混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部 作:グレン×グレン
職場を変えてから食生活がちょっと乱れて腹が不安なので、低糖質作り置きレシピ本を購入しました! 朝食や昼食で糖質を少し削り、緩くダイエットを続けていきたいです! 筋トレでより消費しやすい体質にしたり、ある程度歩く機会を増やしたりもしてきたいところ!
ついでに言うとここ最近は土日の投稿はあえて控えめにしておりました。これはこれまでの経験上、土日に投稿してもPVの伸びが悪かったことによるものです。労働時間も増えたので毎日投稿も厳しいしね。
ただ本日あることに気づいたので、活動報告の宣伝もかねて投稿します! ぜひ見てね?
カズヒSide
『これは、十中八九で涙換の救済者チームの勝利ですね』
『そうですか? 今だ数では一忌倒千チームが有利ですが?』
解説隻のクロード長官の言葉に、実況は疑問符を浮かべている。
ただ、これは観客に理解させる為の段取りでしょうね。趨勢は大きく傾いているのは、プロの選手や武闘派なら分かるはずだし。
『残念ながら、場の流れが完全に傾いています。一忌倒千チームも士気が一気に崩れ、連携も取れていませんしね』
『なるほど。数の優位を活かせる環境にない……という事ですか』
「むしろ、あの状況では足かせになってますね。この密度で統率が乱れれば、相手の攻撃から逃れるのも困難ですし」
ディックは眼鏡をかけ直しながら、クロード長官達の会話に頷いた。
勇ちんも納得しているので、同情の視線を相手チームに向けているぐらいだしね。
「あ~。数が多すぎると無駄が増えるしな。乱れればそれが一気に邪魔になるし、こりゃマズいわ」
同感。数の多さが完全に混乱を生んでいて、和地達は端から削り取り続ければいいだけといった流れね。
物量の差は確かに脅威だけど、有効に機能しなければ無理がある。相手が考えて立ち回れるのなら尚更ね。
だからこそ、数で劣る時は如何に連携させずに減らすかが肝。何より恐慌状態や混乱状態で統率が取れなければ、逆に足の引っ張り合いになるから削り放題になりえるわ。もちろんそれができる実力あってこそだけど、それなら和地は完璧にできる。
物量による圧殺。本来なら人数が制限されるレーティングゲームで反則に近い手段。間違いなく、一忌倒千チームは勝率も高いでしょうし相応の評価がされるでしょう。
ただ、マッチメイクの運が悪かったようね。
数の利をひっくり返される経験。それをそのまま一気に潰しに行けるチームとの戦いで思い知らされる。これでは持ち直す余地もないでしょう。
「……っていうか、和地ってつまり……プロのゲームプレイヤーを引き込んだってわけ!?」
と、鶴羽がはっとなって画面に視線を戻す。
もはや決着はついたと言ってもいい中、和地達は確実に敵の数を減らし続け、更に敵チームのメンバーを打倒している。
そしてその動きを補佐しているのは、四人の追加メンバー。
兵藤邸の懲罰メイド及び従者からスカウトされている以上、レーティングゲームの経験者でもある。
もっと早く気付くべきだったわ。これ、レーティングゲームの特殊ルールに対する対応力で私達は負けていると言ってもいいわね
……これは、中々面白いチーム構成になってるじゃない。
「和地……頑張ってるね……っ」
オトメねぇは感極まって涙目だし。まぁ、実際頑張っているわけだけどね。
「ふふ、競いがいがあるのかしらねぇ?」
リーネスのその微笑に、私も笑顔を抑えきれずに頷いた。
「ええ、とても楽しみだわ……っ」
待ってるわよ、激突する、その日を!
