混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部 作:グレン×グレン
検査結果が良ければ数年ぶりに薬をいったん終了になる予定。……ただし、その後二度にわたりぶり返しておりますが。
この持病を持っている人の一人あったことがありますが、こちらはもっと長い間薬を使っていますので、まぁ一生付き合っていくぐらいの腹積もりがいいのでしょうが、薬が必要にならなくなるのならそれに越したこともない。
……この持病患って以来、献血に行けてないんだよなぁ、薬のせいで。個人的に横になっているだけで善行が積めるから、二十歳前後の時期は年二回以上していたので、是非とも行けるようになりたい。最近の献血センターはめっちゃ豪勢らしいし、そういう意味でも一度行きたい。
Other side
「……申し訳ありません、アジュカ様。ファイヤーズは確認されたメンバー以上の数を捕縛しましたが、クロスブレイカーは確認された六割、謎の勢力については概算ですが三割程度に捕縛がとどまっています」
「いや、あのカズヒ・シチャースチエから逃げられるような手合いがいるのだ。そのレベルでも十分すぎる捕縛率だろう? まして君とノアの手腕でそれならば、それ以上が期待できるのは一厘にも満たないだろう、フロンズ・フィーニクス」
「過分な評価は痛み入りますが、其れで流していいことでもないでしょう。……特に例の技術提供者ですが、無視できないレベルなのは間違いありません」
「そうだな。これまで確認されたどの人工神器兵器を上回るおぞましさ。例の人型人工神器が発展したとして、人道に配慮する形になるとは思えない」
「まったくですね。人間そのものを部品として組み込むばかりか、不必要な部分を切除してから行うあの人道度外視の徹底さ。かつての英雄派が人道的支援団体だと勘違いしてしまいそうです」
「どうやら、この世界はまだまだ火種が多いようだ。むしろ禍の団に大打撃が与えられたことで、流出した技術が更なる強化を様々な勢力にもたらしたのだろう」
「……アジュカ様。可能性の話ですが、楽しんでおられませんか?」
「……ふっ。技術者の病気というものさ」
「そうですか。まぁ別にかまいませんが、余計なスキャンダルとして取り沙汰されないようにお気を付けください。……なった場合は政権を奪取するのであしからず」
「ほぼほぼ本気で言われては、こちらも気が抜けないな。お互い、今は利用しあえる関係でいる方が吉だとはいえね」
カズヒSide
「ぬぁああああ! 負けて本気で悔しいぃいいいいいっ!」
「よしよし。春っちはよく頑張ったからな? 知ってるからな?」
春菜が割と本気で悔しがる中、和地がなだめつつ膝に乗った春菜の頭の感触を堪能している。
ある意味無敵ね、私達の男は。
ま、それはそれとして私もフォローをしましょうか。
「自分達が一生懸命頑張りミスなしであっても、できなかったり失敗することは当然あるわ」
隣に座りながら、私は真理を告げる。
一生懸命頑張り、最善の選択しをとり続ける。それができればどんなことも成立する。そういう妄想に人は浸りやすい。
だけどそんなことはない。残念ながら、世の中はそういう風にできていない。こと他者が介在するなら尚更ね。
こちらが頑張るのと同じように、相手だって頑張って勝利を掴もうとする。そこに才能といった個人差が絡めばなおのこと。限られた椅子を、他者と取り合うとはそういうことだ。
だから、負ける時は負ける。それが現実。
「向こうの努力と運のかみ合わせが今回上回った。ただそれだけのことよ。諦めることはないけれど、頑張れば今回必ず勝てたとは思わないように」
「師匠……。現実って、厳しいですよね……っ」
がっくりと来ている春菜の肩に手を置きつつ、私は和地に小さく苦笑する。
言葉は継げない。だけど感謝の気持ちをあらわにするべく、そっと肩に頭を乗せる。
今回はまあ、本当に助かったわ。和地の救援抜きだと、あれ以上に取り逃がす可能性はもちろん、何かしらのトラブルが試合会場に起きた可能性もあるわけだし。
あとでしっかり甘えるとしましょう。今は春菜が優先だけれどね。
「………っ」
いえ、和地。さらりとガッツポーズをしながら感極まるのはやめて頂戴?
