混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 ……最近の就職関連ですが、今日が本格的な面接です。

 景気づけに今日は普通に投降しますが、受かった場合は忙しくなるので投稿速度が遅れるかもしれないです。

 ……就職を気に更新速度がごっそり遅れたり更新停止になるケースは割とあるし、少し不安だぜぇ……っ


新期来訪編 第十話 新たな始まりの予感

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 昼休み、たまには一人の時間を思ったら匙に遭遇した。

 

「……そういえば、そっちも一部昇格の話があったらしいな」

 

「まぁな。ま、上手くいけば俺も教師になれる{悪魔で教師になるには中級悪魔以上である必要があるらしい}段階ってこった」

 

 そんな感じでだべっていると、ふと少し前のことを思い出す。

 

「結局なんだったんだろうな、あの魔獣化騒動」

 

「あぁ、俺達が夫従妻隷会とやり合った時の奴か?」

 

 あの魔獣化騒動。規模が小さい町一つにとどまったとはいえかなりアレだからな。ある程度のぼかされた人間界でも海外でニュースになったほどだ。異形世界ではもっと大きな話になっている。

 

 生物が魔獣化するということで、真っ先に思い起こされるはクリフォトによる各種テロ活動。特に吸血鬼側で起きた事件が類似しているだろう。

 

 その所為で、吸血鬼側はツェペシュもカーミラも割と騒がしいらしい。まぁ、思いっきり被害を受けているわけだしな。

 

 だからこそ、真っ先に考慮するべきは英霊召喚もしくは亜種聖杯。それによって幽世の聖杯(セフィロト・グラール)を利用できるようになった可能性。当然、各勢力もその可能性を第一に調べている。

 

 だが、俺は少し懸念がある。

 

「……嫌な予感が一つある。一応上にも具申しているし、他にも思っている奴はいるけどな」

 

「なんだ?」

 

 匙が首を傾げる中、俺はその予感を語る。

 

「まったくの新顔。その可能性だ」

 

 そう。俺はそれを考えている。

 

 今回起きた二つの事件。どちらもそれぞれ別の違和感がある。

 

 先進国の専門機関が必要なレベルの新薬が多数。戦略的観点から見てどうも違和感しかない場所の選定。どちらも方向性は別だが、違和感がぬぐえない。

 

 あとでリアス部長から聞いた話だが、シーグヴァイラ・アガレスは魔獣化の方で「そもそも相手の目的や手段が勝つ為ではない可能性」があった。

 

 もしそうだとするなら、最悪の可能性は―

 

「……ザイアみたいな「どこから取り出したそれ」みたいな新技術や異能が、また出てきたんじゃないかってことだ」

 

 ―まったくの未知。その可能性だ。

 

 未知とはそれだけで脅威だ。知らないというのは対策が分からないという事だ。世の中あらゆるもので、前例のないものが大きな影響を与えたものは数知れない。

 

 もし、もしもだ。

 

 もし今回の事例が、まったく想定外のところから来た未知の手段だとするのなら。

 

「……覚悟しとけよ、匙。俺達は既に知っているだろう」

 

 それは、その時点で大きすぎる脅威になる。

 

 俺はその緊張感と戦慄を、隠すことができなかった。

 

 何故なら―

 

「この世は異世界が存在し、おっぱいを司る神がいる。つまりどんなへんてこりんな奴が出てきてもおかしくないってことだ」

 

 ―前例が前例すぎるからな。

 

「……なんだろう。緊張感がごっそり減った気がするぞ、九成」

 

「全部前例の所為だよ畜生!」

 

 前例が本当に酷過ぎる!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二月も後半。そろそろ進級のシーズンだ。

 

 そしてそれは進学のシーズンであり、当然だけど卒業のシーズンでもある。

 

 リアス部長がその地位をアーシアさんに預けてから、もう数か月と形容できる。部長は朱乃さんと一緒に、生徒会長を降りたソーナ先輩達と話をしたりする時間が増えている。その為、顔を出さない時もある。

 

 最初の頃はアーシアさんは流されるままだったけど、最近はだいぶまとめられるようになってきている。

 

「……はい。では二月のまとめを行いながら進めていきましょう」

 

「そうだな。……二月……バレンタイン、チョコレート……」

 

「………まずカズヒにお礼するべきだよな、俺達」

 

 アーシアさんが議題を進行しようとして、イッセー君と九成君が少しマジ顔になったりはしたけど、だいぶスムーズに話は進んでいる。

 

 ちなみに二人だけど、カズヒが主導でまとめたことで、全員で協力して小さめのチョコケーキをそれぞれ贈るということで収まったらしい。

 

 もしそうでなかった場合、チョコレートの群れが襲い掛かるだろう。あとイッセー君の場合、どんなチョコレートが来るか正直予想がつかない。カズヒは本当にいい仕事をしているね。

 

 まぁ、そんな脱線もほんの僅か。僕達は一通り終わらせると、雑談に移っていく。

 

 ……とはいえ、少し真面目になってしまうけどね。

 

