混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部 作:グレン×グレン
こっちも忘れてませんよー。モチベーション特化なので進んでませんが、書き溜めはありますから適度にだしますよー!
カズヒSide
リュディガー・ローゼンクロイツ。通称、
デュリオが率いる天界の切り札チームの監督であり、彼らの連戦連勝を支える大きな要因であることは明らかだ。
数多くの上級悪魔とゲームで戦い、一気にのし上がってきた実力者。そして同時に、対戦した多くの者が再戦を望まないことでも有名。プルガトリオ機関の諜報員に繋ぎを取ると、その推測として「対戦チームの各メンバーの性格から絡めとるプランを立てる」というスタイルだ。
「……と、ここまでで質問は?」
私はプルガトリオ機関経由で入手した資料を語り、チームメンバーに疑問点がないかを確認する。
今回、私達は注目するべき試合であるイッセー達がデュリオ達に挑む試合を確認することにした。
私達が私達の戦うチームの情報を集めて作戦を練るのは当然。だが、相手と同じことばかりして勝てるわけがない。
相手の上を行く努力が必要。これはその一環であり、またチームメンバーの交流も兼ねている。
共通の話題を探すより、共通の目的であるアザゼル杯を話のタネにするというプラン。この辺りは勇ちんの提案ね。流石にできるわ。
「はい! 私達だとどんなことされるのかな!?」
お、亜香里がいい質問をしたわね。
「……そうね。例えばディーレン相手に幻惑で女体のエロい映像を見せて慌てたところを奇襲……かしらね」
「自分でも納得するけどな? 酷くね、日美っち?」
御免なさいディーレン。一番分かり易く例えられそうだから、つい。
「まぁ、その辺りが妥当なところですね。競技試合であることを踏まえれば、下劣な精神攻撃は取れないでしょうし」
ディックが眼鏡の位置を治しながら、そう続ける。
まぁ実際そうね。競技試合であまり下劣な戦法を取ると一気に人気を失う。余計な敵も増えるでしょうし、人道的なブレーキもあるでしょうし。
「どちらかというと、不利なのはイッセー達ね。相性が悪いところがあるわ」
懸念点は多いわね。間違いなく、引っ掻き回される側になるだろう。
「危険性が高いのはボーヴァとかいうのね。イッセーに対する心酔から功を求めたがるし、付け加えるなら我の強い
「ありえるな。徹底的に無視して苛立たせて、暴発させたところを基点に仕掛けるってことか」
勇ちんはこういう時に頼れるわね。
相手の性格を読み解き、行動を推測する。一種のプロファイリングというやつね。
逆にアーシアを戦力として以上に守りたがるゼノヴィアとイッセーを狙い撃つべく、意図的に狙っている風に見せて生まれた隙をつく……というのもありかしらね。
まぁ、転生天使を中心とする天界の切り札チームの監督。悪辣な真似は競技試合でするわけもないだろうし、いい経験になるのかしらね。
「こちらで相性が悪いのは、間違いなく亜香里……貴女と有加利よ。こと精神攻撃や思考の間隙を縫う手合いとの経験、少ないでしょう」
「は、はい! ぶつかる時は気を付けるよ!!」
敬礼されてるわね。私はこういうことされる気質……いえ、前世関連ほぼ知られてるし当然かしら?
