混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 本日、日常編です!


戦愛白熱編 第二十五話 目の前でする自傷行為はもはや脅迫である

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バレーボール……飛び上がる女子……揺れる乳房……煩悩壊滅!」

 

「おーい! また窪川の奴が自傷行為始めたぞー! シチャースチエ先輩呼んできてぇええええっ!!」

 

 そんな大声が続けざまに起き、僕は小さくため息をついた。

 

 カズヒが特別風紀隊のメンバーにした、引岡さんの息子。窪川蓮夜君。

 

 そして僅か数か月。彼の発作的な自傷行為は、イッセー君のひきつけに匹敵する駒王学園高等部の名物となっている。

 

 日常の些細な言葉や出来事から、瞬く間にエッチな要素を見出す。そしてその煩悩を断ち切るべく、多種多様な方法で自らに苦痛を与える。多ければ一日数回、少なくとも週数回。

 

 イッセー君のひきつけと同レベルのこの事態に、イッセー君のひきつけで訓練された二年生以降はすぐ慣れた。

 

 ただ一年生はそうもいかないらしい。一度PTAが彼を呼び出して説教を試みたと聞く。

 

 もっともすぐに諦められたらしい。スーツ姿の妙齢の女性達を見た瞬間「PTAの呼び出し……すなわち熟女の分からせ系逆レ〇プ……煩悩虐殺!」と瞬時にやり出したことで、関わり合いになりたくないという本能が刺激されたそうだ。子供達には「近づいちゃいけません」で済ませたと思われる。

 

 既に彼においては、二年生は「兵藤先輩達の亜種」ということで納得しているそうだ。彼らはイッセー君の煩悩抑制によるひきつけを洗礼の様に見せられていた。だからこその同類認定だろう。

 

 三年生はもうちょっと穏やかではある。イッセー君が覗き行為を頻繁にやっていた時期もあり、「同類だろうけど印象としてはまだマシ」になったようだ。実害の方向性が割合的に違ったのが、いい方向にかみ合っているらしい。

 

 窪川君はイッセー君達に敵視一歩手前の感情すら浮かべているけど、頑張って自制していることからとりあえずは様子見にとどめている。ただ二人が近くにいる時に同時に起きたこともあり、周りがなるべく接触させない方向で行っているようだ。

 

「なんていうか……一年生も凄い子が入ってきたよね」

 

「それは同感でさぁ。いや、俺らの方が苦労してやすがね?」

 

 と、僕の呟きにアニル君が反応する。

 

 まぁそうだろうね。

 

 対ゼノヴィア生徒会長特化型、風紀委員特別部隊。通称特別風紀隊。

 

 カズヒを迎え入れた精鋭部隊であり、ゼノヴィア達が目に余る暴走をした際に武力をもって鎮圧する集団だ。

 

 ……うん。対生徒会に特化した風紀委員の精鋭ってなんだろうね。字面にすると意味不明すぎるよ。

 

 そしてそのメンバーとして、オカ研と複合する形でアニル君とルーシアちゃんも属している。更に勇儀さんとのコネなどを使い、一般生徒から星辰奏者の適性持ちを引っ張り込むなど、かなり本腰を入れた精鋭部隊になっている。

 

 それぐらいしないと取り押さえられないのが、現生徒会だけどね。ゼノヴィアはもちろんだけど、百鬼君とか間違いなく最上級悪魔クラスと渡り合えるだろうし。

 

 そしてその一人として、窪川君も属している。

 

 引岡さんから頼まれたこともあり、彼女が面倒を見ている形だ。窪川君も性格上、自由人には口うるさくなるタイプなので割とかみ合っている。少なくとも、特別風紀隊としての活動は真面目にやっているらしい。

 

 ただし、当人が性的なものに潔癖かつ根がスケベすぎる所為で、日常ではトラブルも多いようだ。些細なことから凄くエロスを感じるタイプらしく、自傷して血まみれになりながら相手をしかりつける所為で、駒王学園に妖怪が住んでいるという、笑えない都市伝説となりかけている。

 

「……大変だよね、本当に」

 

「いや、本当にまったくでさぁ。ま、カズヒ先輩が可能な限り受け持ってくれてるんですがね?」

 

 カズヒも大変だろうね。

 

 今度、特別風紀隊に手作りのケーキでも差し入れしよう。ゼノヴィアに苦労させられているという点では、僕も大概なところがあるからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「というわけで、窪川君はとっても癖の強い方なんです。……イッセー先輩がまだマシと思えますね」

 

「俺、比較対象になるんだ」

 

 たまたま会ったルーシアの愚痴に付き合っていたら、とんでもないことを言われたよ。

 

 え? 俺ってそんなレベルで問題児だったの?

