混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 童貞卒業も見えてきており、これらの作品でのエロ短編を作ってみることも視野に入れているグレン×グレンでっす!

 感想返信でかましましたが、その方向性の妄想の結果「赤龍帝達と乱交した衝撃で、前世が恋人同士だと思い出した実の姉弟」という、突拍子もないオリ主の物語を思いつており、われながらとんでもないネタを思いついております。

 何度も挫折したけど一度やってみたいこともありますし、機会があったら書いてみたい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?


大会開幕編 第四話 想定外の事態はいつ起こるかわからないから想定外である。

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな日の夜、思わぬ形で来客が現れた。

 

 と言っても、数日前から「少し話すべきことがある」と前もって通達はあったようだ。

 

 で、地下に俺達が集まったうえで話をするのは―

 

「……まぁ、手短に済ます努力はさせてもらう」

 

 ―フロンズ・フィーニクスだ。

 

「兵藤一誠の上級就任祝いなどもするべきだろうが、私達は世間話をする間柄でもないのでね。それは書状にして送り、ここでは要件からさせてもらう」

 

 そう前置きするフロンズは、少し疲れている表情だった。

 

 いや、こいつはここ最近とにかく忙しいだろう。大王派の実権を殆ど握っており、その分の仕事は多い。その上で、万が一にでもひっくり返されたりしないように内にも外にも対応をしているわけだ。

 

 その上で、わざわざこっちに来て伝えることがあるという。嫌な予感がする。

 

「……想定外の事態が起きて、厄介な連中が発言力を増してしまった。そちらにちょっかいをかけるかもしれないので、気を付けてほしいという事だ」

 

「どういうこと?」

 

 リアス先輩が促すと、フロンズは頷いて魔法陣を操作する。

 

「実は和平直前に滑り込むように、大王派である計画が進められていた」

 

 そう言いながらフロンズが映し出す文字は、「サウス計画」

 

「……南? どういう名付け方だよ?」

 

「いや違う。これは略称で正式名称はこう書くのだ」

 

 イッセーにそう訂正しながら、フロンズは魔法陣を器用に操作すると、映像に文字が映し出される。

 

「……正式名称、サウザンド=スレイヤー計画。時間流を操作した特殊結界領域内で鍛錬を積み、一騎当千の実力者になる……という名目で作り上げた計画だ」

 

「ってことは、本命の目的は別にあると?」

 

 俺がその辺を突っつくと、フロンズはためらうことなく頷いた。

 

「ああ、はっきり言えばただのガス抜きだ」

 

 ガス抜き、か。

 

 つまり何らかの不満を抑え込む為、はけ口となる禿口を立てることで思考を誘導したという事か。フロンズらしいやり口だな。

 

 そしてフロンズは肩をすくめる。

 

「どの勢力にも過激派はいる。特に和平においては「結ぶにしても悪魔有利にすべきだ」という意見が大王派(こちら)の若手に多くてね。……我が一族の尽力により、悪魔の出生率が右肩上がりなのが仇になった」

 

「なるほどね。悪魔そのものの復興が加速しているのなら、和平をするにしてもそれを後ろ盾に自分達が支配する形にしたいというわけね」

 

 リアス先輩がそう呟くと、フロンズは頷いた。

 

 なるほど、な。

 

 フロンズの家が行った数多くの手法により、全体的は発言率が大王派寄りになるほど大王派主体で出生率が向上した。

 

 必然、若手悪魔はそこから生まれた世代。言い換えれば、種の存続すら危ぶまれた時代を知らない。復興が始まり、これからどんどん富んでいくという安心感ばかりがあるわけだ。

 

 となれば、貴族であることもあって傲慢になる者もいるだろう。そういう連中からすれば、教会や堕天使と和平をする必要性すら思い至らない者も出るかもしれない。むしろ、自分達に少しでも優位にしたいというある種当たり前の方向でとどまっているだけ感謝すべきぐらいだろう。

 

 だが、何よりも絶滅戦争の再開を避けたい側からすれば困ったことだという事か。

 

「そこで私は口八丁手八丁で、そういった貴族達を現実時間で半年ほど隔離させてもらったのだ。……もっとも、手違いで更に三か月ほどかかってしまったがね」

 

