混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 体重があがったり下がったりで、今のところは下がる方が優勢なグレン×グレンでっす!

 最近はこっちのモチベーションが高まっているので、当面は書き溜めこみでだいぶ続きそうです!


戦愛白熱編 第十九話 魔王、超集合

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 冥界のバアル領で行われる、カズヒとグレイフィアさんのレーティングゲーム。そんな日がやってきた。

 

 俺達は早めに来て、それなりにゲームの名所で有名なこの町の観光とかもやっている。みんなで分散して、試合を見る前に楽しんでる感じだ。

 

 それぞれが思い思いでグループに分かれてるわけだけど、他にも色々あったりするわけで―

 

「へぇ、君達が……ね」

 

「「……え、っと……」」

 

 ―俺は今、ヴァーリのオーラに気圧されている亜香里と有加利さんのフォローをすることになっている。

 

 どうせいつかは会うだろうしということで、冥界の体験学習も兼ね二人を連れてきたわけだ。

 

 冥界にも慣れておいた方がいいと思ったから、ここに関しては満場一致。で、冥界の英雄で子供の人気が莫大な俺なら万一の護衛にぴったりってことになった。もちろんレイヴェルも補佐についている。

 

 ただ、ついでにヴァーリと顔合わせするって流れはちょっと不安だった。

 

 自分に流れるルシファーの血を誇り、最強の白龍皇を超えてグレートレッドに並ぶ白龍神皇になろうっていうヴァーリだ。おかしな状態だと俺や九成と渡り合っていた二人に興味津々だろう。読めていたからこそ、フォローができるタイミングで合わせることになった。

 

 ただ、威圧してはいないだろうけど興味津々すぎなんだよ。

 

「そこまでだぜ、ヴァーリ。色々訳が分かってないから、当分戦闘はさせられないんだからな?」

 

 一応釘は差して置いたけど、やっぱりだけど意に介してないな。

 

 ドラゴンって、基本的に自分のペース。ヴァーリチームは全体的に自由人だし、こういう時はやっぱり自分のペースになるか。

 

「分かってるさ。だが俺と同様の魔王血族と二人も出会えたんだ。気になって当然だろう?」

 

 ま、そりゃそうだろうけどな。

 

 自分の血と宿った力を誇り、それを極めようとしているのがヴァーリ・ルシファーという男だ。必然的に魔王の血筋、それも神器を宿したハーフってのは気になるだろ。

 

 まして、魔王の血は神器に対するドーピング剤に仕える。実際ヴァーリは、龍神の肉体を得た俺とは違い己の血筋と友情でD×D(ディアボロス・ドラゴン)に至った。ドーピング剤はシャルバの血が材料だったろうし、特に亜香里には興味があるだろうなぁ。

 

 流石に今のヴァーリなら、俺の時みたいに変な喧嘩を仕掛けたりはしないだろう。ただ、妙なちょっかいはかけそうだしなぁ。

 

 安心半分不安半分でいると、レイヴェルがゴホンと咳払いをした。

 

「ヴァーリさん。カズヒさんから念の為、伝えておくようにと言われたことを伝えておきますわ」

 

 ん? そんなこと言ってたっけ?

 

 俺が首をかしげていると、レイヴェルは再び咳払いをしてからまっすぐにヴァーリを見据えた。

 

 だ、大丈夫なのか、レイヴェル。半端な出任せはヴァーリには通用しないぞ。

 

 そう俺が思う中、レイヴェルは口を開いた。

 

「妙なことをするようなら、五感が察知した瞬間に知覚するより早くアナフィラキシーになるレベルのラーメンアレルギーになる呪詛を開発ちゅ―」

 

「―この世全てのラーメン、そして白龍皇アルビオンと魔王ルシファーの名において誓おう。この場でそちらの二人に余計なちょっかいは一切かけない」

 

 食い気味でヴァーリが力強く宣言した。

 

 な、なんてあほくさい呪詛なんだ。ヴァーリに効果覿面なのが悪質だけど。

 

 っていうか、ラーメンの後にアルビオンとルシファーの名を出すって、慌てすぎだろヴァーリ。アルビオン、泣くぞ? 魔王ルシファーも草葉の陰で泣くぞ?

 

 なんだろう。効果覿面だけど、微妙な気分になるなぁ。

 

『言っとくが相棒。おそらくその呪詛、相棒のおっぱいアレルギーから着想を得たと思うぞ?』

 

 いろんな意味で最悪だ……!

