混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 週明けながら給料日でちょっとウハウハなグレン×グレンでっす!

 さぁて、そんな景気づけで一発行くぜ! あとジュニアハイスクールD×D2巻も帰りに買おうかなっと!!


熾烈勝敗編 第十八話 乱戦前夜の一息

カズヒSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……とりあえず、そちらの動きは大体把握しているわ。後の詰めは双方の重鎮側がするべきでしょうし、私としてはこれでいいわね」

 

「まぁそうなるのぅ。妾としても、フロンズを立てた動きをするのが効率的というものだ」

 

 ある程度のすり合わせを終えたうえで、私達は一息をついた。

 

 その辺りの内容も送信終了。これで、今日の私の仕事は終わったわね。

 

 じゃぁ、ここからはプライベートで。

 

「すいません! とりあえずウイスキーをロックで。それとチョリソーセットとザワークラウトも!」

 

「ほぅ? 堅物寄りだと思っておったが、母上もすぐに呑むとは思わなんだ。……こちらにはブランデーをロックで、フィッシュアンドチップスを所望する!!」

 

 パブなので声を張り上げて注文し、そして注文が届くと共にとりあえず一口食べて一口飲む。

 

 ……よし、アルコールも回ってきた。

 

「とりあえず幸香? アザゼル杯では現状連戦連勝のようで何よりだわ。……帝釈天には負けたけれど」

 

「うむ。はらわた煮えくりかえる敗北よ……すまぬがスクリュードライバーとキューバンスクリューを頼む!」

 

 軽く最近の試合内容から入ると、幸香は思いっきり苦虫をかみつぶした表情になって追加注文。

 

 私もジンをロックで頼むと、野菜とチキンのグリルも追加注文。

 

「ま、負けの経験は取り返しがつくなら詰んでおいた方がいいわよ? 勝ちばかりだとどうしても慢心するし」

 

「笑止。勝ち続ける為に死力を尽くせば負けの経験など必要あるものか。この辺りは本当に合わぬものよ」

 

 まったく。この辺りは良くも悪くも突き抜けすぎね。

 

 とはいえ、かの後継私掠船団筆頭集団と言えど、かの帝釈天相手ではやすやす勝てるわけもない。

 

 幸香達の初敗北。それは壮絶な死闘によるヴァジュラチームの競り勝ちだった。

 

 まぁかなりギリギリの勝負だったみたいだけれど。最終的に、帝釈天が一人勝ち残って勝利した壮絶すぎる戦いだった。

 

 まぁ、向こうも初っ端から負けるという幸先の悪さからかなりガチになっているみたいだしね。もっとも幸香達だって神殺しをブレイが用意していたみたいだし、壮絶な戦いだったけれど。

 

 それでも負けたことに対して、幸香はかなり苛立っているようだけれど。

 

「……まぁ、文字通り取れる全力を尽くしての敗北だ。忌々しいが認めよう……妾達は、敗北した……ゆえに、次は必ず勝つ」

 

 かなりガチの気合を隠した瞳で、幸香はがぶりとフィッシュアンドチップスに食らいついた。

 

「敗北などという生涯にわたる傷を背負わされたのだ、次は確実に叩き潰す……っ!!」

 

「殺気がもれてるわよ。ほどほどにしなさい」

 

 私は軽くため息をつくと、念の為に持ってきていたお札の束を出す。

 

「店主! 騒がせ賃よ、ついでに今いる人達にドリンク一杯サービスしてくれないかしら?」

 

 金があるとこういう時便利ね。経済社会において財力は間違いなくアドバンテージだと理解したわ。

 

 実際、幸香の漏れ出た殺気に振るえていたものたちは一気に沸いた。まさに現金な話だわ。

 

「店主、なら妾はアイリッシュコーヒーを所望する」

 

「なにちゃっかり頼んでるのかしら? 貴女の殺気の騒がせ賃よ?」

 

 このバカ娘、一瞬で切り替えて酒頼もうとしやがった。

 

 張り倒していいかしら。いえ、私立で張り倒すとまた空気がやばいことになるわね。

 

 自制心を発揮していると、幸香はキューバンスクリューをちびちび飲みながら小さく笑う。

 

「よいではないか? 酒の席では無礼講であろう、母上」

 

「あらゆる物事には「ただし時と場合による」か「だがものには限度がある」がつくのよ」

 

 そう切り返しながら、私もジンを一口飲んでからグリルの野菜を一口。

 

 ……このお店、海外の店でもあるから卵かけご飯が食べたくても食べられない。

 

 ……くっ! これなら無理をしてでも日本にある異能者向けの店を選ぶべきだった……っ!!