 絶対手違い違う。計算づくだ

 

 ほぼ全員の心が一つになっていると理解できる。いやマジで。

 

「……手違いねぇ? 誰かが設計段階からいじってたのかしらぁ?」

 

 リーネスがさらりとつついてみるけど、フロンズは微笑みで受け流す。

 

 その上で素早く操作をして、結界の情報を明かしていく。

 

「因みに説得内容は「無能のサイラオーグがバアル次期当主の座を掴めたのなら、真に才能ある者が同じように鍛えれば、もっと短い時間でそれ以上になって当然。その力を見せつければ天界や教会、神の子を見張る(グリゴリ)も跪くだろうさ」と言ったのだ。彼を引き合いに出せばプライドの折れてない純血悪魔は乗せやすいものだ」

 

 わぁ、凄い冷笑。

 

「あらあら。簡単に踊ってくれるなんて可愛らしい方々ですわね♪」

 

 ドSな笑顔でいじりがいのありそうなやつを見つけた朱乃さんが怖い。

 

 とはいえ、だ。

 

 本来は、フロンズもこれで成果が出るなんて思ってなかったんだろう。むしろそれにより、結界から出た連中にマウントをとるのが目的かもしれない。

 

 なにせサイラオーグ・バアルの鍛錬は、奴の精神力が卓越しているからこそのものだ。生半可な奴では到底耐えられないような心身をいじめる所業、そう簡単にできることではない。

 

 だから結界が解除されたとしても、奴を打倒できるものなどまずいないだろう。九か月で鍛え上げられる前のサイラオーグにすら劣る連中が出てくる()()と踏んでいた。

 

 つまるところ、半分詐欺だ。最初から「これは無理だろう」という条件を付けたうえで、「出来たらいいよ♪」とかいうようなものだ。むしろこれで失敗してもらうことで、「できなかったからダメ」という為に言質とったようなものだろう。

 

 元々純血上級悪魔とは、生まれ持った才覚を自然な成長で高めていくもの。それができるからこそ、それ以外をする発想がまず出ない。D×Dに参加している若手四王(ルーキーズ・フォー)や、あの手この手で組織力を高めるフロンズ達みたいな、優れた努力家の方が少ないわけだ。

 

 だから、こそ。

 

 俺が悟っている内容を、リアス先輩も思い至ったらしい。

 

 小さく冷や汗を一筋流し、リアス部長は真っ直ぐにフロンズを見る。

 

「……成果、出てしまったのね?」

 

「……痛恨の、失敗だといえるな」

 

 ああ、それは確かに問題だ。

 

 何より時期が悪い。具体的には、「運営側の神仏魔王が、願いを叶える」って優勝賞品のあるアザゼル杯が悪い。

 

 世界の混乱をもたらす願いは叶えないだろう。だが、混乱を齎さない範囲で各勢力に冥界政府への従属を命じる可能性はある。例えそうでなくても、そんな奴らが大手を振って暴れればある程度面倒なことになりかねない。

 

 フロンズもかなり困っているのか、額に手を当てて俯きだした。

 

「彼らの暴走を避ける為、和平に伴う各種情報を物資と共に定期的に送っていたことが仇となった。応用すれば、人員を輸送することも可能だと気づいた時には遅かった……っ」

 

 おいおい、なんだそれは。

 

 何がどうしてヤバくなったと言いたい。

 

 ただ、そこで額に手を当てたのがロスヴァイセさん。

 

「……なるほど。つまり後天的な強化もしてしまったのですね?」

 

 こ、後天的な強化?

