混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部 作:グレン×グレン
さてさて、ちょっと長い蛇足編ですが、大いなる敵たちはどこかしこにいるので大変です!
さぁ、第一弾はある意味最も頭が痛い展開ですぜぇ?
Other side
作戦司令部として機能するは、チームD×Dの母艦である象徴。ディフェンダー級強襲母艦一番艦、ディフェンダー。
その作戦司令部にて、指揮を担当しているのはソーナ・シトリーだ。
チームD×Dの中核ともいえる、若手四王。その中でも卓越した戦術家。
既に彼女は周辺の布陣を見通し、二重三重の包囲網を確立させていた。
もとより、フロンズ・フィーニクスの手回しにノア・ベリアルの作戦概要をハッシュ・バアルが補佐して確立された状況だ。それをきちんと理解したうえで戦術を立てれば、包囲網を更にスキなしにするのはそう難しくない。
そしてそのうえで、ソーナは警戒心を跳ね上げていた。
「ノア・ベリアルに通信を繋いでください」
俯瞰する各種情報から、ソーナは一つの大きな懸念を覚えていた。
そして、通信が繋がり映し出される映像のノアもまた、懸念がある顔になっている。
『ソーナさんよぉ、これ……まずくねえか?』
「そうですね。どうやら……餌に釣られたのは私達だけではないようです」
いくつもの小さな情報の違和感。それを俯瞰して大規模な情報処理装置の援護も受けて紡ぎだせば、一つの大きな危険性がここにあることが証明される。
そう―
「『……確実に、他の勢力が動いている』」
―乱戦になるという、極めてシンプルな答えだ。
和地Side
緊急通信が繋がり、そして短い内容が聞こえてくる。
『司令部より全部隊へ。複数の他勢力が近辺に存在している可能性絶大。注意せよ』
……え~。
また乱戦? また乱戦?
前回、乱戦が酷過ぎて大変だったんだけどな。
ま、乱戦になるのなら仕方ない。
敵がこっちに都合のいいことをしてくれるわけもなし。ここはきちんと冷静に立ち回るとするか。
「なるほど。誰かが情報収集の為の撒き餌でもしたというわけか」
幸香の方にも連絡が言っているようだ。
こちらは楽しそうで何より。ま、こういう時は頼れそうだな。
しかし撒き餌か。確かにあり得るというか、そもそも情報の出どころが不明瞭だったからな。
となると誰がやったのかは気になるな。ま、そういったことを探るのは専門部署の役割だろう。俺達が考えて死んでは意味がない。
……と。どうやら既に動いているようだな。
「幸香」
「うむ、分かっておる」
俺達を相手に思った以上の数がいるな。
だが、こちらは広範囲防御と面制圧が持ち味の面子で構成されている。数で押すのは愚策だろう。
まったく。となるとモグリか―
「……ほぅ? 中々に性欲を滾らせてそうな者達がいるな」
「好きなプレイは何かね? できれば共に語り合いたいものだが」
―おいちょっと待て。
この切り口は、どう考えても大欲情教団!
「ふっふっふ。悪魔や堕天使の世界と聞いていたが、性交の場を見れなくて残念だった」
「だが、性託によればこの地に性なる龍が降臨されていると聞く。君達は何か知っているかね?」
あとこれ、まず間違いなくこれは撒き餌とかと関係ないだろ。
また性託か。またあれか。
あと性なる龍ってイッセーか。ドライグ泣くぞ。
「……ほぅ? 大欲情教団とはまた意外な奴らが来ておるのぉ」
幸香は楽しそうで何よりだ。
と、そこに一歩を踏み込む女がいた。
「ふふ、音に聞こえし
なんか俺達を名指ししているけど、誰だっけ?
あと大欲情教団に顔見知りはいないというか、そこまでピンポイントで因縁をつけられた記憶もないんだが。
いや、そういえばどこかで見たことがあるような気がするな。誰だったろうか。
「……むぅ。確かどこかの資料で見たことがある気がするな。そちらはどうだ?」
幸香も見覚えがあるようだな。となると、どこかの異形勢力出身か?
