混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 最近こっちの方が進んでいるちょっと困ったグレン×グレンでっす!

 それはそれとして、とりあえず大会開幕編は本編書き終えました。あとは幕間です!


大会開幕編 第十七話 睡眠の覚醒

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は気分転換も兼ねて、地下のトレーニングルームで汗を流していた。

 

 トレーニングに関しては専用の異空間をオカ研は持っているけど、こういうところで軽く運動するのはいい感じだ。気分転換なら風呂場も近いしこっちの方が便利な時もあるよなぁ。

 

 軽く体を動かさないと、ちょっともやもやしそうだったからなぁ。

 

 と、そんなことを思ってるとトレーニングルームに入ってくる人がいた。

 

「あら、イッセーくん?」

 

「あ、有加利さんですか」

 

 トレーニングスーツを着た有加利さんが、俺に気づいて声をかけてくれる。

 

「ふふ。最初の頃は普通に話してくれたのにね?」

 

「いや、あの時は年上だって気づかなかったから」

 

 色々あって分かってなかったけど、年上だったとは気づかなかったぜ。

 

「それで、有加利さんはどうしてここに?」

 

「うん。ちょっと体を動かしておこうかと思って……ほら、強くなりたいから」

 

 そう苦笑する有加利さんは、静かに自分の手を見つめている。

 

「……何かできるようになりたいっていう、強迫観念かな? そうでないと、自分を許せないから」

 

「……大変っすね」

 

 いろんな意味でだ。

 

 色々な意味で被害者といえる有加利さんだけど、実働として被害を増やしてしまっているからな。白い目で見るやつもいるし、罪悪感も出るんだろう。

 

 しかも魔王血族で、準神滅具の保有者。力を持っているというしかない。

 

 ……そう思われたことも、こうなってる理由なんだろうな。

 

「で、検査の結果はどうでした?」

 

「……それがさっぱり。準神滅具のはずなのに、性能が明らかに低いって」

 

 そうなんだよなぁ。

 

 亜香里や有加利さんは、魔王の血を引いているだけでなく準神滅具まで持っている。はっきり言って滅茶強い人のはずなんだ。

 

 ただ、検査してみると性能が明らかに低いと出た。アザゼル杯換算だと精々が4駒レベルで、魔王血族と準神滅具のコンボだと思えないぐらい低いってなっている。

 

 元々かなり特殊なこともあって、戦場には出さない方がいいとは言われている。言われているけど、それとは別の意味で不安にはなる。

 

 なんだろう。堕天使化までしているんだから、もっと強くてもおかしくないはずなんだけど。

 

 ……う~ん、分からん!

 

「よし! こういう時は鍛えましょう!」

 

「そ、そういうものなの?」

 

 ちょっと困惑されるけど、難しいことは俺には分からんしな。

 

「とりあえず、体は鍛えておいて損はないです! 基礎体力がある方が日常生活も楽ですし、やせやすいし疲れも溜まり難く取りやすいですから!」

 

「やろう!」

 

 俺が経験則を言うと、凄い勢いで食いついた。

 

 え、どこのそんな食いつくところが……あ。

 

 日本人女子なら、大半が食いつく部分があったな。

 

「……いえ、出るところ出てるだけでむしろすらっとしてますけど?」

 

 セクハラかもしれないけど、とりあえず思ったことを言ってみる。

 

 そしたら有加利さん、そっと目を逸らした。

 

「イッセー君。私、これでも結構体重には気を使ってこれなの……っ」

 

 じょ、女性に体重の話は降らない方がいいな。知識じゃなくて経験で実感したよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 気分転換も兼ねて本館の屋上にいたら、妙なものを見つけた。

 

 魔力で出来た綿のような物体。それが二メートル強の潰れたラグビーボールみたいな形で屋上に鎮座している。

 

 控えめに言ってなんだこれ。得体が知れなさすぎる。

 

 何の通達も警報も無いから敵ではないだろうが、こっちの警戒網が優秀だろうと、敵がそれ以上ならすり抜けられるだろうしな。

 

「……すまん皆。なんか妙な物体を本館屋上で見つけた」

 

 俺はショットライザーを展開しながらそれを伝え

 

『―もこもこした物体だったら安全よ?』

 

『―あ、それならたぶん亜香里だと思うよ?』

 

 ―そんな、リアス先輩と有加利の返事を聞いた。

 

 ……ん~?

