混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部 作:グレン×グレン
とりあえず本格的なのはもうちょっと(半年ぐらい)溜めてからにしますが、とりあえず繋ぎをいったん購入する予定。……そもそもだましだまし使って何年も使ってたから、まぁ逝ってもおかしくなかったよなぁ。
和地Side
「「「あ~……っ」」」
俺はイッセーやアニルと共に、別館のサウナで一息ついていた。
男同士のゆったりとした空気、最高……っ!
同性同士で阿保をやることでしか得られない心の栄養素はある。確かにあるんだ。
そう思いながらまったりしているけど、こういう時間は必要だよなぁ。
「あぁ~。日頃の疲れが熱さで溶ける~」
俺が思わずそう告げれば、イッセーも頷いている。
「ほんとにな~」
そんな風にイッセーも呟き、アニルも頷いていた。
「ッスねぇ。競技試合は実戦とはまた違うっすねぇ~」
アニルもそう言うほど、俺達は意外と疲れている。
実戦に比べれば死亡のリスクは大きく減じているが、それでも鍛えられた者達との闘いだ。やはり疲れる時は相応に疲れる。しかもインターバルも短いしな。
それに衆人環視というのも、また意識の上で負担があるものだ。競技試合だからこその感覚と言えばいいんだろうな。
そもそも実戦と競技試合では、強さの種類が違うところもある。その辺りも、実戦に慣れ切っている俺達には負担になっているだろう。
ルールに則った戦いには、則った戦いにしかない負担もある。つまるところはそういう事だ。
だからこそ、こういう休息も大事なんだろうなぁ。
「で、とりあえずは俺達連戦連勝なわけだ。ま、手古摺ることも数多いけどな」
「ほんとになー。ゲームはやっぱり、実戦とは違うところも多いよなぁ」
俺もイッセーもついついぼやくけど、実際なんとか勝っていることも多いわけだ。
ま、リザーブメンバーも用意できるのがアザゼル杯。にも関わらず俺達は、駒をまだ全部埋めてもいないわけだからな。駒を全部埋めていたり、ゲームに習熟している奴らなら付け入るスキはあるだろう。
ポツポツとだが、予選の段階でリタイアを表明しているチームも出てきている。今後は心身ともに精強なチームが残っていくわけで、更に苦戦することにもなるだろう。
いや本当に、大変ではあるよなぁ。
「でもま、オカ研主体のチームはほぼ連戦連勝だよな。アニル達も全戦全勝だし」
イッセーがそう誉めると、アニルはちょっと苦笑していた。
「王がリュシオンさんですぜ? そりゃそう簡単にはやられないでさぁ」
なるほど確かに。
間違いなく教会の歴史に残る手練れであり、現役の戦士に限れば片手の指が余るほどの上位だろう。
そんな人物が
つまるところ、他のメンバーも高水準なものが多いという事だ。基本的に若手の戦士達が主体でありながらこれは……控えめに言って凄いだろう。
「ま、口さがないものはワンマンチームというだろうが、リュシオン抜きの質も全参加チームで中堅じゃないか? よくもまぁ、そんな若手が集まったもんだ」
「そうだなぁ。アニルもルーシアも頑張ってるし、俺も鼻が高いぜ」
俺とイッセーが口々に誉めると、アニルもちょっと照れ臭そうだった。
「ま、そういう連中の言い分を否定できるぐらいのこともしたいっすけどね。激戦でちょっと心が折れかけてるメンバーもいやすんで、その辺りの交代も含めて頑張りますわ」
「あ、そうなのか。……いや、そりゃそうだな」
俺はちょっと首を傾げたが、すぐに納得する。
二代目主神やら巨人の王やら天帝やら、名だたる神話の頂点達が参加しているしな。
それ以外にもやばいのも多い。俺やイッセーも大概だし、神滅具使いがゴロゴロ参加しているし。
たぶんだけど、神クラスが参加していてもさほど有力でない神のチームは、俺達なら勝ち目は十分あるだろう。実際カズヒとか勝ってるし。