そう思っていると、次に手を挙げたのは有加利だった。
「それと、私達は戦力になれてますか? その、二人がかりで足止めばっかりだから実感がなくて」
なるほどね。
分かり易い活躍を感じてないから、その辺りが不安になっているのかしらね。
なら大丈夫だというべきかしら。
「ゴグマゴグ相手に負けずに戦えていたのなら十分すぎるわ。目立たないことと役に立たないことは別問題。十分すぎるほど助かったわね」
「確かに、うちの連中じゃ八人がかりでも返り討ちに遭いかねない奴だからな」
私がはっきり断言すると、勇ちんも補足してくれる。
実際問題、ゴグマゴグクラスだとそれがありえる。下手なチームでは兵士を全駒分投入しても返り討ちがざらにあるレベルね。
それを二人掛程度で抑え込めている。これは十分すぎるほどに有効な戦力であることの証明だわ。
「試用の結果、私と勇ちんで協議して合格は決定しているわ。少なくとも、性能で換算すれば十分すぎる」
「ま、経験値不足は否めねえがな。その辺り、バリエーションと数で対応するか質で対応するかで切り替えるから、そこんところはよろしくな」
チームのリーダーである私と、戦術的に最も長けているだろう勇ちんの決議がこれだ。
今回の件で、鰐川亜香里と望月有加利は戦力として計上可能。技量や多様性では数も投入できる勇ちんの部下には劣るけれど、性能と連携で補う余地は十分。少なくとも、二択の選択肢として使用できる。
対悪魔においては切り札にもなりえるわね。なにせ、二人とも魔王血族なわけで、心理的影響力は無視できない。
……最初に相談された時は少し悩んだけれど、貴重な戦力になりえるのは間違いないわ。
ま、それに―
「頑張りなさい。自分に胸が張れるようにね」
―その理由は無視できない。
胸を張って人生を生きることができないというのは、基本的に不幸だろう。
そしてそのままではいけないと決意して立ち上がることは、基本的に称賛されることだ。
何事にも例外もあれば信じられない特例もある。だけど、二人の精神性はそうじゃない。
強いところはあるけれど弱いところもある。頑張ることもできるけど、時折弱音を吐いて投げ出したくなることもある女の子。そういう意味では、決して珍しい側ではない。
だからこそ。
「貴方達の理由と目的は間違ってない。だからこそ、その要望に応えたのだもの。勝利に貢献してくれると嬉しいけれど、その目的は見失わないようにね」
私がその辺りの指摘をしていると、勇ちんとディーレンがうんうんと頷いている。
「ま、そういうこった。情けない試合はできねえが、優勝は絶対目的じゃねえから気楽にな? 大人が言うんだから深く考えんな。だろ、ディーレン?」
「同感だな、勇ちん。そういうわけで、無理そうだと思ったら素直に相談しろよ? そういうケツ持ちは
……流石妻帯者。こういう時は本当に頼りになるわね。
「「……はい!」」
ええ、元気のいい返事は聞く側も気分がいいわ。
さて、それじゃあ今後を考えないとね。
「現状、予選も折り返し地点に突入したようなもの。リタイアするチームもだいぶ出てきているし、ここから粒揃いの連中との試合が多くなるわ。こっちも新メンバー込みで、ある程度のパターンを算出した上での連携プランも練っていくわよ!」
「オッケー。そういうことなら、英才教育を受けた私がアドバイザーになってやろうじゃない」
確かにそうね。鶴羽はこういう時に頼れるでしょう。
ザイアでの英才教育。これは決して無視できない。
……さて、和地達はどうしているかしらね?
祐斗Side
「……さて、ここからが本番になるのでしょうね」
リアス姉さんはそう告げると、会議の為に集まった全員を見渡した。
基本的にこの手のことには参加しない、クロウ・クルワッハすら参加している辺り、この会議の緊張感は強いだろう。
「イッセー達も苦労しているでしょうけれど、私達も決して無視できない難敵とぶつかることになった。その為の対策会議よ」
「そのようだな。テュポーン達に次ぐ滾る相手になるだろう」
リアス姉さんにクロウ・クルワッハが不敵な笑みを浮かべている。
そう、僕達の予定である試合内容は、かなりの難敵が揃っている。
如何にクロウ・クルワッハがいるとはいえ無策で自由にさせるのは流石に無理がある。相応の作戦を用意したうえで挑むべき相手だ。
だからこそ、彼もあの手この手で呼び出した。彼自身も、難敵であることを分かっているからこそ会議に参加する気になってくれたようだ。
……そう、僕達の予選において、無視できない戦いが三つもマッチメイクされた。
一つは、九成君達との試合だ。涙換の救済者チームは、僕達に比べると負け星が一つ多いけど無視できない。決して油断できるわけがない強いチームだ。
更にヴァーリ・ルシファー率いる明星の白龍皇チームとのマッチメイクもある。あのヴァーリが相手ならば、決して油断できる相手ではないだろう。
そして最後。これが僕達にとって、ある意味で最大の問題である後半の試合。
「銀髪の
