混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部 作:グレン×グレン
まぁそれはそれとして、最近ちょっとだけ執筆速度も増しています。なので少しずつ投稿頻度も増やしたいですねー。
ま、それはそれとして本編!
和地Side
さて、二時間禁手をインターバルさせるなど頑張ったが、最終的に競り負けたな。
「黒狼。今回の敗因も?」
「はい。こちら側の地力が劣っているというその一点です」
酷評だけどそうなんだよなぁ。
超越者候補一名。現役魔王クラス一名。最上級悪魔上位クラスが二名。更に最上級悪魔下位クラスに底上げされた悪魔が合計12名。
……無体すぎる。真っ向勝負でも帝釈天率いるヴァジュラチームを打倒できるだろうと言いたくなるレベルで無体すぎる。アザゼル杯というお祭り特別ルールですら、反則一歩手前の平均的質と数の両立だ。
悪魔側からの参戦チームで、ぶっちぎりトップの優勝候補と目されるだけはある。正面からの真っ向勝負で勝ち目が見えるのは、其れこそ指折りの格を持つ神々が率いるチームぐらいだろう。化け物?
そんな相手に二時間も持ち堪える時点で、こちらは評価がさほど下がらないだろう。というか、ルールを半ば無視したチーム相手に二時間持てば強い方だろ、コレ。
とはいえ、だ。ここまで無体で容赦がないとはな。
……そこまで深い付き合いがあるわけではないが、グレイフィアさんはこんな反則一歩手前のチーム編成で挑む印象がない。少なくとも、もう少し公平性を期したチーム構成や立ち回りを望むだろう。
個人的な推察だが、あの人余裕がなくなってないか?
まぁ、それは此処で言うことじゃないな。
「とはいえ、今回は予定通りだ。新技を一切
「そうですね。負けてもリカバリーが効く状況で、無理にごく僅かな可能性に賭けて勝ちを狙うのはいい事とは限りません」
俺と黒狼が手応えを感じてちょっとニヤリとしていると、シルファがうんうんと頷いていた。
「同感ね。全戦全勝に拘ると勝てる勝負を返って逃すと習っているわ。むしろ、一度負けているからこそ次戦う時に少しは油断を誘えるでしょうね」
「わぁ~……。三人揃って容赦ないねぇ」
少しヴィーナが引き気味だが、こっちも納得はしているからそれ以上は言ってこない。
「まったくだな。カズはこういう時怖いってもんだよ」
「妙なところでカズヒと近いところがあるよね」
ベルナとインガ姉ちゃんもこの通りだよ。
ま、実際今回は「無理して勝たず、上手く負けよう」が作戦内容だった。
アザゼル杯予選は、最終的なレートで本選出場が決定する。レートを稼げば稼ぐほど有利に見えるが、其れでバランスを崩してレートで下の相手に負けた場合、ごっそりレートが奪われるリスクがある。
その辺りの計算も必須な戦略性が持ち味であり、だからこそ「負けてもいい時にわざと負ける」ことも戦術の内だ。こと相手と相性が悪い場合、これが効果的に作用する。
相性が悪い相手との戦いというものは、「可能な限り避け、必要な時に勝てる為の手札を一気に切る」というのが理想だろう。そして相性が悪い相手に勝てる手札なんて中々作れるものじゃない以上、温存する為に負けていい時は負けるぐらいでちょうどいい。無理に勝とうとして勝つ為の手札を浪費するのは避けるべきだし、それをもってしても勝算が低いからこその相性の悪い相手というものだ。
そういうわけで、今回のゲームは半分ぐらい捨て試合。だが同時に、必要なデータをとる為の勝つ為の試合でもある。
幸か不幸か、今回のデータでかなりいい情報も取れた。それを体感で会得できた事といい、やりようはかなりあるといえるだろう。
「全員、体当たりでデータをとれたのは僥倖と考えるぞ。このデータを元に、次かち合った時の作戦を考えるってことでよろしく」
俺はそうまとめつつ、ちらりと視線を隅に向ける。
「それと、次の試合からは頼むぜ、緋音さん」
「分かってる。頑張る……よ」
さて、次の試合から見てろよな?
イッセーSide
九成でもダメか。グレイフィアさん、かなりガチだな。
試合結果を見てから、俺達はそれぞれの時間を過ごしていた。
俺はグレイフィアさんの試合映像をちょっと見ながら、少し悩んでいた。
やっぱり、思い詰めてるのかな?
