混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 鼻の調子もだいぶ回復しているグレン×グレンでっす!

 とはいえまだまだ悪いですが。それでもだいぶ回復しているのでマシにはなっているのですよねぇ。


大会開幕編 第二十三話 戦いの直前

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 よっし! 何とか勝った!

 

「お疲れ様でしたわ、イッセー様」

 

「ああ、レイヴェルもありがとな」

 

 差し出してくれたタオルを手に取りながら、俺はレイヴェルにお礼を言う。

 

 今回のゲームで勝てたのは、レイヴェルの策があったからだ。

 

 イヤホンと、怖いこと企むなぁレイヴェルは。

 

 俺達がパワーバカだから、そのパワーで小細工ができないぐらいフィールドを破壊するとか、発想が凄い。

 

 そのぶんちょっと戦慄をもするけどな。俺の眷属になってくれて感謝感激って感じだけど、怖いところもある。味方で良かったよ本当に。

 

 俺が上級悪魔に昇格し、レイヴェルを眷属としてトレードしたときのことを思い出す。その時レイヴェルの王だったフェニックス夫人から、釘を刺されていたからな。

 

 ―レイヴェルの本質は覇道です

 

 確かに、今考えれば納得だ。今回の試合運び、その戦術から言ってそういう気質を感じる。

 

 番外戦術を通り越して、盤面そのものを半ば破壊する戦術。これはなんていうか、圧政者というかそんな感じの奴がする戦い方だ。

 

 ……昔レイヴェルに、グレモリー眷属の戦い方で新鮮な指摘をもらったことも思い出す。

 

 力押し主体でテクニックタイプが少ない。レーティングゲームでは無からず苦手な敵が出てくるタイプ。策に絡めとられやすい。

 

 俺もリアスも理解していて、改善をしなければいけないと思っていた。だけどレイヴェルは違う観点だった。

 

 苦手なタイプが出るのはどのチームも同じ。短所のカバーにリソースを割くより、長所を伸ばし続けて強引に突破できるぐらいがいい。そんな感じの評価だったと思う。

 

 そして、レイヴェルは赤龍帝眷属としてその持論を形にしようとしている。

 

 ……怖いところもあるけど、ちょっと楽しみだ。

 

 俺はリアスの眷属だけど、リアスとは違う自分の眷属も持っている。リアスが自分やアザゼル先生の持論を元に戦術を組み立てるのなら、俺はレイヴェルの持論を体現するってのもいいかもしれない。

 

 ちょっとだけど、リアスとの試合が楽しみになってきた。

 

 ま、それはともかく次の試合の方が大事だよなっと。

 

「それでレイヴェル。九成達の試合はどれぐらいなんだ?」

 

「予定ではニ十分後ですわ。まずはシャワーを浴びて、汗を流してもよろしいと思いますわよ?」

 

 そうか、意外と早いな。

 

 今日、俺達オカ研メンバーの殆どが何らかの形で試合をしている。

 

 カズヒは新技で派手に勝った。リアスは成長した地力で堅実に勝った。俺もレイヴェルの作戦勝ちで、何とか勝った。

 

 そして最後は九成だ。それも、相手は成田さんが参加しているチームだ。

 

 (キング)の駒を積極的に採用させる為に参戦したチームだけど、だからこそ士気の高い上級悪魔が揃っている。

 

 冥革連合からも手練れが結構参加していると聞くし、大王派はもちろん魔王派からも王の駒の正規使用を求める人達が何人も参戦しているとか。

 

 全員が相当の実力者。雷光(ライトニング)チームと同等以上の下馬評だ。

 

 ……これは、九成達も苦戦しそうだな。

 

 でもちょっと見ものかもな。

 

 なんたって、相手は新規神滅具候補の成田さんに、上位神滅具保有者の双竜健也だ。他のメンバーも純血の手練れが揃っていて、戦力の質はもれなく高い。

 

 それを九成がどうしのぎ、勝利を狙うか。

 

 ヤバイ、ちょっと楽しみになってきた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どう見ます、リアス姉さん」

 

「そうね、やはり和地がどう動くかによるでしょう」

 

 リアス姉さんはそう呟きながら、下馬評を確認している。

 

 冥革連合から手練れを多く招き入れている、王道の再興者チーム。彼らにとって九成君は、無視できない存在だ。こと冥革連合からのメンバーにとって、重要視されるだろう。

 

 冥革連合盟主たる、ヴィール・アガレス・サタンを討ち取ったものの一人。そして彼の眷属たる成田さんを娶った男。さらには、彼が会得した神滅具である聖血の新たなる宿主でもある。

 

 あらゆる意味で、無視できる相手ではない。むしろ情けない姿を見せれば、高確率で殺しにきかねないだろう。

 

 ……まぁ、彼のことだからそこは大丈夫だろうけど。

 

「神滅具保有者二名、それをどう切り抜けるかですわね」

 

「そうですね。九成先輩のことですし、何か新技を用意してそうですぅ」

 

 朱乃さんとギャスパー君も思っているだろうけど、そうだろう。

 

 パラディンドッグによる禁手の切り替えは、それをもってしても超高等技能。少なくとも、あれだけの数の禁手を適宜入れ替えるなどということは想定以上だったはずだ。

 

