混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 障碍者雇用枠にも拘わらずボーナスが確定してちょっとウハウハのグレン×グレンでっす!

 ……夏、一度小旅行にでも行ってみようか……っ


闇動神備編 第三十六話 思わぬ救援、現れます!?

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ミゼルの戦闘データについて、教会から結構教えてもらっていた。

 

 ミゼル・グロースター。神器保有者介錯部隊、ミゼリコルデ連隊のエース。

 

 元々は数百年前に転生した悪魔。元々兄弟揃って死病に侵されていて、両親が藁にも縋る思いで悪魔に接触した結果、転生悪魔になることで生き永らえたらしい。

 

 その後は悪魔崇拝組織に入った両親とも縁がある形で活動していたけど、その組織を介する形で子供を転生させようとした主に反旗を翻し、最終的に主と眷属と組織の者達を皆殺しにした。

 

 その後は懺悔目的で教会に入り、その在り方を評価されて、暗部部隊であるミゼリコルデ連隊に配属されたらしい。

 

 実力は文句なしに高く、たまたま接敵したディハウザーさんを相手に、しのぎ切って生還した実力者だ。あの皇帝(エンペラー)ベリアルを相手に倒されも捕まりもしなかった。その時点で、最上級悪魔の上位クラスはあってもおかしくない強さだろうさ。

 

 それも、少し前の新生糾弾同盟との戦いで至った神器使い。弱いわけがないし、むしろ強敵と言っていいだろうさ。

 

 いいだろうけど―

 

「甘い!!」

 

 ―強いな本当に!?

 

 増援まで来て戦闘になってるけど、どいつもこいつもしぶとい。

 

 確かミゼルが生まれ持った神器は、ダメージを受けると頑丈になる聖者の試練(スターディ・セイント)。禁手はその影響を周囲の味方全体に共有する、試練乗り越える聖者の軍勢(スターディ・セイント・クルセイダーズ)だったな。

 

 だから、誰か一人にダメージを入れるとどんどん全体が打たれ強くなる。もちろん限界はあるし頑丈になる速度も限度があるけど、それでも全体が頑丈になる。なるべく一撃で一人を倒すようにしてたけど、そろそろ無理がある状態だ。

 

 そしてそんな連中との連携で、仕掛けてくるミゼルが厄介だ。

 

 しかもあいつの星辰光は、煌天雷獄再現能力。出力や収束性は低いけど、それでも広範囲に光り輝く聖なる空間を作ってきた所為で、俺やゼノヴィアにとって厄介な空間を作り続けてきやがった。

 

 あいつだって転生悪魔だから、ちょっとぐらいはきついだろうさ。でも、それ以外の数が多すぎるからこっちの方が不利になってる……っ!!

 

「この程度か、赤龍帝!!」

 

「うるせぇ、悪かったな!!」

 

 振るわれる奴の剣を、俺はアスカロンで受け流そうとする。けど相手の技量が上だから、流しきれない。

 

 奴が使っている剣は、準神滅具の殉教四聖剣(デュリン・カリバー)。四つの異能を持つ強大な聖剣を具現化する準神滅具だ。

 

 しかも至ってる奴の剣は、オーラが聖魔剣のそれだ。その所為で、純粋なオーラの質はエクスカリバーやデュランダルにケンカ売れるレベルになってやがる。

 

 そのくせ身体能力も、驚くぐらい強い。確かデータによると、ストラス団長も持ってる現世を照らす十の宝玉(セフィラ・スフィア)だった。多分こっちも至ってるだろうし、性能も上がってるようだ。

 

 やるじゃねえか、ミゼル・グロースター!!

 

「甘い! 小細工などパワーで吹き飛ばす!!」

 

「笑止! その程度のパワーで砕けるものか!!」

 

 ゼノヴィアの反撃をミゼルは受け流して、更に騎士団を具現化する。

 

 更に剣の異能を味方に流しているのか、全員が時折飛翔して切りかかってくる。

 

 多少は負傷させることもできるけど、其れだって騎士団がカバーしていると回復される。

 

 殉教四聖剣の持つ四つの異能。飛行能力・騎士団の具現化・傷の治癒が全部強化されてやがる。

 

 しかも確か、障壁だって張れるはずだ。つまり俺達を前にして、まだ手札を出し惜しみできるってわけだ。

 

 ……上等だ。そして、舐めすぎだ。

 

「いいぜ。だったらそろそろ、本気でぶちのめす!」

 

 俺達を、今代の赤龍帝をなめるなよ!!

