混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 ハイどうもー! 久方ぶりにこっちを書いてみたら結構進んだので、一話を投稿するグレン×グレンです。

 働き口にもだいぶ慣れており、もうそろそろ給金も入ってくるころです。だいぶ増えたのでタブレットを新調したいところですね。

 そういうわけで、いきなり激戦、開幕です!


大会開幕編 第十一話 若手悪魔の大激戦(前編)

カズヒSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アザゼル杯が開催するに伴い、ある程度の情報戦略もかねて勇ちんの起業したPMSCの会議室を使ってミーティングを行っている。

 

 そして今回、大会が始まってから少ししている。

 

 このアザゼル杯。予選は1500のレートを勝敗で増減させるという流れになっている。

 

 試合をしたい時に登録しておき、そういった者達で運営がマッチングをして行う。そして予選終了時のポイント数で、16チームによる本戦に参戦できる者達が決定する。

 

 無駄にたくさん試合をしても、その分負けては意味がない。だからある程度の休憩期間などを用意する必要がある。

 

 こういった戦略的なやり方を踏まえれば、戦術的に不利でもやりようはある。そういったところも試されるのだろう。

 

 そして参加チームはかなり莫大。更に質でもまずいのが数多い。

 

 帝釈天は四天王を引き連れて堂々参加。初代孫悟空も昔馴染みを集めてこれまた参加。更にアースガルズとオリュンポスの次期主神たる、ヴィーザル神とアポロン神が、魔獣達の頂点に立つテュポーンと組んで参戦。北欧の巨人スルトも配下を引き連れて参戦しているという悪夢。

 

 もれなく優勝候補。神クラスのチームが参加を断念するそうそうたるメンツとなっているわ。

 

 悪魔側も負けず劣らず、ディハウザー・ベリアルが堂々参戦。更にグレイフィア・ルキフグスまでもが、魔王派・大王派・更に冥革連合はおろか旧魔王派の投降者まで参加させての悪魔ドリームチームの王となっている。

 

 どちらもフロンズの目論見がありそうだけど、これは良しとしましょう。

 

 ……まず現状はどのチームも一試合目。そこでいきなり大波乱が起きている。

 

「んじゃ、試合内容の確認はいるぞー」

 

「うーっす!」

 

 勇ちんが声をかけ、社員の星辰奏者が応じて映像が映し出される。

 

 ただ、正直困りそうね。

 

「……で、これが例の試合ってわけね」

 

「そうでしょうね。こっちが危うく負ける所だった試合と同時タイミングのよね」

 

 鶴羽と私はそう言い合い、軽くため息をついた。

 

「……まぁ、あれは仕方がないでしょう。いきなりテクニカルなルールに当たり、プロのプレイヤーを相手に勝てたことが僥倖です」

 

 眼鏡を付け直しながらディックがフォローを入れるけど、まぁそこはそうなのよね。

 

 いきなり複雑なルールを相手に、プレイヤーの上級悪魔数名の連合チームとぶつかってしまった。おかげでかなりぎりぎりだった。

 

 如何に敵を倒さず目標となるブロックを多く発見して破壊するかとかいう糞ルール。慣れてない私達が勝てたのは奇跡と言えるでしょう。

 

 これがレーティングゲームという事ね。洗礼を乗り越えれたのは好都合だといえるかしら。

 

 ……そして、これが同時タイミングで行われた衝撃的な試合。

 

『――さぁ、ついにかのヴァーリ・ルシファーがレーティングゲームという大舞台に突入です!!』

 

 実況がテンションを上げて始まるは、ヴァーリ・ルシファーが率いる明星の白龍皇チームの初戦。

 

 ……そしてこの試合がいきなり大波乱となる戦いの始まりでもある。

 

『さぁて! 本日の試合はかのヴァーリ・ルシファー選手のレーティングゲーム初試合! 対戦相手は大王派の若き悪魔達が集まった、魔道の継承者チームとなっております!』

 

 そう、その魔道の継承者チームが曲者だ。

 