「ま、パン屋は当分やめておけ。趣味で作る分なら問題ないだろうが、天界の仕事に慣れるまではあんまり多方面に手を出さない方がいいだろ」

 

「……やっぱりそうよねぇ。って、慣れたら副業って手があったのよね! ナイスよ九成君!」

 

 九成君がそれとなくフォローを入れていたけど、イリナさんの場合がそうだろう。

 

 ミカエル様のAであるイリナさんは、彼が他の御使いと共に隔離結界領域に向かったことで、これから相応の立場につく。

 

 私人としてパン屋に興味があるイリナさんだけど、そんな余裕がなくなるかもしれないと言われていた。

 

 ……一時的にとはいえ、僕達は大きなものを失った。そして、多くの者にとって一時的ではない喪失を経験した者もいる。

 

 そしてそれを終えたとしても、前回の事件のように何が起こるか分からない。それほどまでに、この世界は数多くの混乱の種に溢れている。

 

 禍の団だってそうだ。主だった大派閥は壊滅したとはいえ、疾風殺戮.comといった中堅どころの派閥は健在だ。更に旧魔王派に至っては、新たなる魔王血族が台頭しかねない。

 

 そういう意味では、僕達チームD×Dはこれからも忙しいことになるだろう。

 

 とはいえ、悪い事ばかりではないさ

 

「……そういえば、国際レーティングゲームについて聞いたかい?」

 

 僕は気分を上げようと、そちらに話を振る。

 

 それに対し、沈んだ雰囲気を悟っていたヒツギさんも乗っかるように手を打った。

 

「結構集まってるみたいじゃん? ヴァーリ達は絶対参加するだろうし、リアス先輩も出張るかもね。そうなったらイッセー達も……って感じかな?」

 

「そうねぇ。リアス先輩が出るなら、眷属悪魔が出ないわけないわよねぇ?」

 

 リーネスがそこを振ると、そこから話が弾み始める。

 

 当然ではあるね。

 

 リアス部長は、元々レーティングゲームの各種タイトルを掴み取ることを目標としていた。そこにレーティングゲームの国際大会となれば、興味を持たないわけがない。

 

 国際レーティングゲーム大会は、試験的な要素もあるからだいぶ遊びがあるらしい。

 

 発表当初は流石に反対意見もあった。邪龍戦役は被害が大きく、また喪失も多いことから不謹慎とも言われた。

 

 だけど同時に、須弥山の帝釈天を含めてかなりの参加希望者が出てきていた。更にムスペルヘイムの巨人スルト等、世界に名だたる遺された強者が次々と参戦を表明したのだ。この勢いが反対意見を超えたのが現状だ。

 

 また優勝賞品として、「世界に混乱を齎さない範囲で、運営側が願いを叶える」という盛大なものが提示された。同時に運営資金は運営側のポケットマネーで行い、チケットなどの利益は復興資金に充てられるというチャリティー事業の側面があることも大きい。

 

 そういう、名だたる強者が参戦する一大イベント。リアス部長なら絶対に参加を表明するだろう。

 

「そうなると、眷属としては大忙しだね。イッセー君はどう思う?」

 

「……あ、ああ。誰が相手だろうと、勝つ為に全力出さないとな! 部長にも相手にも失礼さ!」

 

 僕はそう振った時、イッセー君は少しだけ反応が遅れていた。

 

 ……ん?

 

 みんなが少し首を傾げたその時だ。

 

 ドアがノックされ、少ししてから一人の少年が顔を覗かせる。

 

「……生徒会の者です。ゼノヴィア会長はいますか?」

 

 と、そこからを顔を見せた少年に、小猫ちゃんが声をかける。

 

「コーチン、仕事?」

 

「……そうなんだが、コーチンはやめてくれって言ってるだろ?」

 

 微妙に嫌そうな表情を浮かべる彼に、ルーシアちゃんとアニル君が両手を合わせる。

 

「すいません、百鬼(なきり)くん。ゼノヴィア先輩は特別風紀委員というカウンターの存在に反論をしに行って、今カズヒ先輩と死闘を繰り広げています」

 

「因みに、一般生徒の構成員にゼノヴィアの脅威度を体感させる為にわざと長丁場にしてるってよ」

 

 その説明に、百鬼と呼ばれた彼は、天を見上げた。

 

「あ~……。あれはやりすぎたかぁ」

 

 その何とも言えない感じに、ギャスパー君とレイヴェルさんも少し同情の色を見せている。

 

「う、うん。どっちかっていうと、そのあとだよね……」

 

「世界各国の海軍戦力を奪いに奪った組織ですものね。百鬼さん達の安全も考えているのでしょう」

 

 う、う~ん。それは確かに。

 

 ちょっといたたまれない空気になったけど、彼は気を取り直すとこちらに一礼する。

 

「っと、生徒会書記、一年生の百鬼勾陳黄龍(なきり こうちん おうりゅう)です。勾陳は海外で言うミドルネームのようなもので、出来れば百鬼か黄龍でお願いします」

 

「……長いな。日本人だと珍しくないか?」

 