 

 男がエロを、女の子を求めることがそのレベルなのか。いや、シャルロットに顔向けできないとは思っているけど、そこまでとは思わなかった。

 

「変態性がストレートで、変に捻くれてない点。あと犯罪行為が軽犯罪寄りなのがあれですね。女子生徒の報復も大概なので、結果的に学園内では釣り合いが取れてるんです」

 

 そう言うと、ルーシアは紅茶を一口飲んでからため息をついた。

 

「逆に窪川君は、変態性が捻くれて潔癖ですから。自己嫌悪に基づく自傷から排他的な罵倒及び説教なので、分かりやすい報復を与えづらいのも問題かと」

 

 な、なるほど。

 

 俺が学園内に残れたのは、女子に報復させられていたこともあったのか。

 

 ……そうでないとやばかったのか。本当に反省した方がよさそうだなぁ。

 

 この程度のことでそこまでしなくても、というような考え方はやめた方がいいんだろう。実感は沸かないけど、知識として知っとくだけでもだいぶ変わるかも。

 

「まぁ、あれはあれで集団リンチで警察が動きそうですけどね。捕縛した相手を法治機関の関与なく、しかも集団かつ武器を使って暴行とか、真っ当な法治国家なら裁判所に送られてもおかしくありません」

 

 ルーシアはそう言うと、もう一度ため息をついた。

 

「結論から言えばどっちもどっちです。カズヒ先輩もそこまでは喧嘩両成敗にしたというより、生徒が数十人警察に連れていかれ、更に学園そのものが行政処分を受けて和平の象徴たる駒王学園に修復困難な深手を負わせるのを躊躇したからだと思います」

 

「本っ当に申し訳ありません!」

 

 真面目なルーシアに説明されて、初めて分かるやばい事態だったよ!

 

 ヤバイ。下手すると学園そのものが取り潰されることもありえたのか。流石にそんなことになると、俺もかなり心が傷つきそうだ。

 

 畜生。人間世界はエロに厳しすぎるぜ。

 

 そこまで考えて、俺はふと思ったことがあった。

 

「……なぁ、だったら俺と木場をホモ同人にするのも大概問題じゃねえか?」

 

 女子に変えるなら、まんま同じ格好の女の子達でレズの同人誌を書いてばら撒くようなもんだよな?

 

 これも大概じゃねえか。脳内でエッチな対象にするだけならまだ顰蹙で済むけど、周囲に分かる形でばら撒いたらアウトじゃねえか?

 

 と、ルーシアもそっと視線を逸らした。

 

「……元々同人業界は、原典側が法的措置を取らないことで成り立っているグレーゾーンですから。もし訴えれば、肖像権の侵害で先輩に圧倒的勝率があります」

 

 あ、そうなんだ。

 

 ただルーシアは言いづらそうにこっちをチラチラ見ながら、気分を落ち着ける為か紅茶を再び飲む。

 

 そして、凄く言いづらそうな表情で真っ直ぐ俺を見る。

 

「ただ、下手に司法を介入させるとイッセー先輩達の狼藉とそれに対する違法報復が明るみに出かねません」

 

 ……それは、最終手段すぎる。

 

 核戦争の引き金を引くような大惨事になりそうだ。すっごい躊躇するんだけど。

 

「因みに、平和的に解決する余地はあるか?」

 

「……実は、ならいっそのことイッセー先輩と文芸部達できちんとした取引にさせるという案はありました」

 

 取引?

 

 俺が首を傾げてると、ルーシアはちょっと顔を赤くしている。

 

「性欲が強すぎるイッセー先輩にネタを提供することで、肖像権の侵害ではなく使用料を払ったモデルという形にするという案です。この場合、お互いが裸になったりすることは確実でそれ以上もありえたかと」

 

 ……真剣にその取引は考えたい。

 

 ただルーシアは今度は青い顔になった。

 

「ただその案が発生した際、文芸部で「兵藤一誠が木場きゅん以外と絡むの介錯違い」といった形で内乱が勃発し死人が出そうになりました。あとリアス先輩達が割と露骨に圧力をかけており、別の意味で血が流れそうになりました」

 

 ……俺は、童貞卒業できるんだろうか。

 

「俺から突っつくのは、本当に最終手段にした方がよさそうかな?」

 

「そうしてください。おそらくですが、カズヒ先輩でも対処しきれない規模になってしまうかと」

 

 ははは。俺が言えたことじゃないけど、駒王学園って変態の巣窟じゃね……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズヒSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 特別風紀隊に与えられた部屋で、私は必要な書類仕事を頑張って終わらせている。

 

 学力において駒王学園では下側の私だが、書類仕事も苦労している。

 

