混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! ちょっと腹の調子が悪いグレン×グレンでっす!

 まぁとりあえず、今回は


戦愛白熱編 第二十七話 悪魔の微笑み

カズヒSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と、いうわけなんだけど」

 

「正気か日美っち」

 

 真顔でディーレンに言われたけど、割と真剣ではあるのよ。

 

 だってあいつ、曲者すぎるし。

 

「真剣にショック療法を考慮中だわ。あれは何とかしないと」

 

 拗らせているにもほどがあるうえ、真剣に苦情が多い。特別風紀隊に寄せられる苦情のほぼすべてが、現状窪川に集約しているもの。

 

 癖が強すぎる現生徒会に対抗する為の特別風紀隊。そんな組織にたった一人で対抗できる癖の強さがあっては本末転倒。風紀委員会からもそろそろ要請が来そうだしね。

 

 一つの手段でどうにかできてないのなら、アプローチを変えるのは当たり前の対応。他に取れる手段があるのなら、手を変え品を変えるのは極めて当然。一行に成果のでない手段に拘るなど愚の骨頂。

 

 そろそろ新しい手段に切り替えるでしょうね。

 

「……で、ウチの娘も試験入部ってか? なんか悪いな」

 

 と、こちらの話を聞いていた勇ちんも、ビールを煽ってからそう話す。

 

 ま、そっちは私はノータッチだけれど。それが基点ではあるからね。

 

 私は比重としては特別風紀隊に寄っているし、部長のアーシアが決めたことなら、筋が通っているなら文句は言わない。

 

 実際、いつまでもいつまでもリアス・グレモリー眷属の関係者がオカ研に入るわけでもない。何年も後のことを考えれば、そういうことも考えるべきでしょう。

 

 だからまぁ、そこは構わない。

 

「場合によっては、二人には異形についても話すことにはなるわ。その辺に関してはいいかしら?」

 

 とはいえ、そういうことを考慮しないといけない。

 

 今後の方向性を考えるにしろ、完全に区分けした形にするのもあれだしね。

 

「ま、いいんじゃねえか? 俺は会社が異形と密接だし、今後は家にお呼びすることもあるだろうしよ?」

 

 勇ちんはそう言うけど、ディーレンはちょっと俯き気味だった。

 

「……こっちは大丈夫かねぇ? 異形のノリはあいつにはきつすぎねえか?」

 

 ま、それはそうね。

 

 老若男女が集まる競技試合の会場で、ストリップが行われる世界*1だもの。

 

 窪川にとって刺激が強すぎるのは間違いない。控えめに言って、ショック死の可能性を真剣に考えるレベルね。

 

 と、言ってもねぇ。

 

「あれは何としても矯正しないと、絶対ダメなことになるでしょうし。荒療治は分かっているけれど、それぐらいしないと折り合いすらつけれそうにないわ」

 

「……だよなぁ」

 

 私がそう言えばディーレンもげんなりしながら頷いたわね。

 

 まぁ、ディーレンの息子が性的に潔癖になったらあり得る話ではあるでしょう。

 

 だって―

 

「「操を立てるのに心が耐え切れなかったし」」

 

 ―思わず勇ちんとハモるレベルで断言できるもの。

 

「シスコンブラコンを拗らせたお前らに言われたくねえよ!?」

 

「拗らせてねえよ!? 正統進化系だよ、俺は!!」

 

 反論と反論の反論は聞き流しながら、とりあえず今後について考え始めるわね。

 

 ……そういえば、和地とリアスは試合の準備とかできてるかしら?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、俺達も次の試合について考えないとな」

 

 そんなことを思わず呟きながら、俺は次の大一番について考える。

 

 参考の為に見ている映像では、かなり大暴れをしている低年齢な様々な人物が暴れている。

 

 人間が主体だが、悪魔や堕天使もいるし、何なら吸血鬼や妖怪もいる。

 

 それが若人の挑戦チーム。あのリュシオン・オクトーバーをあまり動かさずに、一応連戦連勝を遂げている連中だ。

 

 まぁ、神クラスと激突したりでメンタルが限界気味の人もいるようだけど。元々ある種の挑戦も兼ねていた為、予選途中でリタイアすることも視野に入ってると思われる。

 

 ……だからこそ、有終の美を飾る為にも勝ちを狙うだろう。

 

 今後の予選期間や本戦を考慮しなくていい以上、全部を出し切ることだってできるはずだろう。そこも考えると、やはり難敵といえるだろう。

 

 まして、最難関であるリュシオンがなぁ。よりにもよって(キング)だからなぁ。

 

 無体過ぎませんかねぇ、ルーシアさんや。遠慮とか加減ッて概念を知っておられるはずでしょうに。

 

 ま、それはともかくとしてだ。

 

「……お、試合映像か?」

 

「……ベルナか。ま、そうなんだけどな」

 

 と、何時の間にかお茶を持ってきていたベルナが、お茶を擁してから隣に座る。

 

「で、どうすんだ? リュシオン・オクトーバーの奴」

 

 そう、そこがとても厄介だ。

 