案外、D×D主力メンバーが多ければ本戦出場チームになれるところもありそうだな。ヴァーリチームとか、ほぼ確実にできるのではないだろうか。
……だからこそ、俺達も色々とするべきだろうな、うん。
カズヒSide
なんとなくリビングの片隅にいたメンツで、ちょっとお茶会をすることになった。
「……とはいえ、意外なほどに勝率が高いのよね、D×D参加チームって」
話のネタはアザゼル杯。その中でも、私たちD×Dが関与するチームの勝率だ。
流石に神クラスが出張ると負けるチームも多少はいるけれど、そういった場合でない時は基本的に連戦連勝。そして神クラスが相手でも手古摺らせるケースが多い。総じて勝率の高いチームとして評価されている。
おそらくだけれど、本戦出場チームは結構な割合がD×Dが関与するチームでしょうね。神クラスが所属するチームも多いでしょうけれど、それを踏まえてもかなりの数を占めることになるでしょう。
「そういう事ね。とはいえ、ある意味では当たり前でもあるのでしょうけれど」
そう返すリアスは、少し遠い目になってカップを見つめている。
「それだけの戦いを潜り抜けたのだもの。今となってはコカビエルが弱い部類といえるほど、私達の敵は強大な者達が筆頭となっていたわ」
カップ越しに見ているのは、それだけの敵達。
堕天使最高幹部で数少ない武闘派でもあるコカビエル。思えばオカ研が他勢力混合集団となったのは、あいつが余計なことをしたからでしょうね。
そしてオーフィスの蛇や亜種聖杯で強化された、旧魔王血族三人。神滅具保有者を三人も擁し、主力は全員至っている英雄派。その間にはあらゆる要素で底上げされた、北欧の悪神ロキ。
クリフォトとの戦いも同レベル。戦闘特化型の人造惑星ステラフレームや復活させた伝説の邪龍。それを率いる超越者リゼヴィム・リヴァン・ルシファー。かすめ取った天龍クラスの邪龍や超越者クラスたるヴィール・アガレス・サタンとの、トライヘキサを巡る三つ巴。
そして、極晃奏者ミザリ・ルシファー。……誠にぃとの戦いは、文字通り熾烈だったわ。トライヘキサを核とした隔離結界領域全てを力に変えたあの男の弄奏を、衛奏抜きで打倒するビジョンはいまだに見えない。
冷静に考えると、戦闘型でない神クラスならタイマンでも負けかねない連中ばかりが筆頭になっている。
間違いなく、奴らがチームを率いれば、アザゼル杯でも高い勝率を誇ったことでしょう。それほどまでの難敵だと今でも確信できる。
「……勝率が高くて当然ね。そうでなければ私達は死んでたわね」
「そうね。異形の歴史を振り返っても、一年足らずでここまで驚異的な難敵を戦闘を繰り返した者は極僅かでしょうし」
私とリアスが思わずため息をつくと、参加している最後の一人が苦笑していた。
「アハハ……。その、オカルト研究部に参加していて、よく私が生きてたなぁって思えて来ました」
ルーシアはそう言うと、少し額に冷や汗を浮かべている。
まぁそうでしょうね。一手は何だけれど、ルーシアって私達全体で見るとその……戦闘面での強みが薄いわけだし。
神器を持っているわけでもないし、
……よくぞ、心病まずに生き残れたわね。
「「本当に、頑張ったわね」」
「同時に言わないでください。自分でも納得ですけど」
言いたくなるわよ。
まぁ、終盤で
むしろリュシオンの歪みが漸く対応され始めて、一皮むけたところもある。そういう意味では、ブラコンというのも大変ね。
……本当にそこは大変ね。
「私も毛色は違うけれど経験があるから分かるわ。こじらせたブラコンをよく持ち直したわね」
「すいませんカズヒ先輩。カズヒ先輩と比べられるのは、もの凄く失礼な言い方ですけど何かが違います」
……本当に言うようになったわね。ド正論だから反論しないけれど。
「ふふふ。ルーシアも人間として成長しているようね。うかうかしてられないんじゃないかしら、カズヒ?」
追加でよく言ってくれるわね、リアス。