 

「そろそろ出番だ、シャルロット!」

 

「分かりました!」

 

 その一瞬をついて、シャルロットが突貫する。

 

 全員が反応しようとして、だけど反応し切れない。

 

 そう、シャルロットは可能性を操作する究極の羯磨(テロス・カルマ)を保有する、()()()()のサーヴァントだ。

 

 気配遮断と併用すれば、相手の反応を都合がいい形で遅らせることもできないわけじゃない。

 

 その瞬間、敵の中でも厄介な奴らを五人は切り伏せた。

 

「やってくれる……っ!」

 

 ミゼルは真っ先に狙われたのに障壁を展開してしのいだけど、これでだいぶ楽になる。

 

 それに、戦ってるのは俺達だけじゃないからな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 動く敵の数は多い。

 

 こちらの戦場で特に面倒なのは、人型人工神器兵器だ。

 

 ΔサリュートやTFとは異なる設計思想で開発されていると思しきこれらは、意外と数が多いうえ、意外としぶとい為戦闘が長引いている。

 

 大半の戦闘区画では、この人型人工神器が暴れている所為で戦線が膠着気味だ。これだけの戦力を隠していたのだから、厄介な技術者がいたものだと感心する。

 

「アーメン! これぐらいならいくらでも大丈夫よ!」

 

「同感でさぁ! つっても、苦戦する奴の方が多いっすけどね!」

 

 イリナさんとアニル君が言う通り。僕達なら十分対応可能だけど、できる手合いは少ないレベルの脅威度だ。

 

 とはいえ、技術の出処は一体どこだ?

 

 神聖糾弾同盟が開発したパラディメアとは似ても似つかない。かといって、サリュート系列も到底考えづらい。

 

 まったく別口の系統の人工神器といえるけど、それだけの技術を新たに開発している事実が警戒になる。

 

 ……既に実用化された、人型人工神器兵器はいくつもある。

 

 アルバートによって開発されたサリュート系列。独自のアプローチで大欲情教団が開発したモデルもある。それらに触発され、神の子を見張る者もTFユニットを開発しているし、独自開発でパラディメアも存在する。人間社会でも大欲情教団の技術を参考に開発する動きはある。

 

 だからこそ、まったく新しいプラットフォームを開発する理由がない。

 

 異形側の犯罪組織やテロ組織に手を貸す手合いが、態々新規開発をする。そこに大きな違和感と、警戒心が浮かび上がる。

 

 まったく。だからこそ厄介だけど―

 

「あまり舐められたくもないね」

 

 ―それに屈する僕らではない。

 

 ちょうどいい。新技のテストに付き合ってもらうとしよう。

 

 この程度の連中如きにいいようにされるなど、D×Dの、リアス姉さんの眷属として名折れだしね。

 

 ああ、都合がいい。未知の敵なら、これからに備えた力の試しに遠慮する必要がないのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズヒSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 面倒な連中が多いのは厄介。それは当然理解している。

 

 とはいえ―

 

「……まぁあああああだだぁああああああっ!!」

 

 ―ここまでとは思ってなかったわ。

 

 強引に左腕を基点に水属性の魔術で鎮火を行い、灼熱の炎を迎撃したうえで、ショットライザーによる牽制を行う。

 

 今ので左腕が逝きかけている。無理やりの多重覚醒は明らかに体に毒であり、星辰奏者の回復力でも数分は欲しいダメージだ。

 

「五分、稼いで!!」

 

「中々に厳しいなぁ!」

 

「ですが、命に代えても!」

 

 ライネと真一が前衛に躍り出るけど、状況は中々に厄介ね。

 

 ライネも真一も決して弱くはない。単独で並みの上級悪魔程度なら苦も無く倒せる力量を持っている。

 

