混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 ふっふっふ。書き溜めはまだ100kb以上あるぜぇ!


序章 第三話 お久しぶりねの平和な学園♪

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 まだ二月だと寒くはあるけど、だからこそ屋上には人が少ないわけだ。

 

 そして寒い中で温かい飲み物を飲むのはある意味で格別ではある。

 

 そしてそんなことを考える俺は、今日は屋上で昼食を食べるようになっているわけだ。

 

「……あ、ああああ~ん」

 

「うん、あ~ん」

 

 ただし、リーネスと二人っきりである。

 

 ちなみにお膳立てをしたのはカズヒと鶴羽。既に数日前から準備をしていたらしく、人払いの魔術的措置をぶちかましていたらしい。

 

 正直何をやっているんだと言いたい。いや、親友を思う気持ちは尊いし、俺もそこは尊重したい、でもやりすぎである。

 

 まぁ、そういう状況下だからこそできる余地ってものもある。

 

 具体的には―

 

「しっかりこの拡張ユニット天才的だな。俺や木場が使えばいろんな意味で省スペースが確立されるし」

 

「そ、そうでしょぉ? 実は元々、私はこっち方面の研究に手を出していたのよぉ」

 

 ちょっと自慢げなリーネス特製の手袋をつけた俺は、今創造した鍋でチーズフォンドゥを食べている。

 

 学校の屋上でチーズフォンドゥ。教師陣に知られればツッコミが入りそうだが、調理器具を持ち込んでないから悟られない。ちなみに牛乳やソーセージなどは小型の保冷バッグを分散で隠し持って持ち込んだ形だ。

 

 いやぁ、チーズフォンドゥ美味しい。下茹でしてた野菜とかソーセージとかだけだけど、チーズを含めていいものばっかり持ち込まれてるから美味しい。

 

 そしてこの手袋はリーネスが研究していた、神器の拡張ユニット。

 

 ある意味でパラディンドッグの前身ともいえる技術だが、これにより俺の魔剣創造は発展し、剣どころか刃物でもない物を至ることなく創造している。コンロ無しで一定温度を維持する鍋とかだ。

 

「しっかしごめんな、入院長引いて? 本当ならまずデートが先だとは思ったんだけどさぁ」

 

 いやぁ、そこは困ったもんだ。

 

 退院タイミングもあったので、数日はデートに行っている暇もない。

 

 この屋上チーズフォンドゥは、つまるところ代用に近いその場しのぎだ。俺達が二人でいちゃつける空間を作って、少しだけ……って形なんだろう。

 

 まぁ、週末には流石にデートするけどな。リーネスはクラシックや雅楽主体で音楽鑑賞が趣味だから、そういったものが楽しめるカフェとかを巡りつつ、昼飯は卵専門店で卵かけご飯を中核とする飲食店をチェック済みだ。

 

 色々俺が鈍感で、メンタルに負荷もあったろうからなぁ。その分は頑張ってカバーさせてもらいますよっと。

 

 で、俺がチーズの管理をしつつリーネスがチーズを搦めてあーんする流れを続けていると、小さくリーネスが息を吐いた。

 

「……あ、お腹いっぱいになったか?」

 

「いいえぇ。そうじゃなくて……その……ねぇ?」

 

 ちょっと言いにくそうにしているので、俺は無言で微笑みながらそれを待つ。

 

 そしてちょっと言い難そうにしていたリーネスは、ふと空を見上げた。

 

「思ってなかったものぉ、こんなことぉ」

 

 そう呟いたリーネスは、感慨深い表情になっていた。

 

 今の自分が信じられないような、そんな表情。

 

 ただ、その雰囲気は悪くない。

 

「ずっと……ずっと、日美子達とまた会えるかもと、会えた時居場所が作れるようにと思ってたからねぇ? だから、私が彼氏を作るとか、考えてなかったもの」

 

 そうか。うん、そうだな。

 

 リーネスは、亜種聖杯で転生者を悟る魔眼まで作った。そうまでして、道間日美子(カズヒ)や、道間七緒(鶴羽)や、道間乙女(お袋)や、道間田知()を探していた。

 

 神の子を見張る者で頑張ってたのも、きっと居場所を作れる立場を得る為だったんだろう。そこをずっと頑張ってきて、そして今度は道間誠明(ミザリ)の件だ。付け加えるなら、道間乙女分裂問題とかもだろう。ヒマリとヒツギが共にいた時の、リーネスの精神状態はちょっと同情したくなる。

 

 だからこそ、自分が幸せを得る側になったことで困惑しているわけだ。

 

 だから、俺はそっとリーネスを抱き寄せた。

 

「……ありがとうな、リーネス」

 

「え……え、えぇ……っ!?」

 

 慌てるリーネスだけど、これは本心だ。

 

 いや、これだけじゃ駄目だな、うん。

 

「頑張ったな。本当によく頑張ったよ、ありがとう」

 

 ああ、これが本心だ。

 

 リーネスは本当に頑張ってくれた。俺達の居場所を作ろうとして、本当に作ってくれた。

 

 リーネスが色々と動いていなければ、俺は今頃カズヒと会えなかった。というか今頃死んでるしな。ついでに言うと、インガ姉ちゃん達を救えなかったとも思う。

 

 ああ、それにいろんなものをリーネスが用意してくれた。それがあるからこそ、俺達は生き残れた。

 

 今ここに俺がいるのは、リーネスのおかげだ。

 

「だから、思う存分俺で幸せになってくれ。これから俺は、リーネスを幸せにすることも頑張るから」

 

 ああ、確信した。

 

 俺はリーネスが好きになった。愛することができたし、これからもできる。

 

 だから、今はそっと抱きしめる。この気持ちが、少しでもリーネスに伝わるようにと。

 