 

「それって、まさか(キング)の駒……?」

 

 木場がそう呟くが、俺達が戦慄するより先にフロンズが首を横に振る。

 

「それは安心していい。ゼクラム殿も、暴発しかねない連中に王の駒によるブーストは危険と判断していたようだ。その辺りは禁止を厳命する文書が送られている。……問題は、英雄派や、彼女だ」

 

「……へ?」

 

 そう言ったフロンズは、視線を給仕を担当している春っちに向ける。

 

 え、どういうことだ? 春っちも困惑してるし。

 

 俺達が戸惑っていると、盛大な溜息をルーシアがつける。

 

「……つまり、マルガレーテさんの経験を人為的に行ったと?」

 

 あ。

 

 俺達が全員納得していると、フロンズが小さく頷いた。

 

「計画はデコイとはいえ大王派の主導故、当時の私ではカバーしきれなくてね。マルガレーテの情報は何とかシャットアウトしたが、外の支援者達が英雄派の人為的禁手と成田春奈の禁手の併用を考えたのだ」

 

 そう告げるフロンズは、素早く魔法陣を操作すると幾人もの人間の情報を映し出す。

 

 その彼らは一様に神器(セイクリッド・ギア)を保有していると書かれている。

 

「ここに書かれている者達は、一部の大王派がリストアップしていた神器保有者だ。彼らは荒事への抵抗や種族の拘り、神器という異能に対する忌避から誘いを断っている」

 

 そう前置きしたフロンズは、その上で肩をすくめる。

 

「だが何かが転べば代価を用意して交渉する余地があるだろう。そう踏んでリストアップされていた彼らの存在。それが英雄派が広めた禁手の到達方法と成田春奈という前例を踏まえ、思い至ったのだよ」

 

 盛大にため息を一旦吐いてから、フロンズはげんなりをした表情で告げる。

 

「……己の神器を他者に適合する形に仕立て直して植え付ける。そんな禁手に至らせれば、他種族を転生させる必要もない。そんな発想に至ったのだ」

 

 あ~なるほど。それはやる。そういう連中出てくるよ。

 

 どの種族にも純血主義や他種族嫌いはいるだろう。人間だって外国人や人種の違いを嫌悪する連中はいるし、種族がマジで違うなら当然いる。悪魔ってそういう奴らが割と多いし。

 

 だからこそ、神器に価値を感じて転生悪魔にすることがトレンドであるからこそ思い至った。

 

 神器さえ代価を払って受け取れれば、その方がいいじゃないかと。

 

「……フロンズさん」

 

 そこでイッセーが、少し冷えた声で声を出す。

 

 状況次第じゃ、殴り込みをしかねない雰囲気だ。

 

「その人間の人達、大丈夫なんですか?」

 

 緊張感が、増した。

 

 確かにそこは警戒するべきだ。

 

 その人達は無事なのか。もしそうでないのなら、大王派にとってのスキャンダルでは済まないかもしれないし、俺達にとっても無視できるものではない。

 

 ただ、フロンズはしっかりと頷いた。

 

「流石にその心配は杞憂だ。そもそんなことをする連中なら、強引に無理やり転生させているだろうに」

 

 なるほど。どうやらその心配はないと。

 

 俺はちょっとほっとするが、だが問題はそこではない。

 

 それを改めて告げるように、フロンズは眉をしかめている。

 

「神器の移植と体感時間で一年か二年の拘束。それに伴い彼らは日本円換算で平均一億円以上が約束された。……転生悪魔にして何百年も囲うよりは安上がりだからな」

 

 なるほど、つまり―

 

「そいつら、どいつもこいつも生身のサイラオーグ・バアルを倒せる連中だらけということか?」

 

 ―そういう事だと、俺は当たりをつけた。

 

「……大半は勝算すらない者止まりだ。割合で言えば一割以下で、更にその大半が不利を強いられるだろうな」

 

 フロンズはそう否定するが、そういう事だ。

 

 つまるところ、一割はサイラオーグ・バアルでも生身だと苦戦するレベルという事か。

 

「成功といえるのは二十名いるかいないか。だが全員が素で最上級悪魔を超えている。神器含めてなら魔王クラスは、条件付き三名を含めて合計七名……うち一人は、超越者になりうるとされている」

 

「……うわぁ」

 

 誰が言ったかは分からないが、まさかそれほどの連中が過激派とは。

 

 大王派がディハウザー・ベリアルの告発で大きく発言力を下げていてよかった。でないと本当にややこしい。主導権をフロンズが握っていることもありがたい。

 

「……流石に他の者達に刺激を与えたくない故、情報は絞る。だがある程度の情報を前もって伝えておくので……メタを張ってでも叩き潰してくれ。鼻っ柱を折ってくれないと私達もだが君達にも不利益になりかねん」

