混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部 作:グレン×グレン
あるとないとでだいぶ変わりますよね! おやつにもなるしうまみもあるしでいいことばっかりです!
それはそれとして本編!
祐斗Side
作戦そのものの目標である、クロスブレイカーズの壊滅は達成された。
禍の団や大欲情教団、更にサウザンドフォースや例の改造人間達に襲撃こそ受けたけど、それは何とか乗り越えられた。
結果として、クロスブレイカーズはその大半が討伐もしくは捕縛に成功している。彼らもここまで大規模な戦いの果てに負けたことで、戦意がだいぶ折れてもいる。
ここからの説得や懐柔は、僕達の仕事ではないだろう。今もなお教会に残っている者達を中心に行うべきことで、あまりでしゃばるべきでもない。
とはいえ、今回はかなり大変だったけどね。
そして僕は一呼吸を置いてから、リアス姉さんに付いて会議室に入る。
そこにはチームD×Dを構成する、各チームの顔役が大体集まっていた。
「さて、色々と大戦果を挙げたようだけど、その上で色々と問題も増えたみたいだね。その為の集まりかい?」
「どうやらそのようだ。というより、ミザリの遺産を管理する者がいるとは思わなかった」
曹操とヴァーリが興味深そうにしているけれど、どうやら彼らでも知りえてない部分が多いようだね。
「そのようだな。そして、お前達は知らないのか?」
「ミザリは旧魔王派の管理をしているものとばかり思っていたしね。まぁ、子飼いの隠し玉を持っていたとしても驚くことのない組織だけどね」
サイラオーグさんの問いに曹操は肩をすくめて答え、ヴァーリもあっさりと頷いている。
そしてヴァーリの視線はカズヒの方を向いた。
「とはいえ、その管理者が君の知り合いなのは本当なのかい?」
「ええ。流石の私もちょっと想定外だったわ」
そう答えるカズヒは、心からため息をついていた。
「名前は道間美緒。今ので悟ってる奴もいるでしょうけれど、道間七緒……鶴羽の前世での母親よ」
そういうことか。
……いやちょっと待とうかと言いたい。
僕と同じことを考えているものは他にもいるようだけど、カズヒもそれは悟っているようだ。
「言いたいことはとてもよく分かるわ。まさか裏でつるんでるとは思ってなかった……想定できるか……っ」
思わずカズヒも天を仰いでいる。気持ちはとても分かる。
もうどこから突っ込んだらいいのか分からない。というより、多分突っ込まない方がいいと思う。
それを悟っているのか、初代孫悟空殿はポンとキセルを叩いて僕らの注意を引いた。
「魔術回路保有者っつーのは、代を重ねて特化型になると聞いておる。どんな方向だったか知っとるか?」
「あ、それなら資料が取り寄せてます」
と、広報担当のミイネス・ドーマさんが資料を取り出した。
プロジェクターで映像に映し出すそれは、「固有結界」と題名がついていた。
「先天的異能と言ってもいい魔術の最秘奥たる固有結界。彼女はその研究を主体として行っている一族の出身です。どうも六郎……モデルヘキサの肉体と魔術的相性から誘いをかけて結婚したみたいですね」
なるほど。
モデルヘキサについては聞いているけど、かなりの性的橈尺者で外道だったのは聞いている。
そんな手合いを結婚相手に選び、どうも道間日美子-カズヒの前世-を相手にするときも協力すらしていたらしい。
……よく、南空さんがそんな影響を受けた人格にならなかったと感心するよ。
「……あの両親から南空鶴羽が生まれたのか」
「よくあんな育ち方をしましたね」
「生命の神秘って奴かな?」
ヴァーリ・ルシファーもソーナ先輩もデュリオも、同じことを思ったらしい。
いや、本当にそう言いたくなるよね?