「……イッセー、グレイフィアの試合を見ていたの?」
「あ、リアス」
リアスが部屋に入ってくると、俺の隣にそっと座る。
いい雰囲気になっていたら凄いイチャイチャしそうだったけど、リアスも今回はそうじゃない。
画面に映るグレイフィアさんの映像を見ながら、リアスもまた憂い顔だ。
「グレイフィア、最近ずっとアザゼル杯に注力しているようなの。メイドの業務はきちんと果たしているけれど、それ以外の多くを注いでいるわ」
リアスが心配そうに言うけれど、やっぱりか。
試合の映像からでも、グレイフィアさんは思い詰めているのが分かる。
日常生活も切り詰めているみたいだしな。ちょっと心配するぜ。
というか、だ。
「ミリキャスも……不安だろうな」
俺はミリキャスのことを思うと、ため息をついた。
グレイフィアさんのことだし、ミリキャスのことをおざなりにしたりはしないだろうさ。でも、時間の多くをアザゼル杯に向けている以上、どうしても時間はさほど増えないはずだ。
サーゼクス様が隔離結界領域に向かっているし、できればミリキャスとの時間を増やした方がいいと思うぐらいなんだけど。
「サーゼクス様がグレイフィアさんを残したのは、ミリキャスのことを思ってなんだけどな……」
罪王就任とかはともかく、試合にのめり込むのは何か違う気がするけど。
……う~ん。そこまでしてまで何がしたいんだ?
「まさか、サーゼクス様を隔離結界領域から連れ戻そうと?」
確かにそんなこと、そう簡単にはできないだろう。
問題を犯さない形でするにしても、それはそれで時間もリソースもかかる。それを優勝賞品で叶えるとか、そういうことだろうか?
「かもしれないわね。……それと、イッセーに聞きたいのだけれど」
リアスが頷いてから、少し首を傾げいていた。
あれ、何か気にするところがあったっけ?
「イッセー、お兄様は……直接グレイフィアにそう言ったの?」
あ、そういうことか。
サーゼクス様が隔離結界領域に旅経つのを見たのは、俺ぐらいだしな。
まぁ、俺もすぐに気絶したけど、それでもグレイフィアさんが眠らされた後だしな。
「ああ、ミリキャスのことを思っての決断で、グレイフィアさんもそれは聞いてから気を失ったよ。……そういえば、その後俺にも結構凄い事言ってたよなぁ」
あれ、ちょっと驚いて困るぐらいなんだけど。
「俺に次の魔王になってみないかってさ。分不相応にもほどあるだろ?」
エロ馬鹿の俺が魔王だぜ? いや、今の流れだと罪王か?
流石になぁ? 色々やらかしがばれて大人しくなってる大王派も、なんかキレそうだし。フロンズ達も流石に止めに回るだろ。
っていうか悪魔になって二年目だぜ、俺? いや、百年後ぐらいになったらまた別かもだけど、向いている気がしないって。
ちょっと笑っちゃうけど、リアスの様子は違った。
「いえ、イッセーなら肯定的に受け取られるん……じゃ……」
あれ?
なんか、急に考え込み始めたな。
あとリアスも俺が魔王狙えると思ってるみたいなんだけど。
俺が困惑していると、リアスは真剣な表情でこっちを向いた。
「それは、グレイフィアが眠った後の話?」
「あ、ああ。そんなに時間は立ってなかったけど」
俺が素直に答えると、リアスはかなり真剣な表情で考え込んだ。
……え、どういうこと?
カズヒSide
やはり、グレイフィアさんは難敵ね。
突破力に欠ける和地は格上に戦えるけど倒すのは難しいところがある。それを踏まえても勝てないとはやってくれるわ。
さて、問題はどうするか。
それを考えていると、Dチェンジャーに反応があった。
チームD×Dの証明証としても扱われるこれは、異能技術まで併用したARデバイスとしても使用可能な情報処理デバイスでもある。
必然、有事においても通信も可能だからそれなりに使っているけれど、誰かしらね。
そう思って確認すると、SNSにメッセージが乗っていた。というか、デュリオと初代孫悟空殿とサイラオーグ・バアルね。あ、リーネスもいるし、何なら曹操まで連名だわ。
メンツの繋がりがちんぷんかんぷんね、リーダーのデュリオとサブリーダーの孫悟空殿に、アザゼル先生から技術顧問を継いだリーネスは分かる。ただサイラオーグ・バアルはともかく何故曹操?
気になったのでメールの内容も確認すると―
件名:サプライズ連絡。
内容:チームD×Dの今後を考慮したサプライズが行われます。上層部から確認は取ったうえで時間帯を指定しましたので、可能な限りあけておいてください
―リアスに毒されてないかしら?
和地、あえて手札を隠す。
リアス、真相に勘づき始める
カズヒ、サプライズに困惑する
以上の三本でお送りしましたー!