混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 ハイどうもー! 病院に言ったらなんか一部の数値が跳ね上がっていてちょっとビビったグレン×グレンでっす!

 最近の筋トレが要因みたいで、たいした問題ではないようですが。肝心な部分は横ばいなのでまぁ大丈夫でしょう。

 それはそれとして、白熱の戦いが始まります!


戦愛白熱編 第十話 激突! デュナミスの新生チーム(その1)

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 イッセー君達が転移される中、実況の人はルールの解説を行おうとしている。

 

 さて、今回はどんなルールだろうか。

 

 半端な特殊ルールやテクニックなら、問答無用で吹き飛ばす。イッセー君達はそれができるチームであり、下手な神クラスより強大な存在だ。

 

 だがデュナミス聖騎士団も、まごうことなき精鋭集団。

 

 純粋な個の性能ではイッセー君に劣るだろうけれど、連携でそれに対応可能だろう。何より、状況次第では神クラスとの戦闘も視野に入れた部隊のはずだ。イッセー君が相手でも苦戦させれるぐらいの戦闘は可能だろう。

 

 そんな彼らがどう出るか、それはとても気になることだ。

 

『さぁ、皆さんお喜びください! 今回のルールはアザゼル杯が初運用になる特殊ルール! その名も、サード・スコードロンだぁああああっ!』

 

 その実況の言葉に、僕は少し驚いた。

 

 アザゼル杯がお祭りであり、また新しい形のレーティングゲームの模索であるとは知っている。だからこそ、アザゼル杯だけの特殊ルールや新しいルールのテストもするとは思っていた。

 

 ただ、映される映像に多少の予想外が生まれている。

 

 そこに移されるのは、30人前後のデビルレイダー部隊。それも、三か所に投入されている。

 

「……フロンズの発案?」

 

「なるほどなるほど~? あの大王派肝いりのレイダー部隊をどっちが早く全滅させるかっすかね? あ、でもそれだと部隊の数が多いですなぁ」

 

 小猫ちゃんとリントさんが首を傾げる中、解説映像が展開される。

 

『ルールは簡単。第三勢力の介入を想定した特殊ルールとなっており、デビルレイダー一個中隊が存在するフィールド内で、彼らとも戦いながら敵の王(キング)を撃破するという、ある意味では単純なゲームとなっております!』

 

 その説明に、観客の皆は湧き始める。

 

 デビルレイダーは、フロンズ達大王派の若手が提供した新兵器だ。一体一体の性能はさほどではないが、共通の星辰光(アステリズム)を連携で運用することで、高い戦闘能力を発揮できるようになっている。

 

 彼らを第三勢力とした状態での、乱戦を模したルール。実際その通りなのだろう。

 

 実戦の練習を兼ねている側面。ゲームにまだ残っているその部分を重点的にしたものだろう。フロンズ達の意見が入っているんだろうけど、彼ららしい。

 

 僕が感心していると、リアス姉さんは少し渋い顔をしている。

 

「そういう事ね。……やってくれるじゃない」

 

 ん?

 

 確かにフロンズらしいルールだけど、渋い表情をするほどだろうか?

 

 そう思っていると、朱乃さんも少し考えこむ表情になっている。

 

「もしかして、本命はそういう事かしら?」

 

「……そういう事だろう」

 

 と、朱乃さんに呼応するように、ミスター・ブラックが感心している。

 

「レーティングゲームに実戦の練習という側面がある。それを逆手に取り、一個中隊のデビルレイダーに乱戦の経験を積ませるのが狙いか」

 

 そうか。その手があったか。

 

 レーティングゲームは実戦の練習という側面もある。ゲームだからこそのルールもあるけれど、シンプルなルールなら実戦練習の要素も多分に含まれる。

 

 つまるところ、このルールの本命はデビルレイダーの実戦練習。それも多勢力が入り乱れる乱戦を視野に入れた練習になるわけか。

 

 確かに、和平が結ばれたこともあり勢力が入り乱れる乱戦は少なくなる。またデビルレイダーは十数人程度で運用するコンセプトになってない為、レーティングゲームでは実戦練習にしにくい側面もある。

 

 それを、レーティングゲームの敵役として出すことで克服したとは……っ

 

「ルールを逆手に取ったんですか。あの人達、いつものことですけど抜け目がなさすぎですぅ」

 

 ギャスパー君が感心するけど、同時にちょっと引いている。

 

