混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部 作:グレン×グレン
気を抜いていたら体重が70kgをちょっと超えてまして、少し筋トレの量を増やしたりしていますがなかなか大変です。炭水化物は減らしすぎると反動が怖いし、きつい食事制限は別の意味で反動が怖いし。徐々に少なくして立ち回りたい今日この頃です。
それはそれとして、ついに決着となります!
和地Side
その瞬間、イッセーの動きが切り替わる。
相手の攻撃を強引に無視し、相当の被弾を覚悟のうえで―
『そういう事かぁあああああああっ!!』
『やば、気づかれた!』
―ヒツギに向かって突貫した。
放たれる砲撃も回避すらせず、文字通りの強引な突破。
その体当たりが、ヒツギをそのまま数百メートル押し飛ばす。
そしてその瞬間、連携が確かに乱れた。
『ッ! 今だイリナ!』
『オッケー……っ!』
そしてそれを逃さず、イリナとゼノヴィアが連携でストラス騎士団長を抑えにかかる。
それに対し、ヒマリの対応は迷いが見えた。
そういう事か。なるほどな。
「……これは、連携が乱れた? どういう―」
「―単純な話だ。基点が抑え込まれたという事だろう」
マグダランさんにサイラオーグ・バアルが答え、俺もそれに頷く。
ああ、答えはシンプルだ。
「あの三人の連携は、ヒツギを基点とすることで初めて高い完成度を持っていたわけだ」
「互いに縁のないヒマリ・ナインテイルとストラス・デュラン。その二人の共通の知り合いであるヒツギ・セプテンバーこそが連携の核だったのだろう」
俺もサイラオーグ・バアルも、見たことでそれに気が付いた。
ヒツギ・セプテンバーは、人に気を使える人物で立ち回れる少女だ。
その少女が連携の基点となることで、本来完成度の高い連携をとれない二人を繋いで連携を組み込んでいた。
裏を返せば、あの二人だけでは連携の完成度は低い。タネさえ分かれば付け入るスキは十分ある。
最も、イッセーレベルの使い手が他にハイレベルな連携で戦っている時だけの手段だけどな。
さて、このままだとデュナミスの新生チームが不利。どう出るか。
『行け、ヒマリ・ナインテイルよ!』
そう思った時、ストラス団長は声を張り上げる。
ゼノヴィアとイリナの連携を真っ向から押し返しながら、ストラス団長はヒマリに声を投げかける。
『ここにきて臆するな! ヒツギと共に挑むがよい!!』
『え、ええ!? でも大丈夫ですの!?』
思わずヒマリも動揺するが、ストラス団長は震脚を思わせる踏み込みでそれを断ち切る。
その勢いでイリナとゼノヴィアを弾き飛ばし、その上でヒマリに振り返る。
『行くのだ! いい機会だろう、お主達二人の想いを、思う存分赤龍帝にぶつけるがよい!!』
その張り上げるような声に、小さく微笑む音が俺に聞こえる。
『同意見だ! かつて教会の戦士だった者として、音に聞こえしデュナミス聖騎士団の団長に胸を借りさせてもらう!』
『その通り! むしろ邪魔しないでくれると嬉しいわね!!』
ゼノヴィアとイリナすら答えるその声に、ヒマリは一瞬躊躇し、そして走り出す。
……ここが大一番だな。
見てるぞ、二人とも。
そしてイッセー。見せてくれ。
その二つの願いを持ちながら、俺は試合の流れを見据えていく。
カズヒSide
趨勢が僅かにイッセー達に傾く中、戦いは二つの二対一が左右する状況になったといえるわね。
ヒマリとヒツギがイッセーをどうにかするか。ゼノヴィアとイリナをストラス団長がどうにかするか。そのどちらが先かで状況は変わる。
他の戦いが二つの戦いに割って入る余裕を作っていない以上、この戦いはそのどちらかに集約されると言ってもいい。どうにかすることが出来なければ、三対一になってしまうだけだから尚更ね。
だからこそ、私はヒマリとヒツギの戦いを意識する。
合流したヒマリはヒツギと素早い連携で、イッセーとの戦闘を敢行する。
クリムゾンユニットは二人及びイッセーを同調させることで、バグを起こしていた二人の神器を制御する為のユニット。最近はだいぶ落ち着いてきたけれど、それでも連携戦闘特化型のあれを使った状態が一番強い。