 立ち位置から誘っていなかったけど、アザゼル杯で私のチームについてくれているカズホ達と肩を並べられる。そういう実力者だ。

 

 だけど、目の前の敵はかなり厄介。周りの雑魚も踏まえると、私達だけだと手古摺るわね。

 

「死にな! ボスのご機嫌もとっときたいからなぁっ!!」

 

 放たれる高出力の炎を回避しつつ、私は目の前の相手を確認する。

 

 ファイヤーズの用心棒。名前は確か、バーンズ・ウルカヌス。

 

 趣味と実益を兼ね、焼殺による復讐代行人をしていた危険人物。本来なら神の子を見張る者にマークされて当然だったけど、まだ甘い段階でファイヤーズ残党に見出されたのか、その後の足取りが掴めなくなっていた。アンナの持ってきたデータから、準神滅具である属性系神器、灼天(プロミネンス・マキシマ)の宿主。

 

 能力は高出力の炎を己を基点に放つというシンプルなもの。禁手もシンプルに高出力化する、天に立つ灼熱(プロミネンス・ロード・マキシマム)。データと目の前の戦闘から、亜種の可能性は薄そうね。

 

 そう判断しつつ、私はライネを追い込もうとしている相手にショットライザーで牽制射撃を行う。

 

「ぬるい! この程度で我々の糾弾が砕けるものか!!」

 

 素早くこちらの射撃を迎撃と回避で対処するのは、クロス・ブレイカーの部隊長でもあるロクス・サザーランド。宿主を渡り歩く炎の神器という、紫炎祭主の磔台(インシネレート・アンセム)の下位互換といえる神器と二つ巡り合った厄介な手合い。

 

 統合させて禁手にするという、匙やマルガレーテみたいなことをやっている手合いね。神滅具保有者レベルの脅威度認定をされていたけれど、ファイヤーズ側のカバーに回っていたのは誤算だわ。

 

 そして問題の相手が、突貫してこっちに攻撃を仕掛けてくる。

 

「焼き死ねぇええええええ!!」

 

 全身に炎を纏い、尋常ならざる身体能力で迫る存在。

 

 クラッシュタイガーと似たような恰好をしている辺り、同系統の戦士ということかしらね?

 

 まったく。これは本当に面倒だわ。

 

 とはいえ、これ以上長続きすると試合も終了しかねない。そうなると民衆に気づかれ、騒ぎになる。

 

 少し勝負に出るべきかしら? そう思った時―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『まったく。やっぱりそういうことか』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―この声、和地!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 試合も大詰め。この調子だと勝利はデュリオ達のものだな。

 

 春っち達も善戦しているが、マウントをとりやすいメンツがタイマンで抑え込まれたことがあり、流れがどうしてもデュリオ達に向いている。

 

 新装備といえるヘキサカリバーも大きいな。聖剣が悪魔にとって天敵なこともあり、更にダメ押しで底上げされている。

 

「ちっと春菜達は厳しいか?」

 

「確かにねー。これは作戦を新装備で押し込んだ、天界の切り札チームの作戦勝ちかも?」

 

 ベルナやリヴァねぇも大体同じ判断だが、何故かインガ姉ちゃんは俺の方を見てる。

 

「どうかしたか?」

 

「えっと、そういえばトイレが早かったなぁと」

 

 ああ、そういうことか。

 

 さっきトイレに三分ほど行ったけど、それがストレートで戻ってきたから気になってたのか。

 

 こっそり抜け出して、様子を見に行ったと思われたのかもな。

 

 ま、そこは安心してくれ。

 

「カズヒ達の気遣いを意味なくむげにはしないさ」

 

 俺がカズヒ達の立場でも、似たようなことをする可能性はあるしな。もちろん状況には寄るだろうが、本当にやばい時はカズヒ達ならちゃんと伝えるだろ。

 

 ま、俺もやばい時はちゃんと伝える質なので―

 

「ちょっとした保険は掛けたけどな」

 

 ―しかも、結構適切っぽかったしな。

 




 和地は観客席に戻っているのに和地の声という謎。

 その答えは……待て次回!!
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