混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 ……ハイどうもー! 感想も高評価も、いずれは推薦ももらいたいし、捜索掲示板でも紹介してくれるとすっごい嬉しい感じなグレン×グレンでっす!

 そういうわけで第二部突入! アザゼル杯編に関わる話に突入し始めておりまっす!

 ここまでこれたのは本当に久しぶりです。自分の癖というか性質を見抜けたこともそうですが、応援してくれた方々が心の支えとなってくれました。

 ……かなり低評価も多かったですが。少し評価が上がったと思ったら1がすかさず叩き込まれるのなんだったんだろうか。

 まぁ、低評価した人達が第二部にまで入ってくるわけないでしょうから、第二部は平均評価も上がるでしょう! ……上がるよね!? コメント必須にするけど、一言応援してくれればいいだけにとどめるし……イケるかな!?

 まぁそれはともかく、序章の始まりでっす!


序章 第一話 悪魔の未来を担う者達

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 冥界における観光都市の最先端。レーティングゲームの聖地であるアグレアス。

 

 ここにあるホテルの一室。有力貴族をメイン層としたホテルの会議室を借り切って、数人の悪魔が集まっていた。

 

「……すいません。このメンツに私がいることが不思議なんですが」

 

 そう緊張というより、げんなりというべき感情を隠しきれていないのは、マルガレーテ・ゼプル

 

 魔王ベルゼブブの血が先祖返りしたが、その価値観から魔王の血族として生きることを望まない女性。

 

 そんな彼女がこの場の傑物が集まっている一室に入っていることに、げんなりするのは当然だろう。

 

 だが同時に、この場を作った者は安心させるように微笑んだ。

 

「君はただの護衛だよ。シュウマ殿の一件があるから、ティラでは少々邪推されるかと思ってね。この場に後継私掠船団(ディアドコイ・プライベーティア)を連れてくるわけにはいかないだろう?」

 

「なるほど。まぁ、あいつらはその辺りは弁えてくれるからいいんですけど」

 

 その答えに納得したのか、マルガレーテは一歩後ろに下がるとそのまま直立不動になる。

 

 同時にいつでも戦闘に移れる力具合であり、それを見た二名の悪魔は素直に評価の感情を浮かべている。

 

 万が一を考慮して構えるのは護衛としては妥当な判断。むしろここまで優れた資質を見せていることに評価を示したい。

 

 だが同時に、彼女の地雷を指摘する可能性を悟っていたので、二人は揃って言及は避けていた。

 

 そしてそれが偶発的につつかれることが無いよう、フロンズは小さく苦笑をしながら話を始めることにする。

 

「今回はお呼び立てして申し訳ない。ただ今後の冥界の未来を左右するとはいえ、ある意味では与太話なので、お茶でも飲みながら出構いませんよ、グレイフィア殿」

 

「……では失礼して。……なるほど、いい茶葉ですね」

 

 そういう対応をとるのは、グレイフィア・ルキフグス。

 

 隔離結界領域に向かうサーゼクス・ルシファーが遺した唯一の眷属。最強の女王(クイーン)銀髪の殲滅女王(クイーン・オブ・ディザウア)と呼ばれる、魔王クラスの純血悪魔である。

 

 同等とされたロイガン・ベルフェゴールが不正を明かし処罰を受け、魔王セラフォルー・レヴィアタンが隔離結界領域に旅立った今、彼女は女性悪魔最強そのものだ。

 

 そんな彼女をあえて呼び出しながら、フロンズは最低限の礼節をとりながらも余裕だった。

 

 分かっているのだ。グレイフィアはこの場でこちらを害することはないし、害する気にさせるつもりはこちらにないし、万が一にも満たない可能性が起きたとしてもマルガレーテがいれば、外にいる警備班が来るまでは余裕でしのげると。

 

 そしてそんな彼は、表情を鋭くするともう一人の人物に視線を向ける。

 

「そちらも飲むと良い。というより、入れた侍女が気にするだろうから、飲めとすら言いたいのだがね」

 

「……罪人が、こんなところで茶をたしなむわけにはいかないだろう」

 

 そう返すのは、ディハウザー・ベリアル。

 

 皇帝(エンペラー)の異名すら持つ、レーティングゲーム不動のトップ。純血悪魔が誇る、魔王クラスの傑物。

 

 ビィディゼ・アバドンが不正の結果である駒を封印され、ファルビウム・アスモデウスとサーゼクス・ルシファーが隔離結界領域に旅立った今、彼はアジュカ・ベルゼブブに次ぐ最強格の純血悪魔。真っ向勝負でもグレイフィア・ルキフグスと渡り合えるだろう。