和地Side
なんとか全員無事で相手を全滅させての勝利。俺達「涙換の救済者」チームは初試合を大金星で飾ることができた。
いきなりあの大量の敵が出てきた時は正直困ったが、経験者の提案もあって逆に圧倒することができた。
これがレーティングゲーム。実戦とは違った戦い。
まぁ、何はともあれ初勝利。俺がリーダーである以上、言うべきことは決まっている。
控室に戻ってから、俺は振り返ると腕を突き上げた。
「何はともあれ初勝利! お疲れ様でした!」
「「「「「「「「「お疲れ様でしたー!」」」」」」」」
一斉に返事も返ってきて、俺達はとりあえず一息をつく。
「とりあえず和地様。まずは水分補給にしましょう」
そう言いながらスポーツドリンクを人数分取り出すのは、今回俺がスカウトしたメンバーの一人。
便宜上の懲罰で新生兵藤邸を守ってくれる男性従者。最上級悪魔すら狙えると言われた、若き上級転生悪魔*1。
名前を
「いやホント、助かりました。素早く作戦まで提案してくれなきゃ、ストレート勝ちは流石に無理でしたしね」
「いえいえ、ああいうパターンはこちらも慣れてませんから。……それと敬語は無しでいいですよ」
感謝の言葉に頷きながら、武山さんはそう釘をさしてくる。
「貴方はこちらのリーダーですし、私達は罪人です。それにあなたは神の子を見張る者で上級堕天使相当の地位にいるのですから、正真正銘の目上ですから」
正直少し慣れないが、いうなれば「上下ははっきりしておく」という一種の儀礼だろう。
少し気後れするけど、筋は通ってるな。
「……OK、黒狼さん。まだ慣れないが、その辺りは気を付ける」
「ええ。少しずつ慣らしてください」
……外見は俺とさほど変わらないけど、異形だから外見年齢はあてにならない。資料を確認はしているけど、人間としては今から三十年少し前に生まれているしな。
そういう意味でも敬語を使いたいが、異形社会で十数年程度の年齢差は、階級より軽いという事だろう。こういうところは実力主義だ。
慣れた方がいいんだろうが、まぁ大変ではあるよなぁ。
そんなことを思っていると、後ろから背中をバンと叩かれる。
「ま、そういう事でお願いしますねっと! でも和地様、あの一撃ヤバイですよね!」
「……貴女はちょっと軽すぎるわよ、文香」
三美さんがたしなめるのは、
黒狼さんや三美さんと同じ悪魔の眷属で、二人とはそれなりの付き合いでもある。
「その辺にしときなよ? 文香はもうちょっと礼儀作法に慣れた方がいいって」
と、更にたしなめるのもまた同じ眷属の
いっそのこと実力と連携を踏まえ、同じ眷属関連だった人達からある程度スカウトした結果、とりあえずこの四名が選ばれた形だ。
状況次第では更に増やすこともあり得るが、それをやるのもリスクが大きい。そもそも兵藤邸や夫妻の警護が主眼だからな。
だからこの人数だが、しかしおかげで助かった。
「それで、今後もこの構成が主体なのかしら?」
と、そこで汗を拭いていたシルファ・ザンブレイブが髪をかき上げながら振り返りの質問をする。
「
「あ、それアタシも思った」
ベルナもそれが疑問だったのか、軽く首を捻る。
「慣れてるやつの意見だからスルーしてたがな? 昇格に手間がかかる奴より最初っから強化される駒に人回した方がいいんじゃねえか?
ま、それはそうだろう。
今回、俺達のチーム構成はこんな感じだ。
王:九成和地
女王:未登録
戦車:行舩三美
戦車:武山黒狼
騎士:未登録
騎士:未登録
僧侶:ヴィーナ・ザンブレイブ
僧侶:ベルナ・ガルアルエル
兵士(2駒):枉法インガ
兵士(2駒):シルファ・ザンブレイブ
兵士(2駒):大上文雄
兵士(2駒):文香・ヴォルフ
とにかく兵士の駒を全部埋め、次に戦車の駒を埋めるといった形だ。
正直、俺も最初は疑問だったんだ。ただし、今は違う。
「いや、おそらく着眼点はそこじゃない。だろ、黒狼」
「はい。これはより戦略的な視野をもって動いてのものです、和地様」
黒狼はそう言うと、俺達全体を見回した。
「……とはいえ質問に答えよう。まぁ、今回の試合を経験すればこういえば分かるだろう。……このチーム構成は
王である俺以外相手ということで、年長者としてため口で語るのは、今回のゲームを大きく揺るがした一手だ。
「戦車と王を入れ替えるキャスリング。これは王のリタイアが即敗北となるゲームにおいては間違いなく大きな要素となる。一度のゲームで一度しか使えないが、一度は決定的な敗北を吹き飛ばせるという事だからな」
「……あ~、なるほど。つまり兵士を増やせば増やすほど、いざという時
ぽんと手を打ったヴィーナの言葉に黒狼は頷いた。