そしてイッセーは乳技を封じられた以上、その力をもって突破するしかない。
押し寄せる龍の軍勢と砲撃の嵐。それを縫うように振るわれる、二人の連携。その二重の猛攻を突破しなければ、兵藤一誠に勝利はない。
そしてイッセーはそれを性能で強引に突破しようとしながら、しかし突破しきれない。
当然でしょう。訓練の年季が違う以上、技量でイッセーが二人を圧倒することはまずない。そして以下にイッセーの真女王と言えど、二人がかりの連携ならば通用されてしまう。
『……本っ当に! 強いよなぁ、二人とも!』
『当っ然!! それに相手がイッセーだしさ!』
『頑張りますわよぉおおおおおおっ!!』
笑顔で言ってるのが分かる言葉を交わし、その上で二人は一気に仕掛ける。
イッセーの拳をヒマリが左の聖剣で受け流し、そして構えられるはショットライザー。
『『クリムゾンブラスト!』』
至近距離からの射撃を喰らい、イッセーは鎧をへこませて血を吐いた。
その隙をついて、二人がかりの連携攻撃は一気に攻勢に転じていく。
それを真っ向から食い止めるイッセーは、感極まったんだろう。
『本当に……俺の女は強いのが多いよなぁ!』
そんなことを口にした。
天然でしょうけど、これはヒツギ辺りがバランスを崩しそう。いつもの流れだとそう思う。
だけど、今回だけは違う。
『そうだね……愛してくれるんだよね、イッセーは!』
ヒマリが何かを言うより早く、ヒツギがそれに応えつつ攻撃を放つ。
意外に思う中、ヒツギは吹っ切れたように猛攻を追加していく。
『こんな面倒なものしょい込んでる私達のこと、私達として愛してくれるって……なんつーかもう、惚れちゃって当然じゃんか!』
至近距離からの砲撃で、イッセーを余波による衝撃が縫い付ける。
『そういう事ですわね!』
そこにグリドを筆頭とする鎧の龍が押しかかり、イッセーの動きを縫い留めた。
『『FREE BOOST』』
そして飛び上がり、必殺技の構えを見せる。
真女王と言えど、あの拘束を一瞬で吹き飛ばすことはほぼ不可能。回避は許されず、受けるしかない。
『だから言うよ……言っちゃうじゃん!』
『イッセー……本気で愛してますの!』
その上で、二人の攻撃は完全にシンクロする。
『『勝ったらお嫁さんにしてください!!』』
『『クリムゾンブラストフィーバー!!』』
だ、ダブル告白キック!?
思わぬ展開に呆気に取られてると、そのまま蹴りが叩き込まれる。
お嫁さんにするつもり満々なところに、二人が勝ったらという条件付きの攻撃。
これは回避しづらいし耐えるのもメンタル的にきついわね。
そう思ってると、視界の隅にオトメねぇの顔が映る。
もう二人の自分といえる者達のタッグ告白攻撃に、オトメねぇはちょっと顔を赤くしているかと思ったけれど、それは違った。
「……うん、それでいいよね」
そう寿ぐように、だけどどこか寂しそうな表情だった。
それを聞こうかと思った、その瞬間だ。
『違うだろ、馬鹿野郎!!』
その言葉と共に、画面越しでも分かるようなオーラの奔流が吹き荒れる。
イッセーSide
俺はちょっと我慢しきれず、その蹴りを受け止めながら大声を張り上げる。
ったく。いい加減にしてくれよな。
「二人が色々ややこしいことは俺も当然知ってるし、本気で言ってくれてるのは分かる」
放たれた一対の一撃を、俺は右腕を盾にして受け止めていた。
衝撃は強い。鎧にも骨にもヒビが入っている。だけど、受け止めれた。
真女王では無理だ。疑似龍神化は消耗が激しく、出すのは危険だ。
だけど、俺はその種明かしより前にはっきり言う。
「勝ったらじゃねえよ! 関係ねえよ! 俺が惚れた女二人を嫁さんにするのに、そんな条件なんて必要ない!」
少し力の入りにくい右腕に、左手を添えて力を籠める。
ああ、ふざけんな―
「どっちが勝とうが負けようが、ヒツギもヒマリも俺の嫁さんになってくれなきゃ……困るだろう……がっ!」
―そんなことぐらい、いちいち言わせんなっての!