とはいえ、それで空気を緩ませてばかりでもないだろう。
「それでミイネスぅ? その後の情報と、一緒にいた女の子についてはぁ?」
リーネスが話を促すと、ミイネスさんも頷いていた。
「どうも事故死に見せかけて死を偽装したみたいですね。ただ、満鶴とかいう子については捜査中です。藤姫様やお兄ちゃんが結構力を入れているので、変に隠されることはないと思います」
なるほどね。
冷静に考えると油断はできない。いや、危険視をするべきだろう。
固有結界。僕達はいくつか見知っているけれど、それらは全てが凄まじいと言っていい。
それを研究した結果で何かを誕生させるのなら、まず間違いなく強大な切り札になるだろう。
なるべく早く、残存の資料から方向性を探ってほしいものだ。
「……道間美緒たちについては、後日の捜査が必要でしょう。ではほかの二つにも話を進めましょう」
と、リアス姉さんがため息をつきながら話を進める。
「まずは道間美緒と共に行動していた男ね。こちらについては、詳しく話せる人を呼んで置いたわ。……入って頂戴」
リアス姉さんに促され、ドアが開いて女性が一人入ってくる。
「……こんな小さな子が?」
「失礼ですよヴァーリ・ルシファー。異形に転生した時期が早かったのでしょう」
入ってきた女性が小さな女の子だったので、怪訝な顔になるヴァーリと指摘するシーグヴァイラ様が声を出す。
「……すいません。私二十一で吸血鬼の眷属になっとります」
沈黙が響いた。
「……話を戻すわ。彼女は関係者である行船三美の旧友で、大学時代同じサークルに所属していた
ややこしくなるとも思えないし、リアス姉さんが話を進めたようだ。
人は見かけには寄らないとはよく言ったものだよね。ほら、ギャスパー君とか……は方向性が違うか。
「細かい部分は資料を後日送付するからそれを読んでもらうとして。境橋さん、二人の関係について説明を」
「はい。……充、
境橋さんがリアス姉さんに促されて説明をするけれど、何がどうしてこうなったのかっていう流れになっているね。
美大に通っていた三美さんは大学を自主退学し、その後上級悪魔にスカウトされて転生悪魔となる。逆に秀麗充はその後、境橋さんが深手を負って吸血鬼になるほどの事態になるとともに行方不明になり禍の団に属している。
情報を聞いても困惑しか覚えない。どういった流れでこうなったのか。
それにそれまでの情報などから考えると、リスタート状態の九成君とカズヒの二人を相手に攻撃を一度は凌ぐような手合いになっている。これも十分すぎるほどの脅威だろう。
「……で、別件で面倒なのがまだあるわけじゃのぅ」
初代孫悟空殿が話を更に次に進める。
そして映像が映し出されたのが、これまでに何度か戦闘を経験した謎の集団だ。
映し出されるのは、基本的なプラットフォームが同様と思われる改造人間。
人間を部品として組み込んだ人工神器兵器を率いている謎の存在。その中でも、カズヒが手古摺るレベルの戦闘能力を持つ改造人間と思われる存在だ。
そして今回は兎がモチーフらしい。妙なところで芸が細かい。
「こちらに関してですが、緋音からの情報提供で何年も前から活動している可能性が出てきました。
カズヒが報告書を開きながら告げると、緊張感が走っていく。
その可能性は高いと踏んでいたけれど、そう来たか。
あまりにも独創性がありすぎる高い技術力による産物。複数の異世界と接点ができる状況下ではそれを考えざるを得ないけれど、やはりそういうことになるのか。
「渦の団の資料からサルベージした結果、高い科学力を持つ存在が一度は世界を征服している世界のようです。もっともその過程で生命体絶滅寸前レベルになっているようですねぇ」
リーネスが語るけど、だとすると厄介だね。
それだけのことができる技術力。それまでの技術力を考えると断定はできないけれど、こちらの想像を超えるレベルである可能性は大きいだろう。
それに、それだけの技術力と生命体絶滅寸前にまで追い込める思想の集団。人間から必要なパーツだけを分割して取り出し、人工的な神器兵器を作る材料にしそうだよ。
「……警戒するべきは、材料をこちらの世界から採取している可能性ですね。防げる可能性は低いですが、世界各国の調査機関に協力を要請しなければ」
幾瀬さんが懸念する通り、その可能性は大きいだろう。
一つの世界そのものを支配下に置いているうえでこの世界に来た以上、最悪の想定として侵略もしくは殲滅を考慮すべきだ。少なくとも友好的な者達でないことは確定的に明らかだしね。
……そして、だ。