 あのカズヒと並び立てる傑物。デュナミス聖騎士団の最強戦力。間違いなく、人間の区分で言うなら最強に近い立ち位置だ。

 

 神にすら通用する戦闘能力。人間性で先天的なずれがあったが、自覚したことで成長中。何より、文字通り戦闘中に強くなり続ける成長性の怪物だ。

 

 本気で勝つなら、相応に気合を入れる必要がある。準備はしっかりと整えたい。

 

「……さて、これは俺も新技を確立させるべきか」

 

「毎度毎度確立してる気もするけどな」

 

 ベルナ。真実な気もするけど言わないで。

 

 ただ、ベルナは試合映像を見ながら呆れ顔になっている。

 

「ま、奴さんもそれができるのがやばいんだがな」

 

「それだよな~」

 

 至った状態から至ってない状態に戻して、別の禁手に至る。

 

 俺が知る神滅具保有者は誰も彼もがやばい連中だけど、リュシオン・オクトーバーは間違いなくその中でも上級レベルでヤバい。

 

 D×Dの域に到達した二天龍とは別次元。そしてそれを自覚したことで、更なる成長すら見込めるやばい手合いとなっている。

 

 ……俺も大概でヤバいとは思うけど、それとは別次元でヤバいからな。

 

 と、言うかだ。

 

「最悪、リュシオンも残神を使えるようになっている可能性があるからな……」

 

「……それな」

 

 口に出したうえで、ベルナと一緒にため息をついた。

 

 俺が編み出した新たなる神器の可能性。残神(コスモス・ボルト)。禁手に至ったがゆえに余ったリソースを組み立てる、神器使いの新たなる手札。

 

 使える手合いは極僅かだが、リュシオンなら絶対に到達するだろう。既に習得している可能性だって普通にある。

 

 はぁ。これってもしかすると、かなり難易度が高い試合になるんじゃないか?

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃、リアス・グレモリーは一人の老人と向き合っていた。

 

「お久しぶりです、ヴァスコ・ストラーダ助祭枢機卿猊下」

 

「はっはっは。リアス嬢も久しいですな」

 

 にこやかに言葉を交わし、リアスは小さく苦笑を浮かべる。

 

「まさかクーデターを起こした咎が降格で済むとは、ウルバヌス二世はここまで読んでいたのかしらね?」

 

「そうですな。よもや枢機卿の一人として残れたなど、信じられませんぞ」

 

 ……クーデターの旗振り役となった者達は、三人そろって降格処分にとどめられた。

 

 司教枢機卿だったテオドロ・レグレンツィ及び司祭枢機卿だったストラーダは助祭枢機卿にとどまった。助祭枢機卿だったエヴァルド・クリスタリディこそ枢機卿を除名されるが、それでも立ち位置としては高い水準を位置している。

 

 これはひとえに、クーデターが全く異なる異常レベルの事態になったことが大きい。ことストラーダとエヴァルドは、事態解決の為に動いてくれたこともあって減刑が大きく働いていた。

 

 あまりにもウルバヌス二世が大ごとにしてくれたこともあり、結果的にヘイトまで殆ど持っていった形なったのも大きい。残された戦士達の慰撫を兼ね、戦士達の尊敬を集めるストラーダやクリスタリディを残す選択肢をとったこともある。

 

 ……だが同時に、両者はアザゼル杯に参戦していない。

 

「さて、私をスカウトにしたということでよろしいかな?」

 

 そう告げるストラーダは、しかし寂しげに首を横に振った。

 

「だが、私は参戦する気はないのだよ。今の強い若人との戦いに、心が沸くほどには戦士ではあったのだが―」

 

「―それに向き合える状態ではないと、そうおっしゃっていると伺いました」

 

 リアスが遮るように、その理由を語る。

 

 そしてその上で、リアスはアタッシュケースを取り出すとそれを開く。

 

 そこに在るのは、デュランダルと酷似した一本の聖剣。

 

 それを見て、ストラーダは僅かに目を見開いた。

 

「これは、デュランダルⅡの改良型かね?」

 

「いえ、改悪型といえるでしょう」

 

 リアスは首を横の振りながら、そう告げる。

 

 意図を理解しきれないストラーダに、リアスは苦笑を浮かべていた。

 

「各勢力の星辰体(アストラル)研究技術。祐斗の聖魔剣の力。更に朱乃を経由して協力を取り付けた神道の鍛冶神に、小猫の仙術やギャスパーの魔法知識を掛け合わせ、完成したデュランダル・メテオと名付けました」

 

 そう語るリアスは、表情でストラーダに握ることを促す。

 

 デュランダルメテオを助かめるように、ストラーダは柄を握って軽く確かめる。

 

 本来のデュランダルのように手に馴染む。それを理解したストラーダは、しかし次に悟った事実に戦慄すら覚える。

 

「……もしや、これは……っ」

 

「その通り。これがあれば、貴方は自分の懸念を乗り越えられると思いませんか?」

 

 

 

 

 

 

 のちにストラーダは、これを「悪魔の微笑」と語ったという。

 

*1
最低限の画像修正はしている




 さぁて、この章も折り返し地点を超えたあたりです!
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