混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 新しいパソコンが家に入ってきたグレン×グレンでっす!

 ただし、いろいろと引継ぎ的なものがあるのでまだ切り替わってはいませんが。


戦愛白熱編 第三話 新たなる戦士たち(後編)

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まったく、朱乃ったら……私のイッセーを独占しすぎだわっ」

 

 リアス姉さんが少しピリピリしているけど、それでもきちんと仕事はしている。

 

 その点は、今日の補佐を担当している僕としても気が楽だね。イッセー君関連の女性問題は、ちょっと距離を置いた方が安全だし。

 

 ……物理的に危険だからね。下手をすると流れ弾を喰らって大怪我を負いかねない。オカ研の女子は基本的に、男子に負けず劣らず武闘派だし。

 

 不幸中の幸いは、あまりに酷くなるようならカズヒが止めに入る点だ。あの鋼の女傑はこういう時もブレないから、とっても頼りになる。

 

 まぁ、それはともかくだ。

 

「……祐斗。どう思うかしら?」

 

「そうですね。やはり要警戒かと」

 

 僕達が確認していたのは、これまでのアザゼル杯で行われた、星辰奏者(エスペラント)が関わる試合の数々。

 

 元々、星辰奏者の本質たる星辰光(アステリズム)は千差万別。人工的に作られた魔星でもない限り、同じ星は存在しない。そしてその性質上、人造惑星(プラネテス)でもない限りは駒価値も変動はまずない。

 

 ゆえに、星辰奏者の勝ちは爆増し、多くの星辰奏者がこの大会にも参戦している。

 

 千差万別。それは分かっている。分かっている……つもりだった。

 

「……なんでもありすぎですよね」

 

「そうね。ここまで多種多様だとは思わなかったわ」

 

 僕のリアス姉さんも、そう言うほかない。

 

 神器の再現。英霊の再現。更に伝説の武器を再現することもあり得る。これでは他にどんな異能が出てくるか、分かったものではない。

 

 分かってはいた。星辰光の極限……いや、限界突破ともいえる極晃星(スフィア)。その文字通り次元違いの凄まじさすら体感しているのだから。

 

 だが、この特性は千差万別にもほどがある。戦慄すら走ると言っていい。

 

 ……これは、僕達もうかうかしていられないね。

 

 大会で活躍する星辰奏者。あまりにも多種多様で、信じられないような力すら発現する星辰光。

 

 星々の瞬きといえるその光景を見たことで、自らもそれを欲する者は多いだろう。きっと、星辰奏者になることを希望する者は大幅に増えていく。

 

 これから、異形の時代は大きく動くかもしれないね……っ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 風呂上がりに戻ってみると、まだやっていた。

 

「もうイッセーたら♪ あんなところで言ってくれるなんて……うふふ♪」

 

「羨ましいですの! 今度の試合では逆プロポーズで迫りますわよ、ヒツギ!」

 

「ちょ、ちょっとまって!? こ、心の準備が一年ぐらい!?」

 

 ……とりあえず、ヒツギの援護をした方がいいだろうな。

 

 なんだかんだで勢い任せで引っ張られそうだが、とりあえずここで押し切られたりするのはかわいそうな気がする。

 

「はいはいその辺にしておきましょうねー?」

 

 仕方ないのでそう言いながら場に入ると、視界には繰り返し流される、つい先日の試合の映像が。

 

「っていうか朱乃さん? もうちょっと恥ずかしがってもいいと思いますよ?」

 

 その映像はイッセーがバラキエルさんを倒す直前。つまるところ、嫁に来てくれ宣言のあたりだ。

 

 まぁはたから見ればとてもテンションが上がりそうだが、当事者だと恥ずかしくて死ぬんじゃないだろうか。

 

 そんな指摘だったけど、帰ってきたのは三人がかりでの半目だった。

 

「「「……え?」」」

 

 もの凄くシンクロされた。今までの空気が全部吹き飛ぶぐらいのシンクロぶりだった。

 

 まるでクジラが空を飛ぶんだと言われ、実際に飛んでいるクジラを見せつけられているかのようだ。空前絶後をその目に焼き付けてしまったかの如くだ。

 

 あまりの流れに、正直俺は一歩後ろに下がる。

 

 そしてため息をついたヒツギが、ポンと俺の肩に手を置いた。

 

「……人のこと、いえないじゃんか」

 

 五秒ほど、俺は自分を思い返す。

 

 ……まぁ、確かに。

 

「実はあの後、もう一発張り倒された」

 

「ですよね」

 

 うん、ヒツギの発言が真理かもしれない。

 

 嘘なんて何一つない本音だけど、言われる側は恥ずかしいんだろう。後悔は何一つないけれど、反省はした方がいいのかもしれない。

 

 でもなぁ。心の底からの意見だしなぁ。むしろあの場で言った方がいい気がするしなぁ。

 

 あんなところであんなことを言われたら、あんな返しをするしかないだろう。衆人環視の場で言われた以上、言い返すのも衆人環視にするべきだ。周囲の認識が関わっている以上、きちんと周囲が認識できるようにするのもありだしなぁ。

 

「あらあら。あんな素敵なことを言われたのに、照れ隠しにしても酷いですわ」

 

「気にすることありませんの! もっと、もっと勢いよくやるぐらいでいいですのよ!」

 

 ただ、朱乃さんとヒマリがダブルで言っているけど、それはそれでどうなのか言われそうだ。

 

 ポニーテールが二人がかりで襲い掛かる。

 

 う~ん。たぶん状況次第でやっちゃうだろうけど、俺はどうもこの辺を問題視されているしな。勢いに呑まれるのもあれかもしれん。

 