 最も、他のメンバーが協力してくれるからそこまで苦労はしないけれどね。

 

「で、窪川に対する苦情は今日で八件目?」

 

「厳密には同じことも含めてだから三件ぐらいだけどな」

 

 と、元浜が私を捕捉してくれる。

 

 特別風紀隊のメンバー案件で苦情の対応をするとか、本末転倒になってきているわね。

 

 頭痛を感じながら、私はまとめられた苦情内容を確認する。

 

 1:目の前で自傷して血まみれになってから説教してくるのが怖い。むしろ気持ち悪いのでやめて欲しい。

 

 2:友達が生理関係で相談した瞬間に、教室の隅から隅なのに聞きつけて頭を壁に叩きつけるのが気持ち悪い

 

 3:昼休みにお経を唱えながらお灸をするのをやめて欲しい。怖いし匂うし夢に出る

 

 ……イッセーでもここまで頓珍漢ではなかった気がする。

 

「性癖をオープンにせず抑制しようとすると、こうなるのね」

 

「俺達ってむしろ健康的だったんだな」

 

 松田と共に思わず戦慄を覚えたわ。

 

 ディーレンの血を色濃く引いている潜在的スケベ。それを肯定せず、全否定する為に人生を捧げるとこうなるのね。流石の私も軽く引くわ。

 

 あいつ、そろそろ精神崩壊で入院するんじゃないかしら?

 

「いっそのこと、あいつの童貞を真っ先に卒業させるべきかしらね」

 

「「ちょっと待った!?」」

 

 と、私の呟きを聞き咎めた二人が真っ先に食いついた。

 

 あ、勘違いしているようだから訂正しないと。

 

「流石に私はしないわよ。ただ伝手でそういうことに長けている人達がいるから」

 

 流石にこれ以上相手を増やすのは、和地のメンタル的になるべく避けたい。

 

 そうなるのなら、まぁ伝手を使うというのは妥当な手でしょう。実際にあるから問題ないし。

 

 具体的に言うとプルガトリオ機関関連ね。

 

 暗部組織なだけあり、リマ部隊である私達ほどではないとはいえ、それなりのグレーな部隊は存在する。

 

 例えば、異形案件の事件を表ざたにしない為のチャーリー部隊がそうね。リゼヴィムが野放しにした馬鹿が駒王学園に仕掛けてきた時とか、彼らのおかげでなんとか異形が知らしめられることは防げたわけだし。

 

 そしてNATOフォネティックコードのSを冠するシエラ部隊。この部隊はハニートラップを専門としている。

 

 性欲という物は種族で個体差がある、中には発情期がある種族だってある。また、過去の経験で貞淑に生きたくてもできないぐらい性欲に悩まされるものだっている。そういう者達が集まってできた、毒をもって信仰を守る部隊だ。

 

 個人的な知り合いがそこにいるし、幸か不幸か日本人と来ている。最悪の場合、真剣に相談するべきでしょうね。

 

 ……今思えば、最初から頼んだ方がよかったのかしら?

 

 ふとそんなことを思う。ただし、私は発言には責任を負うタイプだ。有言実行を超え、徹底的にやりたいぐらいだ。

 

 と、なると―

 

「二人とも。4Pに興味ある?」

 

「「あるけど落ち着け」」

 

 ―おかしい、何故かエロで二人にツッコミを入れられたわ

 

 

 

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんだろう。カズヒがまた妙な暴走をした気がする。

 

 光極めちゃってる精神性に、前世での壮絶な経験。二つの癖の強さが絡み合って、ことエロが絡むと変な暴走をしでかす悪癖があるからなぁ。

 

 俺はそんなことを思いながら、コーヒーを一口。

 

 うん。手軽にコーヒーや紅茶が飲めるのは、中々いい文化だ。

 

 そんなことを思っていると、人の気配が近づいてくる。

 

 ちょっと忍び足なのが気になるな。気配を隠すそぶりもない以上、異形や異能関係者ではなさそうだが……。

 

 そんなことを思いながら、俺は偶然を装う形で振り返る。

 

 と、そこには一人の少女がいた。

 

「あ、九成先輩! ちわっす!」

 

「……優華か」

 

 勇儀さんの娘である、接木優華。

 

 窪川と同じタイミングで知り合った、一年生。

 

 窪川と違い、ノリが割と駒王学園に近いからか、割と評判はいいらしいけど、一体なんだ?

 

 まぁ、インパクトのある窪川の方が記憶に残ってるけど。……いや、本当にインパクトがなぁ。

 

 で、今度は一体何があるのやら……?




 窪川蓮夜、大絶賛暴走中(汗

 我ながらよくもまぁこのレベルの変人を作れたものだと感心すら覚えています。
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