混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 花の調子がまだ悪いグレン×グレンでっす!

 どうも風邪と鼻は無関係とのことで、ある程度様子見をしてからまた行くことになりました。かなり久しぶりの耳鼻科でしたねぇ。


大会開幕編 第二十二話 世界公開大告白(第一弾)

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 試合終了後、僕達は続いて開始されたイッセー君達の試合を観戦している。

 

 イッセー君とバラキエルさんの試合だけど、やはりイッセー君は苦戦しているね。

 

 今回のゲームは「オブジェクト・ブレイク」という特殊ルール。指定されたオブジェクトを探し出し、過半数を壊すことができた、もしくは王を撃破したチームが勝者となるゲームだ。

 

 現段階では、バラキエルさん達が多めにオブジェクトを撃破。その上でイッセー君達にちょっかいをかけ、集中させないようにしている。イッセー君達は主導権を握られがちだ。

 

 直接戦闘ではイッセー君達が若干有利だけど、このゲームでは直接戦闘が決定打になり難い。ゲームはともかく戦闘での経験値が圧倒的に上回っていることもあり、バラキエルさん達が主導権を握っているようだ。

 

 事実、ゲームのルールを生かした戦術である「投獄(インプリゾンメント)」を逆手に取り、この作戦の要であるロスヴァイセさんを潰しにかかっている。

 

「……流石は、神の子を見張る者(グリゴリ)の現副総督。かつての大戦から生きている、歴戦の堕天使なだけあるわね」

 

「あうぅ……イッセー先輩……」

 

 リアス姉さんは感心し、ギャスパー君はイッセー君を心配している。

 

 確かに、イッセー君はこの試合でも絡めとられ気味だ。ここ最近、試合では本領を発揮しきれず酷評され気味でもある。これは批評家が厳しい意見をまたつきつけそうだ。

 

 そして、情勢はどんどん不利になっている。

 

『グリィイイイイイゴリィイイイイイイッ! その程度の魔法など恐るるに足らず、神の子を見張る者のアンチマジックは、異形一ぃいいいいいいいっ!』

 

『くぅっ! ここまでとは!』

 

 ロスヴァイセさんを押し込んでいるのは、神の子を見張る者でアンチマジックを研究している、最高幹部のアルマロスさん。

 

 バラキエルさんのチームで女王(クイーン)を担当していることもあり、その力量は絶大。更にアンチマジックを想定した装備を生かし、ロスヴァイセさんの魔法を逐一破壊している。

 

 ロスヴァイセさんはこのゲームにおいて、探知魔法を用意するなど要に近い。投獄をどうにかするにはキャスリングが必須とはいえ、そこまで読んだハメ手になっている。

 

 このままではまずい、そんな時だった。

 

『スー………パー……』

 

 ん?

 

 なんか、大きな声が聞こえて―

 

『……地球、キィイイイイイックゥウウウウウウウッ!!!』

 

 ―なんか飛んできたぁ!?

 

 ロスヴァイセさんの後方から飛んできた誰かが、防御態勢に入ったアルマロスさんをそのまま押し込んでいく。

 

 一瞬で数百メートルも押し込まれたアルマロスさんは、しかし斧の一撃で強引に振り払う。

 

 振り払われた存在は、しかし着地するとともに後ろに手を突き出し―

 

『ぉ、ぉおおおおおおお!? 突如として割って入ったアルティーネ・スタードライブ選手。突如として自分とロスヴァイセ選手の後ろに、巨大な氷の壁を作り出したぁああああ!?』

 

 氷山というべき巨大な氷をもって、ロスヴァイセさんへの道を阻んだ。

 

 その光景に誰もがびっくりしている中、無邪気な笑顔を浮かべたアルティーネ・スタードライブは勢いよく拳を突き出した。

 

『ふっはっはー! こっから先に進みたいなら、この私を倒してからにするがよーい!』

 

 その表情は余裕のそれであり、まだ本気を出してないことの証明だ。

 

 そして、アルマロスさんも目を見開いてから、ものすごく悔しそうな表情を浮かべている。

 

『おのれ! 格好の好機に割って入り、ものすごく邪魔をする悪役ムーブ! このアルマロスへの挑戦と見たぞぉ!』

 

 そっち?

 

『……フハハハハハハハ! 脆弱な堕天使如きが、この赤龍帝の女王に挑まれるなどー、おこまが……がら……とにかくしいぞー!』

 

 相手も乗っかって悪役ムーブを取り出した! でも色々と残念だ! あと答えはおこがましいだと思う!