「その通り。付け加えるなら、このチームにおける最大火力は和地様のあの禁手。キャスリングと組み合わせれば、一撃で戦局をひっくり返す戦略的手札を奇襲に運用できる」
黒狼の主眼はそういうことか。
俺の
いざという時、最も守るべき王の安全確保が可能。場合によっては決定的一撃を効果的に叩き込める。そういう意味ではキャスリングは、一回しか使えない代わりに下手な戦力以上の価値がある。王が火力を誇っているのなら、それもまた一つの方針といことか。
「最重要防衛対象かつ最大防御力と攻撃力の持ち主を、必要時に一度だけだが瞬時に移動させれるキャスリング。これを如何に運用するかがどれだけ戦略的に価値があるか。今回のようなちゃぶ台返しじみた相手との闘いでは尚更重要だ」
「……つまり、神クラスと戦うことも踏まえた戦術を最初から念頭に置くと?」
インガ姉ちゃんも理解したらしい。
俺ははっきり言って、優勝するぐらいの心持ちでやるつもりだ。そこに関して意をくんでくれている。
だからこそ、帝釈天やらテュポーンやらスルトといった、頂点中の頂点格すら倒すことを踏まえなければならない。
黒狼はその点まで踏まえて、当初の頃からその為の戦術に慣らす予定という事か。
ありがたい。つくづく俺はいいメンバーを持った。
「OKだ。つまり今後も、可能ならキャスリングをあえて使って慣らしとブラフに使うってことだな?」
一割ぐらい冗談で言ってみると、黒狼は微笑みながら頷いた。
……あ、そういう事も使うんだ。
「はい。手札というのは「使うかもしれない」と思わせるだけでも効果があります。場合によっては和地様より有利に戦えるメンバーを、和地様を囮にして寄せるということも可能ですしね」
怖いぞこのブレーン。最重要護衛対象たる王を囮にすると宣言しやがった。
ま、それぐらいの腹積もりでなければ主神を打倒するなど不可能という事だ。
よし、それで行くべきだな。
……ま、今は勝利を祝うとするか。
「じゃ、初試合初勝利を祝って打ち上げだなっ」
「おぉぅ!?」
「うわっ!?」
俺はあえてはしゃぎ気味で、ベルナとインガ姉ちゃんを抱き寄せながらそう提案。
それに対して、他のメンバーもハレの雰囲気で話が進んでいく。
「……そうね。なら高級な日本食を紹介してくれると嬉しいわね」
「いやいや、シルファ? ちょっとリーダーに金をゆすりすぎじゃない? 文雄もなんか言ってやりなさいよ」
「別にいいんじゃないかな? ほら、和地様って最初に「金を使う手段があるなら言ってくれ。むしろ数億円は使わせてくれ」とか言ってるし」
「あ、あはは……。でもちょっと気になるかも?」
文香と文雄の言葉尻を捕らえたヴィーナに苦笑されるけど、そこは勘弁してほしい。
とはいえ、シルファを皮切りに打ち解けた会話が弾む。そんな中、俺はちょっとだけ視線を黒狼に向ける。
黒狼も、それを悟って小さく頷いてくれた。
……このメンバー構成は、俺がアテにしていたメンツを他に取られたことが大きい。
だが同時に、アジュカ様からある依頼を受けていたからだ。
『――事情の多くは情報統制もあって言えないが、
それそのものはこっそりした検査でハズレだったが、どうもトップ達は何かしらの懸念を持っているらしい。
『彼女達を見定めて、可能ならナインハルト・コーポレーションからこちらに引き抜けないか試してほしい。もちろん、リアス達にはあとで俺から言っておく』
どういう意図かは分からないし、無理強いをするようなこともしない。
ただ、それなりの何かがあるのだろう。それも、俺の立場では情報統制が敷かれるレベルの可能性が。
……まったく。色々と忙しいお祭りになりそうだな。
そんなこんなで、和地たちはてこずりましたが勝利を掴みました。
レーティングゲームという最大人数に制限があるルールを半ば踏み越えた反則級チームとの戦いでしたが、戦力を戦術でひっくり返して勝利です!
今後も和地たちのチームは「キャスリングの変則的運用」を視野に入れた戦術プランにしたいところです。まぁ真面目な話、和地たちのチームは王である和地が最高の防衛力に広域制圧力を併せ持っているので、攻撃的な手段に転用可能なのです。
そしてそれはそれとして、シルファ・ザンブレイブに魔王血族疑惑(解消済み)がありました。その当たり、長年ザイアで雌伏していた腹芸も可能だった和地に白羽の矢が立った形です。
幸いすでに解消されていますが、ナインハルト・コーポレーションそのものがサウザンドフォースの配下である以上、ある意味でリモート爆弾になりかねない。そしてその警戒だけはアジュカたちもしている状況です。
……さて、今後どうなるかもうちょっと待っててね?