混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! D×Dと俺ツイの親和性の高さに、短編一つぐらい作ってガス抜きしようか悩んでいるグレン×グレンでっす!

 それはそれとして話を投稿します!


戦愛白熱編 第二話 新たなる戦士たち(中編)

カズヒSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 暇を持て余して顔見知りに会ったので、一緒にお茶をすることになった。

 

 ……まぁ、こいつらも処罰は受けさせたしそれぐらいはいいでしょう。むしろ半分ぐらい監視する気概でいくべきでしょうしね。

 

「で、星辰奏者(エスペラント)になりたくて来たわけ? それともただ研究の為?」

 

「両方ですね。ほら、悪魔側はまだ適性を持つ志願者全員がなれたわけではないでしょう?」

 

 なるほどね。

 

 アーサーはおそらく、敵情視察も兼ねているのでしょう。今後星辰奏者になる悪魔の中で、アザゼル杯に参加する悪魔の中でどこまで出てくるか。そういう、化ける可能性を考慮している。

 

 星辰奏者はその点、かなり面倒なところもあるからね。

 

星辰感応奏者(エスペラント)は文字通り、星辰体(アストラル)と感応して奏でる者。その性質上、駒価値が変動する可能性は薄いしね」

 

 つまるところ、星辰奏者の才能がずば抜けているだけの人間を転生させた場合、準神滅具級の星辰光(アステリズム)を持っていても一駒で転生できる可能性がある。

 

 アザゼル杯において駒価値がだいぶ緩く設定されている場合でも、それは変わらない。実際、件の星辰奏者はアザゼル杯では駒価値一だったので歩兵(ポーン)で登録されていた。

 

 そしてそれは、かなり駒価値が緩くなっているアザゼル杯の騎士(ナイト)なら、もっと確実だ。つまりアーサーは星辰奏者になっても、騎士枠一つで参加できる。

 

「……神クラスが適性を持っていれば、このタイミングにここぞとばかりになるでしょうね」

 

「それはそれで面白いですが、強い存在であっても星辰奏者になれるわけではないのが難点ですね」

 

 ま、その辺りが痛し痒しだ。

 

 星辰奏者の適性は、戦士になりうる存在かどうかで決まるわけではない。星辰奏者になれるからって、必ずしもなりたいわけではない。なることでそれなりの責任や注目が齎される以上、嫌がる者だって多いものだ。

 

 そしてなりたいからと言ってなれるわけでもない。なれたからと言って、喜べる力が必ずしも得られるわけではない。

 

 出力格差が三段階あると、使った後が酷いことになるものね。その情報だってだいぶ広まっているだろうし、博打嫌いは避けたがるでしょう。私みたいな特例メンタルは少数派なのだから、尚更だわ。

 

「とはいえ、貴方は適性があるのならやるのでしょう?」

 

「そうですね。今のままではと思ってしまっていますし……思うところはあるのですよ」

 

 そう返すアーサーは、小さく微笑んだ。

 

「ヴァスコ・ストラーダ殿。あの一瞬の煌きは、剣士達の憧れでしょう」

 

 そう、夢見る乙女みたいな雰囲気で納得できる言葉が返された。

 

 ストラーダ猊下。今はまだ、アザゼル杯には参加していない。

 

 けれど、それを多くの者に望まれているのは事実。スカウトしたがっている者も数多くいるでしょうし、教会としても参加して入ったチームを勝ち上がらせてほしいでしょう。こと、神聖糾弾同盟(ネオ・ディバインクルセイダーズ)案件で大活躍だったし。

 

「正真正銘の全盛期、更に星辰奏者としての強化が上乗せされた状態。一瞬とはいえ、私はそれを味わいたい」

 

 アーサーはらんらんと燃える渇望を覗かせながら、小さく微笑む。

 

「だからこそ、私も同じ領域に到達したいのですよ。であるのなら、一切の気後れなくその刃は振るわれるでしょうからね」

 

「戦闘狂も大変ね」

 

 私はそう返すと、軽く肩をすくめる。

 

 さて、猊下はこのまま不参加を決め込むのだろうか。

 

 それとも、誰かが猊下を口説き落とすのだろうか。

 

 もし口説き落とす者が出るのならば。

 

 ……私も、本気の競い合いを願いたくなるわね。

 

 星によって一瞬だけとはいえ蘇る、かつての極点。教会の生ける伝説の戦士。あまねく教会の戦士達を感動させるだろう、あの一閃。

 

 かつて私は、間違いなくそこに到達しなかった。

 

 その一閃をもってようやく倒せた男。そいつに対し、私は二人がかりで後れを取った。

 

 今、私はその域にどこまで近づけたのか。

 

 その域に近づけなければ守れない者は数多い。そして私は、近づいて守れるようになることを誓っている。

 

 だからこそ―

 

「そうね。その光景だけは私も見てみたいものだわ」

 

 ―私が振るわれる側でもいいと、そう思いながら返しておいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いろんなことを話しながら、結構時間が経ってるな。

 

「ルフェイの方は落ち着いているようね。……正直、そのままかどわかしてくれている方がありがたいわ」

 

「まぁ、一族の者としては頭が痛くなることをしていましたからね」

 