 フロンズ・フィーニクスが伝えていたサウス計画の成功者達。

 

 サウザンド=スレイヤー。すなわち千の敵を滅ぼせる一騎当千を成せる者に鍛え上げる計画。

 

 本来フロンズ達が過激派を黙らせる為に、心をへし折る為のハードトレーニング。それを潜り抜けて成功してしまった連中の、更にその上澄みで構成される化け物達。

 

『そして解説として、大王派を取りまとめる若き俊英のフロンズ・フィーニクスさんに来ていただいております!』

 

『ご紹介に預かりました、フロンズ・フィーニクスです。魔性聖剣のオーダーメイド等はこちらの通信にお繋ぎ頂きたい』

 

 さらりとコマーシャルをぶちかましたフロンズは、その上で軽くため息をついた。

 

『さて、この度は我々大王派の馬鹿が色々と炎上騒動を起こすでしょうが、色々な意味で申し訳ない』

 

『……いきなり凄い事をおっしゃいますが、彼らはそんな者達なのですか?』

 

 実況が軽く引くと。フロンズは盛大にため息をついた。

 

『はっきり言いましょう。魔道の継承者チームは私目線で言えば、全員もれなく問題児です。はっきり言って胃が痛いです』

 

 フロンズがはっきりという中、モニターが試合の土俵となるフィールドを映し出す。

 

 廃墟の都市を模したフィールドで、向かい合うのは二つのチーム。

 

 ルールはゴーレム型のドローンが大量に展開され、その中の本体を探して破壊した者が勝利するといった者。

 

 そして、ヴァーリ達を前にして、魔道の継承者チームは―

 

『では行くぞ!』

 

『あたぼうよ!』

 

 ―何故か二人ほど向かい合って拳を握り締めていた。

 

『……何のつもりかね?』

 

『フハハハハハ! すまんな凡人ヴァーリよ。ミーティングで決まる前に時間が終わってしまい、どっちがお前を倒すか決まってないのだよ!』

 

 首を傾げるヴァーリに、ユーピ・ナーディルがそう言うけど……頭が痛くなりそうね。

 

 そして壮絶なじゃんけんが繰り返され―

 

『……負けたぁああああああっ!?』

 

『……勝ったぁああああああっ!!』

 

 ―男女の戦いは、男の方が勝利した。

 

『畜生が! 今日は全部そっちに任せるからな!』

 

『フハハハハハっ! 悪いがヴァーリ打倒は俺達が先にもらう! 残念だったな!』

 

 捨て台詞を残して離れて座り込む女に勝ち誇ってから、悪魔の男は指を突き付ける。

 

『さぁて、貴様が我らがいない間に暴れてイキっている旧魔王血族だな?』

 

 もうこの発言だけで、クセの強さが嫌というほど分かったわね。

 

『ああ、君も後継私掠船団(そいつら)のように俺をバカにしているのかな? 思い上がりもここまでくると反吐が出そうだ』

 

『まさか? ちょっとしたハンディキャップだよ。駒を全部埋めているこちらと埋めてないそちらの差を埋めなければ、勝ってもいいわけされそうでね』

 

 お互いに挑発的な笑みを浮かべながら、ヴァーリと目の前の奴は睨み合う。

 

 ……とはいえ、もの凄く不満げになっている女を除いて全員が臨戦態勢となっている。

 

 どうやら、ここからが本番らしいわね。

 

 とはいえ、駒価値分のバランスは整っているけど人数的にはヴァーリチームが有利。

 

 さて、そして大波乱の試合はどうなることやら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『激しい睨み合いの中、今ここで試合が始まります!!』

 

 実況が声を上げる中、試合が勃発する。

 

 その瞬間、双方ともに正面から激突を開始する。

 

 どうやら挑発もあって、まず敵を叩き潰してからゆっくり倒すというノリのようだ。実際それでも勝てるのなら、選択としては十分だろう。

 

 そしてどこでも激突が激しく鳴り響くが、真っ先に激しい戦いになっているのはユーピ・ナーディル・モデウだ。

 