 ……それ以前に、この流れだと公開告白タイムに持ち込まれそうでヒツギが顔真っ赤にしているし。

 

「とりあえず落ち着こうか。……それに、あまりはしゃいでばかりでもいられないし」

 

 というわけで、話を変えよう。

 

「具体的にはハーデスとか。絶対何か企んでるだろ、あれ」

 

「「……そうですわね」」

 

 よし、話を逸らせた。

 

 ありがとうハーデス。もの凄い癪だが、今ここで心の中でお礼を言っておこう。

 

 ……まぁ実際、それ以外にも警戒対象はいるんだろうがな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アザゼルSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 交代制で少しずつトライヘキサを削りながら、俺達は一旦小休止のついでに情報の受け取りを行っていた。

 

『……というわけだ。グレイフィア・ルキフグスは圧倒的な勝利を誇っている。夫としては鼻が高いか?』

 

「そうだね。とはいえ、今の流れだと不安も覚えるがね」

 

 今回はサーゼクスとアジュカが、グレイフィアの現状について話し合っているのが主題だがな。

 

「しかし、どういう事なのでしょうか? こういう言い方はあれですが、フロンズ・フィーニクスと彼女が結託すれば大抵の要求は通りますよね?」

 

 ミカエルもそこは気にしているが、本当にな。

 

 的確なかじ取りで上役を納得させていることもあり、大王派の実権をほぼ握っているフロンズ。

 

 今や数少ない純血の魔王クラスであり、かつてはレヴィアタン候補でもあったグレイフィア。

 

 民衆の後押しも含めりゃ、大王派と魔王派の2番手同士が結託している状態だ。アザゼル杯の優勝賞品を使うまでもなく、優勝賞品の制限である「世界に混沌を齎さない」にかすらない願いは要望できる。優勝する必要もないはずだ。

 

 グレイフィアだってそれぐらいは分かるだろうし、フロンズなら尚更。むしろフロンズならリスク管理もあり、わざわざ優勝という手段で博打を打つわけがねえ。

 

 にも関わらず、大御所まで連れて参戦とか、何を考えてやがる?

 

「……しかし、グレイフィアもだが暗躍してるやつが多いってのも不安だな。ハーデスのシンパを堂々と名乗るレヴィアタンの末裔までいるんだろ?」

 

 そこばかりってわけにもいかねえのが、やっぱり難点なんだよな。

 

『そうですね。ラツーイカ・レヴィアタン。あの存在により、冥界も揺れている点は多いです』

 

 アジュカも困り顔だが、まったくだ。

 

 ハーデスの爺が冥界を敵に回したとしても、ラツーイカがいる所為で世論の一割ぐらいはハーデスにつきかねない。そういうヤバい状況になりやがった。

 

 あの爺のことだ。既に何らかの寝返り工作はしているかもしれねえしな。そうなりゃ奴が動いた場合、冥界は対外戦争じゃなく内乱に陥りかねない。

 

 そして、あの爺がここまで見え透いた真似をしているのが不安を誘う。

 

 賭けてもいい。あの爺は他に切り札を持っている。出なけりゃ、こんな早すぎるタイミングでこんなでかい札を切ったりはしねえ。

 

 ……懸念事項はラツーイカか。

 

 奴がどんなことを考えているかで、難易度が数段変わるぞ畜生が……っ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『それで、話をつけることはできたのか?』

 

「ええ、数人程度ですが。……素晴らしい新時代のエインヘリヤルになってくれそうです」

 

『……ふん。まぁよい。儂は英霊(サーヴァント)魔星(プラネテス)も好かんが、お主との協力体制がある故、お主の手勢に限っては許そう』

 

「承知しました。まぁ、機嫌を損ねすぎないよう気を付けます」

 

「……おや、そちらはもう終わりですか?」

 

『ラツーイカか』

 

「はい。一通りの仕事と鍛錬はこなしましたので」

 

『ファファファ。言いぐさに比べれば真面目に働いでおるではないか?』

 

「そんなことはありません。私はボロ儲けしかしたくないので、報酬未満の仕事しかいたしませんとも」

 

「それはまた。でも報酬はその程度でいいのかしら?」

 

「どうやら勘違いを成されているようですね」

 

「と、いうと?」

 

私は()()()()がしたいのです。……20の努力で80の対価を得たいのです。100の対価のために100の努力がしたいのでも、10の対価で我慢して10の努力で済ませたいのではないのです」

 

「……変わってるって言われない?」

 

「それが何か? 私は労力の数倍ほど対価が貰えるのなら、その為の努力はいくらでもします。……努力に見合わない大きな対価が得たいのですよ」

 

「……ハーデス様、こいつ味方にしていいんですか?」

 

『構わぬ。少なくとも、アジュカ・ベルゼブブ達三大勢力ではこやつの目論見は叶えられんだろうしな。魔王血族を引き込めるだけで冥界に楔を打ち込めるのなら、これぐらいの手間賃は安い物よ』

 

「そして我が労力は更にその数分の一。……ふふふ、努力の甲斐がありますねぇ」

 




 多方面でいろいろな形で、ハーデス陣営を強化していきたい今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 そして危険人物ラツーイカの正体は……かなりアレな奴でした。

 コンセプトとしては「傀儡カモン! 楽して儲けたい!!」な感じです。それをベースとしてハーデス陣営に迎え入れられそうな塩梅を踏まえた結果、「濡れ手で粟な立場のためならばいくらでも努力できる」という、実態を知らなければ意味不明な奴になった感じです。
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