混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 ハイどうもー! 体重を少しずつ落としていきたいグレン×グレンでっす!

 日々の主食を蕎麦に置き換えるといいとか聞いたけど、実家暮らしだとそれも厳しい。約一名そばが嫌いな人がいるのでなおさらで、運動もしつつ何とか試行錯誤です。


戦愛白熱編 第十七話 地下室、死闘中!

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……今頃、ヒマリが暴走特急になってる頃だろうなぁ」

 

 俺はそっと抜け出し、そしてため息をついた。

 

 地下の方が騒がしくなっているし、間違いなく当たりだろう。

 

 ザイアの教育は特殊なのは、俺は体感しているし客観視もできる。

 

 特に問題なのはエロ方面。精通や初潮が始まれば、近いうちに経験人数が二ケタ到達もあり得る。そんな環境は特殊すぎる。

 

 むしろ、幼少期からそんな環境にいてトチ狂ってない俺がどうかしている。普通は価値観歪むだろう。瞼の裏の笑顔に交わした誓いが、よくここまでしのぐことを成し遂げた。

 

 なんだろう、自分でも少し戦慄を覚えてきたぞ。性的観念が確実に歪んでないとおかしいだろう、俺。

 

 ま、それはともかくだ。

 

「なんか疲れたし、ちょっと水を飲むか」

 

 地下には当分戻れない。まず間違いなく騒がしいことに巻き込まれるからだ。

 

 君子危うきに近寄らずと言うし、見えている爆撃地点に近寄る気はない。嘆きの涙が流れないと分かってるからな。

 

 いや、別の意味で流れるかもしれないな。後でイッセーの愚痴ぐらいは聞いておくべきか。

 

 そんなことを思いながら、俺はキッチンに向かう。

 

 ……ちょっと食い足りない感じでもあるな。いっそのこと、簡単な料理でも作るか?

 

 そんなことを思いながらキッチンに入ると―

 

「あ、和地様」

 

「三美さん」

 

 三美さんが作業をしているところに出くわした。

 

「一人で作業ですか?」

 

「いえ、ちょっと練習をしようかと思いまして」

 

 俺の質問にそう答えると、三美さんは死角にあったものを取り出した。

 

 ……飾り切りの練習をしてたのか。

 

「仮にもこの家は、グレモリー本家のご令嬢が住んでいるのです。この手の技法を用いるべきではないかと思いまして」

 

 なるほど、確かに。

 

 日本の本州に匹敵する直轄領を持つ、名門グレモリー本家の次期当主。それがリアス先輩だ。

 

 そんなリアス先輩がホームステイをする、事実上の婚約者の実家。当人がいる状況下なら、そういう芸術的手法も考慮するべきかもしれない。

 

 クックスは確かに超優秀な料理人だ。だがザイア、それも俺達実働部隊の料理担当だったこともあり、料理そのものはともかく芸術的付加要素はさほど慣れていない。精々が食欲を誘う盛り付けレベルだ。

 

 その観点を踏まえたのか。考えてるな三美さん。

 

「上手ですね。芸術に造詣があるのは知ってたけど」

 

「いえいえ。独創性には欠けてますから」

 

 苦笑交じりで俺の賞賛に返す三美さんは、どこか寂しそうだった。

 

「昔からそうなんです。模倣は得意でも独創性に欠けてまして」

 

 それは、かつてを懐かしむ旅人のようだった。

 

 同時に、過ちを告白する罪人のようだった。

 

 そんな雰囲気を纏う三美さんは、どこか寂しそうだった。

 

「……割り切って、自分に見切りをつけれればよかったんですけどね」

 

 その言葉に、俺は何を返すべきだろうか。

 

 さっぱり分からない以上、迂闊なことは言えない。だが同時に、彼女が俺の愛する人達を思わせる。

 

 己自身が辿ってきた旅路、その過程の出来事。それに振り回され、嘆いているように見えた。

 

 だからこそ。

 

「少なくとも、俺から見える今の三美さんは素敵な人です」

 

 これだけは、言っておこう。

 

 真っ直ぐに彼女を見据えたうえで、俺ははっきりと告げる。

 

「今現在の、今に至るまでの道を歩いてきた貴女は素敵な人に見えます。少なくとも、貴女が助けを求めれば助けたいと思えるぐらいに」

 

 今、俺が彼女をどう見えているか。それは言ってもいいだろう。

 

 嘆きで生まれた涙の意味を、笑顔に変えると掲げた誓い。

 