 アスモデウスの先祖返りだと判明した彼を相手にするのは、明星の白龍皇チームの女王(クイーン)、フェンリルだ。

 

 圧倒的な速度に、神すら殺す牙と爪。その二つを持つフェンリルは、チーム全体で見ても屈指の強者。天龍と並び立てる魔獣は伊達ではない。

 

 だが、それに対してユーピは真っ向から渡り合っている。

 

 星辰光による聖槍をもって、フリッカースタイルで攻撃を捌くユーピ。更に魔力と光力の波状攻撃で、フェンリルに反撃を仕掛けていく。

 

 フェンリルの高い機動力で回避し続けるが、猛攻を回避しながらゆえに動きが牽制され、攻撃を捌かれ続けていく。

 

『流石はかのフェンリル。こちらも手を抜いているとはいえ、よく我が才能に手加減しながら渡り合えるものだ!』

 

 高笑いしながら挑発をするユーピに、フェンリルは苛立たし気にうなりながらも、激昂して仕掛けることはない。

 

 それだけの相手であるということを理解しているのだろう。

 

 当然と言えば当然だ。ユーピ・ナーディル・モデウは間違いなく才能の権化。才能だけならヴァーリすら足下に及ばない才覚の権化だ。

 

 それに対し、互いが互いにけん制を仕掛ける形で食らいつく。封印を解除されてないとはいえ、あのフェンリルを相手に手を抜いて互角とは脅威というほかない。

 

 そして同時に別の場所で、凄まじい戦いが繰り広げられている。

 

『……忌々しいですね。まさか聖王剣と切り結ぶとは……っ』

 

 振われるコールブランドが、ゴーレムや廃墟をたやすく両断する。

 

 余波で尽く斬撃の渦を生み出すアーサーの剣劇は、しかし相対する敵を切り裂けない。

 

 それどころか、素早く振るわれる一対の魔力が、逆にアーサーの服を軽く切り裂く。

 

 そして双方の刃がぶつかり合い―

 

『なるほど。流石は音に聞こえしコールブランド。振るう相手が手練れなら尚更か』

 

 ―真っ向から、つばぜり合いを成立させた。

 

 睨み合い、競り合い、そして距離が開けた瞬間に斬撃の嵐が巻き起こる。

 

 一瞬で廃墟群が微塵切りのように刻まれ、そしれ塵のようになっていく。

 

 恐るべし剣士達の戦いだ。アーサー・ペンドラゴンが才気あふれる剣士なのは知っていたが、それと競り合える刃を振るうのは、スライズ・ベルフェゴール。

 

『おぉおおおおっ! 凄まじい剣士達の戦いです! フロンズさん、かのアーサー・ペンドラゴンと切り結ぶ彼はどんな方ですか?』

 

『奴はスライズ・ベルフェゴール。ベルフェゴール家の分家に連なる悪魔だ』

 

 実況に応え、フロンズ氏が話を進めていく。

 

『天魔の王剣と称す奴の本質は、ベルフェゴール家の特性たる「斬撃」を剣の形で凝縮。それにより近接戦闘に限定して魔王クラスのポテンシャルを発揮する、近接戦の極致。むしろ魔王クラスとまともに切り結べるアーサー・ペンドラゴンとコールブランドを流石というべきか』

 

 そう語るフロンズ氏の視線の先、スライズ・ベルフェゴールはその上で小さく微笑んだ。

 

『……だが、貴様は俺には勝てんぞ?』

 

『ほぉ? 根拠はどこにあるのですか?』

 

 切り結びながら、アーサーは微笑みすら浮かべて余裕の態度をとった。

 

 それは自分が戦えているということからくる自負だろう。

 

 おそらく、アーサー・ペンドラゴンはまだ本気を出していない。

 

 だが、情報が正しければ―

 

『人間でありながら神器を宿せぬ貴様が、悪魔でありながら神器を手にした俺相手に勝てると?』

 

 ―彼らは、神器を宿しているからだ。

 

 そして同時に、別の個所で爆発が鳴り響く。

 

