混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 本日500円ほど落としてしまいちょっとへこんでいるグレン×グレンでっす!

 気分を上げるためにも感想が欲しいぜぇー!!


熾烈勝敗編 第八話 淑女凄惨、されど奮闘

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 九成オトメは、極めて特殊な存在である。

 

 固有結界の三重掛けという多重バグに成れの果てといえる二人の少女が巻き込まれた。そんなバグの玉突き事故によって形となった彼女は、あり得ないレベルの性質を持っている。

 

 本来の道間乙女が持っていた性質を持つだけでなく、同時にサーヴァントベアトリーチェでもある。それは彼女のポテンシャルを大きく底上げしており、道間乙女でもベアトリーチェでも無理なことすら、相乗効果で成立させる。

 

 そしてそんな道間乙女は、神器(セイクリッド・ギア)保有者でもある。

 

 神器、聖剣創造(ブレード・ブラックスミス)。ヒマリ・ナインテイルとヒツギ・セプテンバーが受け継いだ、創造系神器。

 

 強度や出力に限界こそあるが、己のイメージと熟練に応じて思った通りの聖剣を創り出す神器。ヒマリとヒツギは魂の分割の影響か不完全だが、サーヴァントという過去の再現体でもあるオトメは、完全な形でそれを保有する。

 

 ウィッシングホッパーはこの聖剣創造を拡張させるプログライズキー故、本質的において彼女の戦闘を支える大事な力でもある。

 

 そして聖剣創造は神器である以上、禁手(バランス・ブレイカー)に到達する可能性が与えられている。

 

 英雄派によって禁手到達のメソッドが確立された現代。そして、思いに応える神器の性質。そこに決意をもって先を見据えんとする今のオトメが関わればどうなるか。

 

 ……結論として、彼女に至れぬ道理がない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その聖剣を見た瞬間。俺はどういうことかを瞬時に悟った。

 

 増幅される星辰体との感応量。そしてそれを成す聖剣。

 

 間違いない、あれは―

 

「星聖剣……お袋、俺と同種の禁手に至ったのか!!」

 

 ―思わず立ち上がるぐらい、俺の星魔剣と同種の聖剣だ。

 

 考えるまでもなく、それはできる。俺が魔星になる為の星魔剣を創り出す禁手に至ったのなら、魔剣創造(ソード・バース)の鏡面である聖剣創造にそれができないはずがない。

 

 つまり、今のお袋は人造惑星(プラネテス)

 

 純粋に性能が底上げされている。

 

「……あの動き、星辰奏者の次元じゃないわね」

 

「魔星になっちゃったの!? す、凄いね!」

 

 シルファもヴィーナも驚いているが、多分そこで終わりじゃないだろう。

 

 何せ相手はあのフェンリル。魔星になった程度で埋めれる差では断じてない。

 

 おそらくまだだ。まだ何かある。

 

 今度は一体何がある? そう思った時だった。

 

『降臨するは第九天―』

 

 やはりあったか!

 

『―星の巡りをつかさどり、今こそ原動の時来たれり!!』

 

 その瞬間、フェンリルが急に横に吹っ飛んだ。

 

 それがフェンリルの意思でないのは、フェンリルの驚愕を見れば明らか。そしてそれを成したのはお袋なのはほぼ確実。

 

 なるほど、神曲における天国の第九天。原動天は神曲魔術だと物体の操作なのか。

 

 既にバヨネットライザー及び、ウィッシングホッパーによって製造された多弾頭ミサイルが飛ばされた地点に向かって放たれる。

 

 それをフェンリルは回避しようと踏ん張るが、干渉を消しきれず何発も当たってしまう。

 

 いい攻撃だ。だが天龍クラスを打倒するにはまだ足りない。

 

 畳みかけるべきだが、それができるか……っ!?

