混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部 作:グレン×グレン
さぁ、こっちも書くぜぇええええええ!!
Other side
「漸くか。漸く、俺達は動き出せる」
そうつぶやいたのは、テロ組織「クロスブレイカー」の構成員である、元悪魔祓いだった。
クロスブレイカー。「十字を破壊する者」を意味する組織名の通り、彼らは対聖書の教えを目的とするテロ組織だ。
結成してから一年足らずの歴史の浅い組織。だがその理由が「今までの方針から完全に真逆の転換をした、聖書の神に対して殴り込む」ことを目的とする、異形側の存在達によって構成されるテロ組織。その殆どが敬虔な信徒や熱心な聖職者
必然、彼らは一歩間違えれば即座にテロに走りかねなかった。それだけの危険性を持ち合わせている存在だった。
だが同時に、彼らは邪悪な存在ではなかった。
正義を信じて生きてきて、それが真逆の方針を提示された。その反動で生まれた存在ゆえに、無条件の悪徳とは言い難い。
そもそも西洋文化において、正義や邪悪とは「個人個人がもつ価値観」ではなく「司る存在がいる属性」に近い。そして正義を唯一無二の象徴たる聖書の神に当てはめているのが聖書の教えと言ってもいい。古来より宗教が絡んだ争いが大ごとになりやすいのは此処にある。
それゆえに、彼らは「成功すればほぼ確実に聖書の神に殴り込める」という前提条件なくテロに走ろうとはしない。それが理由となり、こうしてことを起こすことが成功した。
彼らのターゲットは、天界の切り札チーム。より厳密にいえば「天界に直接行けるだろう、最高レベルの転生天使達」である。
その多くが集まる天界の切り札チームを襲撃するのが、彼らの目的にとって一番有効。だがそれを行うには異常なレベルの戦力が必須となり、ゆえにうかつに動けなかった。
……それが、成立したのはまさにこの試合が決定したことによる。
冥革連合を母体とする王道の最強者チーム。彼らをターゲットとして復讐を狙う異能放火集団ファイヤーズ。思うところはあれど、共通の試合会場に対する襲撃という「過程の要」が一致したことにより、こうして共闘と相成った。
更にそこに目を付けたのか、大規模転移手段を提供した謎の技術者集団「カスタマイズラボ」の存在もあって、成功の可能性は大幅に高まっている。
故に、クロスブレイカーは優秀な戦力を連れるばかりか士気向上の為に幹部まで派遣。この作戦を確実に成功させるべく準備を整えていた。
「とはいえ、油断は全くできないけどな」
「あ~確かに。俺達だけなら隙はないだろうけどなぁ」
同胞達の懸念も分かる。
ファイヤーズは立ち回りは上手いが、結局のところ半グレじみた犯罪者集団。どうしても隙も粗も見つけようと思えばすぐに見つけられるところもある。
またカスタマイズラボは秘密主義すぎる。この作戦の要といえる立場ゆえに容認しているが、その場限りの信頼関係すら結べてるかと言われれば怪しいところだ。
それでもいることで得られる恩恵が莫大ゆえに手を組んだが、そもそもの悪性もあってやはり嫌悪感は消しきれない。
だからこそ。
「油断も躊躇も捨てろ。何が起きたとしてもおかしくないからな……特にあの赤龍帝は」
そう、分隊指揮官が告げた瞬間だった。
「開幕速攻! 死なない程度のぶちのめされなさい!!」
まさにそのタイミングを狙ったのかと言いたくなるタイミングで、銀の仮面ライダーが瘴気を纏って突貫した。
『ハウリングブラスト』
挨拶代わりとするには凶悪すぎる瘴気の射撃が、移動用にカスタマイズラボが提供した艦船の一つを撃ち抜き、エンジン部分を破壊することで機能不全を引き起こした。
「
「気圧されるな! 遅かれ早かれ挑む相手だ!!」
即座に戦闘態勢をとるカスタマイズラボだが、その彼らの前に立ち塞がる剣士が一人。
「悪いが、カズヒ以外にも勢揃いでな」
両手に握る二つの聖剣。その絶大なるオーラは共鳴し、近づくことすら難しい圧となって彼らを阻む。
「当然来るか、チームD×D!」
「斬り姫*1か!!」
「そういうことだ。お前達の作戦は断じて成功させはしない」
そう告げる先鋒。ゼノヴィア・クァルタ。
教会でも将来性豊かな女聖剣使い。リアス・グレモリーが持つ破壊の大剣。そして、赤龍帝兵藤一誠が騎士。
今ここに、激戦の火ぶたは切って落とされた。
祐斗Side
初手から飛ばしてるね、ゼノヴィアも。
「アーメン! ゼノヴィアに続くわよ!!」
「同感でさぁ! こっちも派手に切り込みますぜぇ!」
イリナさんもアニル君も意気揚々と聖剣二刀流で切り込み、僕も聖剣の龍騎士団を創造して追随する。
可能な限り騒ぎを気取られずに倒す必要もあり、後詰の包囲を信頼しつつ、妄信しないぎりぎりの塩梅で敵を倒す必要がある。
何より、この状況下でテロ組織が大規模作戦を敢行する。これは油断がまったくできない。
特にクロスブレイカーは、元々悪魔祓いといった専門家が流れている組織だ。ここまでの作戦を起こすのなら、勝算という概念を放り投げているわけがない。
……とはいえ、こちらも切り札の一つぐらいはあるけれどね。
そのうえで僕達は突貫するが、その時立ち塞がる巨大な影があった。
全長は15mより少しあるといった、鋼の巨人。
一瞬、禍の団が参加していたのかと思った。それほどまでに、Δサリュートの存在を連想したからだ。
だが、違う。
「まったくの新顔!?」
『敵影確認。殲滅開始』
無機質な声が響き、驚愕した僕に敵は銃を向ける。
回避した瞬間、瞬く間に放たれる砲弾が爆炎と破片をまき散らす。
やはり武装の傾向も違う。新型かつ独自開発の人工神器兵器か。
まったく。最近はこの業界もSF化が激しすぎる!
