混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! とりあえず今のところは何とかなっているグレン×グレンでっす!

 この調子なら、連投のペースを落とさずに行けるかもしれんなどと考えてしまうほどです。書き溜めは200kb前後といったところですしね。

 さて、本日は箸休め会となっております


新期来訪編 第十七話 初日の夜に

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 あ~疲れた。なんていうか疲れた。

 

 なんだったんだ、あの鮭怪人。実力はそこそこあるけど、やってることが悪行としてもしょうもないというかなんというか。

 

 だけど本当に強かった。そう思うと、なんかまた疲れてきた。

 

 とりあえず鮭の匂いが消えきれてない気がするから、とりあえずもう一回温泉に入る。

 

 流石に混浴風呂はないけど、だからこそ普通に温泉を堪能できる。

 

 ……何のトラブルもない温泉に、なんか心が洗われる。

 

 うん、リアス達と一緒に入るお風呂もいいんだけど、たまにはこういう時間があるといいよね!

 

 そんな風にリフレッシュしてから、俺は温泉を出る。

 

 こういうところは、待合室的なところでくつろげるのがいいよなぁ。

 

 アイスとか飲み物も自販機で売ってるし、食べ物も売ってる。

 

 ちょっと胃がこなれたし、少しだけ食べるってのもいいかも。

 

 そんなこと思いながら出ると、浴衣姿で涼んでいる鰐川さんがいた。

 

「よ、鰐川さん」

 

「あ、兵藤さん」

 

 俺は何となく、飲み物を買ってから隣に座る。

 

 鰐川さんも牛乳を買っていて、少し天井を見上げてから苦笑した。

 

「なんかごめんね? 全然話が行ってなかったって思ってなくって」

 

「気にすんなって。……冷静に考えると、リアスの家ってそういうところが多いっていうか」

 

 俺は本気でその辺りに納得しているし、どっちにしたって鰐川さん達に文句を言う理由もないしな。

 

 いや、本当にリアス含めて、リアスの実家ってそういうところあるよなぁ。サーゼクス様もアザゼル先生に「女子全員イッセーの家で住んでね?」なんてしてきたし。

 

 うちの改装も、一回目は俺が寝てる間にだったしなぁ。アーシアのホームステイも俺なに一つ聞いてなかったし。シリアスなのも含めると、リアスの結婚を強引に進めたりとか。

 

 ……うん、俺達今後もサプライズされそう。カズヒがキレて説教させたりしなけりゃいいんだけど。あいつ常に切腹して詫びになるなら問題ナシって思考だしな。なんかやらかしそう。

 

 ちょっと真剣に家族会議した方がいいかもしれない。特にリアスには前もって相談しておかないと。カズヒだし、カズヒだし。

 

「どしたの?」

 

「いや、ちょっと今後の正座説教が、ね」

 

 気を取り直そう。

 

 とりあえず、ここにいるっていうなら鰐川さんも温泉に入ってたんだろう。

 

「一人で入ってたのか? 望月さんは?」

 

「あ~。有加利ちゃんはまた別。私はこの時間帯に入っておきたかったから」

 

 ん、そうなのか。

 

 二人はとっても仲が良さそうな気がしたけど、それでもってことなのか。

 

 なんだろう。拘りってやつか?

 

 俺がそう思っていると、鰐川さんは凄い真剣な表情になっていた。

 

 だけどおかしい。これ何かがおかしい。

 

 例えるなら、俺が乳語翻訳(パイリンガル)を初めて使った時のような。もしくはファーブニルがパンツを揚げて邪龍が改心した時のような。もしくは、ヴァーリが作った拉麺で結界を張るたくさんの父兄さん達の姿を見た時のような。

 

 そう、当人は真剣だけど周りが真剣になれないような感じがするぞ。

 

「……あんまり遅いとよく眠れないし。これぐらいが私のゴールデンタイムだから」

 

 ………よし、聞こう。

 

「えっと、つまりよく眠る為に?」

 

「もちろん! 安眠大好き、趣味はお昼寝、今日は忙しかったから、夜の睡眠で取り戻します!」

 

 真っ直ぐな目だった。

 