俺達が警戒しながらも首を傾げてると、その女がうんうんと頷いていた。
「ふふ。元
その答えに、俺はすぐに思い至った。
サーヴァント、ウルバヌス二世によって、今後の未来で教会に悪評を立てない為に結成された、「たった一度の革命で不穏分子をまとめて葬る為の生贄」である組織、神聖糾弾同盟。
その中でも上級の武装を与えられた人間の戦力。それが全霊信徒だ。
確か行方不明になっている奴がそうだったな。人工聖剣使いでヘキサカリバーを与えられていたが、それだけしか見つかっていなかった。
そういえば、大欲情教団は参戦してたな。色々大暴れしていたけど、俺達の方にはほぼほぼ出てきていなかったからすぐに記憶に結びつかなかった。
でもあれぇ? 確か神聖糾弾同盟の武装って、脳内麻薬の過剰分泌で「例え生き残っても重篤な後遺症で暴動を起こさせない」という二段構えの装備を与えられていたはずだけどなぁ? なんかぴんぴんしてるぞぉ?
俺はマジで困惑しているが、マルティナはなんというか己を抱きしめて振るえている。
「思えば私は愚かで、だけど正しい在り方を……いいえ、性なる在り方に触れることができた」
……あ、これいらんスイッチが入っているパターンだ。
「だから、私は……皆を導き救って見せる」
『セクシャルタイム!』
……なんか妙なアイテムを取り出しているんだが
「これが、私の本当の第一歩」
なんかキレのある動きをしているんだけど。
「絶頂変態!」
どこから突っ込んだらいいのか分からない掛け声を出しているんだけど。
『エークスタシー!』
なんかどこかで見たことあるような、白メインのボディースーツじみた、顔をマスクで覆っている姿になったんだけど。
「
『アッハーッン!!』
なんか爆発と共に名乗りを上げて、喘ぎ声みたいなエフェクトが出たんだけど。
「……日本に拠点を置くだけあるのぉ……どうするのじゃこれ」
流石に幸香もちょっと呆気に取られているんだけど!?
戦隊ヒーローに謝れ!!
あれ、皆大丈夫!?
カズヒSide
『へ、変態が冥界にまで……なんか戦っているんだけど!?』
『こちら突撃班! 変態達が乱入してきて三つ巴に!?』
『え、変態!? こっちは変態はいないけど三つ巴に……うわぁああああああっ!?』
聞こえてくる通信から、私は一呼吸入れてから気合を入れる。
「まだだ!」
「ええ、まだだ!」
梔子と共に覚醒し、真っ白になりそうな思考を気合と根性で乗り越える。
そのうえで、この阿鼻叫喚の事態に対応しないといけないわね。
「っていうか大欲情教団が冥界にデビューしやがったの? 悪夢ね」
「ついに本格的に異形についての知識を持たれたようですしね。まぁ、今まで異形関係者が傘下にいなかったことが奇跡ですからそこは仕方ないでしょう」
頭痛を覚えていると、梔子は冷静に状況を俯瞰していた。
まぁそうね。大欲情教団の信じられないところは「異形知識が皆無なのにあの戦力」という点だもの。
知れば冥界にまで性欲を広めようとするのはむしろ納得。そこに関しては腑に落ちるわ。
で、問題はだ。
「他にも色々出てきているみたいなのが難点ね。和地達ならそう簡単にやられないでしょうけれど、作戦は遂行できるのかしらね」
「そうですね。如何にお姉様と言えど、大欲情教団は予想の斜め上をねじれながら飛んでいく印象があります。万が一はあり得るでしょう」
簡単にはやられない。それは双方共に納得する。
だけど、大欲情教団とか明らかにイレギュラーが過ぎる。
あいつらは漏れなくイッセー予備軍。エロが絡むとどんな変化球になるかなどさっぱり分からない。
流石に和地や幸香といっても、何かしらの不覚を取る可能性が捨てきれない。
ただ、梔子は明らかにそれ以上に警戒心をわきあげている。
「何より、これまで異形をそうと知らずに巻き込んでいるだけだった大欲情教団が、意識的に異形をターゲットにしたとしか思えない行動。これは、異形側にとっての危険度は数倍に跳ね上げていますね。冥界……いえ、天界や神々の世界でも警備体制を見直さなければ」