 苦笑しているメローナさんに、シャルロットも苦笑している。

 

 ……特にアーサー、色々とテロってたからなぁ。

 

 最近はカズヒがちょくちょく目を光らせているから、だいぶ落ち着いているけどな。なんというか、自由気ままな連中だよ。

 

 俺もどう反応したらいいかちょっと困ってると、メローナさんは小さく息を吐く。

 

「まぁ、人づての情報はここまででいいわね。あとは剣士として、剣で語りますか」

 

 その言葉に、俺はちょっと面食らった。

 

「……アザゼル杯に参加するんですか?」

 

「ノミネートはしていたわ。仕事の都合でまだ参加はしてないけどね」

 

 な、なるほど。

 

 アザゼル杯は普通のレーティングゲームと違い、チームメンバーを入れ替えることが可能だ。もちろん複数のチームに名義貸しすることはできないけど、チームに登録されたメンバーを交換することはできる。

 

 例えば、最初の試合で騎士だったメンバーを戦車にするってこともできる。その為リザーブメンバーが用意されることもあるわけだ。

 

 そして同時に、俺は記憶を洗い出す。

 

 ヴァーリチームの試合予定もある程度は把握している。そして、確実に決定している試合で教会関係者が出てくるとなると、だ。

 

「……聖都守護連隊。その一人でしたか」

 

 シャルロットが真っ先に気づいて、メローナさんは小さく頷いた。

 

「因みに最年少ね。あそこ、基本的にベテランが配属されるから」

 

「そうだったんですか!」

 

 すげえええええ!

 

 俺も詳しくは知らないけど、聖都守護連隊ってバチカンの警護を担当する異能の部隊だったはずだ。確か、去年の夏に話を聞いたよ。

 

 アニルもできるやつだけど、お姉さんもマジすげえ!

 

 本家のアーサーやルフェイも凄いし、ペンドラゴン家、すげえ!

 

 俺が割と感心していると、メローナさんはちょっと照れ臭そうにしながらも自慢げな笑みを浮かべている。

 

「ま、そういうわけだから―」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―ちょっと真剣に剣で語る気なのよね♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……まったく、胃が痛い事態がこうも早く出てくるとはな」

 

「ま、同情はしてやるぞ? ハーデスも相応に札を持っておるようだしのぅ?」

 

「同情するなら悪目立ちは避けてくれ、幸香」

 

「よく言うわ、フロンズ。お主も相当の札を切っているではないか?」

 

「おやおや。我々はノアをもってしても勝率は7割程度だぞ?」

 

「公式ルールの方じゃ。そろそろ手回しが始まるのじゃろうて」

 

「といってもな。アジュカ様達の監修は入っているし、えこひいきをさせないよう厳命もしているが?」

 

「そんな次元でもなかろうに。……とはいえ、ハーデスは今後どう動くのかのぉ?」

 

「ラツーイカ・レヴィアタンがデコイなのは間違いない。問題は、動かざるを得ないデコイに人手を割いて、本命を悟れるとも思えん点だ」

 

「主はどう思っている? いくつか推測はしておるのだろう?」

 

「……あり得る可能性としては、アザゼル杯で何人かをスカウトする、というところだろう」

 

「なるほど。全員もれなく和平マンセーなわけでもなかろうし、そういった手合いを探す手段としていくつかチームを送ったと」

 

「ラツーイカも誘蛾灯を兼ねているのだろう。もっとも、あからさまに警戒を促しているのだからそこによるようでは有象無象止まりだろうがね?」

 

「……ふむ、これは思ったより戦の始まる時は早そうじゃのぉ?」

 

「そうだな。色々と懸念点も多いことも踏まえて、だ」

 

「……例の件、裏が取れたのか?」

 

「ああ。かつて英雄派が誘拐・洗脳・投入し、後継私掠船団(君達)情報提供(迷惑料)で死を免れた、生きて捕縛された英雄派のメンバー。その何割かがハーデスによっている」

 

「……なるほどな。現政権の対応では納得がゆかぬと」

 

「人間、だからな。人類社会の法律ならば、少年少女であることを踏まえようと、一年経たずに国際競技大会参加は緩すぎる……と感じるだろう」

 

「異文化コミュニケーションは理解と寛容が肝心。だが、寛容になれるわけがない相手を理解せよと言われても無理があるか」

 

「何人かはハーデスの息がかかったチームに参加し、既に大会で動いている。……ラツーイカのチームにも数人が確認された」

 

「……ふむ。妾としては迷惑料程度でしかなかったがな。憎悪はモチベーションとしては強力であるうえ、その英雄派によって至る方法は確立された」

 

「更に英雄派はここ最近、異能関係者()の人間を中心に人気が高まっている。これは激突すると考えるべきだろう」

 

「……やれやれ。こんなことが起きるのなら、ザイア共の価値観もある意味で道理なのかのぉ?」

 




 とまぁこんな感じで、対英雄派ピンポイントマッチメイク相手などを考案しております。同様のパターンをほかにも数人は出したいところでもあります。

 ……ハーデス側のテコ入れはかなり重要ですからね。あいつら側に極晃星を出すかどうかはともかく、第三部にもつれ込むことも視野に入れているので相応の強化は必須ですから。
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