「戦国武将か。……いや、百鬼ってことは、もしかして五大宗家?」

 

 イッセー君と九成君も反応するけど、それに対して百鬼君は小さく苦笑した。

 

「実は俺、五大宗家の百鬼家で黄龍を襲名した次期当主なんですよ」

 

「朱乃さんや椿姫先輩と同じ、五大宗家の方なんですか」

 

 アーシアさんが感心するけど、中々の人物が来たものだね。

 

 五大宗家。日本の異能者を代表する組織。朱乃さんが生まれた頃は色々と保守的すぎたけど、和平の影響や次期当主の代替わり、また数年前にヴァルプルガなども関わっている事件もあって、だいぶ変化しているらしい。

 

「勾陳? コーチンってイッセーみたいな感じの愛称なんですのね?」

 

「……すいません、その呼び名はやめてください。……名古屋コーチンみたいでいやなんで」

 

 ヒマリさんの邪気のなさにちょっと困りながらも、しっかり念押しをしてから彼はイッセー君を見る。

 

「赤龍帝の兵藤一誠先輩ですね。俺、貴方を目標にしているので一度挨拶をしておきたかったんです」

 

「……え、俺?」

 

 きょとんとなりながら自分を指刺して確認するイッセー君に、百鬼くんは頭まで下げる。

 

 ただ、分かる気がするね。

 

 黄龍とは霊獣の龍。その力は間違いなく高位であり、龍王や伝説の邪龍とも並び立てる、優れた龍だ。

 

 それを宿す存在として、歴代最優の赤龍帝と呼ばれるようになったイッセー君は、ある意味で憧れの存在になりえるだろう。

 

 とはいえ、少し真に迫る者があるね。

 

「神滅具を宿しているとはいえ、貴方はただの一般人。それが僅か一年足らずで神や魔王すら倒せる存在になった。俺も貴方の様に、運命すら超えられるような強さが欲しいと思っています」

 

 ……凄い目だ。ここまで強く尊敬するというのも中々ない。

 

「……そ、そうか? ……ま、そういうなら」

 

 ちょっと戸惑っているイッセー君だけど、軽く笑いながら百鬼君に手を差し伸べる。

 

「これからゼノヴィアやカズヒをよろしくな。ま、俺でよかったらちょっとぐらいは」

 

「……はいっ!」

 

 ふふ。イッセー君はこういうところが凄いんだよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなことがあった日の夜、俺にお客さんが来た。

 

 主のリアスにマネージャーのレイヴェルが付き添うけど、これがびっくりする相手だった。

 

「……タンニーンさんの息子さんっすか!」

 

「ああ。結構びっくりしたぜ」

 

 久しぶりに男同士で水入らずがしたかったんで、俺は別館の男風呂の方に来てた。

 

 そこでサウナに入りながら、アニルや九成にそのことを話したんだ。

 

 タンニーンのおっさんに子供がいたことにも驚いた。っていうか三男が来たってことは、兄が二人はいるわけだ。

 

 ただ内容も内容だったよ。

 

「臣下になりたいって跪いてきてさぁ。ちょっとびっくりだったなぁ」

 

「臣下? 眷属じゃなくて?」

 

 サウナ用のドリンクを飲もうとする手を止めて、九成がそこに食いついた。

 

 そもそも眷属になりたいっていう方向の発想が出るのか。俺、昇格は確定したけどまだ中級なんだけど。っていうか眷属志望がわざわざ来るような奴だと思われてるのか。

 

 ……いやまぁ、冷静に考えると来るのか?

 

 そこはいいとして、俺はとりあえず頷いた。

 

「そうなんだよ。俺が眷属で最高のハーレムを作りたいってところまで知っててさ。それを邪魔しようなんて考えないって。只の部下、一人の兵でいいってぐらいでさ?」

 

 正直かなり戸惑ったなぁ。

 

 なんていうか荒くれ者で有名らしいけど、むしろ礼儀正しいぐらいだったし。ついでに言うとおっさんの子供で一番強いらしいのに、俺に対してすっごい下につく方向だったし。

 

「……まぁ、異例の進化を遂げる赤龍帝っすしねぇ? そりゃ舎弟願望の連中だって出やがりますって」

 

「同感。タンニーン氏も変にイキるような真似を見逃しはしないだろうし、グレンデルやアポプスを倒す実力すら否定する阿呆に育ってはいないだろうさ」

 

 アニルと九成はむしろ納得してるんだけど。

 

「ま、本当に魅力的な人物ってのは、性別関わらず人に好かれるもんでさぁ」

 

「ここ最近は迷惑行為もしてないし、ひきつけの頻度も一日数回から週数回にまで減ってるしな。成長を認めるやつはきちんといるさ」

 

 二人はそんな風にうんうん頷いているけどさぁ?

 

「……俺、男にモテても嬉しくねえよ!?」

 

 思わず絶叫するからなぁ!?

 




 ようやっと百鬼とボーヴァを出せた。こいつらが出てくるまで続くD×Dの二次創作ってめったにないですよね。
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