 心の底から本気の目だった。そういえば、この子もドラゴン系の神器持ってたっけ。

 

 そっかぁ。そういう事かぁ。

 

「ちょっと聞くけど、ラーメンが大好きすぎて変な悟りを抱くのはどう思う?」

 

「大好きなものが関わると、人間ってどうしても変なことになるよね。経験あるよ」

 

 そっか。ヴァーリ(そっち)は大丈夫か。

 

 じゃあ本題だ。

 

「……ちなみに、男がおっぱいを求めるのはどう思う?」

 

「男の子ってそういうものでしょ? 歩人くんも、つい視線が向いて慌てて顔を赤くしたりとかあるもん」

 

 そっか。

 

「……鰐川さん、ドラゴンの才能あるよ! 君は絶対強くなれる!」

 

 たぶんだけど、俺やヴァーリと同じ領域に踏み込める!

 

 持ってるのが神滅具だったら、D×Dの領域に行けたかもね!

 

「え、そうなの? 強くなれちゃう?」

 

「なれるなれる。おっぱい()だって強くなれたし、ラーメン(ヴァーリ)だって強くなれた。ならきっと、お昼寝(鰐川さん)だって強くなれるさ!」

 

 うん、確信すら覚えてきたぜ!

 

「そんでもって、強い奴ってのはたくさんの人も守れるもんさ。大丈夫、鰐川さんは歩人って人に胸を張れるって絶対!」

 

 ま、魔王の血を引いた準神滅具保有者だしな。

 

 そんじゃそこらのやつじゃ相手にならないぐらいに強くなれるだろ。モチベーションもあるし大丈夫だな。

 

 ただ、いきなり言われたから鰐川さんはちょっと困惑している。

 

「そ、そっかな? ……大丈夫、かな」

 

 どこか不安っぽいけど、俺ははっきり言ってやれる。

 

「大丈夫だよ。俺も一緒に手伝うからさ」

 

 その辺ははっきり言っとかないとな。

 

「俺は馬鹿だからあんま細かいこと言えないけど、鰐川さんみたいな心意気を持った才能ある人なら、絶対に強くなれる。そういうやつを、俺は何人も見てきたからな!」

 

 太鼓判を押してやると、鰐川さんはちょっとだけはにかんだ。

 

「……ありがと。ちょっと、安心したかな?」

 

 頬を搔きながら、鰐川さんはちょっと照れ臭そうだった。

 

「あ、でもこれから面倒をみられるなら……兵藤さんっていうのもあれだよね? 一誠さんでいいかな?」

 

「それもそうか。ちなみに、親しい奴はイッセーって感じで呼ぶんだ。そんな感じで頼むぜ」

 

 あんまりかしこまったりされるのも苦手だし、そんぐらいでいい感じだな。

 

「オッケー。なら、私のことも亜香里でいいよ、イッセー」

 

 そう言うと、鰐川……いや、亜香里は牛乳のパックを手に持って少し掲げる。

 

 俺はちょっと戸惑ったけど、すぐに分かったんで自分の牛乳パックを手に盛った。

 

「「これからよろしくっ」」

 

 これからの、歩人って人に胸を張れるようになる亜香里の人生に乾杯!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……ふぅ。たまには一人の時間もいいもんだ。

 

 俺はホテルの最上階にある展望台でくつろいでいた。

 

 この時間帯なら人は基本いないし、気分転換には最高だろう。

 

 なんていうかわけの分からない連中がゴロゴロいたからな。なんだあの怪人軍団。

 

 まったく。禍の団が大打撃を受けて、少しは静かに過ごせると思ったらあれだ。謎の魔獣化騒動に夫従妻隷会の人体改造。更にリアス先輩達の卒業旅行に行けば初手であれだ。

 

 軽く凹む。というより、イベント事に合わせて妙なことが起こりやすいオカ研のパターンから踏まえると、卒業旅行中にことごとく変な連中と出会いそうだ。凹むぞ本当に。

 

 常在戦場。死を想え(メメント・モリ)。何が起こるか分からないから、何が起こっても瞼の裏の笑顔の誓いは裏切らないよう生きている。生きているが折角の旅行でトラブル起きれば凹むぞ普通に。