 かつて道間日美子が嘆き、カズヒ・シチャースチエとして歩き出せた出来事。彼女が俺の笑顔に誓い、俺も彼女の笑顔に誓った、その決意。それは決して揺るがない。

 

 だから、これだけは言っておく。

 

 俺が、九成和地が、道間田知が。涙換救済(タイタス・クロウ)から至りし旧済銀神(エルダーゴッド)。その俺が掲げた揺るがぬ誓い。

 

 瞼の裏の笑顔に誓い、約束された勝利を刻め。

 

 その決意は、俺が俺である限り揺るがない。

 

 そして、それは俺だけじゃない。

 

「あと、イッセーもリアス先輩も、当然カズヒも助けますよ。貴女達はそうされていい人だと、俺達は思っていると確信してます」

 

 そういう人だけが、いくつもの審査を潜り抜けて懲罰従者に選ばれる。

 

 それを俺たちは知っている。だからこそ、俺達はそういうことをする。

 

 それだけは、信じてほしい。

 

 俺たちはそういう連中だ。貴方達はそうされるに値する。そういう者だけが、この屋敷に住む資格を得るのだと。

 

「……そう、ですね」

 

 そして、それは届いたようだ。

 

 小さく、どこか華やかに微笑む三美さん。

 

 その上で、三美さんは小さく苦笑いをする。

 

「よければ、愚痴を聞いてもらってもよろしいでしょうか?」

 

「もちろん」

 

 チームリーダーとして。オカ研の一人として。

 

 そして何より、涙換救済である俺として。

 

 それぐらいはさせて欲しいぐらいだしな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 目の前で、壮絶な死闘が繰り広げられている。

 

 ヒマリさんが勢い任せでイッセー君と初夜を迎えようとしたのがきっかけ。だけど方向性が頓珍漢なことになって、揉めに揉めている。

 

 ……ザイアの教育環境、本当に碌でもなかったんだね。九成君はむしろ、なんであそこまで高水準でまとまっているんだろうか。

 

 彼、前世の経験は二年あるかどうかレベルのはずだけど。当人も前世という明確な判断ができないレベルだったのに。

 

 むしろカズヒの影響力として考えるべきだろうか。良くも悪くも強烈だから、記憶や潜在意識に残りそうではあるしね。

 

 まぁ、いい方向に向かっているならいいんだろう。そういう感じに割り切ろう。

 

「覚悟しなさいヒマリ! イッセーの初夜は渡さない!」

 

「落ち着いてくださいリアスさん! いえ、争奪戦は興味が……その……」

 

「譲りませんわよー! イッセーの初夜はトチらせませんのよぉー!」

 

「「誰か助けてぇえええええっ!?」」

 

 リアス姉さんとシャルロット相手に、ヒマリは真っ向から立ち向かい、イッセー君とヒツギは悲鳴を上げている。

 

 ……現実逃避も難しくなってきたしね。

 

 死闘がそろそろ、かなり本気になってきている気がする。

 

 中心部で巻き込まれているイッセー君とヒツギの悲鳴も、かなり深刻になっているしね。そろそろ攻撃に加減が無くなってきている。

 

 止めたいけど、あの人数は命を覚悟しないと。まして主たるリアス姉さんを止めるのだから、遺書をしたためてからにするべきだろうか。

 

「落ち着きなさい、祐斗」

 

 と、カズヒがちょっと遠い目をしながらそう言ってきた。

 

 見ると、かなり魔力を滾らせている。

 

「とりあえず固有結界で安全地域を作るわ。そこである程度ガスを抜いてから鎮圧しましょう」

 

「鎮圧するのは確定事項なんだね……」

 

 リアス姉さん達とイッセー君には同情しよう。

 

 これは物理的に鎮圧される流れだ。せめて、イッセー君とヒツギが被害を受けない形にする努力はするべきだろう。

 

 盛大にため息をついているカズヒは、その上で拳を握り締める。

 

「ウォーミングアップは整えておいて。ニ十分は暴れさせておくから」

 

「その、無理はしなくていいよ?」

 

 固有結界って、十分や二十分持たせるのも大変らしいけど。そんな長時間使っていいのかな?