 

 そんな冥界でも指折りの戦士を前にして、フロンズは冷たい表情を浮かべている。

 

「いいから飲みたまえ。罪人なら尚更、飲めと言われたものを拒むわけにはいかぬと思うが?」

 

「……そういわれると断れないな。……ふむ、確かに茶葉だけでなく入れたものも良いものだ」

 

 その二人を見てから、フロンズも改めて紅茶を一口飲む。

 

 そのうえで、彼は二人に対して本題を告げる。

 

「さて、前置きをするとこの場の話は、アジュカ・ベルゼブブ様及びゼクラム・バアル様のお二人にも許可を得ている。そういう大前提で進めてもらいたい」

 

「構いませんが、どういう話ですか?」

 

 そう切り込むグレイフィアに、フロンズはこともなげに告げた。

 

「単純明快に言いましょう。……私が主導で推し進めている九大罪王制度、その枠についてもらいたい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃、地球のある一角。

 

 アジュカ・ベルゼブブが個人的に持っているビルの屋上庭園。

 

 そこでアジュカは、破壊神シヴァと語らいをしていた。

 

「ふふふ。国際レーティングゲームの準備は滞りなく進んでいるようだね」

 

「大王派の主導権をフロンズ・フィーニクスが握ってくれましたからね。彼は中々バランスを考慮して動いてくれているので助かります」

 

 そう語る彼らの視線の先には、タブレットに表示された各種データがある。

 

 それは「国際レーティングゲーム大会「アザゼル杯」」の文字が浮かんでいた。

 

 もとより、レーティングゲームの国際化は冥界でも進められていた。

 

 レーティングゲームそのものに各勢力が興味を持っていることが一つ。和平によって溜まるだろう、不満のガス抜きに代理戦争じみたものを用意したかったことが一つ。またレーティングゲームの不正をどうにかする手法として、数多くの勢力が目を光らせられるようにしたかったこともある。

 

 ディハウザー・ベリアルが隠し立てせずに大きな公表をした時には肝が冷えた者も多かっただろうが、おかげでいいきっかけになったところはある。

 

「シヴァ様がご協力してくださったことには感謝しています。お互いに思惑を叶える為に共存共栄といきましょうか」

 

「そうだね。まぁ、ブラフマーやヴィシュヌ、その他の隔離結界領域に向かった者達に恥じる真似はしないと約束しようか」

 

 そう語り合いながら、シヴァは同時に興味深そうな表情を浮かべ、モニターを操作する。

 

 そこに映るはフロンズ・フィーニクス。

 

 その下に移る「最上級悪魔」の階級に、彼は笑みを深くする。

 

「政治の分野の功績を中心としての最上級悪魔。分家出身の若手でありながら、現在の大王派は彼が取り仕切っていると聞いているよ」

 

「もとよりフィーニクス家は、冥界の出生率問題に多大な貢献を果たしていますからね。大王派から多発する不正問題において、シロの者達を上手くまとめ上げた手腕に、俺たち魔王派や初代バアル殿たち旧家の価値観を配慮して、上手く中継点となっていることが大きいもので。それに見合った地位につけないわけにはいきませんよ」

 

 そう告げるアジュカは、流石に少し苦笑気味だった。

 

「……正直少し不安もありますがね。まぁ、当面は問題ないとは思いますが」

 

「九大罪王制度だっけ? 大王派主導で進めていた計画なのに、初代罪王に傘下はおろか大王派寄りの者を一切入れないように動いているそうじゃないか」

 

 その対応は、スタンスの表明といえるのだろう。

 

 当面、大王派は魔王派より下でいい。発言力が低下しているが、それを罪王で補おうとは考えない。

 

 この対応は殊勝と捉えられ、魔王派からもそれなりに安心感を生んでいる。

 

 とはいえ、ここにいる者は楽観的には動いていなかったが。

 

「抜け目なく、そんな罪王達が配慮せざるを得ない地位には何人か滑り込ませようとしていますがね。まぁ、こちらが強く出そうになる前に引く程度の行動ですが」

 

「発言力が得られればいいけど、それで敵を作るような真似をしてまではしないか。これはあれだね、既に数百年ぐらい先を見越しているようだ」

 

 そう評価するシヴァは、そのうえでタブレットを操作する。

 

「……ただし、血統や歴史を重視する大王派として相応の策は取っている。この提案はそういう事かな?」

 