 

「え、おっぱいアレルギー? 何それ?」

 

「アレルギーって色々なものがあるけど、おっぱい……?」

 

 亜香里と有加利さんも困惑している。

 

 ですよね! 自分でもショックは受けるけど、それはそれとして聞くだけだと訳が分からないと思うよ。

 

 でも最悪の事態だった。見ることも触ることも口に出すこともできなかったからなぁ。あれが続くようなら、俺の心は死んでいた可能性があるレベルだしなぁ。

 

 あ、思い出しただけで涙が……?

 

「お、あれは噂の赤龍帝じゃね?」

 

「お、赤龍帝に……お前らもか!」

 

「ほぉ? こんなところで赤龍帝とはなぁ」

 

 ん?

 

 なんか声をかけられたので、思わず振り向いた。

 

 振り向いたけど―

 

「初めまして、赤龍帝。血族が迷惑をかけたね」

 

 そんな風に片手を挙げて挨拶するのは、グレイフィアさんのチームにいる魔王血族の一人。

 

 確かベルゼブブの人だけど、後ろにルシファーとアスモデウスの人もいる。

 

「よっす、赤龍帝! それに望月に鰐川だっけか?」

 

 亜香里と有加利さんにまで挨拶してくれるのは、以前であった後継私掠船団(ディアドコイ・プライベーティア)のラムル。

 

「ほぉ? 凡人達もいるとは、面白い趣向だな?」

 

「そういうわけじゃないんじゃない?」

 

 そしてユーピ・ナーディル・モデウに、あとレヴィアタンの人もいる。

 

「ふふ。噂の赤龍帝や白龍皇と会えるとはね。ハーデス様から話は聞いているとも」

 

 更にフードをおろしながらそういうのは、ハーデスの参加だと堂々明言したラツーイカ・レヴィアタン。

 

 俺はちょっと深呼吸をして、空を見上げる。

 

 ふふふ、紫の空にもだいぶ慣れたなぁ。じゃ、もういいっか。

 

「旧魔王の血族、大集合じゃねえかぁあああああああああっ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんか今、イッセーの絶叫が聞こえた気がする。

 

「……まずいわね、こんな時に幻聴なんて」

 

 そして隣にいたカズヒも聞こえたらしい。

 

「もしイッセーの声だったら、本当に叫んでたのかもな」

 

「彼、巻き込まれツッコミ属性だものね。後で念の為に連絡しておきましょう」

 

 そう言いながら俺達は、シャワールームに入るとそれぞれお湯を浴び始める。

 

 観光もそこそこに、俺はカズヒのウォーミングアップに付き合って軽い組み手をしていた。

 

 これでもザイアでは色々な戦闘技術を教えられてたんでな。格闘戦もお手の物だ。星辰奏者(エスペラント)のポテンシャル込みなら、素手で戦車ぐらい壊せます。

 

 そして汗をかいたので、そのまま待機ブースのシャワールームを使っているわけだ。いい汗かいたぁ。

 

「試合までないなら、ちょっといたしてもよかったんだけどね」

 

「男のスケベ心をそそらせることを言ってくれるねぇ」

 

 そんな他愛のない会話をしながら、俺達は汗を流してリフレッシュ。

 

 ただ、やはり試合が気になるな。

 

「で、勝算のほどは?」

 

「4:7ぐらいで私達が不利ね」

 

 厳しめだけど、間違いない想定はしているってことか。

 

「総力戦だと年季の差で押し切られかねない。やるなら短期決戦で、私がグレイフィアさんを叩きのめすべきでしょう」

 

「一対一でか。ま、仕方ないところはあるな」

 

 グレイフィアさんが率いるチームは、基本的に純血悪魔の集団だ。

 

 固定メンバーとしてはグレイフィアさん及び魔王血族。それ以外は相手チームの傾向に応じて、中級悪魔八人に上級悪魔から最上級悪魔の四名というのが基本パターンだ。

 

 初期の段階で帝釈天が率いるチームを打倒したが、あれは戦闘の勝利が試合の勝利に直結しにくいランペイジ・ボールだったことも大きい。とはいえ魔王クラスが率いる魔王血族のチームであり、間違いなく平均水準が強い。

 

 グレイフィアさんとフロンズがその気になれば、最上級悪魔だけでチームを組ませることも可能だろう。とはいえあまりそれをすると、余計な勘繰りを催すはず。だから数を用意できるギリギリのラインで戦力を集めたって推測がある。

 

 とはいえ、たいした実力がない連中では帝釈天が率いる四天王はしのげない。この時点で、率いている連中が強いのは間違いない。

 

 ……だから、カズヒが厳しめの評価をしているのは当然だ。

 

 カズヒは聖墓を宿しているし、鶴羽は聖槍・聖杯・聖十字架を使う余地がある。聖遺物が四つもあるなら悪魔相手にマウントが取れるが、それだけだ。

 