 

 いや、カズヒの固有結界は展開するだけなら長時間できるけど。それにしたって負荷が少なくはないと思うんだ。

 

 そんな時間、態々待ってあげる必要があるんだろうか。

 

「……不完全燃焼させると、明日も揉めそうだもの。ある程度発散させるべきよ」

 

 僕の視線に気づいたカズヒはそう言うと、更に肩をすくめる。

 

「ま、ガスは抜く機会を無視する必要はないのよ。……溜め込んでいると、碌なことにならないもの」

 

「説得力があふれるのが、なんていうかね」

 

 彼女のかつての人生を知る者として、ぐうの根も出ない結論だね。

 

 実際、鬱屈した物を正しい意味で発散できなかったからこその彼女の所業だ。肯定することも無条件に容認することもあり得ないが、そうなってしまったことに説得力がありすぎる。

 

「まぁ、九成君がいるなら君は大丈夫なのかな」

 

「イッセーも別の意味で大丈夫でしょうけどね」

 

 そんなことを言い合いながら、僕達は事態の鎮圧を行う為に準備をし始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アザゼルSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は休憩スペースのスパでゆったりとしながら、ふと勘が働いた。

 

「今、イッセー達がからかいがいのあるバカ騒ぎをしている気がする!」

 

「……それは残念じゃのぉ。リヴァと共にいれば引っ掻き回しがいがありそうじゃろうに」

 

 オーディンの爺も酒を飲みながら、馬鹿にせずに受け答えしてくれる。

 

 ありがたいぜ。ミカエル辺りだと呆れを全身で表しながら切って捨てそうだからな。

 

 あ~畜生。是非ともこの目で見たかったぜ。きっとめちゃくた見てていて面白い展開になってるんだろうなぁ、残念だ。

 

 ま、それはともかくとして、だ。

 

「あんたの娘も息子も、今のところは連戦連勝だな。鼻が高いんじゃねえか?」

 

「ほっほっほぅ。お主の教え子共もじゃろぉ? お互い様じゃ」

 

 そう言い合いながら、酒の入ったグラスをぶつけ合う。

 

 ま、アジュカの好意でアザゼル杯の試合とかもある程度は見れるからな。

 

 流石にリアルタイムは無理だが、ある程度まとめたうえで送ってくれる。あとはこの施設のシアタールームで、休憩時間にまとめた映像を見るぐらいはできるわけだ。

 

 サーゼクスなんて記録映像だってのに、手に汗握って応援してるからな。セラフォルーも我を忘れて応援してるほどだ。

 

 今のところ、チームD×Dが中核となってるチームはどこも好成績だ。純粋な勝率なら神が参加しているチームにも引けを取らないのが大半。この調子なら、本戦出場チームの大半はチームD×Dか神々のチームになるだろうさ。

 

「戦を司る神々としちゃぁ、参加できなくて残念だったな」

 

「構わんわい。当分は若いもんに幅を利かせてやらんとな?」

 

 おぅおぅ。減らず口叩いてるなぁ?

 

 俺はもちろん、アンタが参加しても本戦に出るのは苦労するだろうに。それぐらい、強者がゴロゴロ参加してるじゃねえか。

 

 ま、フロンズやハーデスの息がかかった連中もその強敵に入ってるのがあれだがな。

 

 フロンズは足並みをある程度は揃えてくれるだろうが、問題はハーデスだ。

 

 奴らは間違いなく強敵で警戒対象だしな。特にハーデスは、俺達にとって最大の懸念事項だ。

 

 俺達という抑えが無くなった以上、動き出すリスクが一番デカい。フロンズ達や帝釈天はまだましだが、あの爺は確実に動きを見せるだろう。実際、既に牽制球は入れてるしな。

 

 ただ本命はまだ別にありそうだ。ラツーイカ・レヴィアタンなんて言う爆弾を、こんなに早く見せてるから間違いない。

 

「あの爺さんには勘弁してほしいぜ。大昔の勢力争いの恨みつらみなんて、今のガキどもを巻き込んでまでするんじゃねえっての」

 

「確かにのぉ。うちのロキと手を組まなかったことだけは感謝じゃわい」

 

 そんなことを愚痴り合いながらも、俺達はそれを酒の肴にする余裕はあった。

 

 なんだろうかねぇ。今のイッセー達に喧嘩を売って、ハーデス達がただで済む姿も見えないってのが理由だ。

 

 ……懸念はしてる。だが、心配しすぎる気はしない。

 

 大会でも実戦でも、あの爺さん達に見せつけてやれ、イッセー。

 

 お前達が困難を乗り越えて到達した地平は、例え冥府の神でもどうにかできるものじゃないって……な!

 

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