズヒが言いかけたタイミングで、その男はなんか……跪いた。
「―贖罪騎士団所属、
とりあえず、俺達はカズヒの方を見た。
「なんかごめんなさい。その、いつもこういうノリで来るのよ」
「なるほどな。まぁ、贖罪騎士団ともなればそういうことになるのだろう」
なんかゼノヴィアが納得してるけど、名前からして訳あり?
俺達が首を傾げてると、イリナ達がちょっと苦笑い気味だった。
「まぁ、名前通りの組織だからね? ああ、主よ! この方にお慈悲を!!」
イリナが祈ってるんだけど、俺達の近くでされると頭痛がするからやめてね?
「……贖罪騎士団って、入る前に何かしらでシャレにならない犯罪に関わってた連中で構成されてるんでさぁ。確か死刑囚や終身刑もいたとか?」
「一応、教会的にやんごとなき事情で間違いなく後悔している者だけから選別されてるんですけどね」
アニルやルーシアが伝えてくれてるけど、結構凄いな。
……よし、それはそれとして次行こうか……ん?
「いや、そういやカズヒってアザゼル杯で呼びつけてないよな? なんで?」
カズヒが率いているチームって、基本的にはカズヒの関係者だしな。あとは接木さんの部下が参加してる。
でも、このタイミングで呼ばれるのならリザーブ枠ぐらいに入れてもよかったんじゃないか?
俺以外にも似たような疑問を思った奴は多いっぽい。
「……この三人に関しては、職務面も考えて声をかけなかっただけよ。過労死させたいわけじゃないんだから」
「個人的には残念ですが。師匠が愛と添い遂げる為の行動だというのなら、身命を賭してお手伝いする所存ですのに」
カズヒの言い訳に鏑木さんが残念そうに言うけど、カズヒは肩をすくめて流している。
ま、まぁ競技試合だしな。俺達グレモリー眷属は、リアスの為ならレーティングゲームでも命懸けられるけど。カズヒはそういうタイプじゃないしな、うん。
「私も残念には思うがね。まぁ、辺獄騎士団は生粋の暗部故、顔が知られると問題が多いから仕方がないが」
とライネさんは納得してる感じだった。
……まぁ、辺獄騎士団って正真正銘の汚れ仕事専門部隊だしな。顔が一般に知られてるとリスクの方が多いってのはなんとなく分かる。俺がカズヒと初めて会った時も、拷問すること前提の暗殺任務が本命で来てたわけだし。
となると、最後の一人もそういった感じなのか?
「お嬢、私はー?」
「おっと、悪かったわね。……で、最後の彼女はアンナ・サマーフィールド。プルガトリオ機関のハニートラップ専門部隊のシエラ部隊所属よ」
……なんだと?
ハニートラップ専門部隊のシエラ部隊。カズヒが前に言っていた奴がこの人ってことか。
そう、俺に夜の作法を教え込む相手として提案したという、その人。
つまり、場合によってはその人とエッチなことを―
「ガバババババババババッ!?」
「ホワラバッ!?」
―引き付けがぁああああああああ!!
いきなりだったので美空さんがびっくりしているけど、引き付けがぁああああああああ!?
「「「っ!? まさか敵襲!?」」」
「あ、ごめん違う。持病の引き付け」
ごめんカズヒ!? 三人に教えてないで介抱をぉおおおおおおおおっ!?