 

 しかも今回、サプライズで追加要素があるってのに。勘弁してくれ本当に……っ。

 

 ため息をついたうえで、俺は下で買ってきたジュースをぐびぐび飲む。

 

 成人になったら酒浸りになりそうだ。星辰奏者(エスペラント)は肝機能も向上するから、俺って酒量がかなり多い奴になるかもしれん。休肝日ぐらいは作っておこう。

 

 そう思った時、足音が聞こえた。

 

 たぶん一般客の一人だろう。星辰奏者の五感を基準にしているわけがないし、適度なスルーが肝要だよなと。

 

「……あ、九成さん?」

 

 と思ったら、聞き覚えのある声がかけられた。

 

「おや、望月さん」

 

 振り返りながら答えると、望月さんはバツが悪そうにしながら、頬を掻きつつ近くの椅子に座る。

 

「今日はごめんなさい。連絡が行ってないとは思ってなくて」

 

「お構いなくお構いなく。グレモリーの宗家ではよくあることだし」

 

 サプライズ好きだから悪気ないだろうしな。少なくとも望月さん達は悪くない。

 

 なので手を横に振って応えると、望月さんは苦笑しながら外を見る。

 

 流石に夜も遅いので、辺りは暗い。周囲の風景を見るのは、星辰奏者や異形でもなければ難しいだろう。

 

 だがその分満天の星空だ。これはこれでいい景色だと思う。

 

「そういえば、望月さんはなんでここ……あ、周囲が騒がしかったか」

 

「ううん。そういうわけじゃなくて」

 

 そう返す望月さんは、やがて笑顔を隠し切れずにうつむいた。

 

「……本当に、こんな楽しくていいのかなって」

 

 ああ、なるほど。

 

 俺があえて沈黙で促すと、望月さんは少し口元を歪めている。

 

「周囲の人達も私を責めたりしないし、ある意味で被害者だと言ってくれる。でも、私はやっぱりこの手で多くの被害を生んでしまったから」

 

 なるほど、な。

 

 やっぱり気にしてしまうか。気にしないでいるのも、それはそれで大変か。

 

 俺はどうしたものかを考えて、そして彼女ならこうすると確信できた。

 

 きっと、彼女なら言えというだろう。自分から言うだろう。そういう人だと知っているから、俺は極晃を彼女と描けた。

 

 だから、言っていいだろう。

 

「……二十年ほど前、一人の少女が過ちを犯した」

 

 俺は、大きくはないがよく通るような声で、それを語る。

 

「その十年以上前から、小学校に上がる前から外道に犯され続けてきた少女は、最初に侵される直前で軽くあしらわれた想いを醸造させ、そしてふとした時にそれを抑えきれなくなり悪意のままに振舞った」

 

 初手からかなりアレな話だ。大雑把にまとめているだけの話でもかなりきつい。

 

 実際、望月さんは顔色が真っ青になってる。まぁ、女性の立場なら尚更そう思うだろうしな。

 

 だからこそ、俺はあえて続ける。

 

「歪みに歪んだその想いを叶える為、彼女は自分を犯し続ける連中の弱みを握り、家族同然に育った女性を犯させた。そしてその女性の心が壊れ、下種の子供が孕んだタイミングで、その事実を想いを寄せる男に明かし、心を砕いて自分に縛り付けようとした」

 

 本当に、雑にまとめればえげつない。

 

 間違いなく少女は悪鬼と成り果てた。間違いなく悲惨で同情すら買える事情があろうと、そこから動いた行動が悪辣すぎる。

 

「……だがその結果、男は最悪の性質を自覚。結果として、世界は危うくたった一人の男によって涙嘆地獄(バッドエンド)を押し付けられそうになったほどだ。事情を知っている異形と人間界にとって、心臓が止まるほどの非常時だった」

 

「……それは、酷いね」

 

 そう呟くことしか、望月さんには言えなかった。

 

 そうだろう。これだけ聞けば、どう考えても好意的に見れば抵抗が出てくるだろうしな。

 

「……そして彼女は、それがきっかけとなって己の在り方を悟り絶望し―」

 

