混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部 作:グレン×グレン
いやぁ、第一部では「完結もしているし、評価をよくしているけどこっちではまだしてない人もいるし、完結記念期待できるかなぁ?」などと思ってたけど、逆に下がっているのがこの予約投稿段階。ちょっと凹んでるぜぇ……。
まぁいい! 毎度毎度カウンターの如く出てきた1評価に関しては、第二部になってからわざわざ入れる物好きだらけなわけがない! さすがに上がるだろうから、気合入れ直そう!
そういうわけで、インパクト重視の第一話と異なり、序章第二話は主人公たちも出てくるぜぇっ!!
和地Side
俺はまどろみから目を覚ますと、人肌のぬくもりを感じて苦笑を浮かべた。
「……ぇへぇ……天ぷらぁ……いっぱぁぃ……」
好物の夢を見ながら、よだれを垂らして寝言をつぶやく鶴羽。
「……すぅ……ぅ……~」
転じて静かに寝息を立てているのはカズヒ。
うん、こういうのも平和でいいんだろう。イッセーから時々嫉妬の視線を向けられるけど、悪質な嫌がらせはされてないからいいだろう。男としては色々最高です。
ただそれは置いといて。
俺は左右で眠る二人を見てから、真ん中で震えている最後の一人に向いた。
「……おはよう、というより……寝れたか、リーネス?」
「い、一時間に五分は……っ」
全然寝れてないな。これは恥ずかしくて、寝たくても寝れなくて寝てもすぐ起きてしまうパターンかぁ。
おいおい、今日は学校あるぞ。
やはり学校がある日の夜にこういうのはダメな奴だったな。……人数が多いから、こういう時もそこそこ入れないとダメなんだった。
まぁスケジュール調整はしながらやっているし、今後調整するべきだろう。ただリーネス、教室が違うからフォローしきれないんだよなぁ。
「というより、だ。なんでカズヒも鶴羽もリーネスの初夜を完全サポート体制なんだ。初夜が4〇とか、客観的に考えてアブノーマルすぎないか?」
俺もカズヒも鶴羽も、性体験が独特ではある。独特ではあるけど、これは流石に客観視してアレになるだろう。
ちょっと頭痛を覚える中、リーネスも思い出して更に恥ずかしくなっているのか、またプルプル震えてるし。
「御免なさぁい。その、待ちきれなくて……睡眠不足気味で……」
「ああ、だから退院祝いでいきなりこの流れになったのか」
実は昨日まで、俺とカズヒは入院中だった。
色々滅茶苦茶なことをしていたので検査入院的なあれだ。おかげでだいぶ引っ張られた。
なので、リーネスの告白に正しく答えている暇もなかったわけで……うん。
「リーネス」
「え……っ!」
俺はそっと、リーネスを抱きしめる。
抱きしめて、リーネスのすぐ近くで深呼吸。
うん。大丈夫。
「大丈夫。俺はリーネスのことをそういう意味で好きだと思えてるし、これからもっと思えるって確信できた」
だから、俺はぎゅっとリーネスを抱きしめる。
「落ち着いたら、デートしような?」
「え……ぁ……は……ぃ」
わぁい。すっごい可愛いリーネスが堪能できましたぁ。
「と、いうわけでそろそろ起きていいぞ~、二人とも」
「「……う゛」」
ちなみに、途中からカズヒも鶴羽も起きていることは気づいてました。
こういう時に親友に気遣えるのなら、そもそも初夜の完全サポートとかいった暴走はしない方がいいのでは。俺はちょっと首を傾げてしまったりした。
イッセーSide
降りてきた九成達と朝食を食べるけど、朝の話題は一つになってる感じだな。
「マジか、国際レーティングゲーム? この時期に?」
「そうなんだよ。俺もついさっきレイヴェル達から聞いたばかりでさ、結構驚いてる」
九成も流石に知らなかったみたいで、俺達もちょっと話が弾んでるな。
なんでも、アジュカ様にインドの破壊神シヴァ様を筆頭としてそんな話になったらしい。
こんな時期にって気もするけど、同時にこんな時期だからかもしれない。
「この一年は色々と大変だったからなぁ。そういう意味だと、民衆の心を慰撫する感じなんだろうなぁ」
なんとなくだけど、俺もそんなことが分かるようになってきた。
龍神化の反動とかで全然できてないけど、こういう時こそおっぱいドラゴンの公演とかを冥界でした方がいいじゃないかって思うしな。その一環なんだろう。
「そうですね。和平が結ばれてから禍の団との闘いが何度も起きてますし、このままだと和平に負の印象が生まれるかもしれませんし」
「ありえますね。和平そのものが多くの混乱のきっかけになったと、そういう風に考えてしまう者はいるでしょうし」
ルーシアとロスヴァイセさんも、朝食を食べながらそんなことを言ってくる。
なるほど。そういう風に考えてしまう時もあるのか。
「それはそうですわね。領民達の心を慰撫することも王の仕事、そういうイベントを用意するのもまた必要な業務ですわ。イッセー様も、追いついたらおっぱいドラゴンのイベント要望が来ておりますのでいくつかは受け入れてくださいませ」
そして敏腕マネージャーのレイヴェルからも、厳しくも頼もしい意見が飛んできた。
うん、やっぱり出てくるか。
俺も頑張らないとな。おっぱいドラゴンはこういう時こそ、冥界の子供達に笑顔を届けないと!