 

 ……この男がここまで言うほどか。

 

 控えめに言って、かなり最悪なんだろうなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 冥府の底にて、ハーデスは資料を確認していた。

 

 そしてその近くには、二人の女性がいる。

 

「……どうでしょうか、ハーデス殿。この調子なら一年もかければ50万体は用意できますが?」

 

 そう語る鎧を着た女性に、もう片方の刀を刷いた女性はため息をつく。

 

「……あまりそういう言い方は好きませんね。悪魔である以上ある程度の罪はあれど、幼子相手には加減するべきでは?」

 

 その言葉に、鎧の女性は肩をすくめる。

 

「それは失礼。とはいえ、容赦がないのはそちらも同じでは?」

 

「でなければハーデス神の配下とはならないさ。私はお前達の価値観は好かないと知っているだろう?」

 

 棘のある言葉の応酬が繰り広げられるが、ハーデスがぽんと資料を置くとそれを遮る。

 

 両者は共に理解している。自分達はそりが合わないが、しかしハーデスと手を組むことを選んだ事実は変わらない。そしてお互いに利用できる関係でもあると。

 

 ゆえに、ハーデスがまとめてくれる分には従うことを互いに決めている。

 

『……三か月だ。三か月で少しでも性能が高い者を生み出せるか?』

 

「いいのですか? そうなると限界を超えて壊死する可能性があります。治療して持ち直すにしろ、一年は安全を確保したいですが」

 

『構わぬ。あまり多くてもこちらが管理できぬしな。何より、数より質の方が重要だ』

 

 その言葉に、提言をした鎧の女性は一歩を下がる。

 

 その上で、刀を刷いた女性はハーデスを真っ直ぐ見据える。

 

「ハーデス殿がそう言うのなら構いません。ですが、その数で世界の覇権を握れますか?」

 

 その質問は、彼女にとって最も重要な点だ。

 

「私は、貴方以外に世界の覇権を握る()()ものがいないと判断したからここにいます。そしてチームD×Dやほかの神々が油断できない実力者だというのも、忌々しいですが認めています」

 

 そこまで告げ、そして真っ直ぐに問い詰める。

 

「勝てますか? それで」

 

『……勝つ為だ。奴らほどの実力があるのなら、有象無象を集めたところで勝率は上がらぬ』

 

 ハーデスははっきりと断言する。

 

『最優先するべきは質じゃ。魔王クラスを増やさねば意味がない』

 

 その言葉に、女性は一歩を下がる。

 

「承知しました。なら、私も神滅具保有者を倒せるように己の牙を研ぐとしましょう」

 

 その言葉を受け、ハーデスは頷いた。

 

『うむ。……まずは例の祭りだ。いい機会ゆえ、奴らの力がどれほどか身をもって体感するとよい』

 

 そう語り、そしてハーデスは鎧の女に視線を向ける。

 

『そして貴様は準備をせよ。……人造惑星(プラネテス)とサーヴァントは不本意だが、貴様がそれをもってして力を成すのならそれを借りるとしよう』

 

「承知しました。では、いずれロキ様を迎える為にも勝たせていただきます」

 

 そう返す女性に頷き、そしてハーデスは含み笑いを漏らす。

 

『戦力は相応にある。ゆえに……動き出す準備をするとしようか』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 かつて、ヴァーリ・ルシファーは兵藤一誠にある言葉を語った。

 

―君にとっての平和が苦痛に感じる者もいるという事さ。

 

 その真理が、牙となって彼らに向けられるのも時間の問題だった。

 




 サウス計画。元ネタは木星帝国のサーカスと言えばわかる人にはわかるでしょうか?

 またそれとは別に、ハーデスたちもいろいろと動いていますし強化されてもいます。

 組織力が大幅に強化されている形であり、構想段階ですが「原作も踏まえると出そうな集団」をいくつか想定しております。何チームかは出したいところですね。かなり前からコンセプトは思いついており、ぜひ出したいと思っているのもありますもので。

 ……そんな連中との戦いもある、アザゼル杯予選です。ふふふ、激戦必須ですぜぇ?
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