だけどね?
「甘く見られても困るよ!」
僕は素早く聖剣を握ると突貫する。
風の聖剣で砲弾を切り捨てると共に弾き飛ばすことで、誘爆の被害を一切無効化して接近戦を挑む。
瞬時に敵兵器はブレードを引き抜くと反撃するが、甘い。
素早く回避すると共に、僕は武器を持つ腕の関節部を切り裂いた。
腕一本を失った相手は距離を取ろうとするが、甘すぎる。
「こっちを忘れすぎってやつだぜ!」
アニル君が既に回り込み、バックパックの推進装置を断ち切る。
そして擬態の機能を生かし、イリナさんが残る四肢を素早く切り落とした。
性能は間違いなく高いけど、この程度ならさほど苦戦はしない。量産型のグレンデルや、Δサリュートの方がまだ手こずるだろう。
さて、戦闘中とはいえパイロットの無力化もしておかないとね。
そう思った、その瞬間―
イッセーSide
なんか爆発が起きたけど、大丈夫か!?
「イッセー! どうやら敵人工神器兵器は無力化すると爆発するようです」
「マジかよシャルロット!? 覚悟決まりすぎだろ!?」
連絡を受けてたシャルロットも困惑気味だけど、これ厄介すぎるだろ。
なんかろくでもないことになってる気がする。というかね?
……こっちにもいっぱい来てるんだよなぁ。
バズーカとかマシンガンとかもって、こっちを足止めするべく十二機がかりで砲撃をかましてくる。
そっちはそっちで対応しているけど、気づいたら今度は遠くからミサイルが山なりに!!
「甘いよぉおおお!」
そっちはアルティーネに任せるけど、これ厄介すぎだろ!?
「やはり、イッセーによって戦域ごと吹き飛ばされることを警戒していますね。当然ですが」
「アザゼル杯でやりすぎたかなぁ。ま、あれは嫌でも気にするというか気にさせるのが目的なところあるけど」
我らが軍師は、ちょっとしたデモンストレーション的に使ったところもあるからなぁ。「生半可じゃない、神でも出せない真のパワー」を見せつけるのが目的の一つだったし。警戒されて当然か。
ま、禍の団とは別口のテロ組織なら規模は小さい方だ。冥界に侵入しての作戦だし、どうしても全軍投入ってわけにはいかないだろうってのは分かる。だからまとめて吹っ飛ばされるのは避けたいと。
……ま、そこに関しては
『イッセー様。そのまま釘付けにされてくださいまし』
軍師レイヴェルの通信が、落ち着いた声で聞こえてくる。
うん。この程度で困惑するレイヴェルじゃない。だから驚くことでもない。
新顔を警戒して、なるべく捕縛したい今回の作戦。伏兵や陽動も考え、しゃべってくれる捕虜は多い方がいいって感じで判断されてた。だから、いきなり速攻でまとめて吹き飛ばすってのは避けたい感じになってる。
だからこそ、俺は今回囮でもある。
それに―
『ゼノヴィア様。それではやってくださいまし』
『ちょうど待ちくたびれたところだ』
―今回、大砲は俺だけじゃない。
既に位置取りは取っている。俺達から離れたところで、目の前の連中はゼノヴィアの射線上にまとまっている。
だから見せてやれ、ゼノヴィア。
「新兵器のお披露目だ!!」
『任せろイッセー!』
その瞬間、シャレにならない聖なるオーラが敵人工神器兵器を丸っと吹っ飛ばした。
さて、こんな調子でドンパチ開始!
今後もこの作品を応援してくれると嬉しいです!!