 そう尋ねるだけの一手。

 

 それはフロンズが直々に「初代罪王の有力候補」として提案した、二名の悪魔。

 

 映し出されるは、グレイフィア・ルキフグスとディハウザー・ベリアルの二名だった。

 

「……奇手ではあるけど、同時に効果的だ。グレイフィア(彼女)は今も昔も魔王クラスで、魔王の妻でもあったからね。ベリアルの方は元々大王派だけど、この流れで大王のシンパと思われることはないだろう」

 

「大概的には恩赦にしつつ、実態としては処罰として強制させるようですがね。冥界の未来に効果的な一手を入れつつ、皮肉を極めて私怨もぶつけているようです」

 

 ことディハウザーに関していえば、そう言うほかない。

 

 今頃その話をしている頃だろうし、ディハウザーは渋い顔になっているはず。

 

 そう思いながら、アジュカは少しだけ彼に同情した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……一応言っておくがディハウザー殿。貴殿においては強制であり、拒否権はない。アジュカ様とゼクラム様双方に話も通しているのでね」

 

 ディハウザーが拒否されるより早く。フロンズは前もって釘を刺す。

 

「私を魔王の後継にするなど、民意が納得するのかね?」

 

「するさ。そういうお膳立ては既に準備をしているからな」

 

 そう切り返すと、フロンズは機器を操作して後ろのモニターに情報を展開する。

 

 そこに映し出されるは「アザゼル杯」の文字とその概要だった。

 

「貴殿の告発に対するある種のアンサーとして、よりクリーンなレーティングゲームの取り組みとして、このような催しが行われる予定となっている。アジュカ様たちは同様の催しをかつてから起こしたがっており、貴殿の()()()()を上手く利用し、ここから各勢力の目が光るレーティングゲームを作り上げたいようだ」

 

 そしてモニターを操作しつつ、いくつかの情報をピックアップしていく。

 

「しかしレーティングゲームというルールがあるとはいえ、この催しが起こればプロのプレイヤーでも上位に入れるかは分からない。そしてそれは場合によっては、悪魔側の不満に繋がりかねないだろう」

 

 そう告げ、そしてフロンズは指を鳴らす。

 

「だからこそ、それなりの方法は必要なのだよ。「彼でもできないなら仕方がない」か「神が相手でも彼なら勝てるんだ」のどちらかがね?」

 

「……今更私に、ゲームの英雄と成れというのか?」

 

 ディハウザーの視線は鋭くなるが、フロンズも鋭い視線でそれに対応する。

 

「不正はさせん。貴殿が実力で負けたのなら民も諦めがつくし、貴殿の実力が届けば民の希望となる」

 

 そう告げるフロンズの表情は、しかし鋭さを通り越して一種の敵意があった。

 

 それはディハウザーが魔王クラスであろうと変わらない。むしろそんなことは問題ではない。

 

 相手は現状罪人であり、政治の場において自分は冥界でも指折りの発言力を持つ。そして護衛は彼が本気を出しても対応する余地がある。

 

 直接勝てなくても、それ以外の形で引きずり落とせる。政治という自身の強みを自覚しているがゆえに、フロンズはディハウザーと真っ向からにらみ合える。

 

「分かりやすく言い換えよう。悪魔にとってのレーティングゲームの価値を大きく減じた行動を償え。レーティングゲームにとっての悪魔の価値を守る為に生きることでな」

 

 そのうえで、しかしフロンズは更に続けて()()()()

 

「貴殿が性急かつ乱暴な真似をした所為で、出なくてもいい()()が多数出ているのだ。……それなりの報いは受けてもらわんとこちらも気が済まんのだよ……っ」

 

 怒気は隠し切れない。

 

 フロンズ・フィーニクスにとって、シュウマ・バアルを失ったことはそれだけの重みをもっている。

 

 そして、彼のように不正をさせられた者達を思えば、彼らに温情を与えきれないこの流れは不快感すら覚えていた。

 

 ゆえに、フロンズはベリアル家そのものが大王派寄りであることを踏まえてなお、ディハウザーを罪王候補として推薦した。

 

 既にベリアル家が大王派から離れて言っていることを踏まえてなお、余計な疑心が生まれるリスク込みであえてこの嫌がらせを行ったのだ。

 

「ちなみにベリアルは傲慢の大罪を司るとされているが、私は憤怒か怠惰にするよう求めているよ。激情に駆られて段取りと根回しを省略した貴殿に、これほど相応しい罪は無かろう?」

 