イッセーSide
ふぅ~。今日はちょっと疲れたし、少し出し抜かれたというか、相手にしてやられたところもあるよなぁ。
放火魔集団は壊滅させれたけど、残念なことに他の連中は結構取り逃がしたし。
しかも新型の人工神器兵器ってのが、もう人間を材料に使っているって感じの酷い奴らしいじゃねえか。考えるだけでも頭が痛いって。
あ~もう! ミザリが倒れて禍の団が大打撃を受けたと思ったら、新しい象徴まで据えて活動しているし。そこに今回みたいな連中がゴロゴロ出てきてるとか、マジで勘弁してくれ。
俺達、まだまだ大変なことがいっぱいなんだなぁ。
そんなことを思いながら、ちょっと俺は黄昏ていた。
……まぁ、それ以外にも色々大変なことは多いしな。
例えば、少し後にあるアザゼル杯の試合。なんとデュリオ達と戦うことになった。
リアスはリアスでヴァーリ達と一戦交えるらしいし、他にも色々マッチメイクはある。
アザゼル杯もどんどん激しくなってるっていうか、結構なチームがリタイアを表明しているからか、残っている俺達D×D同士での戦いも多くなりそうだ。当然、神クラスもな。
俺達もそう簡単には負けるつもりはないけど、相手が神クラスとなると確実に勝てるとは言えない。
……少し、俺達も先を見据えるか。
そんなことを思いながら、俺は一人黄昏ていた。
「……君にとっての平和を苦痛に感じる者がいる、か」
ヴァーリがかつて言っていた言葉を思い出す。
正義の敵はまた別の正義。なんて言葉もよく聞くよな。そういう類なんだろう。
だからこそ、俺がやることなんて決まってる。
俺達の大切な日常を、守り通す。例え相手を滅ぼしてでも。
……ま、その為には備えないとなんだけどな。
「よし。ちょっと走りこむか」
今回の試合は成田さんの負けだったりするわけだし、九成達がメインになるしな。
走り込みついでに、なんか差し入れでも買っていくか。まだこの時間なら、空いてる店もあるだろうしな。
そう思ってジャージに着替えようと思って振り返ると、そこにはリアスとシャルロットが。
「まったくもう。その様子だと、またトレーニングかしら?」
「もう少し、春菜の方も気遣った方がいいですよ? いくら和地がいるとはいえ、私達の仲間なんですから」
「二人もジャージ着てるじゃん!?」
やる気満々じゃん。ちょっと酷くない?
ま、軽い冗談だし流すとするか。
「差し入れを買うついでだよ。そういえば、三つぐらい離れた駅の商店街、最近人気のお菓子屋さんがあったろ?」
「多分閉まってますよ?」
「ふふ。なら空いているお店まで走りこみましょう? 帰りはタクシーを使えばいいわ」
シャルロットもリアスも、小さく微笑みながら言ってくれるよ。
……ま、深く考えすぎても仕方ない。
俺達は俺達にできることをして備える。もちろん、夢や野望を叶えることも忘れずに、な?
和地Side
ちょっと一休みにトイレに行ってから、俺は少し天井を見上げていた。
……今回の一件、流石に今後を考えると楽観視はできないだろう。
高位の異形に通用する人体改造技術を持ち、更に独学で冥界に移動したと思しき転移可能移動手段。更には倫理観をあまりにも踏み外した、独自の人工神器兵器。
こんな新顔の組織が、少しずつ姿を見せている。
そんな情報を聞いて思い出すのは、緋音さんを改造した、夫従妻隷会。そして、そんな緋音さんが出会った存在。
……突拍子もない直感的な仮説だが、もしかして何かしらの繋がりがあるんじゃないだろうか。
これは、少し考えて立ち回るべきか。もちろんトップも動くだろうけど、俺も備えた方がいいかもな。
とりあえずは、緋音さんの巻き込まれた一件を資料だけでも再確認してみるべきか。あとでコピーを取り寄せよう。
あと、それはそれとしてアザゼル杯の対策も考えないとな。
極晃を封じた責任をとる為にも、それに見合った力を示したいのが俺の参戦理由の大きなポイント。必然として、アザゼル杯では相応の好成績を見せるべきだ。理想としては本戦出場はしたい。
だが、幸香達との戦いで俺達はチームとしての地力がどうしても劣っていることを痛感してしまった。少なくとも、今のままだとキツい。
いや、チーム全体で見ても強い方だとは思う。だがしかし、主神クラスが出張るチームなどと戦う場合、どうしても策が上手く機能しないと勝負の土俵に乗ることも困難なレベルというしかない。
最上級悪魔クラスが数名いるとはいえ、主神クラスが相手ならばもっと必要なのは言うまでもないだろう。それを可能とするのが俺ぐらいしかいないとなれば、やはり今後を踏まえると底上げが必要だろう。
……さて、その辺りを考慮すると誰を味方につけるべきかと思った時、携帯に着信が入った。
素早く確認すると、緋音さんだった。
「はいもしもし」
『あ、和ちゃ……ん? お願いが……あるんだけど』
なんだなんだ?
何があったのかと思っていると、緋音さんは―
『私をチームに……入れてくれない?』
―そんなことを言い出した。
さて、こんな感じで闇動神備編も終わりです。
最近ちょっと執筆速度が復活しているので、今後も常連の感想を待ちつつ投稿速度がちょっと増えていくかも?
第三部も踏まえており、参戦作品もかなり煮詰めております。ただ巨大ロボット系であと一作品用意したい所ではあったりなかったり。
それと、今回の幕間は実験作。今後の幕間を左右する代物になると思いますので、アンケートを久しぶりに組み込むかも?