「ふふふ。コンプレックスがつかない程度の兄大好きで済んでるからって、あまり偉そうにしないでくれるかしら?」
「ふふふ。知ってますよ、隔離結界領域が隔離したあと、それとなくサーゼクス・ルシファー様の写真が載った雑誌を多く見るようになってるリアス先輩のことを」
私の切り返しに乗ったルーシアに、リアスの頬が若干引きつった。
ほんと、いい性格になっているわねルーシアも。
ま、あまりぎすぎすした空気もあれね。
そんなことを同時に思ったのか、三人揃って紅茶を一口。
さて、再び共通の話題に戻るとしましょうか。
「で、それぞれ規模の大きな戦いになるわけだけれども、どうなのかしらね?」
今後の試合に関しての話が、一番穏便に済みそうね。
「……そうね。オリュンポスとアースガルズの二代目主神が敵なうえ、その王は魔物達の王テュポーン。……こちらも切り札を用意するべきでしょうね」
「ミスターブラックさんの投入ですか? たぶんですけど、全盛期の天龍クラスはありますよね。……誰かという以前に、どこから見つけてスカウトしたのかが気になりますね」
ルーシアが若干呆れ気味の表情を浮かべるけれど、まぁ確かにその通りね。
アザゼル杯の駒価値で兵士八駒全部埋めるとか、どんな化け物なんだか。魔王クラスでも八駒は極僅かだし、それこそ主神クラスの化け物にはなるでしょう。
その上で、いやでもイッセーと比べられるポジション。心理的な抵抗もあることを踏まえれば……誰も参加したくないわね。複数人ならともかく、たった一人でだもの。
とても気になるけど、リアスは微笑むだけ。
「ふふ。それは試合を見るまで待って頂戴。彼も流石に、次期主神や魔物の王を相手にするなら出てきたがるでしょうしね」
なるほど、かなり自由にやらせているようね。
裏を返せばそれだけの実力者が揃っているという事。……今後が気になるわね。
まぁ、それはそれとして。
「ルーシアは和地が相手でしょう? ……勝ち目、あるかしら?」
と、リアスはそう伺うように聞いてくる。
まぁ実際問題、和地はかなりの強敵ね。
神器を二つ宿し、魔術回路を持つ、星辰奏者。更に神滅具を新たに宿し、極晃星に至っている。
間違いなく最高峰のポテンシャルを持っている。如何にリュシオンとて、和地が守りに徹すれば崩すのは困難でしょう。
そして人数ではフルメンバーを揃えられる若人の挑戦チームが有利とはいえ、涙換の救済者チームは手練れが多い。数では有利をとれても質では有利をとられることになる。
「和地は強いわよ? さて、どう挑むのかしら?」
そう挑戦的に私が告げれば、ルーシアは小さく微笑んだ。
「ご安心を。こちらも無様な試合をする気はありませんので」
ふふ、戦える自信はあるようね。
なら、深く聞くのは野暮ということにしましょうか。
そう思っていると、今度は二人の視線が私に集中する。
「そういうカズヒ先輩こそ、あのグレイフィアさんが相手ですよ?」
「そうね。魔王血族を従え、更にフロンズの支援まで受けているもの。……何を考えているのかしら、お義姉さまも」
ルーシアもそうだけれど、特にリアスはやはり渋い顔ね。
まぁ、そうでしょうね。
政治的には対立していると言ってもいい、大王派の実権を握ったフロンズ。
それを魔王サーゼクス・ルシファーのシンパを丸ごと抱きかかえることもできるだろうグレイフィアさんが協力する形で、チームとして参戦している。
疑念が多すぎて頭を抱えたくなる。そういう事態なのは分かっているけど―
「まぁいいわ。最近話をさせてもくれないのでしょう?」
―なら、私のやることは一つだろう。
「乱暴な言い方だけれど、拳で語り合うとするわ。……大丈夫、私は荒事に強いもの」
いい機会だし、リアスの心配の種を減らせないか試してみてもいいでしょう。
……覚悟しなさい、グレイフィア・ルキフグス。
ちょっと暴走が過ぎていると、ここで教えてあげるわね。
次回より、再びの連戦スタートです!