 それもそうだね。

 

 彼らが根本的に政敵であり、背中を預けきれる手合いではないことはすでに僕らもわかっている。

 

 そして政敵ということは、万が一の場合は内乱の形で殺し合いになる可能性もあるという事だ。

 

 その際、少数精鋭の部隊として運用されるだろう王と眷属による編成。それに慣れたデビルレイダー部隊が多数投入されれば。相当の被害がデビルレイダー部隊だけでもたらされることになるだろう。

 

 背筋に寒気が走る。フロンズ・フィーニクス達はどんな可能性まで視野に入れているというのか。

 

「これは、私達もうかうかとしていられないという事ね」

 

 リアス姉さんはため息をつきながら、そう言い切った。

 

「気合を入れ直すわよ。次の試合、私達もそろそろ本気でいきましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

『それでは、試合開始は五分後となります! 両チームともに準備をお忘れなく!』

 

 実況のアナウンスを聞いてから、俺達は集まって会議を開く。

 

「で、どうするんだこれ?」

 

 俺が真っ先にレイヴェルに聞くと、レイヴェルも少し考えこむ様子を見せた。

 

「さほどの問題はありませんわね。要はデビルレイダー一個中隊が第三勢力であり、優先目標でもないのですから」

 

 お、レイヴェルは強気な意見。

 

 不敵な笑みすら浮かべて、レイヴェルは指を立てる。

 

「デビルレイダーの一個中隊程度、イッセー様やアルティーネさん、ゼノヴィア様やイリナ様なら鎧袖一触ですわ。アーシア様もそれぐらいの数から捌き切れるでしょうし、私やボーヴァさんでも圧殺されることはないですから、鬱陶しい以外の何物でもないかと」

 

 容赦ないけど、確かにその通りだ。

 

 デビルレイダー部隊は数と連携で挑んでくる戦力。だけど中級悪魔の十や二十程度なら、俺やアルティーネならまとめて吹っ飛ばすこともできる。ゼノヴィアやイリナでも、手古摺りはしても倒されることはないだろう。

 

 だからこそ、一個中隊のデビルレイダーはそれだけなら物の数じゃない。

 

 それに、ルールを確認する限りデビルレイダーの撃破は明確なポイント変動もない。いうなれば、「目的とは関係のない邪魔者部隊」にとどまっている。

 

 つまりだ。旨味のない第三勢力がいるという、ただそれだけの特殊ルール。レーティングゲームが最大でも30人前後の戦いになるから100人を超える乱戦になりえるこのルールは目立つけど、それだけなんだ。

 

 というよりだ、たぶんだけどフロンズ達の狙いはそこにないだろう。

 

 細かいところはリアスやレイヴェルが考えるだろうし、俺はゲームに集中するか。

 

「となると、相手チームを潰すことに集中してればいいんだろうか?」

 

「そうですわね。もちろん横からつつかれると邪魔ですが、それは相手も同じこと。あまり深く考えない方が得策でしょう」

 

 なるほどなるほど。まぁ、俺も深く考えるのは苦手だしな。

 

 要は乱戦。それも優先順位が低い。そこだけ考えて惑わされるなってことか。

 

 ああ、それなら分かりやすい。

 

「皆。ぶっちゃけて言うとフロンズは相いれないけど、それでも一応味方だ。なんか企んでいるだろうけど、むやみやたらと冥界を揺るがせたりはしない。……そこはちゃんと考えていいだろう」

 

 俺は皆を見渡すと、そこをまず告げる。

 

「あいつらが何を企んでるかは今はいい。それは分かる人達に任せて、俺達はこの試合に集中するぜ!!」

 

 待ってろよ、ヒマリにヒツギ。

 

 デュナミス聖騎士団。相手にとって不足は……ない!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 俺は敵情視察も兼ね、一人試合会場に足を運んでいる。

 

 なるほど、実戦を主眼に入れた特殊ルールという事か。そこにデビルレイダー部隊の訓練を踏まえている、と。

 

 フロンズも抜け目ないことで。まぁ、今回のメンツならさほど問題はないだろうがな。

 

「それで、どう思うんだ?」

 

 よく知っている気配がしていたので、俺はそんなことを口に出す。

 

「第三勢力が増えた程度でやることは変わらんだろう。俺ならただ殴り倒すだけだな」

 