「……フロンズ様、しなくてもいい戦いはしたくないのですが……」

 

 思わずマルガレーテが苦言を呈するほど、フロンズからは珍しく毒が漏れている。

 

 今の発言からもよく分かる。要はベリアル家に相応しい罪には就けず、自分の愚行に相応しい罪で生きていけと言っているのだ。段取りを踏まえることを切れた勢いで怠けたことを背負い続けろと。

 

 そしてその毒と怒気に、ディハウザーは渋面を浮かべながらも引く構えを見せた。

 

「……道化となってでも冥界に光を齎すこと。その為の人身御供になることが、私の罰か……」

 

 その流れである種の区切りができたと判断したのか。それともこのまま二人に話させると暴発が起きると踏んだのか。

 

 グレイフィアは此処で、飲んでいた紅茶のカップをあえて音を立てて置く事で、意識を自分に向けさせる。

 

「その流れだと、私の場合は強制ではないという事かしら?」

 

 それはルシファーに使えるメイドのグレイフィアではなく、サーゼクスと愛し合う妻のグレイフィアとしての顔。

 

 その顔で、グレイフィアは確認する。

 

 ディハウザーに関しては拒否権がない。むしろそれをもって罰とする。それはすなわち、グレイフィアにとってはそうではない。

 

 そしてそれを、フロンズは素直に頷いた。

 

「貴殿に関しては強制の余地がありません。最も、アジュカ様もゼクラム様も貴女が罪王に就任するだけの資格があるとみていますがね」

 

 当然だろう。

 

 大王派をまとめているとはいえ、フロンズの権限ではグレイフィアに対して何かを強制できる立場にない。

 

 しかし同時に、アジュカ・ベルゼブブもゼクラム・バアルも認めているのだ。女性純血悪魔で最強の彼女は、罪王に就任するだけの箔と説得力があると。

 

「魔王クラスの力量を持ち、サーゼクス・ルシファーと愛し合う妻。貴女なら、夫が一万年を賭けてでも繋げた冥界の未来を支える王となることは、ディハウザー殿の贖罪に並ぶ美談です。ゆえにまとめて話を振らせていただきました」

 

「なるほど。ディハウザーとだけ話すのは、不安要素があったようですね」

 

 その切り返しを、フロンズは否定しない。

 

 毒が漏れることを事前に想定して、ディハウザーも自分も最低限の冷静さが取れる状況を作る。なのでまとめて話をするのも兼ね、グレイフィアをストッパー役に据えているという事だろう。

 

 それをあえて意に介さずグレイフィアは目を伏せ、少し考えこんだ。

 

 数秒、それだけで彼女は考えをまとめて目を開く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その返答に、フロンズもディハウザーもマルガレーテも目を見開いた。

 

 そしてフロンズは―

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ、ではこういう流れが必要なのですが―」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこからくる話し合い。それを聞いたディハウザーとマルガレーテは、こう思ったことを身内に語っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―胃が痛くなる話し合いだった―

 




【悲報】フロンズ・フィーニクス、最上級悪魔就任【大王派復活の兆し】

インフレバトル界に政治力で立ち回る若手悪魔、大王派の事実上の運営役としてふさわしい地位に到達。

 そんな彼の動きから始まる第一話。とりあえずいろいろと動くことになりました。

 フロンズはあくまで冥界の発展も踏まえているため、アジュカやゼクラムにきちんと許可をとったうえで活動中。そして冥界発達の一環として、新しい統治者である罪王関連で立ち回っております。

 今の大王派が権限をごり押しするわけにはいかないので、罪王候補から大王派は意図的に排除。その上で隙あらばある程度の発言力を狙いつつ、冥界全体の未来にふさわしい奴を数人ノミネートさせたいという考え。

 そこでノミネートされたのがグレイフィアとディハウザー。魔王クラスの戦闘能力を持ち、民衆からの人気が莫大だろう二人です。

 ディハウザーに関しては当人が隠しきれてない通り、ある種の嫌がらせも兼ねた強制です。同時に「英雄派やヴァーリチームが堂々と表を歩けるのだから、この男がそれぐらいになっても何の問題もないだろう」という認識もありますが。とにかく「馬車馬の如く罪王として忙殺されるがいい」といったぐらいですね。指定した地位も皮肉極まりないのを選んでおりますし。

 逆に要請にとどまっているグレイフィアに関してですが、原作を知っているなら予想できるある理由もあっていろいろと動きが。

 ……原作とはいろいろと異なる展開を少しずつ入れようかと思っております。びっくりしてね?
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