 更にゾーンの到達や、前人未踏の領域たる残神(コスモス・ボルト)の発現。イッセー君も色々と前人未踏に到達しているけれど、やろうと思えば他の人でもできることをいくつも成し遂げている彼も大概だ。

 

 問題は、その彼がどうやって勝利を掴むかだ。

 

 王道の再興者チームは、王の駒の正規採用を優勝賞品で願うことにしているチームだ。それはすなわち、王の駒を正規運用していない現状に配慮していることを指す。

 

 ゆえに冥革連合からの参加者も王の駒を停止させている。しかしそれを踏まえてもなお、最上級悪魔に届く者達が何人かいる精兵だ。油断ができる相手ではない。

 

 特に純血でないにも関わらず参加している主力の二人、双竜健也と成田さんは間違いなくエース。神滅具保有者とはそれだけの価値がある。

 

 それをどう絡めとるか。これが最も重要だろう。

 

「……問題は、相手チームがどう動くかですね」

 

「そうね、小猫。最上級悪魔候補の上級転生悪魔二人を擁し、更に神滅具を宿す和地がいる。そんなチームを相手にすると分かっていて、無策で挑む者ばかりじゃない」

 

 リアス姉さんは小猫ちゃんにそう言ったうえで、小さく微笑んだ。

 

「でも、大まかな方針はある程度読めてはいるわ」

 

 そう、リアス姉さんははっきりと宣言する。

 

「ほほぉう? リアスさんは相手の方針を読み切っちゃってるんですねぇ? 自信のほどはどれぐらいでぇ?」

 

 リントさんが面白そうに軽口を叩くけど、リアス姉さんは自信満々に頷いた。

 

「少なくとも、冥革連合側がどんな提案をしているかは読めているわ。それを王が認めるかどうか……ね」

 

 その言葉に、僕達の多くは何となくだけど納得した。

 

 納得しているメンバーは、僕を含めたリアス姉さんの眷属と、もう一人。

 

「……なるほど。確かに冥革連合の者達なら、どう動こうとするかは読めるな」

 

 そう答える、ミスターブラックで登録された最後のメンバー。

 

 今回の試合に興味があったことから、試合終了後とはいえこうしてミーティングに来てくれたこともありがたい。

 

 そして彼もまた納得できるだろう。むしろ彼の方が納得できるといえる。

 

 なぜなら、彼はある意味で僕たち以上に冥革連合を知っている。

 

 だからこそ―

 

「「――――――」」

 

 ―リアス姉さんと同時に告げる彼の推測は、異口同音ゆえによく響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズヒSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 和地の試合開始まであと少し。私は何とか、事前に予約していた席に辿り着くことができた。

 

 最も、割と人気があったことから出遅れたこともあり、小さなボックス席。メンバーは最小限だけど。

 

「おぉおおおおお……っ。和地を応援したいけど、春奈も応援したいしちょっと迷うぅ~!」

 

 鶴羽が既にハラハラしているけど、まぁそこはそうね。

 

 私も素直に和地を応援するけれど、春奈にも頑張ってほしいと思うもの。そこは同感だわ。

 

 それはそれとして、冷静に俯瞰している者もいるけれど。

 

「和地がどんな禁手を用意できたか。そして春奈がどれだけ赫焔女帝(ブレイズ・エンプレス)に習熟しているか。その当たりが勝負を分けそうねぇ」

 

 リーネスは冷静にその辺りを踏まえて俯瞰しているけど、まぁそうでしょう。

 

 私もちょっとは思うところがあるけれど、それ以上に試合を参考にしつつ楽しんで観戦したいところね。

 

「流石に聖血を至らせてはいないでしょうし、それ以外をどう仕上げたが和地側の要点でしょうね」

 

「そ、そうなの?」

 

 オトメねぇが私の言葉に反応するけど、実際そうなのよ。

 

 あの和地に限って、今の時点で聖血を至らせているとは思えない。流石に至らせているのなら、リーネスは知っているでしょうしね。

 

 そして和地だってそこは想定できるはず。まずやるべきことをやる男だからこそ、至らせるより他の習熟にリソースを回すでしょうし。

 

「う~ん。私は素直に和地の応援だけど、必ず勝てるって相手じゃないもの。不安ね……」

 

 オトメねぇとしてはそうなるでしょうね。

 

 私達にとっては春奈はハーレム仲間だけど、オトメねぇにとっては息子の恋人だもの。息子と相争うんなら、この場合は素直に息子を応援するでしょう。

 

 とはいえ、流れの予想はできているわ。

 

「まぁ、どんなルールになるとしても、十中八九方向性は読めているわ」

 

 私はその辺り確信ができている。

 

 何故なら―

 

「あのヴィール・アガレス・サタンの遺志を組んだチームと言っていいもの。なら和地に対する挑み方は、ほぼ確実に一つでしょうね」

 

 ―それだけの男の配下だったのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……それはそれとして、卵かけご飯の準備はできているわよぉ」

 

「「待ってました!!」」

 

「いや、冥界来てまで卵かけご飯……そもそも大丈夫なの?」

 

 

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