 目を伏せ、俺はあの日を思い出す。

 

「―そこで、一つの救いを得て残りの人生を生きると誓った」

 

 その言葉に、望月さんはきょとんとなる。

 

 だが俺は思い出せる。

 

 あの誓いを、その笑顔を。そして、そんな彼女と共に成し遂げてきたことを。

 

「瞼の裏の笑顔に誓い、約束された勝利を刻む」

 

 この言葉を、俺はいつだって胸に宿している。そしてそれはカズヒ(彼女)もそうなんだ。

 

「その決意を胸に、彼女は多くの邪悪を祓い、多くの嘆きを救い、涙嘆地獄(バッドエンド)を打倒して、世界に大きな希望を齎した。……彼女は、誰かと一緒にいることを容認され、そしてそこで満足せずに成せる範囲の成すべきことから、成したいことを続けている」

 

 俺はそうまとめ、そして望月さんに微笑んだ。

 

「それに比べれば望月さんは十分マシさ。だから、俺達と一緒にいる時ぐらい笑っていればいい」

 

「……うん、ありがとう」

 

 そう答える望月さんは、ちょっとほっとした表情だった。

 

 まぁ、それにそんなものじゃないからな。

 

「第一、国際テロ組織の頭張っていた奴やら趣味の一環で育ての親裏切ってそんなテロ組織に入ったバカが、堂々と国際競技に参加することが認められてるからなぁ、この業界。望月さんレベルで気にしてるとやってられないぞ?」

 

「そ、そうなの!? それはその、それでいいの?」

 

 戸惑っているところ悪いけど、事実なので諦めてくれ。

 

「因みに後者は望月さんとは別の魔王のハーフだ。よく兵藤邸(うち)に来るから覚悟しとけよ? 絶対絡まれるぞ?」

 

「え、ええ!? それって別の意味で大丈夫なの!?」

 

 動揺しまくっている望月さんだけど、まぁ肩の力は抜けているらしい。

 

「ま、そういう時は俺を呼んでくれ。カバーぐらいはしてやるさ」

 

 そういう風にまとめると、俺は立ち上がる。

 

「さ、そろそろ戻ろうぜ? 明日もはしゃぐから休んどかないとな」

 

 そう促すと、望月さんはふっと笑った。

 

「……有加利よ」

 

 ん?

 

 俺が首を傾げると、望月さんは苦笑していた。

 

「これからは、名前で呼んでくれる? いえ、あなただけじゃなくて、これからお世話になる人達とは、あまり壁を作りたくないから」

 

 それはきっと、第一歩。

 

 彼女が胸を張って、歩人という人に感謝の言葉を伝えられるようになる為の。その、第一歩。

 

 だから俺は―

 

「OK、有加利さん。みんなにも言いに行こうか」

 

 ―その決意に、敬意を払おう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……どうやら、我らの前にはまだ恐るべき敵がいるようだ」

 

 渦の団(ヴォルテックス・バンチ)の集会場で、カイザー・ヴォルテックスはそう告げる。

 

 渦の団が誇る怪人の中でも有数たる、サーモン・キング。そのバーベキュー妨害が撃退され、彼らは冷や水を掛けられた。

 

 禍の団が大打撃を受けてなお、渦の団には強敵がいる。その事実に誰もが戦慄する。

 

 そして、カイザー・ヴォルテックスは目を見開いた。

 

「ゆえに行け、四覇将よ! 同時にお前達に配下として、サーモン・キングに並び立つ五蹂士を差し向ける!!」

 

 その言葉に、壇上にいる男達が頷き、更に四人のフードが寄り添った。

 

「行け、四覇将よ! そしてこの国を我らの手にするのだ……ヴォルテーックスゥッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『『『『『『『『『『ヴォルテーックスゥッ!!』』』』』』』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オカルト研究部と、渦の団。

 

 彼らにとっていくつもの不幸な出来事は、まだまだ終わらない。

 




 亜香里は準神滅具のドラゴン系神器を持っている。

 そして魔王ベルゼブブのハーフでもある。

 あとイッセーはドラゴン系神器がめっちゃ強化されちゃう乳技を持っている。







 ……あとは、分かるな?
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