混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部 作:グレン×グレン
実は少し前に読んだ漫画で「実戦は「よーいドンの競争」じゃなくて「どっちも鬼のかくれんぼ」だ」という言葉があったのですが、その観点で言うとヴァーリやクロウ・クルワッハは競技選手の方が望美に近いのではないかと思う今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
実はその観点で「互いが互いを討ち取るため、相手の全力を出させずにからめとる狩りをしたい」という独自派閥を思いついたりしております。まぁこの作品で出す必要性はありませんが。
祐斗Side
放課後、ちょっとした時間に僕達は世間話に移っていた。
「そういえば、接木さんと引岡さんの子供達、どんな感じなんだい?」
僕が尋ねたのは、補佐として特別風紀隊に名義を貸しているルーシアさんだ。
彼女は彼女で各勢力の若い人を集めてチーム参加するそうだけど、それはそれで楽しそうだね。
ただ、ルーシアさんもちょっと疲れた表情になっていた。
「一年生から参加者が出たのはいいんですが、彼……その……発作が、かつてのイッセー先輩並みに酷いです」
凄い遠い目だった。もの凄くすすけていた。
どうやら凄く問題児らしい。いや、話は聞いていたけどね。
まぁ、年頃の少年ってそういう事になったりするよね。自分の性欲に自己嫌悪して、性的なものに潔癖になる的なことが。そういうケースは間違いなくあるはずだ。
ただ、彼の場合はかなり行き過ぎているようだけど。
たぶん引岡さんがノイローゼで入院したのが理由だろう。妻に操を立てたのはいいが、それでエロを封印した結果心因性の要因で倒れるとか、滅多にない事態だろうし。時期から逆算して、性的なものに目覚めやすくなっている頃合いだから悪いかみ合わせだったんだろう。
実は既に有名だしね、エロアンチとかそんな風な噂があったはずだ。
「凄い頻度で発作的に自分に打撃を入れるんです。松田さんと元浜さんの紹介をした時とか、彼を止めるのに説明時間の八割を使いました……」
そこまでか。
いや、まぁあの二人は色々とエロ方面で問題を起こしていたからね。カズヒもエロで上手く釣って更生させたようなものだし、彼にとっては刺激物という物ではないだろう。
ただ大変なんだろう。ルーシアさんの様子を見るだけで、かなり理解できてしまった気がする。
たぶんあれだ。イッセー君のおっぱい関係に近い。明後日の方向に何かをやらかしている気がする。
「バク転の応用で後頭部を強打しようし、三点飛びで天井に叩きつけられようとし、最近ではどこで調べたのか自爆装置の開発を試みていました」
……かなり大概の人物だね。
「そうなんスよね~。いっそショック療法でイッセー先輩と二人きりって案も出たんスがね? それやったらバーサーカーが誕生しそうなんで白紙にしやした」
と、アニル君も戻ってきて僕に補足説明までしてくれる。
どうやらとても大変らしい。かなりクセのある後輩ができたみたいだね。
「……その、たまには愚痴を聞かせてもらうよ?」
いや、本当に頑張ってね?