「問題は、今回の女はかつて緋音を助けた存在とうり二つだということ。おかげで緋音に関しては、メンタルがボロボロなのに再検査をする羽目になっているわ」
と、カズヒがため息をついた。
そう。映像に映し出された兎の要素を持つ改造人間は、どうやら緋音さんを過去に助けたことがあるらしい。
そして問題は、だ。
「追跡調査で異形と思われたその襲撃犯なんだが、どうも最新技術で調べ直すとその改造人間連中の可能性が滅茶苦茶高いって話になってるんですよね~。……日美っち、その子大丈夫なのか?」
ディーレンさんが情報を告げながら心配するのも当然だろう。
緋音さんを改造した者達が、かつて緋音さんを助けた。この矛盾する謎の事態に邪推をしないわけがない。
「そこについては問題ないでしょうねぇ。幽世の聖杯と死徒化の二重の改変を受けている以上、検査も適宜念入りにしているものぉ。何か致命的な事態が起きる可能性はほぼゼロねぇ」
「ならそこはいいとしてだ。矛盾している行動になんか意味はあんのかねぇ?」
リーネスがフォローをするけれど、そこには安心しつつ勇儀さんも首を傾げる。
と、そこで曹操が挙手をした。
「……ほぼほぼ妄想に近いが、何かしらの事情で敵対していたその彼女を、性能から捕まえて再改造……というのはあり得ないかい?」
「……貴方が言うと本当にありえそうね」
リアス姉さんがため息交じりに告げるけど、確かにあり得るだろう。
というより、多分曹操は似たようなことをした経験がありそうだ。
禍の団の主要派閥だった英雄派。その活動の一環として、神器保有者を見境なく捕まえて洗脳し、死んでもおかしくない戦場に放っておけば確実に死ぬ措置を施して送り込むというものがあった。
結果的にこちらが捕縛した者は、後継私掠船団の情報提供で治療させることができた。とはいえ命がかかった戦場で殺さざるを得ない者も数多い。加えるなら、英雄派が管理していたもの達においてはそのまま至らず死んだ者もいるだろう。
その件を考えるといい気分はしないけど、だからこそ説得力のある想定だ。
「だとするなら、彼女が改造されたのは不幸な偶然の可能性が大きいですね。意図的な悪意でもたらされなかったというのは不幸中の幸いでしょうか」
ソーナ先輩がそう、あえて前向きなとらえ方で話を促す。
さて、僕達はまだまだ時間がかかりそうだ。
その間、フォローは任せるよ二人とも?
イッセーSide
俺はディフェンダーの売店でお菓子とジュースを買ってから、検査用の部屋に向かっていた。
お、ちょうどよく検査も終わったみたいだな。
「お待たせ二人とも。とりあえず食べてくれよ、奢るぜ?」
「ありがとイッセー。……おなかすいたー」
俺がお菓子とジュースを渡すと、検査を終えた亜香里がそれを受け取った。
望月さんも受け取りながら食べ始めるけど、結構時間が掛かったもんだな。
「大丈夫か、二人とも」
「お疲れー。差し入れ買ってきたよー」
お、ゼノヴィアとアルティーネも来てくれたのか。
「ありがとう二人とも。……でも、ちょっと残念だったかも」
望月さんが残念そうに言うけど、ということはそういうことか?
「あの禁手と形態は持続できなかったのか?」
ゼノヴィアが言うけど、二人とも頷いていた。
俺の赤龍婚乳と九成の魔星剣。その影響で二人の神器は凄いことになっていた。
望月さんは凄い禁手に目覚めていたし、亜香里に至っては神滅具級になってたしな。
でも元に戻ったっぽくて、それもあって検査を受けていたんだけど……本当に戻っていたのか。
ヒツギやヒマリは準神滅具になってたんだけどな。その状態も当たり前に維持してるし、何ならまだコントロールに問題が残り気味なぐらいなんだけど。
『おそらくだが、元の器が準神滅具だったことが大きいのだろう。それに力が抜けている……という仮説も大きいのだろうな』
「……なるほど。強大な力が注ぎ込まれて一時的に変化しましたが、容量が大きすぎたことでため込むことも膨張することもなかったようなものですか」
ドライグの推測にシャルロットが分かり易く補足してくれて助かる。
つまりあれか。風船を膨らますとゴムが伸びて縮んでもちょっと大きくなったりする感じか。
本当なら脆くなるけど、神器本体の機能で修復もできる。ただヒマリやヒツギの時は思いっきり底上げされたので準神滅具の形で固まっちゃったと。
逆に亜香里たちは、余裕がありすぎたんで縮んで元に戻っちゃったってわけか。
「検査官の話では、何度か同じことをしたりそもそもの力をもう少し調整すれば持続するかもしれないみたい。ただ、それはまた次の機会にしようと思うの」
望月さんがそう言ってくれるけどなんでだ?