 

 俺は首を傾げながら、念の為確認をするべく近づいてみる。

 

 そ~っと覗くと、なんていうかいい寝顔の亜香里がそこにいた。

 

「……すぴ~……っ」

 

 見てるこっちがほっこりするほどの寝顔だな。

 

 訳も分からず微笑みそうになったが、すぐにその寝顔がうなされる様になっている。

 

 これ、起こした方がいいかもな。

 

「おい、亜香里起き―」

 

「……ひゃぁっ!?」

 

 言い終える前に飛び起きた。

 

 そして見事にその額に迫りくる。

 

「うぉっとぉっ!?」

 

「……はえ?」

 

 だがその前に高速バク転で俺は回避。これまでの経験を積み上げて鍛錬を重ねてきたことが、俺にこの回避を可能とした。

 

 素早く一回転しながら後退すると、着地して周囲を念の為確認してから俺はホッとする。

 

 亜香里も亜香里で困惑しているが、周囲を確認するとこれまだ一安心のようだ。

 

「あ、ごめん。三回に一回ぐらい、まだこんな感じで」

 

 まぁ、嫌な夢を見てしまうのは仕方がない。それにあんなことがあったんだし、トラウマにもなっているだろうしな。

 

 ただ、お昼寝が趣味なのに嫌な夢をよく見るのは大変だろう。そこは同情する。

 

「あぁ、それはいい。それより聞きたいのはだな?」

 

 それより俺が聞きたいのは、だ。

 

 綿状になっている、謎の物体で亜香里は寝ていた。そしてリアス先輩と有加利の返信から、これが亜香里によるものだと推測できる。

 

「……それ、何?」

 

 真剣に俺はそこを質問する。

 

 凄く気になる。とっても気になる。

 

「あ、これ? イッセー達から魔力について教わってたら思いついたの」

 

 亜香里はそう言うと、ちょっと自慢げに微笑んだ。

 

「ふんわり柔らか、それでいて気温も調整します! これぞ、お昼寝用に作った私の魔力!」

 

 ……お、おぉう。

 

 ついに睡眠欲が魔力で技となったか。

 

 イッセーの性欲、ヴァーリの食欲、そこに続くは睡眠欲。

 

 ……この女、いずれは第三の天龍になるかもしれん。

 

 ちょっと戦慄覚えながら見ていると、亜香里はポンポンと魔力を広げながらその部分を叩いてみる。

 

「寝てみる? すっごい眠れるけど?」

 

「…………あ、じゃぁちょっと試しに」

 

 俺は素早くアラームを30分設定したうえで、気になったので試してみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 気づいたら眠っていた。なんだこの安眠誘発力は……っ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズヒSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私は兵藤邸のリビングで、一息をついていた。

 

 特別風紀隊としての仕事もこなしつつ、低い学力で何とか駒王学園の勉学についていく。その上でD×Dとしていざという時に備えた鍛錬を積み上げつつ、アザゼル杯の準備も行っている。

 

 やることが多いわね。イッセーやリアスは此処に上級悪魔としての各種活動もあるというのに、よくやるわと言いたいわ。

 

 なんとなく感心していると、私の空になったコップに水が入っていく。

 

「お疲れ師匠。どう、次の試合の準備は?」

 

「ありがとう春奈。まぁ、及第点は貰えるレベルかしらね」

 

 何時の間にか水を持ってきてくれた春奈に礼を言いつつ、私はそう返す。

 

 まぁ、小規模とはいえ一PMCをメンバーに加えられたのは大きい。バックアップ体制が割と大きいから、こういう時は比較的手間が少ないもの。

 

 そういう意味では、春奈達の方が最高でしょうけどね。

 

「で? 王の駒を限定的にでも正式採用させる為のチーム様は、どれぐらい頑張っているのかしら?」

 

「ふっふぅん。仮にも現役の上級悪魔様が何人も参加してるからね。そういう作業は簡単にできる土壌が万端って感じ?」

 

