混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

174 / 175
 はいどうもー! 今週も頑張ったグレン×グレンでっす!

 色々疲れましたけど、これからも頑張っていきたいです! 長生きに興味はないけど、あまり早くに死ぬのもあれだし、ちょっとは健康に気を使いたい!!

 では本編!


熾烈勝敗編 第三十一話 番狂わせの采配

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

『さぁ、試合開始です!』

 

 実況の方が告げ、そしてレーティングゲームが開始される。

 

 イッセーとデュリオの二人が率いるチーム同士のレーティングゲーム。とても興味深いだろう。

 

 片や、神滅具を今までにない形で進化させた転生悪魔。

 

 片や、最強格の神滅具で心を響かせる転生天使。

 

 共に己の力をただ高めるのではなく、異例な形で発動させた転生した元人間。そういう意味では、とても興味深い戦いになるといえるだろう。

 

 そんな試合において、イッセー君達は速攻を掛ける。

 

『頼むぜ、ゼノヴィア! ロスヴァイセさん、援護お願いします!』

 

『任せろイッセー!』

 

『やって見せます!』

 

 イッセー君達も遠慮なく、素早く真女王に昇格したうえで赤龍褒章を発動。

 

 ゼノヴィアに騎士、ロスヴァイセさんに僧侶を装着させて、すぐに前進する。

 

 ただ同時に、フィールドがいきなり豪雨に包まれる。

 

 デュリオが神滅具で雨を降らしたんだろう。これは地味に効果のある嫌がらせだ。

 

 だが互いにかまわずに突撃し、そして先にボールを取ったのはゼノヴィアだ。

 

 ただでさえ騎士の駒ゆえに速度が速いうえ、そこの騎士の特性を上乗せし、とどめに天閃の聖剣まで乗せたからだろう。直線速度では僕すら超えるだろうね。

 

 だが同時に、真っ先にそのボールを奪い取るべく仕掛けてくる転生天使が一人。

 

『キャプテン・エンジェル参上! 行くぜゼノヴィア!』

 

『ここで来るか!』

 

 転生天使の一人、ネロ・ライモンディ。確かウリエル様のAだったね。

 

 僕達と同い年ぐらいの少年は、拳に聖なるオーラを纏うとゼノヴィアからボールを奪い取るべく襲い掛かる。

 

 彼もまた、ヴァスコ・ストラーダ猊下の弟子のひとり。ゼノヴィアが聖剣デュランダルの継承者なら、ネロはストラーダ猊下の技である聖拳の継承者だ。

 

 打撃そのものが聖なるオーラを纏うその猛攻に、ゼノヴィアは回避を主体としている。

 

 真っ向からの打ち合いを避けるのは彼女らしくないが、それにも納得の理由が二つもある。

 

 だが同時に、その猛攻に押されていると判断する者もいた。

 

『ゼノヴィア殿! させんぞ小僧!』

 

 ボーヴァ・タンニーンが慌てて割って入る。

 

 元龍王であるタンニーン殿の子供の中でも最強とされるその剛腕を喰らい、だがネロ・ライモンディはにやりと笑うと光に包まれる。

 

『いい攻撃だ。だけど甘いぜ!』

 

 そのまま打撃戦に移行するが、ボーヴァは完全にネロに押されていた。

 

「……気がせいているわね。彼相手なら大技を叩き込まなければいけなかったのにね」

 

 リアス姉さんがそう呟くが、実際その通りだ。

 

 ネロ・ライモンディの持つ神器は聖者の試練(スターディ・セイント)。攻撃を受けることで防御力を上昇させる神器だ。

 

 半端な攻撃では逆に詰んでしまうからこそ、ゼノヴィアもうかつに攻撃ができなかった。

 

 ……ボーヴァだけど、やはり気がせいているね。かつてエクスカリバーを憎んでいた僕の暴走していた時を思い出しそうになる。

 

 あそこまで頑なではないし、むしろ普段は粗暴という評判に反して気遣いもできていると聞いている。ことイッセー君に心服し、彼の臣下として尽力せんと頑張っているとも聞いている。イッセー君にとっての忠臣となりえるだろう。

 

 だが、それが悪く作用しているね。功を焦りすぎて先走ってしまっている。

 

 それに、デュリオ達の動きも妙だ。

 

 意識的にボーヴァを相手にしないように立ち回っているようにも見える。自発的な戦闘は可能な限り避け、多少ダメージを受けても無視できるなら無視した方がいいような雰囲気になっているね。

 

「……拳の握りも腰の入り方もいいですね。しかも聖なるオーラまで……」

 

「あれは痛そうですぅ」

 

 小猫ちゃんやギャスパー君も、ネロ・ライモンディの聖拳に感心している。

 

 間違いなく強者の一人だ。天界や教会の未来を担う、若き戦士といえるだろう。

 

 更に彼を支援するように、ガブリエル様のAであるミラナ・ザタロヴァさんが光力を放つ。

 

 その一撃は高位の天使でもそうはないレベルだ。当たれば弱点となる者が多いイッセー君達にとっては大きな打撃となるだろう。

 

 そして、彼らもまた僕達のように様々な協力者や自己研鑽で力を増している。

 

 さて、ここからが本番だろうね

 

 

 

 

 

 

 

 

カズヒSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ゲームはまだ序盤。どうやら最初の得点はデュリオ達が取ったようね。

 

 イヤホンで試合の状況を確認しながら、私は外を歩いていた。

 

 路地裏に入ってしばらく歩くと、別の道から勇ちんとディーレンも姿を現す。

 

「……さて、当たってないことを祈りたいけれど……痕跡があったわ」

 

 ため息をつくと、ディーレンも肩をすくめていた。

 

「こっちもだ。ま、人数は十数人って辺りだろうがな」

 

「ならいいがな。一応部下は周囲に待機させてるぜ」

 

 勇ちんは周囲を警戒するけれど、やはり難儀な物ね。

 

 かなり直前レベルで、辺獄騎士団経由で無視できない情報が届いた。

 

 で、たまたま三人で試合前にだべっていたからこうして動いている形になるわ。

 

 既に辺獄騎士団の増員も来ているけれど、こちらも一切動かないってわけにもいかない。

 

 最悪の場合はリアス達にも増援を要請するけれど、そうなれば試合は中断ね。その点を考えると、何とかこちら側の動きだけでケリをつけたいのが本音かしら。

 

 そう思いつつ、慎重にビルの一角へと移動する。

 

 ……禍の団とのどさくさもあって、廃棄されたビル。

 

 よく調べてみると、かなり手の込んだ隠匿性の高い結界が張られている。この時点で警戒度が跳ね上がったわね。

 

 ハンドサインで静かに移動しつつ、私は既に隣のビルに陣取っていた辺獄騎士団時代の元同僚を発見。さらにハンドサインと刃物を利用した光の反射で連絡を取り合う。

 

「人数は五人程度。思った以上に消耗しているようね」

 

「……最も、粒揃いっぽいがな」

 

 勇ちんがため息をつくけれど、もう覚悟を決めた方がいいかしら。

 

 そう思った時だ。

 

「―そこにいるのだろう? 今戦闘をする気はないから入ってくるがいい」

 

 ……私達は顔を見合わせると、ため息をついてから堂々とドアを開ける。

 

 潜伏拠点として十分な物資が入った、そこそこのサイズの部屋。

 

 そこにいる五人の一人。……ミゼル・グロースターが肩をすくめた。

 

「まさかこんな形になるとはな。まったく、困ったものだ」

 

「……それはどうも」

 

 さて、どうしたものかしらね。

 

 

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 試合中において、俺は事前に知っていた情報を思い出す。

 

 ……ヘキサカリバー。分割化されたエクスカリバーを統合するのではなく、それぞれで使用するプラン。

 

 人から因子を摘出する形から、ホムンクルス技術の応用で人造した因子による形で人工聖剣使いが増やせるようになったことからのプラン。各種技術発展によって、本来のエクスカリバーと共鳴するようにしたユニットを利用することで、かなりの再現度合いになったエクスカリバーの使用プラン。教会側の和平に対する不満を発散する為のガス抜きとして採用されたものだ。

 

 だが神聖糾弾同盟という形で不満を集めて爆発させる形になったことで、信徒側の戦力は発言力も士気も激減。反乱を起こすだけの地力が無くなったこともあってプランが変わった。

 

 ……その結果が、転生天使達の更なる強化武装。それも、転生天使の筆頭格たるA達に支給されたということか。

 

 既に破壊の聖剣を核とするヘキサカリバーを、擬態の応用でネロ・ライモンディは鎧にしている。その状態でゼノヴィアに接近し、攻防を繰り広げていた。

 

「下手にダメージを与えるとジリ貧になる以上、一撃必殺の大技を当てることが必須。……ボーヴァとか言うの、集団戦での貢献ってものが分かってないわね」

 

「……気持ちは分かるが辛らつなことで」

 

 シルファがとても厳しいことを言っているし、しかも正論なのが酷い。

 

 他のメンバーも翻弄され気味だが、ボーヴァが初手でネロに攻撃を当てたのは特に失敗だな。

 

 イッセーに己の力を見せたい。赤龍帝の臣下として功績を上げたい。それそのものは決して悪い考えではないだろう。

 

 だが先走ってから回っているのが現状だ。いいように翻弄されて、暴発を誘導されている節がある。

 

 このやり口、間違いなくリュディガー殿の発案だろうな。

 

「あそこの監督、相手の性格から絡めとるからな。……完璧に痛いところをついてきているな」

 

「なるほどね。まぁそういうことなら、年季の違いに翻弄される若者ってことなのかもしれないわね」

 

 納得してもらえたようで何よりだ。

 

 というよりだ。俺達も喰らわないように気を付けないとな。

 

「黒狼。俺達の場合はどの辺りが危険になる?」

 

 真面目にその辺り、事前に想定して心構えだけでもしておいた方がいいだろう。

 

 と、黒狼は何故か視線を逸らしていた。

 

「……貴方の暴発からの連鎖コンボ狙いが本命になるかと」

 

 どういう意味だ!?

 

「「「「「「「ああ~……」」」」」」」」

 

 全員納得!? 都合がつかなかった追加メンバー達以外全員納得!?

 




 基本的には原作の展開を別視点で見る形になっている中、同時進行でアイアンローズ残党との接触が進んでいきます。

 ミゼルたちとの決着はちょっと最初の想定とは異なる形になりそうです。本章はそのあたりが最後の部分になると思います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。