 

 だが次の瞬間、更に壮絶な戦いが繰り広げられる。

 

 先ほどまでのイッセー君とバラキエルさんの戦いすら超えるだろう、圧倒的な規模。しかも、それはアルティーネ・スタードライブにアルマロスさんが挑む構図となっている。

 

 ……これが、イッセー君が巡り合った星の共成体。真徒の姫君。

 

「ふふ。イッセーの巡り逢いも、ここまでくると異次元の領域ね」

 

 リアス姉さんは面白そうに言うけれど、僕はどっちかというと苦笑いだよ。

 

 禍の団の新たな盟主として名乗りを上げた、未知なる存在。星の共成体、真徒。

 

 その王族というべき存在。その一角がイッセー君を気に入ってくれるとはね。本当、イッセー君はどこに向かっているのか。

 

「あいやー。なんか超人バトルになってますな~。これ、自分なんかが割って入って大丈夫なんすかね?」

 

「リアス姉様と共に戦うのはそういう事です。頑張ってください」

 

 と、面白そうにしているリントさんに、小猫ちゃんがポップコーンを渡しながら告げる。

 

 うん、このレベルの出来事って意外と多いんだよね。

 

 ただ、白熱した試合は続いていく。

 

 さて、イッセー君はどうやって切り抜けるのか。それともバラキエルさんに呑み込まれるのか。

 

「…………」

 

 ずっと無言で朱乃さんが見守る中、試合は続いていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また凄い事になっているな。

 

 イッセーとバラキエルさんの試合だが、ちょっと戦慄を覚えている。

 

 固有結界にメタ張った敵を、新技で打倒したカズヒ。

 

 安定して強い敵を地力で明確に凌駕したリアス先輩。

 

 そして続いてがイッセーの試合だけど、これまたやばいことになっているな。

 

 今回の試合における特殊性を的確に生かしてハメてくるバラキエルさんに対し、イッセーは超大技でフィールドごと大雑把にターゲットをぶち壊すことで対応した。

 

 フィールドの広範囲をまとめて吹っ飛ばすことで、そこに点在して隠されているターゲットをごっそり破壊。これにより王手をかけたと言ってもいい。

 

 バカも極めればなんとやらとかいうけれど、極めすぎだ。散々パワーバカ言われて酷評されたうえでこれだ。脳筋というかなんというか。

 

「……これ、イッセー君のアイディアかな?」

 

「いや、たぶん違うんじゃないか?」

 

 インガ姉ちゃんが首を傾げるけど、俺はそれに八割ぐらいの確信を覚えている。

 

 イッセーは割と、不利な状況やデメリットを逆手に取ることもある。基本的には熱血一直線だけど、そういう方向に発想が浮かぶこともあるから厄介なんだ。

 

 だが、これはちょっと方向性が違うだろう。発想の方向性が違う感じがある。

 

「……おそらく、レイヴェル様の発案ではないでしょうか?」

 

 と、黒狼が俺達に聞こえるように呟いた。

 

「どういうこと?」

 

 シルファが問い返すと、黒狼は小さく頷いた。

 

「実はかねてより、相手の思考をプロファイリングする為兵藤邸の方々とは機会があればその日の試合について話をするように努めておりまして」

 

「……抜け目ねぇな、オイ」

 

 ベルナがちょっと引き気味の関心をするけど、俺は褒めた方がいいんだろうか。

 

 というより考えたな。ゲームそのものの手札や戦力の開示は互いに避けているが、他者の試合での感想とかなら話になる可能性はあるか。

 

「その際戦術的な視点で話を振るように努めておりましたが、レイヴェル様には他にない要素がありました」

 

 そう前置きしたうえで、黒狼は息を吞んでいた。

 

 戦慄、そう形容した方がいい表情だ。

 

 それに俺達が息を呑んでいると、黒狼は得意げな表情になっているレイヴェルに視線を向けている。

 

「己の強みによる全域の制圧。敵エースでも敵チーム全体でもなく、そもそもゲームの流れたるルールすら、自分達の力で押し通す。……ある意味で覇者の思想が見受けられました」

 

「な、なるほど。確かにそんな印象がある戦術だね」

 

 ヴィーナが感心しながらゲームの映像を確認するけど、確かにその通りだ。

 

 今回のゲームは、広大なフィールドに隠されたオブジェクトを一定数破壊した方が勝利になるゲーム。その性質上、戦術などで格上に勝つチャンスが多いゲームでもある。

 

