混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部 作:グレン×グレン
いやぁ危なかった。ギリギリで間に合った! 整理のためにD×D二次創作を一つのフォルダにまとめておいて本当によかった!
そういうわけでもう一話行くぜぇぇええええええええ!!
祐斗Side
『な、ななななんとぉおおおお! この試合にて初めて現れたフードの
実況の人も驚いているけれど、僕達もかなり驚いている。
鰐川さんと望月さん!? 許可が下りたのかい!?
『……さて、それではそろそろ紹介するとしよう』
と、解説席に座っていたアジュカ様が、面白そうな表情で口を開く。
『彼女達は鰐川亜香里と望月有加利。純粋な日本名だが、それぞれがベルゼブブとアスモデウスの血を引く、人間とのハーフさ』
『な、なんと!? ここにきてまた魔王血族!? それもヴァーリ選手と同じ人間のハーフですか!?』
壮絶に驚愕している実況の人だけど、観客席も動揺しているだろう。
二人は発見直前の事件もあり、ある程度秘匿されていたからね。
試合参戦に関しても、当面は様子見との判断がされていた。正直、参戦するとは思ってなかったよ。
というか、カズヒのチームで来るとはね。
『諸事情あって参戦に関しては当面見送っていた者達でね。ただ検査もあって問題がなくなったこともあり、当人達の意思もあって参加を認めることにしたんだ。今はイッセー君のところで世話になっているが、その過程もあってカズヒのチームに参加する形になった』
『な、なるほど! 流石はおっぱいドラゴンと仲間達! 初代四大魔王様の末裔とも仲良くなるとは……レヴィアタン様の血を引くお方とも縁を結びそうですね!』
実況の人もちょっと混乱しているようだ。
「まさか二人揃ってカズヒのチームとはね。てっきり、イッセーや和地のチームに向かうと思ったけれど」
「カズヒ先輩も気をかけてましたし、厳しい方がいいと思ったのでは?」
リアス姉さんと小猫ちゃんがそう意見を交わす中、ゴグマゴグに対して二人は戦意を滾らせ、今度は神器を具現化させる。
展開されるは、鰐川さんが下半身を覆う鎧。望月さんは剣と軽装の鎧。
双方ともに準神滅具にカテゴライズされるけど、二人の悪魔としての力量と共に何故か性能がだいぶ落ちている。
それでもアザゼル杯換算で駒価値四つ分。だが同時に、片方だけで狙えるだろう駒価値に収まっているともいえる。
対して体勢を立て直したゴグマゴグは、戦車の駒を与えられている。
戦闘慣れしていないことを差し引いても、苦戦は必須の相手だ。さて、二人はどう戦う?
『じゃ、いこっか!』
『ええ、任せて!』
見守る僕達の視線の先、二人は互いに左右に分かれて攻撃を開始した。
イッセーSide
ゴグマゴグも反撃するけど、二人は互いに相手を引き付けるように動いて狙いを定まらせない。
おお、あの二人も結構できるぞ!
そう思ってると、今度は轟音が別の個所で鳴り響いた。
『やるじゃねえかい! だったらこれだ!』
『なめんなぁ!!』
美猴相手にラトスが真っ向からやりあってる。
美猴も仙術を使えるから当たればまずいんだけど、ラトスは上手く捌きながら反撃してるな。やっぱりすげえ。
分身を使われても、ラトスは龍の息吹で強引に吹き飛ばす。
やっぱすげえ! 真っ向やらやりあえてる!
と、そこからすれ違うようにして、素早い動きで戦闘を繰り広げる二人がいた。
『流石は
『なりたてのルーキーに負けるってわけにはいかねえからなぁ!!』
アーサー相手に接木さんが真っ向から競り合ってる!
アーサーって最近星辰奏者になったってのに、それでもまともに戦えてるのか。やっぱすげえな!!