 

「……店主。母上の迷惑料としてこれだけ出すので、すまぬが客に一人一品サービスで食べるものを」

 

 しまった、怒気が漏れた!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

「え、カズヒって今幸香と会ってるのか?」

 

「そうなんだよ。ま、カズヒだって親子関係を再構築したいと思うだろうさ」

 

 俺が九成と飯を食いに行くと、そんな話になってた。

 

 そっか、カズヒが幸香とかぁ。

 

 ……う~ん。カズヒの側になるとそれは当然だけど、ちょっとモヤってくるな。

 

 九成はちょっとほっこりしているから、なんか罪悪感。

 

「ま、仲良くできるかは別だが折り合いはつけたいだろうさ。っていうか、イッセー的には嫌なのか?」

 

 九成が大トロを食べながらそう言うけど、まぁな。

 

 カズヒの気持ちは分かると思う。いやまぁ、子供がいるわけじゃない俺が分かるってのも変な話かもだけどな。母親が愛して育てることもできなかった娘と向き合いたいっていうのは、悪いことじゃないと思うし。

 

 ただ、幸香とフロンズはなぁ。

 

「言いたくないんだけどさ、幸香とフロンズってかなり盟友だろ? 俺、あいつらとは何て言うか分かり合えないっていうか相容れないって思ってるから」

 

「なるほどな。ま、魔王派筆頭といえるのチームD×Dと、どこまで行こうが大王派の革新衆は真逆に近いしな」

 

 そうなんだよなぁ。

 

 なんていうか、フロンズ達のことは好きになれない。当然、ツーカーの仲になっている幸香達後継私掠船団もだ。

 

 多分、俺とは決定的なところで相容れない。そしてそれはあいつらも思ってるだろうし。

 

 そういう意味だと、カズヒが幸香と仲良くやっていけるのかっていうのも不安になる。

 

 俺達との繋がりが悪くなるとかそういう意味じゃない。カズヒがいつか、背負わなくていいような苦しみを背負うようなことになるんじゃないかっていう不安だ。

 

 カズヒからすれば、実の娘な幸香と向き合いたいっていうのは悪いことじゃないと思うけどな。カズヒは別に、幸香のことが嫌いで捨てたわけでもないんだし。

 

 ただなぁ。なんていうか……どこまで行っても「政敵」であって「味方」にはならない相手だろうしなぁ。

 

「フロンズ達も内乱を起こしたりはしないだろうけどさ? でも友達みたいに考えるのはまずいって思うんだよ。あいつら絶対、そう思ってたら付け込んでくるだろうし」

 

「ま、それは確かにな」

 

 ウナギをパクパク食べながら、九成はふと天井を見上げていた。

 

「カズヒとミザリの子供だしな。幸香だって、何かしらぶっ飛んだ思想を持っている可能性はある。どこかで決裂する可能性は高いだろうさ」

 

 九成もそこは分かってるみたいだ。

 

 ただそのうえで、九成はちょっと苦笑していた。

 

「ま、その時は俺達がフォローするだけだろ? カズヒにとって幸香は娘で、向き合いたいのは当然だ。……そのケツ持ちをする程度には、俺達は世話になってるしな?」

 

 そっか。そうだな。

 

 俺は子供を持ったことがないから、まだ分からないところは色々ある。

 

 ただ、母親が愛する娘と交流したいってのは理解できる。

 

 幸せの香りと書いて幸香。結構真面目に考えた名前だと思うし、適当につけたわけじゃないことは過去を見ている俺達皆が知っている。

 

 ……なら、確かにな。

 

「普段から迷惑かけてるし、たまには迷惑かけられるぐらいがいいってことか」

 

「まぁそういうことだよ。それに、フロンズの性格なら足並みを揃えた方がいい状況下を維持できれば揉めないだろうしな」

 

 九成も色々考えてるのか、鮭児の寿司をぱくりと食べながら言った。

 

 うん。それはともかく。

 

「高いのだけ頼みすぎじゃないか?」

 

「当然。今こそ……今こそ金を使う時だ!」

 

 金がありすぎるのも人生狂うってことなんだろうなぁ。

 

 俺、当分は資産の管理をグレイフィアさんに任せておこう。こうはなりたくないし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……さて、敵は一体どう動くことやら」

 

 私室で一人、フロンズ・フィーニクスは作戦内容を確認していた。

 

 後継私掠船団とチームD×Dによる合同作戦。まず間違いなくクロスブレイカーズは壊滅的打撃を受けるだろう。

 

 だが同時に、情報の出どころが不透明である以上のリスクはある。

 

 間違いなく横やりを入れてくる可能性がある。フロンズはそう見ているうえで、備えだけはしていた。

 

 上役に上手く立ち回り、可能な限り過剰戦力を投入できるようにしている。この余剰戦力により、敵が攻撃を仕掛けてきても対応できる余力を獲得している。

 

 だが懸念はある。

 

 自分は取れる中でもかなり最善に近い準備を整えた。だが、相手とて最善最高の結果を得るべく同等の手はずを整えようとすることだ。

 

「とはいえ、クロスブレイカーズの危険度は上昇中。このタイミングを逃すわけも行かないか」

 

 これ以上の戦力投入は、推定敵戦力と比べて高すぎるがゆえに不可能と言っていい。リソースという概念がある以上、上限は必ず設定して動かなければならないのだから。

 

「こういう言葉は不適格だろうが、後は天に祈るほかないということか」

 

 ため息をついたうえで、フロンズは最終確認を負える。

 

 ……今ここに、クロスブレイカーズとの決戦が起ころうとしていた。

 




 次回より、冷静に考えると大きな脱線な気がしないでもない激戦がスタートです!
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