 その爆発から飛び立つのは、ルフェイ・ペンドラゴンを抱えたゴグマゴグ。

 

 だが追撃するように飛び出した騎兵が、回り込んで素早く魔力を放っていく。

 

 それをルフェイが魔法で迎撃するが、その瞬間魔法を突き破って投げ槍が飛んでくる。

 

 ゴグマゴグはそれを迎撃するが、投げ槍は装甲に突き立った。

 

 質の差で砕け散る投げ槍だが、そんな代物でゴグマゴグの装甲を傷つけるとは。

 

 そして瞬時に攪乱する相手は、四方八方を回りながら魔力攻撃や手に持った投げ槍でゴグマゴグを攻撃。ルフェイを庇い切るゴグマゴグだけど、破損は少しずつ確実に進められていく。

 

 その事態に、アーサーは一瞬目を見開く。

 

 その瞬間振るわれるスライズの斬撃を、咄嗟にしのぎながらも余裕が削れかけていた。

 

「……うっわぁ。ジークのセンセもびっくりな剣士対決ですなぁ。チャンバラ頂上決戦っすかコレ」

 

 そう感心しているのは、ミカエル様達の推薦もあって迎え入れた、リント・セルゼンさんだ。

 

 セルゼンの姓名を聞いた時はちょっと驚いたし、イッセー君達も知ったら驚くだろう。

 

 だけど、この試合映像の剣戟の方が驚くことは間違いないね。

 

「リントが驚くのも無理はないわね。祐斗でも苦戦するだけの剣士であるアーサーを相手に、あそこまで渡り合えるスライズは化け物だわ」

 

 リアス姉さんもいうだけのことはある。

 

 アーサーの剣士としての力量は間違いなく傑物だ。僕も残神込みなら勝ち目はあるだろうけど、裏を返せばアーサーは自分の才覚だけで僕と同格だ。神器を至らせグラム以外にも四本の魔剣を持つ僕と互角というのは、自分で言うのもなんだけどかなりの難行だろう。

 

 それと真っ向から渡り合える、スライズ・ベルフェゴール。

 

 何が怖いかというと、あの魔道の継承者チームで参戦したサウス計画の成功者では、弱い部類だという事だ。

 

 彼はあくまで接近戦()()魔王クラス。つまるところ、それ以外なら最上級悪魔の領域でしかない。

 

 だがあそこでルフェイとゴグマゴグを苦戦させているのは、正真正銘の魔王クラス。

 

 胸を張れる傑物。それこそが―

 

『奴の名はバーズ・フールカス。正真正銘魔王クラスに到達した、機動戦闘の猛者だ』

 

 ―フロンズが語る最強格の純血悪魔。

 

 これが、明星の白龍皇と相対する魔道の継承者。その壮絶な前哨戦の始まりだった。

 




 開幕速攻からヴァーリチームが担当する激戦です。

 ……ただ、自分はそのつもりはないのですがヴァーリチームのヘイト創作扱いされやすいのが実情。新作はその当たりを踏まえた対応もしているのですが、まぁこの作品でそこを一気に変えるのもあれではある。

 とりあえず次回の決着はいろいろとひねりましたが、さてどうなるかがちょっと不安ですねぇ。







 それはそれとしてサウス計画の成功者たちが大暴れの前編です。

 サウス計画の連中は「モブ寄りのめーむど(ただし強敵)」が基本コンセプト。そしてD×Dのこの時系列を考える場合、魔王クラスでも苦労するレベルが欲しいのが実情で作りました。前にも書いたかもですが、発送元はガンダムシリーズに出てくるサウザンドカスタムです。

 その一環にしてある意味コンセプトが違いのがスライズ。己の特性を徹底的に近接特化で極めることで、近接戦闘限定で魔王クラスという化け物です。

 サウス計画の連中のなかでは弱い部類ですが、互いに全力ではないと言えアーサーと切り結べるレベル。この作品は魔改造を敵味方問わずやらかしますが、そろそろヴァーリチームも底上げしたいのでカンフル剤にもしたいです。
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