混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部 作:グレン×グレン
俺ツイを電子書籍で読み続け、やはりD×D(ただしギャグ回)との相性が半端ない気がする今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか?
本日は幕間となっており、小休止になっております
和地Side
朝日を感じて、俺は目を覚ます。
そして小さく顔を動かすと、胸元で眠っている春っちを見つけ、微笑んだ。
……ここ数日、俺は春っちとばっかり寝ている。というより、周囲がもの凄くそういう方向で進めている。
ついで言うと、メリードは当面の間春っちを俺の専属メイドとして重点的に立ち回らせている。この俺用別館をそういう方向にしようとしているが、インガ姉ちゃんやベルナを入れずにしている。
なんというか、空気読みすぎだろうに。
ただまぁ、悪い気はしないから乗っかってるけど。
赤い髪をそっと手ですきながら、俺は寝ている春っちを見て小さく微笑んだ。
ああ、俺と一緒にいて、そんな顔をしてくれるんだな。
男冥利に尽きるってもんだ。いやほんと、もうちょっと寝顔を見させてもらおうかって感じだ。
……ちなみに時計を見て、既に9時ぐらいになっていることに気が付いた。
あれ、他のメンツは?
カズヒSide
「はいそれでは! カズ君ハーレム親睦会(ただし公衆告白された春奈は除く)を行いまっす! ……拍手っ!」
「「「「「「「あ、はい」」」」」」」
もはやいつも通りのテンションで騒ぐリヴァに、私達はちょっとついて行けずにまばらな拍手をする。
「も~。そんなんじゃ、春奈に負けない告白をさせてもらえない……ZO?」
「い、いえ。そんなことされたらぁ……死ぬわねぇ」
茶目っ気たっぷりなリヴァには悪いけど、その時点で顔真っ赤になっているリーネスは既に死にそうね。
控えめに言って、死んでもおかしくないぐらい揺らついているし。いえ本当に大丈夫?
「……こ、告白……試合中に、告白……うぉろろろっろろ!?」
鶴羽は鶴羽でバグッているし。落ち着きなさいよ(中身)年長組。
駄目ね。ここは私が動くしかないでしょう。
「あの告白は食らう側もきついでしょうに。というより、たぶんあなたも喰らったらテンパるでしょうに」
私が当然の指摘をすると、ズビシと指が付きつけられる。
「それはそれとして欲しい! 誰もが見ている中で、自分への愛を向けてくれるって、なんか最高じゃない?」
う、う~ん。
確かにある意味ロマンチックね。乙女心がときめくシチュエーションと言ってもいいわ。
でも実際にされたらキツいでしょうね。真っ当な感性なら恥ずかしすぎてパニックになりそうだわ。下手すると逆に分かれる理由になりそう。
つまるところ、ぶっ飛んだ感性を持つ者同士でないと、OKできそうにないでしょうね。
見えるわ。実際にやられてパニックを起こす、顔を真っ赤にするリヴァの姿が。
よくはっちゃけているけれど、リヴァは基本的に計算ずくだもの。いわば計算されたボケをウリにする芸人であり、だからこそ天然が過ぎるとどうしようもない。はっきり言って、常識も良識もわきまえている側だもの。
こんなこと言っているし本音ではあるでしょうけど、言われたら絶対にパニックを起こして顔が真っ赤になるわね。
そんなことを想いながらお茶をすすっていると、何故か周囲から一斉に半目を向けられた。
「……なに? いえ、私はたぶん受け止める女だとは思うけれど」
反論すると、何故かほぼ全員に盛大な溜息をつかれた。
……もの凄く失礼なことを思われている気がするわね。
そう思っていると、緋音がポンと手を打った。
「あ、されてるんだね?」
「……そうだったかしら?」
私がそう返すと、また盛大にため息をつかれた。
「ぶっちゃけて言うがな? あいつはリアルタイムでお前に愛を謳いすぎだろ?」
ベルナが半目でそんなことを言ってくる。
「同感。自然体でカズヒに愛を謳い続けてるし、時々カズヒもやってるよね?」
そこにコンボを入れるようにインガまで言ってくる。
……このイッセーのレベルでやってると思われているのかしら?