そして俺は強引に、龍を振り払って飛び上がる。
そして俺の姿を見つめたヒツギが目を見開いた。
「右腕だけ……龍神化!?」
そう、俺の鎧は右腕だけが龍神化の鎧になっている。
圧倒的な力を持つ、俺の到達点。それが
だけど、それは人間のままなら赤龍帝の籠手を暴走させると断言されるレベルで才能のない、俺にとってはあまりにも強すぎる力だった。
限定的に発動し、それでも一分も持たない疑似龍神化という形が精一杯。だけどあまりにも短すぎる。
だからこそのもう一つの方法。それがこの偽りではなく寸刻の時。部分龍神化だ。
リゼヴィムですら生身では壊せないこの鎧。いくらクリムゾンユニットと言っても、一撃で粉砕できるほど甘くはない。
俺はアスカロンを込めた左腕と、部分龍神化の右腕で二人と撃ち合う。
二人はどちらも龍を封印した神器保有者。更に
なら右腕の疑似龍神化と同じぐらい、アスカロンのオーラが籠った左腕も強力だ。
渾身の一撃を押し返し、流れは掴んだ。
ああ、この際だ言ってやる。どうせバラキエルさんとの試合で、思いっきり言ってるからな。
「俺は二人を愛している! だから勝ったらなんて遠慮をすんな! っていうか負けても嫁に来てもらうから覚悟しろよな!」
「へ、あ、わわわ……っ!」
迎撃している二人だけど、ヒツギはもう慌ててどんどんペースが乱れている。
それでも連携で仕掛けるけど、今の状態なら通用しない。
俺は一気に弾き飛ばすと、クリムゾンブラスターの体勢に入る。
動揺しまくり顔真っ赤のヒツギじゃぁ、対応は間に合わない。
「これが俺のプロポーズだ! 二人まとめて……嫁にこぉおおおおおおおっい!!」
「え、いいの!? やった……あ」
喜んでから我に返るヒツギだけど、もう遅い。
俺のクリムゾンブラスターは発射された。今からじゃヒツギの迎撃は間に合わない。
「呆けてたぁああああああ!?」
絶叫やヒマリと共に、ヒツギは砲撃に呑み込まれていく。
そして、クリムゾンラクシュミーの装甲が砲撃に吹き飛ばされ、ヒマリの顔が見える。
……おお、涙目で頬を赤らめているのはちょっとレアかも。
「ふふふ。言質は取りましたのよ……」
「ああ、こんなことで嘘なんて言わねえよ……」
砲撃を撃ちながら、砲撃を撃たれながら。
俺達は小さく笑いながら頷き合う。
そして砲撃は遠くまで延び、二人はリタイアの光に包まれていった。
『デュナミスの新生チームの僧侶二名、リタイア』
アナウンスを受け取る勢いのまま、俺は試合中だけど感慨深く、そっとフィールドの上を見上げている。
ったく。この調子だとマジで九成のことを笑えねえぜ。
でもまぁ、嘘は何一つ言ってないから……さ?
その後、俺達は流れを掴み、一気呵成に相手を責め立て―
『試合終了。勝者、燚誠の赤龍帝チームです』
何とか、勝つことに成功したぜ。
激闘、決着!
原作より早いタイミングでの部分龍神化。勝利する流れに説得力を持たせるため、ここで開帳しました。
アスカロンⅡもそのプロトタイプのない状態だと、対龍に限定すれば左腕が右腕より明確に上なので、右腕を龍神化させることでバランスをとって押し切った形です。