 その大前提を、隠されているフィールドごと薙ぎ払うことで強引にぶち壊す。これは確かに覇者の思想だろう。

 

 ルールにのっとる気がなく、破らない範囲内で無体な真似を遠慮なくする。相手と競う合うようなスポーツマンシップやリスペクト精神が皆無。劣るのならば支配されろといわんばかりの圧政者思想。イッセーの精神性とはなんか異なっている。

 

 正直、本質を見抜いた者はドンビキするかもしれないな。

 

「お気を付けください、和地様」

 

 俺達が少し戦慄を覚えていると、黒狼は俺達全員に聞こえるようにそう告げる。

 

「レイヴェル様はこちらに合わせるつもりはないでしょう。ゆえに赤龍帝チームとのゲームは、ルールそのものは片隅に置くぐらいでちょうどよいかもしれません」

 

 ……怖い怖い。

 

 レイヴェル・フェニックス。フェニックス本家の長女であり四子。兄の眷属としていくつかのゲームを経験し、イッセーの眷属となった少女。

 

 とんでもないのが控えていたもんだ。これは要警戒だな。

 

 と、思っていたら。

 

『朱乃はいったいどうなると!?』

 

 ……なんか展開が白熱してきたな。

 

 壮絶な殴り合いなんだが、これ試合中に別件が始まっている気がする。

 

 既に流れは大将戦も同然。王手をかけられたバラキエルさんは、流れから言ってイッセーを潰すのが最善主と化している。

 

 そしてイッセー達だって、ゲームをきちんと理解しているはずだ。王が王を打倒して勝つというのは、基本的にゲームでも受けがいい展開ではある。

 

 そういったこともあって王同士の最終決戦と化しているが、流れが微妙というか。

 

 先ほど、バラキエルさんはイッセーを誘導する為の思考ジャミングを兼ねて、戦いの流れを娘の恋人と父親という流れにもっていった。だが、今回はマジな流れだ。

 

 まぁ、父親としては心配なんだろう。

 

 それを俺は悟りつつ、そっとインガ姉ちゃんの手を握る。

 

 それに気づいたインガ姉ちゃんはちょっとびっくりしていたけど、そっと握り返してくれた。

 

「……ありがとう、和地君」

 

 ああ、気にしないでくれ。むしろ余計なお世話かもしれないとちょっと不安だったし、俺が礼を言いたいぐらいだ。

 

 親子問題では非常に難儀なことになっているインガ姉ちゃんに気遣いをしたつもりだったから、ちゃんと受け取ってくれたのはありがたい。

 

 そして、それはそれとしてだ。

 

「杞憂だろ」

 

「杞憂だね」

 

「杞憂だな」

 

 俺もインガ姉ちゃんもベルナも、ほぼ同時に言うしかなかった。

 

 いや、男親で妻と死別している身としては、娘の未来を案じたいってのは当然だと思う。はたから見ても考えて当然だと思うのは当たり前だ。

 

 当たり前なんだが、イッセーにその辺の指摘は杞憂というほかない。

 

 周りのメンツはちょっときょとんとしているけど、しかし実際杞憂だからなぁ。

 

 イッセーが? 惚れた女を? 切り捨てる?

 

 そんなことが必要でもできるような奴なら、むしろ俺達は苦労してないっていうかなんて言うか―

 

『―なら、俺は朱乃さんを愛します!!』

 

「「「ほらこう言う」」」

 

 ―そこで全員何とかするっていうのがイッセーがイッセーたる由縁だからなぁ。

 

 うん、これ絶対朱乃さんが感極まり流れだ。

 

「全員幸せにするだろハーレム王だぞとか言うに一億円」

 

「賭けになんねぇだろパス」

 

 ちょっと冗談を言ったらベルナにすっぱり切られたし。

 

 と、その間にもイッセーは力強い言葉を拳をもって宣言する。

 

『責任取るし誰にも渡さん! 俺はハーレム王、兵藤一誠!! リアスもみんなも全員まとめて幸せにしてやりますよ!!』

 

 凄いぞこいつ。国際生中継の競技で、父親の前で娘をめとるハーレム王宣言ぶちかましている。いうと思ったけどまじで聞くとクるものがあるな

 

 見ているこっちがなんかにやけて恥ずかしくなる。そんなレベルで宣言したよ。

 

 そして勢いよくバラキエルさんを殴り飛ばしたイッセーは、そのままクリムゾンブラスターの体勢に!!