本心で同情したけど、同時に二人は何故か不敵な笑みを向ける。
「……まぁ、その鬱憤晴らしも兼ね、アザゼル杯では暴れさせてもらいます」
「そん時は容赦しないっすよ?」
……なるほどね。
「大丈夫。競う相手に容赦はせず、全力で挑むことを礼儀にするのがグレモリー眷属だからね?」
その時は、お互い全力で挑もうか。
イッセーSide
俺はふと、匙に会ってちょっと駄弁っていた。
「で、そっちはどうなんだ? アザゼル杯でのチーム構成」
「たいしたことはねえよ。普通に俺達はシトリー眷属主体だからな。一人スカウトしたぐらいさ」
匙が俺の質問にそう答えると、逆に俺の方を向いてちょっといぶかしげな表情になっていた。
「つーか、そっちはどうすんだよ? リアス先輩の眷属も半分になってる感じで、メンツが集まってないんじゃないか?」
ま、そこはそうなんだよな。
「ま、そこは安心してくれよ。どっちも無様をさらさないぐらいのメンツはできてるしな」
ふふん。匙もそうだったけど、俺もうかつに内情を話したりはしないのさ。
なにせ匙とも戦うんだからな。下手に話すと、ソーナ先輩が戦術を組み立てそうでちょっと怖いし。
あと絶対レイヴェルに叱られる。うん、尚更言えない。
「……ま、新メンバーについては今度紹介するさ。っていうか、事情があって紹介しないといけないって感じでな」
アルティーネについては、OKは出たけど事情が事情だからある程度の情報は伝えないといけないし。もしかすると、開催前に紹介ってことになるかもしれないし。
うん。禍の団の新たな象徴と同種だからなぁ。どう考えても言わないとまずいっていうか、言っておかないと何言われるか分からないっていうか。
そんな俺の様子に、匙はなんかげんなりした様子で一歩後ろに引いた。
「今度はどんな奴を引き当てたんだよ。まさか、乳神の使いとかいうんじゃないだろうな?」
「いや、一応この世界の存在です」
実際この地球の共成体だしな。何も間違ってない。
嘘は一切言ってないんだけど、匙の視線は全然変わらなかった。
「……つまり、この星にはまだまだ未知があふれてるってことか。世も末だな」
畜生、俺の信頼はどこに行った!
和地Side
緋音さんと別れて、俺はあるビルに入る。
流石にゲームのミーティングを、同じ屋根の下で行うのもリスクがあるだろう。盗み聞きする奴らではないだろうが、たまたま聞こえて戦術に組み込まれるのもあれだしな。
そんなわけで、無駄に金がある俺が金を出して買ったマンションの一室。そこに入ると、既に俺以外は全員集合していたようだ。
「お、漸く来たな?」
「遅かったね。とりあえず、ミーティング中に食べるご飯は用意できてるよ?」
と、ベルナとインガ姉ちゃんが食事の用意までしてくれてた。
簡単なサンドイッチになっているが、紅茶はいいのを使っていることもあっていい匂いだ。入れ方も日々成長しているってことなんだろうな。
そして、俺は追加メンバーとしてアジュカ様のツテで呼んだ二人の方に視線を向ける。
「……さて、依頼内容は確認しているわ。本社にもちゃんと許可を貰っているもの」
「異形の情報を得ることも兼ねて、アザゼル杯に参戦してくるように。きちんと命令されてるからね?」
すました表情と苦笑交じりの笑顔。
相対的な表情を浮かべる二人に、俺は小さく微笑みながら挨拶をする。
「ああ、よろしく頼む。シルファ・ザンブレイブとヴィーナ・ザンブレイブ。……そして、そっちも頼むぜ?」
そう、残りのメンバーに声をかけたうえで、俺はリビングのテーブルに手を置いた。
「さて、それじゃあ最初のミーティングを始めようか」
Other side
「しかし中々思い切ったね、アジュカ」
「そうでもないですよ。所詮彼女達は末端の
「だけど、ナインハルト・コーポレーションそのものがシロを意味しない」
「ええ。なので的中してたら腹の探り合いです。……もっとも、最大の理由は外れですがね」
「……悪魔のハーフと先祖返り。ただそれだけなんだって?」
「ええ。ザンブレイブ・チルドレンの性質上、たまたま拾ったといったところでしょう。彼女達が自らの意思で駒王学園を選んでいることようですしね」
「……例の真魔王計画。紛争と同時発生した異形のいざこざが原因で行方知れずになった、ルシファーのハーフ。……候補だったようだけど外れだったわけか」
「遺伝子の採取をしたうえでですからね、まぁ、彼女達は優秀なうえ、真意はともかく彼らは異形との交流をある程度進める方針のようですしね」
「サウザンド・フォースのフロント企業、その候補であるナインハルト・コーポレーション。さて、これが腹の探り合いになるのか、只の無駄骨に終わるのか」
「さて、かけた労力が無駄骨になると笑えないので、当たってほしいぐらいですが……ね」
次回、アザゼル杯開幕!