Other side
「くっくっく。長かったぜぇ」
「機嫌がいいな。余程楽しみだったのか?」
「もちろんだよ。ヴィール・アガレスの野郎には恨み骨髄ってやつでなぁ。奴は死んだが、そのシンパに一発かませるってんだからな」
「ふむ。言いたいことはいくらでもあるが、まぁそんな連中の手を取っている以上は抑えておこう」
「そりゃどうも。ま、タイミングがいいから共闘できるってだけだしなぁ?」
「ああ。我々はあくまで、デュリオ・ジュズアルド達セラフの転生天使がターゲット。そちらはヴィール・アガレス・サタンの眷属含めた、奴のシンパを殺せれば満足。そういう関係だしな」
「ま、俺らは人数が少ないしな。……つっても、今回話を持ってきた連中に感謝だが」
「そうだな。内情不明の組織だが、そういったことに我が儘が言える内情でもない。戦力まで提供してくれているのなら尚更だ」
「ひっひっひ。多少博打だが、戦力的には分は悪くねえ。……さぁ、復讐させてもらうぜぇ……っ!」
「覚悟してもらうぞ、デュリオ・ジュズアルド。貴様達の身柄を利用し、我らは主の御許に殴り込む……っ」
カズヒSide
イッセーの持病でちょっとグダグダになったけれど、そろそろ本題に入るとしましょう。
「……さて、其れで敵集団の場所は分かっているのかしら?」
リアスが確認しているけれど、この作戦はカウンターになる。
こちらが危険因子とみなしてシエラ部隊を潜り込ませていたこともあり、今回奇襲を仕掛ける余地が生まれた。それを生かし、一気に襲撃して敵集団を殲滅するのが作戦概要だ。
もちろん、工作員に気づいて囮に随伴させた可能性もある。だがその辺りは後詰で対応することが前提の作戦でもある。
まぁ、奴らが本命でないなら逆にやばいのだけれどね。
「十中八九本命ですね。少なくとも、私が潜入してた連中は主力送り込んでますし、ミゼル・グロースターも確認してます」
アンナが語る情報と、提出される各種資料。
……間違いない。色々あって確認しているミゼル・グロースターの姿ね。
ミゼル・グロースター。教会暗部組織であり、神器保有者の暗殺じみた介錯を担当するミゼリコルデ連隊のエース。そして、SSランクのはぐれ悪魔。
複数の神器を他者からの提供によって会得している、マルガレーテやサウス計画成功者達のような最高水準の使い手どもと同格。つまるところ、最低でも魔王クラスに通用する実力者。
更に、神聖十字軍団のクーデターにおいて離脱し、それによる後遺症もギリギリで回避したと思われる。つまりは教会関係者における、最高峰の危険人物。
厄介な手合いが出てきたものね。これはどう考えても強敵だわ。
「どう思います、リアス?」
「そうね。単純に考えると利害の一致かしらね」
朱乃に答えるリアスの推測が当たりとみるべきでしょうね。
いくら何でも、依頼で暴れる放火魔と過激派信徒からの暴走連中が仲良くする印象がない。たまたま利害が一致していることを知って、そのうえで暴れているとかそういった手合いだろう。
つまるところ、利害が一致しているから数を増やすために共闘しているだけ。ことが始まれば連携を成せるとは思えないし、その気もないと考えるべきだ。
とはいえ、懸念点もあるわけで―
「一つ聞きますが、彼らはどうやって冥界に転移を?」
―それをロスヴァイセ先生が問い質す。
冥界の転移は簡単ではない。少なくとも、それなりの技量というものが必要であり知識も必須。
冥界と縁を碌に結んでない者達が、こんな大規模の転移を可能にできるはずがない。
寒気すら覚える嫌な予感がする。この点だけがどうしても危険因子というほかない。
「それが、妙な連中と手を組んでるみたいでして」
ほら来た。
そしてアンナが提出する写真を見て、私たちは本当に怪訝な表情になった。
一言で言うと、一昔前のスペースオペラで見たような宇宙船だ。
どうやら複数台用意されていたらしく、三台ほど用意されている。
「こいつらが冥界の移動技術を提供したみたいです。上の連中だけが繋がってるんで、情婦として潜り込んだ私じゃ深入りは無理でした」
「それは仕方ないわね。まぁ、潰して探ればいいでしょう」
アンナにそう答えるけれど、ちょっと警戒心は高めた方が良さそうね。
まったく。こういう意味不明な事態がたまにあるから困るのよ。
「どう思う、リーネス」
「そうねぇ。技術体系的には和平を結んだ勢力はノータッチ……いえ、少し気になるところがぁ」
祐斗に話を振られたリーネスが何かに気づきかけているけれど、あまりこちらも時間がない。
「そこは後にするべきですわ。そろそろ試合も始まりますし、相手が仕掛けてくる可能性は十分にあります」
レイヴェルが指摘し、そして私達は意識を切り替える。
「っし! とにかく、春菜達の試合を邪魔する奴らをまず倒す! そういうことじゃん!」
「はい! 僕達の仲間の試合は、絶対邪魔させません!」
景気よくヒツギが声を上げれば、ギャスパーが真っ先にそれに乗る。
ふふ。ギャスパーもだいぶ根性が入るようになっているわね。
さて、そういうことなら私達も気合を入れるべきでしょう。
「加減は無用。全力全開で鎮圧するわ……春菜達の邪魔は断じてさせない」
私が拳を鳴らして臨戦態勢に入れば、同じようにイッセーも拳を握り締めてそこに並び立った。
「デュリオ達が本気で試合しようってんだ。横やりなんて入れさせねえぜ!」
さて、覚悟してもらおうかしら?