反論しようと思ったけれど、そんな私の両肩を左右から掴むのは鶴羽とリーネス。
「流れるように学園でもいちゃついてるしぃ? 魔獣事件が終わった直後とか、割と頻繁に騒がしかったじゃない」
「そうねぇ。カズヒも平然と受け止めているものねぇ? ……怖いわねぇ」
そんなことを言い合いながら、二人は顔を見合わせて身震いする。
ただ、普通そういうことをすると青い顔なのに、真っ赤になっている。
ど、どういう身震い?
「……えっと、なんで顔が真っ赤なの?」
首を傾げる緋音に、ベルナとインガが首を横に振りながらぽんぽんと肩を叩く。
「決まってんだろ。何かの拍子に自分も学園で愛をささやかれるかもしれねえからだよ」
「二人とも駒王学園生だからねぇ。そこはほら、私達より危険というか」
あ、なるほど。
私は思わず納得したけれど、確かにそうね。
流石に日本の事情もあるから、まだその辺りは制御していたわね、和地も。
ただ、リアス達の故郷が一夫多妻OKだということもある物ね。いつ八茶けるか分かったものではないわ。
フォローの準備はしましょう。変なやっかみは鎮圧しなければ。
「ヘイボース。たぶん明後日の方向に気遣い向けてますぜぇ?」
え、そうなの?
リヴァのその発言に、何故か緋音以外の全員が頷いていた。
ええい、なんか集中砲火がきつい!!!
祐斗Side
「うふふ……うふふふ……イッセー♪」
ニコニコ笑顔の朱乃さんに、僕達はちょっと苦笑気味だ。
隣でリアス姉さんがピキピキしているのと対照的だ。軽く寒気を感じている。
きっかけはもちろん、先日の試合だ。イッセー君がバラキエルさんと戦い、そして倒す直前の発現だろう。
国際大会の真っ最中に、嫁に来てくれ宣言だからね。あのレベルの愛の告白は、そういう点で乙女な朱乃さんにとってストライクだろう。
しかも朱乃さんは不倫狙い。なので婚約の必要もなく、ここ最近は完ぺきに妻ムーブだ。リアス姉さんとしては面白くないだろう。
「ふふふ……朱乃? 私のイッセーにちょっとときめきすぎよ?」
「あらあら……リアス? 不倫は妻が相手にいるから成立するのよ?」
僕らはそっと距離をとる。
というより、これ以上近づくと僕達に盛大な被害が生まれそうだ。具体的には大火力攻撃に巻き込まれる感じの。
ミスターブラックこと我らが最終兵器すら、興味深そうにしているけど距離はきちんと開けている。今のあの二人の喧嘩に巻き込まれれば、火傷では済まないと悟っているらしい。懸命だね。
「いやぁ~。こちとら恋愛経験零っすけど、恋愛って凄いっすね。痴情のもつれで死人が出るのも納得ですぜ」
「……気を付けて。時々、本当に壮絶な戦いになるから」
目を丸くしているリントさんに、小猫ちゃんがそう指摘する。
うん。この二人は喧嘩する時、時々攻撃が本格的になるからね。僕達全員強くなっているから、結果として攻撃もシャレにならないし。
うん、二人は置いておいてちょっと先を見据えておこう。
「そういえば、ギャスパー君に小猫ちゃん。ルーシアちゃんやアニル君は、どんな感じなんだい?」
僕はその辺りを建設的に進めることにした。
僕達がこれから激突する相手。現段階のマッチメイクで最も注目しているのは、若人の挑戦チームだ。
アニル君やルーシアちゃん、各勢力の若者達。平均年齢十五歳程度の、若い者達で構成されるチーム。
ただ、このチームは二つの意味で注目されている。
一つは、メンバーの
ルーシアちゃんが珍しく食い下がってお願いしたらしい。……本当に珍しい。
あの子は筋が通ってない真似はあまりしないからね。まして自分のわがままで、しつこく食い下がるようなことはしなかった。それも、チーム構成の骨子から外れている助っ人要請はしない印象がある。
ただ、それもある意味で彼女の成長だろう。兄に甘えたり我が儘を言うことを覚えたのは、あの子にとって成長だと思う。うん、先輩としても仲間としても、ちょっとは温かく見守りたい。
ただ、間違いなくその所為で戦力の平均値は引き上がっている。というより、神クラスが参戦したチームを打倒した戦績は、間違いなくリュシオンさんのものだからね。
そしてもう一つの意味は、それまではリュシオンさんは出張ってこなかったことだ。
基本的には助っ人枠。可能な限りチームの理念に会ったメンバーで挑み、なるべく彼らだけで勝とうとする。そして実際、今のところリュシオンさんが出る必要になった試合は神クラスが出てきた一回のみ。
……僕達もそうだけど、各勢力にも若手が育ってきているという事だろうね。
だからこそ、油断できない。
「うふふ。実は里からも若い子が参加してるらしいの。ギャスパーは知ってた?」
「え、そうだったの!?」
ヴァレリーさんがギャスパー君を驚かす情報を伝えているけど、本当に油断ができない。
子供は思い込みが激しい時もあるけど、時として先入観がない時もある。だからこそ、彼らは時として喧嘩をしながらも上手くまとまっているらしい。
そういう意味では和平の象徴になりそうなチームだ。基本的にはエンジョイ勢だけど、腕利きも多いし油断できない。
「さて、僕達もしっかり鍛えておかないとね」
「……同感です。負ける気は、ありません」
小猫ちゃんと言葉を交わし合いながら、僕達も戦意を滾らせる。
さぁ、楽しませてもらうからね……二人とも!