 中級悪魔と星辰奏者ならほぼ同格。八人がかりは抑え込めるだろう。

 

 とはいえ残りが全員、最低でも最上級悪魔クラス。そうなると、リーネスとお袋は言って劣るのが難点だな。

 

 ……となれば、勝率を上げる札はカズヒによる大将同士の一騎打ちに誘導すること。

 

 国際大会というお祭りなら、これを使えばグレイフィアさんも無視はできないだろう。彼女の立ち位置ではそれをガン無視し続ければ、色々とまずいことになる。それはフロンズも避けたいだろう。

 

 ……それも踏まえての勝率だがな。今のカズヒは超越者に届くミザリに勝算があるとはいえ、グレイフィアさんは年季が違う。決して楽に勝てる相手ではないだろう。

 

 真っ向勝負で負ける可能性はある。更に、誰か一人でも落とされれば魔王血族が援護に来かねない。そしてお袋とリーネスが先に落とされる可能性は高い。

 

 う~ん。リーネスもお袋も弱くはないんだけどなぁ。最上級悪魔クラスが相手だと、一対一はきついからなぁ。

 

「どうする、カズヒ。新兵器の一つや二つぐらいは欲しい感じだけど」

 

「流石に今は隠し玉はないわね。気合と根性でごり押しするのは避けたいし、不利は否めないわ」

 

 ま、そんな簡単に新兵器の一つや二つなんて用意できないか。

 

禁手(バランス・ブレイカー)はどうなんだ? まだ二つ残ってるだろう?」

 

 思いつくのはその当たりなので、一応聞いてみる。

 

 禁手。神器(セイクリッド・ギア)の究極とされる段階。それをカズヒは、まだ二つ残している。

 

 広大な異空間に物体を収納し任意で取り出せる、異界の蔵(スペイス・カーゴ)。そして現世聖域の墓標(カテドナル・グレイブ)

 

 三つも神器を持つというアドバンテージに、後天的に獲得したのは神滅具(ロンギヌス)という反則具合。俺が敵ならふざけんなと言いたくなるレベルだ。まぁ、俺もなんだけど。

 

 全部至らせることができれば、その時点で下手な魔王クラスを超える戦力になるだろう。カズヒの基本的な戦闘能力込みなら、超越者相手でも真っ向から渡り合える性能になるはずだ。勝ち目は一気に増えるだろう。

 

 ただ、カズヒは少し考えてから首を横に振った。

 

「気合と根性を入れれば至れる自信はあるわ。でも、こういうのはきちんと考えたうえで至りたいのよ」

 

「……なるほど」

 

 勢い任せじゃなくて、真剣に先を考えたうえでどう至らせるかを考慮した仕様にするのか。確かにそれは、大事だろう。

 

 禁手はその性質上、土壇場での覚醒があり得る。だがそれは後先を考えている余裕がない状態になりやすく、長い目で見るとリスクもある。リュシオン・オクトーバーみたいなマネは特例枠だろうしな。

 

 となれば、真剣に考えて吟味したうえで至らせるのも一つの手だ。

 

 英雄派がろくでもないことをしたおかげで、意識的に至らせることは十分可能。まして光極めてるカズヒなら、至らせようと思えばいつでも至らせられる余地はある。なら慌てることもない、か。

 

「……競技試合で勝ちたいからって、事実上不可逆の進化を遂げるのもね。その辺りはもっと慎重かつガチな事態を考慮して至りたいわ」

 

「となると、現状の手札でやりくりするしかない、か」

 

 ガチのダーティジョブを担当していたカズヒとしては、競技試合に勝つ為の禁手を用意するのは抵抗がある。そういう事か。

 

「となると、かなり苦戦しそうだな。勝算も低いみたいだし」

 

「ええ。まぁ、負けたとしても深刻な事態にならないもの。今ある手札でどこまでできるか、真剣に考えてやっていくわ」

 

 ま、そこは止めることでもないか。

 

 ……とはいえ、それをもってしても見ものな試合ではある。

 

 あの銀髪の殲滅女王(クイーン・オブ・ディバウア)と、悪祓銀弾(シルバーレット)の激突。

 

 チームD×Dとも縁が深い、二人の銀の激突。

 

 ま、俺がこの場合どうするかなんて決まり切っている。

 

「応援してるぜ、カズヒ」

 

「ええ、貴方に恥じない試合にするわ」

 

 応援してるぜ、カズヒ。

 

 ……それはそれとして、なんか微妙な胸騒ぎがするな。後でイッセー達に連絡を取っておくか。

 




 半分ネタ、半分キャラの深堀を兼ね、魔王血族を一か所に集めました♪

 そしてカズヒはカズヒでガチモード。死闘となることをお約束いたしましょう!
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