 そう返すのは、俺と同じで敵情視察に来ていたのだろうサイラオーグ・バアル。

 

 そして同時に、ちょっと見知った人も来ていた。

 

「お久しぶりだな、サイラオーグ。……それと、マグダランさんも」

 

「ああ、久しぶりだ」

 

 そう返すマグダランさんは、眷属を含めてサイラオーグ・バアルのリザーブメンバーに収まっている。

 

 どうやら兄弟関係はそれなりに修復できたようだ。例のバアル城襲撃事件が、お互いに腹を割るいい機会になったんだろうとしておこう。

 

 それはそれとして、だ。

 

「フロンズも色々と動いているようだが、バアルとしてはどれぐらい掴んでいる?」

 

「軍事力の刷新に力を入れているようだ。使われている技術の見直しを進め、技術面でもコスト面でも古く遅れている分野を更新しているな。あと、浮いた分の数割を給金にも回しているようだぞ」

 

 サイラオーグ・バアルもやることはやっているようでありがたい。そして、フロンズ達も動いているな。

 

 これまで旧態を維持したうえで利権を独占する方向が強かったのが大王派。だがフロンズが大きく実権を握ったことで、一気に改革が進んでいる。

 

 王の駒やゲームの不正で、大王派の古い権力者が大きく失脚したことが大きい。更にフロンズがバアル本家の危機を救ったこともあり、残った大王派に対する影響力が大きくもなっている。そこのフロンズの立ち回りもあり、生き残った旧家もあまり反発しないでいるしな。

 

 それを利用して、変えれる部分を急激に刷新。その空いたリソースを人心掌握に回している。やり手なようで何よりだ。

 

 今回のゲーム新ルールもその一環。おそらくだが、サンタマリア級を攻めるミッションやGFを仮想敵とするミッションも提出しているだろう。

 

 ……きな臭いところもあるが、同時に冥界全体に益が出る動きでもある。政敵の範疇を出ない程度の立ち回りだな。

 

 まぁ、各勢力が和平で大体まとまっているのが現状だ。衛奏により極晃星(スフィア)というちゃぶ台返しも難しくなっているしな。フロンズも馬鹿なことをする発想はないだろう。

 

 冥界の未来を自分なりに考えている。その一点においては間違いはない。俺もそこは考えている。

 

 とはいえ、だ。

 

「政敵ってのは、完全に背中を預けられるものでもないからな。隙あらばどこかにとてつもない権益をねじ込みそうなやつらだし」

 

「そうだな。悔しいが、ソーナ抜きでは政では俺達は苦戦必須だろう」

 

 だろうな。

 

 ソーナ先輩、前回の自爆戦法でフロンズのボーダーラインを感覚的につかんだらしい。ギリギリの塩梅でせめて、向こうとやり合っているとか。

 

 あの人本当に頼りになる。戦力部分では一歩劣るが、頭脳面ではD×Dの主力だしなぁ。

 

 ま、それは置いておいてだ。

 

「ま、兄弟仲はましになったようで何より。血の分けた家族が変にいがみ合うのも嫌な話だしな」

 

「……その節は、心配をかけたようだな」

 

 マグダランさんは悪い人じゃないだろうし、サイラオーグ・バアルも合わないところはあるが好漢だ。

 

 面倒な家に生まれて面倒なことが多いだろうが、ま、これぐらい仲がいいならこっちが援護すればある程度は乗り越えられるだろう。

 

 フロンズに関しても考えすぎは良くない。奴は政敵だが、政敵の範疇内に収まっているのなら敵の敵ではあるし歩調もある程度は合わせてくれる。

 

 サウザンドフォースは底が見えないし、禍の団も新たな盟主を獲得した。流出した技術による各種テロリストはもちろんなこと、ここ最近は出所不明の技術までもが現れている。

 

 注力するならそこであり、そして今はそこでもない。

 

「ま、今は素直に試合を観戦するか。ちなみに俺は今回、デュナミス聖騎士団側につかせてもらうがな」

 

「俺はもちろん兵藤一誠だ。あの男に魅せられた者としてそこは譲れんのでな」

 

「……とはいえどちらも凄腕。果たしてどちらが勝つのやら」

 

 さて、素直に試合を楽しむとするか。

 




 新ルールは割とフロンズ達が絡んでくることが多いです。GFを利用したモンハンじみたルールを作ってみたいところですなぁ。
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