……なるほど、確かにそうね。
これまで、大欲情教団は奇跡的に異形に一切関係がなかった。神器を保有しているのは事実だが、其れすら「強い性欲が形になった力」と思い込んでいたレベルだ。……逆にそれが嵌ったのか、実戦に転用できる人工神器を完全独学開発するというトンデモやらかしているけれど。
だが、冥界に対する移動は間違いなく、冥界を知っているからこそだ。つまり知識として異形や異能を正しく認識し始めていると言ってもいい。
これは、アザゼル杯の中止も考えるレベルの事態でしょうね。
「どうするの、梔子? 私達は遊撃だけどどこに行くのかしら?」
「いえ、逆に敵を引き付ける誘導に回るべきでしょう。この乱戦では、移動するより移動させる方が味方の支援になります」
なるほど、一理ある。
問題はどうやってだけど、その辺りにも考えがあるようね。
「引き集めは一任するわ。迎撃はこっちが」
「かしこまりました。―天進せよ、わが守護星」
一礼とともに梔子は、星を開帳。
その瞬間、空にいくつかの色が違う光が浮かび上がった。
閃光弾の代わりかしら? でも、この作戦ではそんなものは使ってないはずだけれど。
「これで十分でしょう。閃光弾を使用しない我々以外が勝手に深読みしていくらか来るでしょう」
なるほどね。
……そして、もう来たわね。
「……まさか、こんなところでドウマヒミコに出会えるとは……っ」
「彼女が、私たちの希望の星、実の兄の子をはらんだ者ね……っ」
そしてもの凄く帰りたくなったわ。
無言の覚醒でごっそり削れたやる気を取り戻すと、奴らは何時の間にかなんかアイテムを構えてポーズをとっていた。
「「絶頂変態!!」」
『『エークスタシー!』』
深呼吸深呼吸。ステイステイ。
まだ動かないまだ動かない。準備だけ準備だけ。
『BURST』
プログライズキーを装填して、とりあえず準備準備。
『フルチャージ』
まだ押さえろ~押さえろ~押さえろ~……
「鏡写しの不屈なる性、エロスグリーン!」
「鏡写しの躍動なる性、エロスイエロー!」
『『アッハーン!!』』
よし、もういいな。
「じゃ、死んで」
『ダイナマイティングカバンバスター!』
速攻で大技を叩き込んだ。
付き合っていると心がゴリゴリと削れていく。気合と根性で乗り越えられるからって、態々覚醒してまで付き合ってやる理由がまったくない。
「舐めるな! この程度で俺達をこんがり焼くなどありえないな!」
「その通り! 同じ女性として、もうちょっと己を開放してきたら?」
ちっ。倒せればよかったけどそうはいかないか。
「いいでしょう。ならば我らがあなた達を制覇します!」
「そうなるわね。この変態、間違いなく強敵だわ」
このレベルの変態が他にもいる場合、間違いなくまずい。後最低でもレッドはいるでしょうしね。
……憂鬱だけど気合を入れて、叩き潰す!!
Other side
サンタマリア級のブリッジで、ノアは心の底から天を仰いだ。
「帰りたい、マジで帰りたい」
なんか戦隊ヒーローみたいな恰好をした変態が、主力クラスを抑え込んでいる。不幸中の幸いとして敵勢力のエースも抑え込んでいるが、それはそれとして頭が痛い。
異形社会に本格的な侵攻を駆ける大欲情教団。これは今後のおいて大きな波紋を広げるだろう。
なにせ変態性癖で結束し、異形社会に通用する戦力を保有する超国家組織。それも世界各地で変態行為を繰り広げ、人間社会で世界的影響を幾度も与えた負の実績があるのだ。
ノアはそれを思い返し、心の底からため息をついた。
「これ絶対、フロンズ達が忙しくなる奴じゃねーか」
親友の苦労を思い、ノアはもの凄く同情心を湧きあがらせていた。
変態がついに本格的に異形にかかわってきたの巻。後レッドとかブルーとか追加戦士枠はもうちょっと待っててね?