 

『朱乃さんの幸せは、俺がこの手で保証します!! 嫁に来てくれ朱乃さ……朱乃!! 大好きだぁあああああああっ!!』

 

 ヤバイなんか凄いとしか言えない。

 

 俺が戦慄すら覚える中、クリムゾンブラスターは狙い違わずバラキエルさんを包み込む。

 

『……朱璃。朱乃は、良い連れ合いを持った―』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雷光(ライトニング)チーム、(キング)のリタイアを確認。燚誠の赤龍帝チームの勝利です』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いや、なんか……こう……。

 

「見ているこっちが恥ずかしくなるな、これ」

 

 俺は素直な感想を言うしかなかった。

 

 ただその瞬間、左右から後頭部を勢いよく張り倒される。

 

「「どの口が!?」」

 

 しかも口でも言われた。

 

 酷いぞベルナ、インガ姉ちゃん!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズヒSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……イッセー、これで()()()()()()笑えなくなったわね」

 

 私は素直な感想を呟いたわ。

 

 和地も大概、恋愛ごとが絡むと変な方向に行くけれど……イッセーもイッセーね。

 

 元々アグレアス攻防戦の一件で、割と素直に告白プロポーズをしていたりとかやらかしていたけど。それにしたってこれはスケールアップしてないかしら?

 

 いえ、正真正銘命がけの激戦と、安全に配慮した競技試合はまた別の観点だけど。それにしたって限度があるというか、なんというか。

 

「すっげぇな、オイ。いろんな意味で度胸ありすぎだろ」

 

「同感っすわぁ。同じドラゴンとして、感心っすわぁ」

 

 勇ちんとラトスも戦慄しているけれど、これはもう凄い事をしているわね。

 

 他のメンバーも大なり小なり戦慄しているけれど、いや本当に凄い事しているわね。

 

 世界生中継の試合真っ最中で、ハーレム王宣言。それも相手の父親がいる目の前で、ピンポイントの告白までしている。

 

 凄まじいことをしているわ。珍プレー大百科とかいう特番があれば、絶対に何度も選ばれる内容だわ。

 

 そして、私は一つの確信を覚えている。絶対に起きると言い切れる、そんなことを思い至っている。

 

「絶対、近い試合でゼノヴィアが便乗した逆プロポーズをしてくるわね」

 

「あ、確かに」

 

 鶴羽が素直に感心しているけれど、そうなのよね。

 

 これは確実にする。あの女はそういうことする。むしろイリナとアーシアを巻き込んでしかねない。

 

「そ、それはどうでしょうか? その、感極まりそうですけどそれ以上に恥ずかしいですよ?」

 

 カズホがツッコミを入れてくれるけど、相手はゼノヴィアだもの。

 

「……あ、あはは……。凄いね、イッセー君」

 

「そうですね。勢い任せのようでいて、覚悟を持ってのことでしょう。……並みの胆力ではできません」

 

 オトメねぇやディックも感心しているけれど、さてこれはどうしたものか。

 

「リーネスとしてはどんな感じ? カズヒと同じぐらいイッセーとつきあ……ぃいぃぃっ!?」

 

 急に鶴羽が慌て出したけど、何かあったのかしら?

 

 この部屋、相応に警備もしているのだけれど。あとリーネスがどうしたの?

 

 と、振り返って見て私は呆気にとられた。

 

「あ、あわぁ……」

 

 凄い顔を真っ赤にして、なんかあらぬ方向を向いて悶えている。

 

 私は呆気にとられたけど、しかしすぐに思い至った。

 

「……確かに、和地もやらかしそうね。これは覚悟しておいた方がいいかしら」

 

「……え゛? そ、そうなの?」

 

 戦慄しているオトメねぇには悪いけれど、和地ってそういうことするから。

 

 その辺りは素直に考えた方がいいわね。作戦とか無関係に、感極まってゲーム中に連続告白プロポーズとかあるわね。和地はそういうことを意外とするのよね。

 

 これは、その辺りのフォローを最初から作戦に組み込んでおくべきかしら。

 

 いえ、それより―

 

「は、ハバララララララララ……ぁっ」

 

 ―奇声をあげながらバグってる、鶴羽を正気に戻しましょう。

 




 ……アザゼル杯の試合中に告白をぶちかます男、兵藤一誠。

 だがしかし忘れてはならない。この世界には事恋愛ごとになると天高らかに歌い上げずにはいられない、旧済銀神というおバカがいることを……っ!
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