 

 そう思っていたら、フェンリルが強引に突っ込んできた。

 

 原動天による操作は入るが、既に慣れたのか乱れてはいてもお袋に向かって突っ込んでこれる。

 

 むしろお袋は回避を試みるが、その逃げ道を潰すようにフェンリルは瓦礫を吹っ飛ばす。

 

 強引に弾きながら移動することはできるだろうが、お袋ではまだその判断は咄嗟にはできない。そしてその一瞬があれば十分なのがフェンリルだ。

 

 その瞬間、今度こそ明確にフェンリルの牙がお袋を切り裂く。

 

 ……大丈夫な可能性は高いけど、それでも肝が冷えるなあれは。

 

「「っ!?」」

 

 思わず眉をしかめるが、何故か黒狼も眉をしかめていた。

 

「黒狼さん?」

 

「いや、気にするな」

 

 首を傾げる文雄に取り繕っているけど、もしかしてお袋のこと気にかけているのだろうか。

 

 そんな風に一瞬気を取られていると、今度は返す爪で左足が切り落とされた。

 

『んぅうううううううううっ!?』

 

 連続の激痛でくぐもった悲鳴を上げるお袋。

 

 だが、そのうえでキっとしてフェンリルを見据えている。

 

『まだ……だ、よ……っ!』

 

 そして()()を踏み込み、反撃の射撃を敢行する。

 

 うん、ちょっと待とうか。

 

「「さっき切り落とされてなかったか!?」」

 

 俺とベルナのツッコミがシンクロした!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一瞬で切り落とされた足が再生する。

 

 オトメさんのその再生は驚くべきもので、更に驚くべきはそのプロセス。

 

 切り落とされたと思った瞬間、オトメさんの切断面から翠色の結晶体が噴出。それが足を包み込むようなサイズになった瞬間、砕け散って無事な左足が出現した。

 

 特殊な再生能力というべきだろう。フェニックスの不死にプロセスは近いが、全く別物だといえる。

 

 僕らが目を見張っている中、ヒマリが首を傾げていた。

 

「……あれ、翠星晶鋼(アキシオン)ですわね?」

 

 と、その言葉で僕らもはっとなる。

 

 翠星晶鋼。ヒマリとヒツギ、そしてオトメさんの星辰光で現出する、結晶化した星辰体。

 

 オトメさんが星辰体結晶化能力の星辰光持ちなのは知っていたけど、こういうこともできるということか。

 

 そんな僕達が戦慄を覚えている中、オトメさんはフェンリルと勝負に持ち込むことができている。

 

 再生能力と動きに対する干渉があってのものとはいえ、フェンリルが警戒対象にするだけの価値を示していることになる。

 

「やるじゃん。さっすが私達のオリジナル!」

 

 ヒツギさんも感嘆しているけど、やはり凄まじいね。

 

 何より驚くべきはあの禁手だ。

 

 九成君が魔剣創造で、人造惑星に到達した。なら当然、聖剣創造でも到達する可能性はあっただろう。

 

 だが、理論上可能なのとそれを実現するのはまた別の話だ。

 

 いくら英雄派が到達する方法を確立させたとはいえ、狙って亜種禁手に到達するのは簡単にできることではないだろう。

 

 それだけの強い意志と努力があったからこその禁手。彼女の本気と決意が伺える。

 

 その決意が、まさにフェンリルを食い止めている。

 

 だけど同時に、食い止めているだけでは勝ち目がない。

 

 この戦い、勝機を左右するのは彼女達の戦いだ。

 

 カズヒの戦闘がどうしても時間制限がある以上、それまでに趨勢を傾けなければ競り負ける。

 

 この戦い、このままではカズヒ達の負けになる。

 

 さぁ、どうなる……っ!?

 




 どうも忘れられているようですが、オトメの使うウィッシングホッパーは聖剣創造を拡張して多種多様な兵器を作るプログライズキー。なので聖剣創造はデフォルトで持っています。

 そしておそらく勘違いの要因だろう翠星晶鋼ですが、ここで本領発揮。

 神祖や使徒と違い、星を本領発揮させている間だけ再生能力が発揮できると考えていただければ。
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