混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 久しぶりに執筆速度が上昇中のグレン×グレンでっす!

 現在は連続試合の和地編を書き始めているころです。前から要望のあった部分も、ちょっとした趣向を踏まえて手を付けているので、そのあたりの番外編とかで進みそうといったところですのでお楽しみに!


戦愛白熱編 スーパー才能フェスティバル(料理編)

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さぁ! まだ前半ながら熱い試合の多いアザゼル杯予選! 今回の試合は注目のカードだぁっ!』

 

 実況の人が声を張り上げる中、観客の人達もテンションが高い。

 

 まぁ、俺もちょっとテンション高めに見ているけどな。

 

『我らが冥界が誇り、そして新統治者制度たる九大罪王の最有力候補! 銀髪の殲滅女王(クイーン・オブ・ディバウア)! グレイフィア・ルキフグス選手率いるぅ……光掴む殲滅女王チームがまず入場ぉおおおおおおっ!』

 

『『『『『『『『『『わぁあああああああああああっ!!』』』』』』』』』』

 

 大歓声が鳴り響く中、グレイフィアさんを戦闘に、何人もの悪魔が入ってくる。

 

 あのグレイフィアさんがチームを率いて参戦した。しかも初戦であの帝釈天率いるチームを打倒した。純潔の魔王血族を三人もチームメンバーに入れている。

 

 注目を集める要素しかないチームだから、これも当然。まして冥界の悪魔領で行われる試合だ。ホームも同然だから大歓声になるだろうさ。

 

 だが、相手チームに対する注目だって負けてない。

 

『対するはぁっ! 悪を穿つ聖なる銀弾! かのチームD×Dが誇る女傑の代表格! 音に聞こし悪敵銀神(ノーデンス)、カズヒ・シチャースチエ選手率いる悪敵の聖銀弾(シルバーレット)チームも入場だぁあああああっ!!』

 

『『『『『『『『『『ぉおおおおおおおおおおっ!!』』』』』』』』』』

 

 さっきに比べれば一段劣るが、これまた大歓声が鳴り響く。

 

 カズヒは堂々として入場しているけど、内心苦笑い気味だろう。

 

 大活躍しているのは事実だけど、特に大きなのはミザリの打倒だ。だがミザリ・ルシファーがああなったのは、道間日美子が道間誠明の起こしてはいけない性質を目覚めさせたことに由来する。

 

 マッチポンプじみた理由で大人気とか、内心複雑だろう。もうちょっと批判的な発言とかが来てもいいだろうにとか思ってるはずだ。

 

 ま、殺害予告も来ているわけだけど。流石にこんなところでブーイングを鳴り響かせるほどではないらしい。

 

 俺達と共にいることを容認してもらう為にも頑張っているカズヒとしては、この大人気はどんなものやら。結果に関わらず、ちょっとゆっくり甘やかすかね。

 

 そんなことを思いつつ、並び立ち睨み合う両チームを俺は観察する。

 

 おそらくだが、殲滅女王チームはまだ本腰を入れていない。

 

 帝釈天の打倒は確かに偉業だが、その試合はランペイジ・ボール。幸か不幸か戦闘の勝敗が試合の勝敗に直結しないからな。

 

 そこも踏まえて、この試合がどう動くか。

 

 しっかりと見据えさせてもらうぜ、お二人さん。

 

「………和地。シリアスな雰囲気のところ悪いけど、サイリウム両手に応援体勢をとってたら台無しよ」

 

「え、マジですか!?」

 

 嘘でしょ、リアス先輩!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 僕達はそっと、九成君から視線を逸らす。

 

 今回僕達は都合もついたので、オカ研メンバー全員が応援に集まっている。

 

 そして九成君はアイドルのコンサートに集まる親衛隊のような恰好で準備万端になっている。

 

 うん、彼ってこういうところあるよね。

 

「なるほど。では私もイッセーの試合はそれで行きますわ!」

 

「やめてあげてください。イッセー先輩にツッコミの労力を使わせないでください」

 

「……むしろ試合妨害です」

 

 ヒマリが何かしら感銘を受けているけど、そこはルーシアちゃんと小猫ちゃんの頼れる二年女子達に任せよう。

 