この戦い、どこかが崩れた瞬間に戦局が傾く状況だ。
……誰が、どこで、崩れるかがドキドキで不安になるぜ。
「やはりヴァーリ様達は凄まじいですわ。……となると、カズヒさん達の懸念点は……」
そう、隣でレイヴェルが小さく呟いた。
うん。俺もちょっと不安なところは分かる。
その時、盛大に吹き飛ばされる影があった。
あ、やっぱりぃいいいいい!?
和地Side
フェンリル相手に思いっきり押されているのは、お袋だった。
……いや、待とうか。
「そこは鶴羽の出番じゃね!?」
寄りにもよって、天龍と真っ向から渡り合えるとされるフェンリルの相手がお袋!?
え、何があったのカズヒ!? 接木さんも止めろよ!?
絶対負けるじゃん! むしろまだ立ち向かえていることに驚きじゃん!?
「お袋大丈夫かぁあああああああああっ!?」
思わず画面に掴みかかりそうになるぐらい俺は不安になってる。
いやいやいやいや、ちょっと待とうか!?
お袋を!? 道間乙女……じゃなかった、九成オトメを!? フェンリルに!?
どう考えても采配ミスだろ。カズヒ以外でタイマン張れるのなんて、鶴羽か接木さんぐらいだろぉ!? それも精々短時間!!
え、ちょ、これ大丈夫!? 勢い余って安全装置超えて死んだりしない!?
「黒狼!? その、外野から物言い入れられないか!?」
「む、無理です。お気持ちは分かりますが、その……お、落ち着いてください」
黒狼もたしなめてはいるけど動揺している。やっぱそうだよね!?
「……え~……。カズヒの奴何考えてんだ?」
「……いや、このマッチメイクは駄目だよね」
ベルナもインガ姉ちゃんも軽くドンビキしている。
いや、あの……
「おち……ついて」
その時、俺の肩に手を置いてくれる声があった。
振り返れば、緋音さんが苦笑しながらもしっかりとした視線を向けてくれる。
「大丈……夫。多分、ちゃんと考えてるよ……あれは」
そう言ってくれた、その瞬間。
試合は、まったく別の様相を見せ始める。
Other side
九成オトメは今現在、誰がどう見ても窮地に追い込まれていた。
なにぶん、相対している相手は神喰狼フェンリル。全盛期の天龍とも張り合えると称される、魔獣の頂点が一つ。
立ち位置こそ互いに
誰もが一方的になぶり殺されるだけ。そう思うのも無理はないだろう。
……だが、やがて誰もが困惑する。
持ち堪えている。いや、持ち堪え
あり得ない。性能・技量・戦術。全ての要素がフェンリルに劣りすぎているのが九成オトメ。唯一武装を持つという点でアドバンテージはあるものの、それだけでどうにかできるわけがない。
にも関わらず、戦えている。
この事実に驚愕を覚える観客が出始める時、九成オトメは踏み込んだ。
攻撃を仕掛けるその瞬間のフェンリルを狙い撃ち、カウンターの攻撃が放たれる。
フェンリルはそれを素早く回避し……毛が一束舞い散った。
……巨体のフェンリルの一束は、大型犬に相当すれば十数本程度。だが、裏を返せばフェンリルの性能で十数本の体毛が切り飛ばされてしまう。それほどギリギリの攻撃が放たれた。
それを実感として感じながら、オトメは呼吸を整える。
「……私は何もできなかった」
思い出すのは、涙を流す道間日美子の姿。
あれは半ば嘘泣きだった。悪意をもって自分を絡めとる魔女の姦計だった。
だが、そこに至るまでにいくつもの涙が流されていた。
それを想い、オトメは決意を新たにする。
「だから嫌なの、弱いままは」
その決意を悟ったのか、フェンリルは警戒心を見せ、姿勢を深く落とす。
目の前にいるのは、自分を倒しうる牙を持つ強敵。ただしぶといだけの存在ではないのだ。
その戦意の切り替えを前に、九成オトメは言葉を紡ぐ。
「―
ここに、
そういうわけで、壮絶な戦いはどこでも起きているぜぇええええええ!!