 春奈がそう返すけど、実際面倒なものね。

 

 春奈が参加しているのは、王道の再興者チーム。

 

 ディハウザー・ベリアルによる告発で負の側面が大量に明かされ、それゆえにガレシオンといったTFユニットの採用すらちょっと文句が出ているレベル現状。それを打開する為に結成されたチームだ。

 

 最も文句が出ている止まりのTFユニット採用を超え、ある程度の条件をクリアした者に限りとはいえ、純血悪魔に直接使うことを前提としている。優勝賞品クラスを使わなければ難しいのが現状でしょう。

 

 そんな目的をもって、冥革連合及び彼らの監視役も兼ねた現政権の若い上級悪魔が中心となったチーム。現状においては連戦連勝で、有力チームの一つとなっている。

 

 冥革連合からのメンバーは王の駒を停止させられているが、それでもあのヴィールに付き従う者達。練度は非常に高く、既に弱体化した自分にも慣れている。停止されているのが王の駒だけなので、神聖血脈というアドバンテージは残されていることもあって、全員が最低でも上級悪魔の上位レベルだものね。

 

 そして若い悪魔達も、冥革連合が共闘を選ぶだけあって練度は高い。きちんとした才能をちゃんと高めているうえで王の駒を使うといった形のようだ。

 

 ……冥革連合は自粛もあってチーム構成で半分程度だけど、彼らがコーチとなる形でブートキャンプをやっているらしい。その為練度が試合ごとに高まっており、神クラスが参加しているチームすら打倒している。

 

 もっとも、打倒の要は春奈と双竜健也だったけれど。

 

「それで、神滅具化した神器の検査とかも終わったのよね? どうなったの?」

 

「それはもう。完全上位互換って感じで、将来的に神滅具認定は確実って感じね!」

 

 私が振ると、春奈はそう言って胸を張る。

 

「その名も赫焔女帝(ブレイズ・エンプレス)! ま、神滅具化したことで禁手がリセットされてるけど、つまりまだ伸び代があるってことだしね」

 

「……また難敵が誕生したという事かしらね」

 

 ちょっと苦笑するレベルでだけれど、かなり難儀な相手になりそうね。

 

 とはいえ、これまでの手合わせとかも含めてとにかく強い事だけは分かる。

 

 神滅具は二つの特性を持つことが多いけれど、春奈の場合は割とシンプルだ。

 

 全身を基点とする形で高出力の炎を具現化する。そして炎の運用方法を特化した特殊な形で高効率・高出力で放つ「焔技」の発生。

 

 つまるところ、かつての禁手の機能を拡張発展させている。加えて一つの統合されたことで、赤き炎の腕を取り込んだ数とは無縁になったと思われ、手数においては破格と言っていいでしょう。

 

 まったくもって末恐ろしいわ。大概ね。

 

 そして上位神滅具たる双竜健也と共に、王道の再興者チームの切り札となっている。まったく、ヴィールもこれは誇らしいんじゃないかしら。

 

 まぁ、それと激突することになる和地は大変でしょうけど。

 

「で、和地との試合を前にどんな感じ?」

 

「冥革連合側は燃えてるわよ? ヴィール様が聖血を託した男との戦いだしね」

 

 なるほど。それは大変ね。

 

「ま、和地も和地で手は抜かないでしょう。お互い、悔いが残らないような試合をすることを期待するわ」

 

「もちろんよ!」

 

 春奈はそう胸を張るけど、少しだけ神妙な雰囲気になった。

 

「……まぁ、万が一和地が無様な試合をしたらキレそうだけどね……皆」

 

「……する気は流石にないでしょうけど、ゲーム慣れしてないものね、和地」

 

 冥革連合、どいつもこいつもなまじ意識が高いから、その点は不安ね。

 

 いえ、和地は間違いなく自己研鑽を欠かさないけれど。その辺り、本当は問題なんて欠片も無いんだけれども。

 




 ついに出た! 乳技、麺技に続く、眠技!

 今回はどこでも出せる快眠装置といったところですね。今後どうするかは現状未定。

 それはそれとして、春奈の神滅具の名称を出したりなど、多方面で交流を進めております。こういうのも必要ですからねっと♪
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