 それはそれとして、今回の試合はどう動くのかが気になるね。

 

 努めて九成君から視線を逸らしつつ、僕はモニターに注目する。

 

『本日の試合は……ライトニング・ファスト! ルールはシンプル、制限時間が一時間で行われる通常ルールとなっております!』

 

 ……へぇ。

 

「あらあら。グレイフィアさんも今回はついてませんわね」

 

「これはカズヒ達に圧倒的有利だろう。特に、カズヒにとっては最良ともいえるね」

 

 朱乃さんやゼノヴィアがそう呟くけど、さもありなん。

 

 カズヒが唯一至らせている、剣豪の腕(アーム・ザ・リッパー)の亜種禁手。銀弾の決戦兵装(エンド・ザ・リボルバー)。今回あの禁手(バランス・ブレイカー)に有利すぎるルールが適用されたしね。

 

 銀弾の決戦兵装は、聖遺物系神滅具を五つも保有しいくつも至らせていた、ミザリ・ルシファーの打倒を考慮したもの。能力は六つの亜種禁手を任意で切り替える、ある意味で破格の能力。だが通常神器でそれを成す為、禁手の継続時間を一時間きっかり、完全回復のインターバルを僅かに長い66分きっかりと、リソースの収束を行っている代物だ。

 

 本来禁手とは、神器の上位形態。僕が至り立てで数時間が限界と聞いた時、研究の最先端にいるアザゼル先生はあっさり切って捨てるほどの短時間と見なしている。そして要求された持続時間は三日であり、比較対象として告げられたヴァーリの持続時間は月単位。数日レベル扱えて、漸く真っ当に使えているレベルなんだ。

 

 神器の頂点たる神滅具を五つも疑似的に保有する、ミザリ・ルシファーを最悪一人でも何とかする。そもそも種族的地力の差ゆえ、長期戦が危険な奴を相手にだ。その圧倒的高難易度を大前提としたカズヒが、元々有無を言わせぬ短期決戦が求められやすいダーティジョブの観点をもってすれば、当然長期戦を捨てるだろう。その思想の結実があの禁手だ。

 

 ゆえに長期戦が必須な状況では、適度に至るのをやめてインターバルを挟む必要がある。そういう必要性がある時は味方との連携か、徹底的にゲリラ戦に近い戦いをする必要があると踏んではいただろう。だが数時間が当たり前のレーティングゲームでは、多少リスクがある手札ではあった。

 

 だけど、一時間で終わるライトニング・ファストなら話は違う。

 

 このルールは間違いなくカズヒに有利だ。一時間だけ頑張ればいいのなら、遠慮なく速攻で至らせてから挑めるわけだ。

 

「このルールなら、カズヒ先輩に有利です! 勝てるかもです!」

 

「そうですね。とはいえ、その程度であっさりやられるようなチームではないでしょう」

 

「あの帝釈天をチーム戦で負かしたわけだしね。一筋縄でいくわけがないわ」

 

 ギャスパーくんもロスヴァイセさんもイリナさんも、関心が高まっている。そういう状況だ。

 

 相性の良すぎるルールを追い風に、カズヒが速攻で押し切れるか。

 

 向かい風をものともせず、グレイフィアさんがしのぎ切るか。

 

 双方をよく知る者達が殆どである以上、やはり興味深いというほかない。

 

 ただ、懸念事項もある。

 

 先ほどあったグレイフィアさん。どこか思い詰めているような、据わった眼をしていた。

 

 あんな状態の彼女が、フロンズ・フィーニクスと手を組んでいる。ましてフロンズとて、グレイフィアさんが負けることは望んでないだろう。更にフロンズ達革新衆には、魔剣を鍛えるブレイ・マサムネ・サーベラや、聖槍を作り出すトバルカインことティバールがいる。

 

 どんな隠し玉を持っているか分からない。そういう意味では、やはりグレイフィアさんの有利は動かない……か。

 

 そんな僕の内心と、ほぼ同じことを思っている者は多いだろう。

 

 VIPルームの空気は重くなっている。

 