気合を入れて朝飯を食べるけど、母さんと父さんがなんかしみじみといった表情だった。
「お父さん、イッセーが、イッセーがなんか広い視野で物事を語っているわ。……成長、したのねぇ……っ」
「ああ、母さんや。俺達の息子が世界とか国家とか、そういう規模のことを考えるようになったんだ……っ」
そんな光景を見た九成は、俺の方とちらりと見た。
「親孝行、きちんとしろよ?」
「はい」
色々親関係がアレな九成が言うと、何も言えない。
さて、こういう時はカズヒとかも一家言とかありそうだけど―
「「「「「……卵かけご飯、お代わりっ!!」」」」」
―今日は卵かけご飯だった! こりゃ無理だ!!
ま、そんなこんなで俺達は、それなりに平和を取り戻しながらも、変化を少しずつ見つけて言っている。
そう、変化と言えばだ。
「そろそろ、俺達も進級だし、卒業式もあるんだよなぁ」
もう二月。ならすぐに三月だ。
俺達も三年生で、リアス達は卒業なんだよなぁ……。
祐斗Side
「……どの国家も色々と動いているみたいだね」
なんとなく、僕は休み時間にそんな話をしていた。
話をしているのは、ジュースを買いに行っている時に出会った匙君だ。
流石に禍の団との闘いも当分は鎮まるだろうと思っていたのもあり、ちょっと話がはずんでいる形だね。
「ああ、特に日本は大変だぜ? なんたって、皇族が変態達にターゲットにされたわけだしな」
匙君は少し頬を引きつらせているけど、仕方ないところもあるだろう。
日本という国において、天皇一族は象徴として、今現在においても凄まじく重い要素だ。そんな彼らが寄りにもよって、「全人類を淫乱な変態にする」なんて言う思想で動く組織に害されるところだったわけだしね。しかもその過程で東京都心が戦場になったんだから、それは衝撃的だろう。
アポプスが率いたトライヘキサと邪龍達で、ただでさえ自衛隊には被害が出ている。その再編は復活を考慮していたこともあって、日本は国防強化に凄まじく力を振るっているようだし。
「しかもほら、あいつらの置き土産というかなんていうか……あれだろ?」
「そうだね。あんなものを手に入れたら、国家も大きな動きを加速させるだろうさ」
お互いに苦笑するけど、これもまた衝撃的だろう。
大欲情教団の地下性都と呼ばれた拠点。その、本部ともいえる地域。
禍の団との闘いなどもあって壊滅的で、回収できた技術や設備は僅かではある。ただ同時に、周囲を含めた土地そのものは得られている。そして、それは聖墓によって作られている。
彼らは教主が宿したそれを基点として、神器をそうとは知らずに研究して、再現まで行った。そして教主もそれを使い、地下性都を作り上げた。
その所為だろう。彼らは来るべき全世界変態化における橋頭保としても性都を作り上げていたのか、周囲の土地にも影響を与えていた。
おそらく、地球という大地の地下深くにある資源だ。それを世界各地に作り上げているだろう地下性都や拠点の地脈及び地殻変動を使い、集めたんだ。
本部中の本部であることもあってか、地下性都近辺は何時の間にか鉱脈の宝庫となっている。
そこはもはや、鉱脈の見本市。金や銀といった貴金属、ダイヤモンドやルビーといった宝石類、更にいわゆるレアアースまであり、最低でも*1一世紀は輸入を必要としないどころか、小銭稼ぎ程度の輸出も狙えるとされている。間違いなく国家財政的に莫大な恩恵を与えるだろう。
それもあって、防衛費に国内GDP比率の大幅引き上げは確定。まずそこに注力しているようだけど、大欲情教団が暴れたこともあって国内外を問わず問題視されていない。
とはいえ、かなり思い切ったことを進めているようだけどね。
「確か、憲法九条の解釈を大幅に変えているとかニュースで見たよ」
「「友好国が侵略されれば間接的に自国も侵略される。ゆえに、自国の為に
匙君も遠い目をしているね。
……日本の自衛隊は、他国の軍隊と比較しても質は高い方だ。独自に攻撃潜水艦を開発し、第三世代戦車を国産で運用しているしね。
それに伴い、最新型に刷新されていく一世代前の兵器に目を付けたらしい。他国のさらに質で劣る兵器の刷新にそれらを使い、場合によってはライセンス生産まで許すという対応をとっているそうだ。
はっきり言ってかなりこじつけに近いけど、大欲情教団対策は世界的な急務。その一環としての側面もあり、今のところ国内外問わず反対意見はさほどない*2。
というより、どこの国もそんな余裕はないだろう。
……回収することができた僅かな情報から、大欲情教団の拠点である地下性都は、国連加盟国全体で見れば平均1.5はあるとされている。国土や人口から逆算すれば、複数国で一か所という場合も想定される中で、だ。
更に彼らによって連合艦隊で数多くの兵器が奪取された。中には戦略原子力潜水艦もあり、つまり彼らは核兵器を手にしてしまっている。
結果としてどこの国も、軍事面でとにかく強化が必須。どこかの国が制圧されて性都ならぬ性国になったら目も当てられないとして、殆どの国家はまず自国及びシンパの国の軍事力強化を重視。対立国に対しても「自分の身を変態から守れるようにしろ」というスタンスらしい。
結果として、日本のこの行動も容認されている。うるさく言いそうな中国も、空母を奪われるという大損害で余裕がないようだしね。
そういう意味だと色々と大変ではあるけれど―
「……まぁ、ここから持ち直していくべきだろうさ。僕らもね?」
「だな。流石に当分は禍の団も動けないだろ」
―それを平和に繋げるのは、未来を担う僕達の仕事でもあるだろうさ。
とにもかくにも、大戦乱を潜り抜けた異形側。とんでもないテロに巻き込まれながらも、まぁ何とか乗り越えている人間側。
どちらにしても、この第二部においてはどちらかと言えば準備期間といえる感じです。どの勢力にとっても……ね。