「……ええ、よろしくねぇ」

 

 体重を少し預けてくれる、リーネスにちょっとはしゃぎそうになったのは内緒だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら、ちょっとぐらいはしゃいでいいのよぉ?」

 

「あれぇっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんでバレてるっ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズヒSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私は昼休み中にある呼び出しを受け、そしてその申し出を受けることにした。

 

 受けることにしたのはいいのだけれど……。

 

「イッセー、ちょっと相談があるわ。いえ、愚痴があるわ」

 

「俺最近なにかしたか!?」

 

 思わぬ展開と指名ビビられたわね。

 

「いや待ってくれ。本当にあれから覗きはしてないしエロ本だって学校じゃ見てないし、エロ話も人に聞こえないようにしてきたぞ!」

 

 本気で泡を食っているのは流石にショックだ。

 

「一応言っておくけど、それは日本の公序良俗よ。いえ、貴方の煩悩だと大変なのは分かっているけど」

 

 とりあえずそこは釘を刺しておく。

 

 イッセーにとってそれがどれだけ精神的に負荷がかかることであろうと、その所為で心因性のひきつけを起こそうとだ。あまりの頻度に今までヘイトをためていた女子生徒すら若干同情するようになっているとはいえ、そこは問題である。女子生徒の警察が知ったらガチで動くレベルの過剰報復とトントンにしたとはいえ、本来なら警察署に文字通り叩き込むことを考える問題行動だからだ。

 

 だがまぁ、今回はそこではない。

 

「説教じゃなくて愚痴よ。これに関してはイッセーの責任はほぼないわ」

 

「……何があったんだよ? あと九成には言わないのか?」

 

 イッセーもいぶかしげな表情をするけれど、それはそれよ。

 

「今はリーネスと二人の時間を楽しみ合うことが先決。まぁ、どっちにしてもオカ研に言うけれど」

 

 とりあえずそろそろ本題に入るとしよう。

 

「風紀委員会から助っ人要請がなされたわ。……具体的には今生徒会用の特務部隊を、隊長として結成してほしいと言われたわ」

 

「…………なんか、ごめん」

 

 イッセーはそれだけを絞り出した。

 

「いえ、あのバカが聞かないのは今に始まったことじゃないわ。ただでさえドアノブや寝相でそっちも疲れるでしょうし、そこまで説教するほど鬼じゃないわ」

 

「……なんでゼノヴィア達は、ドアノブを使うタイミングがおかしいんだろうか。あと寝相の悪さが俺にばかり集中するのもなんで?」

 

 そこは同情するわ。

 

 まぁ、つまるところそういう事だ。

 

 ゼノヴィアが生徒会長になってから、駒王学園高等部の生徒会は大きく変わったと言ってもいい。

 

 具体的には暴走超特急。しかもアザゼル先生に話を通すという不正一歩手前の搦め手を使い、不良高校に殴り込むという真似までしてきやがった。

 

 前会長であるソーナ先輩も、割と放任主義というかなんというか。もうちょっとビシっと言ってほしいのだけれど、生徒会長を退任したから深く突っ込まない主義のようね。

 

 ただし、不良高校に殴り込みに言ったら世界全土で活動する犯罪組織*1な大欲情教団の構成員が出るという大騒ぎ。しかもそれが遠因で奴らがカウンターを叩き出して世界各国の連合艦隊が大打撃。同時に皇族すらターゲットにした東京都心での大戦闘。結果として世界全土に影響を及ぼすは、戦略核がそのまま取られるわと、大騒ぎになっている。

 

 なので、正式にお目付け役をつけたいということになったらしい。アザゼル先生が隔離結界領域に行ったことは、これを止めない要素になったでしょうね。

 

 ただし、問題があまりに数多い。

 

「ただ現実問題、今の生徒会って武闘派集団でしょ? だからこっちも戦力になる連中を中心にするつもりだし、兼任になるからオカ研にばかり顔を出せないのよね」

 

「……お前も大変だな。ミザリの件が片付いたばかりだってのに」

 

 そうなのよね。

 

 ただまぁ、誠にぃを……ミザリを倒せたことでけじめをある程度はつけれたわけだ。その分少しは余裕もあるだろう。禍の団も当面は活動を自粛するでしょうし。

 

 だからまぁ、受けることにしたわけだ。

 

 そしてその為、色々とこちらも動いている。

 

「対策として、未だ法律面で色々と不鮮明なのを逆手にとって星辰奏者(エスペラント)の適性持ちを探してスカウトする予定だわ。最悪の場合は仮想敵という名目で勇ちんのPMCに就職を斡旋する予定」

 

「マジでそれぐらい必要なのが酷いよなぁ」

 

 本当にそれぐらいは必要というのが、あれなのよね。

 

 まぁ、そういうわけで―

 

「松田と元浜に適性があったから誘ってみるわ。あとオカ研からも、兼任してくれる人がいないか聞いてみるわね」

 

 ―そういった仕事もするということになるわね。

 

 

 

 

 

 

 

 

「えええええええええええっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこまで驚かなくても。いや、耳が……っ

 

*1
対外的にそう説明するしかない




 仮に第三部までもつれ込んだら、イッセーが京都の痴漢多発現象の基点だったことを知り、被害者の松田がフルパワーで吹っ飛ばす展開を作りたい。そんな野望があって仕込んだ、松田&元浜魔改造。

 まぁ実際問題、地雷原を思いっきり起爆させた前科もあることから、学園側もゼノヴィア達にストッパーをつけさせたいという判断になりました。イッセーたちが三年生になることには、オリキャラを二名ほど追加させる予定でそっち側主体になるかと思っております。
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