「……雰囲気が不思議ね。どうかしたのかしら?」

 

 首を傾げるヴァレリーさんに、ヒツギとアニル君がちょっと苦笑を浮かべていた。

 

「あ~。まぁ私達、基本的に戦闘要員だからね?」

 

「まして身内同士なわけで、やっぱり……ねぇ?」

 

 そうだね。それもあって、どうしても雰囲気は微妙になってしまうね。

 

 とはいえ、アザゼル杯は基本的にお祭りだ。

 

 この空気のままというのも問題があるし、そろそろ何かしらで空気を換えないと―

 

「……そういやぁ、おっぱいドラゴンの旦那とマネージャーさんはまだですかぃ?」

 

 ―そう思った時、首を傾げたリントさんがそう言った。

 

 あ、そういえばまだだね?

 

「……あの焼き鳥、まさか抜けがけ……っ」

 

 小猫ちゃんが軽くキレかけているけど、それに対してロスヴァイセさんが首を横に振る。

 

「いえ、あのレイヴェルさんに限ってこの流れでそれはないでしょう。彼女はマネージャとして敏腕かつ真面目ですから」

 

 確かにそうだ。それに、あの二人は望月さんと鰐川さんも連れている。

 

 イッセー君は鰐川さん相手にフラグを立てているけど、望月さんとフラグを立てているのは九成君だ。また二人を連れている理由もある種の護衛的立ち回りである以上、イッセー君とレイヴェルさんで抜けることはないだろう。ゼノヴィア辺りだとちょっと不安になるけど。

 

 とはいえ、ならどこに?

 

「……イッセー? もう試合は始まってるけど、どうしたの?」

 

 と、すでにリアス姉さんは電話をしていた。

 

 マネージャー業務をそつなくこなすレイヴェルさんもいるし、人に気を使えるイッセー君なら鰐川さんや望月さんにきちんと気を使って遅れないように頑張るだろう。

 

 それなのに、なんで遅れてるだろうか?

 

 そう思っていると、リアス姉さんは何故か真顔になっている。

 

 え、なんというか雰囲気がおかしいですけど、どうしたんですか?

 

「……ぜ、全員集合したノリ? そ、そうなの? ええ、分かったわ」

 

 そう語ってから電話を切ると、リアス姉さんは凄く微妙そうな表情で振り返った。

 

「今、ラツーイカ・レヴィアタンのVIPルームに、ユーピ・ナーディル・モデウ達と一緒にいるそうよ? 抜け出せそうにないみたいだわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『『『『『『『『『……え?』』』』』』』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 思わず全員が真顔になったよ。

 

 イッセー君。君はどれだけ人を引き寄せるんだい? 彼自身分からないだろうけど言いたくなるよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『試合開始前の作戦時間は十分! それでは、試合開始まではこれまでの試合内容のダイジェストをお楽しみください』

 

 実況の人がそう言って、画面にはカズヒやグレイフィアさんがこれまでアザゼル杯でこなした試合の映像が流れていく。

 

 ただ、俺にはそれを見る余裕がない。

 

「美味い! お代わりしてもいいかね!?」

 

「いいとも! はっはっは! 才能がこんなところにもあって本当にすまない!」

 

 そんな感じで、流れるように握るユーピの寿司を食べたラツーイカが大絶賛してお代わりを求めている。

 

「……どうして、こうなった……っ!」

 

「あ~、なんか悪いな」

 

 ラムルがそれとなく謝ってくれるけど、お前は別に悪くないしなぁ……。

 

 なんていうか、試合よりこの部屋の方がキッツイ!

 

 どうなる、これから!?

 

「……むぅ! うどんと蕎麦でここまでのものができるとは! ラーメンは、ラーメンはどうなるのだ、ユーピ・ナーディル・モデウ!?」

 

「ふははははっ! 我が才能が豊富すぎて本当にすまない! 作ってやるからしばし待つがいい、ヴァーリ・ルシファーなる凡人よ!」

 

 ……本当にどうなる!?

 




 全方位才能マン、ユーピ・ナーディル・モデウ。今後はどんな方向に才能を見せてやろうか現在思案中!
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