とても楽しそうに告げるクロウ・クルワッハだけど、すぐにため息をついて首を横に振る。
「とはいえ、そちらはお前が担当するのだろう? なら、フェイザー・アスモデウスは俺が貰うぞ」
「ええ。貴方から先に言ってくれて助かるわね。……グレイフィアには、直接会って一度問いただしたいことがあったもの」
……グレイフィアさんの最近の思い詰めぶりは、こちらにとっても無視できない領域だ。
なまじ大王派の二番手に到達したフロンズの支援も受けている為、こちらも容易に手が出せない。かといって試合で真っ向から挑もうにも、あの帝釈天やカズヒすら打倒している難敵だ。
……彼女達の戦いは間違いなく苦戦となる。こちらとしても相応の備えを必須とするだろう。
「どうしますか? あのチームの難点は、ある意味で全方位で隙が無いことです」
僕はまず、その苦言を呈することを選択した。
もはや超越者クラスとなっているグレイフィアさんにフェイザー・アスモデウス。
更にトロイド・ベルゼブブによって、全メンバーが最上級悪魔クラスになっている。こと駒価値一つの戦力すら最上級悪魔クラスになるのが悪夢に近いだろう。
純粋に数の暴力が地獄だ。チームメンバー十六名が全員最低でも最上級悪魔クラスなんて、ルールを八割度外視していると言っていい。物量と質が揃った圧殺になるだろう。超越者者クラス二名を筆頭に仕掛けられれば、普通に負ける。
そこに準魔王クラスのブンガー・ルシファーもいる。悪魔が多い僕達のチーム構成上、光力を操れる彼は天敵だ。三番目の脅威といえるだろう。
つけ入る隙はトロイドを集中攻撃で撃破する事。もしくはチーム全体を同時で相手しない特殊ルール。だが、それができなければまず負けるうえ、相手だってそうさせるわけがない。
トロイド自身が最上級悪魔中堅クラスは確実にある力量だ。よほどルール上の不利を取られなければまみえる可能性が薄いだろう。
本来ありえないレベルで質と量を両立させている以上、まともにやりあえばどのチームも負ける。事実、あのカズヒが最も得意とする短期決戦の土俵で完封されているし、九成君すら敗北しているしね。
「確かに厄介。特にあの二人を相手どる場合、クロウ・クルワッハでも一対一ですら確勝を約束できない難敵。……その片割れ、どう相手取るおつもりかな……リアス嬢」
ストラーダ猊下がそう尋ねるけど、当然だろう。
グレイフィアさんは歴戦の悪魔であり、魔王クラス。そこに九大罪王としての仮面ライダーが加わり、手が付けられない領域だ。少なくとも、総合力ではフェイザーより数段上だろう。例えるならば厚みや重みが違う。
そんな相手に対し、リアス姉さんは真っ向から挑む。同時に、トロイドによって強化された最上級悪魔クラスの軍勢を相手にすれば僕達も防戦に徹さざるを得ないだろう。
つまり、リアス姉さんはほぼ真っ向から挑まなければならなくなる。
猊下はそれを指摘している。それができるのかと聞いているのだ。
そしてリアス姉さんは―
「……勝つわ。その為の手段は、もう少しで練り終えるでしょう」
―そう、はっきりと宣言する。
ただすぐに小さなため息をついた。
「でも、ヴァーリとの戦いには間に合わないわね。できればぶっつけ本番でなく、相応の使い手とぶつけ合っての正面勝負で磨いておきたかったけれどね」
それほどまでの切り札。それがリアス姉さんにはある。
故にこそ、勝機はある。
そして、だ。
「それはそれとして、イッセー達の試合も興味深くはある。リュディガー殿が監督をしているのならなおのことね」
「リュディガー・ローゼンクロイツか。確かに采配は見事のようだな」
クロウ・クルワッハがリアス姉さんに頷くけれど、確かにだ。
「基本的にあちらも連戦連勝ですからね。こと、成田さん達に勝てるとなれば優勝候補の域ですし」
僕もその点においては同意するしかない。
あのヴィール・アガレス・サタンの薫陶を受けた者達だ。誰もが手練れであり、心身ともに鍛え上げられた精兵。
それを、あえて一騎打ちを申し出ることでチーム戦での脅威を抑え込む。彼らの高潔さを逆手に取った絡め手を取るとはね。それも、一騎打ちそのものは真っ当なものだから破ることもない。
更にヘキサカリバーによる底上げもされている以上、あらゆる要素が凄まじい。
そして同時に、彼の慧眼はもう一つを見通している。
「そして、グレイフィアさんの動機。それに切り込む私見も見事です」
「イッセー達から無視できない言葉も聞いたしね。仮説は立てれたし、おそらく見当外れではないでしょう」
リアス姉さんは僕に頷くと、息を吐いたうえで僕達を見回した。
「私の馬鹿な
……馬鹿な姉、か。
辛らつな言い方だけど、今回においてそれは否定の余地がない。
というより、仮説通りなら僕も少し苛立っているしね。
勝ちましょう、リアス姉さん。……そのうえで、彼女の目を覚まさせなければね。
今回はほぼほぼ作戦会議回でした。
カズヒ側は新戦力である亜香里と有加利の戦力計算が主体。逆にリアスは大一番である対グレイフィアを重視しております。