「もぉいいわ! 表に出なさい、朱乃!」
「いいですわ! 来なさい、リアスッ!」
……その前に、そろそろ二人を止めるとしようかな?
イッセーSide
「うぉおおおお! この、こなくそ!」
「おーい、リロード忘れてるぞー」
俺はゲームセンターで、アルティーネとゾンビゲーをプレイしている。
アルティーネは自我をしっかり確立させてから日が浅い。そういう意味だと、オーフィスに近い子供っぽいところがある。
オーフィスが純真無垢なら、アルティーネは天真爛漫って感じだろうか。元気いっぱいでいろんなことを試したがっていて、まぁ責任もって俺が色々と紹介しています。
なんていうか、ここまで毎日を楽しめるってのも才能だよなぁ。俺も見習おう。
それはともかく、俺達は頑張ってノーミスで全クリに成功した。
ま、俺達って戦い慣れしているからな。反応速度とかも凄まじくなっているし、動体視力だって人間離れだ。リロードのタイミングさえしっかりしてれば、民間人がプレイする前提のゲームはノーミスクリアも狙えるだろう。このゲーム、どこを狙っているか分かるようにできているタイプだったし。
「面白かったー! ねぇねぇ、他にもいろんなゲームがあるんだよね、ここ!」
「おう! ゲームセンターはデカい筐体が使えるからな。家庭用とは違った味があるぜ!」
そんな感じで、俺はアルティーネと次のゲームを探そうとする。
そんな時、ボックス型になっているタイプのゲーム筐体から、二人組が出てきた。
「……兄さん兄さん、次はあれやりましょう!」
「分かった分かった。……おや?」
その二人組が俺達に気づいて、俺達も気づいてちょっと面食らう。
はしゃいでいる妹に引っ張られる兄。そんな二人組だった。
問題は、その妹の方。あと兄の方もよく知っている。
っていうか、ルーシアにリュシオンさんじゃねえか!?
そう思っていると、後ろの方から声が聞こえてくる。
「あ、あっちも終わったみたいよ?」
「そうか……って、イッセー先輩?」
俺達に反応するその声に振り向くと、そこにはアニルが年上の女の人を連れていた。
「……アニル、お前彼女が!?」
「戦慄しないでくだせぇ。あと誤解でさぁ」
俺が衝撃を受けているけど、アニルの言い分だと誤解らしい。
ってことは、どちら様―
「そういや紹介してなかったッスね。……俺の姉貴ですぜ」
―なにぃ?
俺がちょっと困惑していると、その人はにっこりと微笑んでいる。
「いつも弟がお世話になっており、宗家の兄妹がご迷惑をおかけしました。……ペンドラゴン分家に連なる、メローナ・ペンドラゴンです」
「そんな美人の姉貴がいたなんて!?」
「本っ当にブレないっすね、先輩」
悪かったな、おい!!
まさかのルーシア、鬼札投入。
ルーシアの成長により、最終決戦兵器たるリュシオン・オクトーバー、妙なところで参戦。
そしてメローナ・ペンドラゴン登場。メローナはアーサー王の娘にそんな人物がいたことによる採用です。
かなり昔から大筋の設定はしていましたが、出す機会に恵まれずこうして第二部までかかってしまいました。今後もチョイ役としてちょこちょこ出していきたいところでございます……。