ちょっと分からなかったけど、シャルロットはすぐに分かったのか頷いていた。
「それがいいですね。禁手はともかく神滅具級の進化では、比喩抜きで駒価値が変動するでしょう」
「ああなるほど。そうなるとアザゼル杯でややこしくなるな」
ゼノヴィアもすぐに気づいたけどそういうことか。
二人はアザゼル杯で互いに駒価値4で二人同時に参加して連携で戦っている。それでゴグマゴグと真っ向からやりあってるしな。
でも駒価値が増えたらそうもいかない。神滅具クラスだと一つぐらい上がりそうだし、気を付けたほうがいいってことか。
「いきなり強くなりすぎても、変なことになりそうだしね。まだ慣らし期間って感じかな?」
「なるほど! ま、すぐ強くなりすぎると変なことになったりするかも?」
亜香里も同じようなことを言って、アルティーネもちょっと納得したみたいだ。
う~ん。そこまで気にすることなんだろうか?
あ、でも禁手になって増長した転生悪魔とかいるしな。ディオドラも蛇で調子に乗ってたし、その辺りを警戒してるのか。
「二人なら大丈夫だと思うけどな。……ま、試合を考えるとカズヒに悪いしそれでいっか」
「……え、その、照れちゃうかな?」
あれ? 思ったことを言っただけだけど凄く亜香里が照れてるな?
「……こういうところは直すべきかそのままにすべきか、ちょっと悩みますね」{シャルロット}
「いいところだからそのままでもいいだろうに」{ゼノヴィア}
「あ~……でも、ちょっと不意打ちで言われると結構クるかもな~」{アルティーネ}
なんかこそこそ話してるな。
三人のことが気になっていると、望月さんがちょっとため息を吐いていた。
あれ? もっと気になることが?
「それはともかく、行船さんや緋音さん、南空さんは大丈夫かしら?」
あ、そっか。
あっちはあっちで大変みたいだしな。
「和地くん、フォローしているみたいだけど大丈夫かしら。疲れてないといいんだけど」
なるほど。九成のことも気になってるのか。
いやでもなぁ。
「「「それは多分大丈夫」」」
俺もシャルロットもゼノヴィアも、そっちは心配しようがないしな。
だってあの九成だしなぁ~。
和地Side
先に兵藤亭に戻ったうえで、俺達は別館で緋音さんと三美さんの相手をしていた。
精神的に色々参っていたので、美味い飯とかお酒とか用意してやけ食いやけ飲みをある程度許しつつ、話を聞いたりして落ち着かせていた。
落ち着かせていたのだが……だが……。
「あの、落ち着きましたか……お二人とも?」
俺はもう、かしこまるしかなかった。
「「……はい」」
顔を真っ赤にしている二人は、素っ裸だった。
はい、つまりそういうことでございます。
俺食われました性的に。
最終的に主導権を取り返したうえで、落ち着くまで対応しました。眼福且つ行幸でした。
……とりあえず後で土下座しようと思っていたら、Dチェンジャーにメッセージが送られてくる。
カズヒにリヴァねぇにインガ姉ちゃんに春っちにベルナ。その内容はほぼ同じで―
『頑張って責任取るように。あと増員おめでとう。フォローはします』
―もうどこから突っ込んだらいいんだ。
後鶴羽はどこ行った? あいつもかなり大変なはずで、一緒に呑む流れのはずだったんだが―
「和地! 準備できたから全力で溺れさせバババババッ!?」
準備って何!? 何をする気なの!?
あとこの状況を見てお前が溺れてるみたいになってんじゃねえよ!? ツッコミ追いつくか!?
ちなみに第二ラウンドも頑張りました。今後は亜鉛の摂取とかを真剣にスケジュール組んだ方がいいような気がしないでもない
いろいろと大変なことも多いですが、頑張って行けば見てくれる人がいるってのはいいものです。
そして意図せず弱みを生かしてフラグも立てていくモテる男ども。天然はこういう時強い……!