混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部 作:グレン×グレン
和地Side
さて、そんなこんなで今度はリアス先輩の試合だ。
相手は「巨人達の戯れ」チーム。このアザゼル杯における優勝候補の一角だ。
アースガルズ二代目主神ヴィーダル。オリュンポス二代目主神アポロン。更に魔獣達の王たるテュポーン。そんなとんでもない連中がチームで参戦した、欧州の地獄軍団。
……もうちょっと手加減という概念を覚えろというか、次からはアザゼル杯に階級制を設定するべきではなかろうか。これ、どう考えても反則一歩手前だろ。
お祭りと言っても限度がある。この点、異形は緩いからなぁ。人間社会とは一線を引いた付き合いが求められそうだな、オイ。
そしてそんな試合を―
「しっかし、リアス先輩達は勝てるのかね?」
「どうかしらね。まぁ、そう簡単には負けないでしょう」
―カズヒと一緒に見ようとしている!
ちなみにお風呂だ! 二人して裸だ!
わーい! こういうのすっごくやってみたかった! うっわーい!
もうテンションが爆上がりである。こういうのを凄くやってみたかった感じがある。
今日は我が世の天国だーい! ノリノリで試合観戦しちゃいまっす!
そんな風に俺がはちきれんばかりの幸福感に震えていると、カズヒがこてんと俺の方に頭をのせてきた。
……いやっほぉう!
「さて、相手は主神クラスが合計三名。他のメンバーも相応のポテンシャルがある以上、優勝候補になるのも当然ね」
そんなことを言いながら、体重を預けてくれることに感謝感激雨あられ。
だが実際、優勝候補は伊達ではない。
同じく優勝候補最有力のヴァジュラチームも、帝釈天及び四天王の鬼畜コンボだ。……もうちょっと容赦とかありませんか、これ?
次回以降はもうちょっとチーム編成に厳しいところが来そうだな。もしくは強力すぎるとハンデが発生するようにするべきか。
改めて言うけど、これ絶対階級制というかランク制度を作った方がいいだろう。今後においては必須かもしれない。
ま、それはともかくだ。
「それをリアス先輩がどう食い破る気なのか……見ものだな」
「同感ね。例のミスターブラックといい、伏せ札の一つ二つは明かす必要になりそうだけれどね」
そこは同感。
ミスターブラックは未だ試合に参加していないが、流石に優勝候補との戦いでは出さないとまずいだろう。
どうも、リアス先輩たちで余裕をもって勝てると踏んだ試合は参加しない方針と思われる。裏を返せば、相当のバトルジャンキーという事だろう。その上でアザゼル杯換算の8駒といい、主神・天龍・超越者クラスといったところなのだろうか。
そう思った時、会場に両チームが入ってきた。
……………。
数秒間、俺は目を疑ったりしている。
ついでに言うと、カズヒも二度見していた。
え、どういうこと!?
イッセーSide
「ど、どうなってんだぁああああああああっ!?」
俺は思わず、VIP席で絶叫した。
え、ちょっと待って? マジでちょっと待って!?
ちなみに、VIP席にいるチームメンバーも、大なり小なり驚いている。
いやいやいやいやと言いたくなるっていうか、ちょっと待ってほしい。
「クロウ・クルワッハ殿ですと!?」
「げ、げげげ猊下ぁ!?」
ボーヴァとゼノヴィアの絶叫も当然だよ。
二人も出ている上に、二人ともヤバいんですけど!?
『な、ななな……なんとぉ!? リアス・グレモリーチーム! メンバーに伝説の邪龍たるクロウ・クルワッハと、教会の伝説たるヴァスコ・ストラーダ枢機卿を引き連れたぁあああああっ!?』
実況の人も驚きを隠せてない。そりゃそうだろう。
え、何あの取り合わせ。というより、相手の方々も結構面食らってるし。
『……ガッハハハハハハハハッ! 我らと戦うなら札がいるとは思っていたが、楽しませてくれるではないか!』
『なるほど。ミスター・ブラックの方はクロウ・クルワッハということか。確かに天龍の域に届いたとされる彼なら、この大会でも駒価値8は狙えるだろう』
『いいじゃねえか。思った以上に楽しめそうだな、こりゃ』
テュポーン、アポロン神、ヴィーザル神の三名は気を取り直して楽しそうにしているけど、周りのメンバーはちょっと引いている人もいる。
ですよね~。いやちょっと待ってって感じだよ。
というより、土壇場であのストラーダ猊下を引き入れたのか。リアスって商談が上手だと思ってたけど、よくできたもんだよ。
「うっそ~。猊下って教会や天界のチームから要請されても断っていたっていうのに?」
イリナが信じられない感じになっているけど、まさにそんな感じだ。
どういう方法で了承させたんだよ。俺の主にして恋人は、ちょっと怖いぐらい才能を見せておりませんか!?
『……おっと。試合ルールはこれまたライトニング・ファストとなっております! これはどうなるか見ものです!』
そして速攻勝負! これ、ちょっととんでもないことになるんじゃないか!?
祐斗side
試合時間が短いだけあり、インターバルになる時間も短い。
とはいえ、だ。
「では、貴方は誰と戦いたいかしら?」
「では、テュポーンにさせてもらう」
リアス姉さんが尋ねれば、クロウ・クルワッハは即座に答えた。
「フェンリルと並び称される魔獣の頂点。いうなれば魔獣における二天龍の領域だ。俺が天龍の域に届いているか、試すにはちょうどいい相手だろう」
クロウ・クルワッハはチームメンバーだけど、彼を細かく指示で縛ることはできない。
そういう契約だし、リアス姉さんもその方が本領を発揮すると考えている。
彼が兵士の駒なのも、昇格を使わなければ駒の影響を受けないからだ。彼は駒の力を利用するより、それに縛られない己の強さだけで挑むことを要望したからね。
それでも十分すぎるだろう。ドラゴンの高みは縛ろうとしても上手くいかないしね。彼ほどの戦力を得られるのならば、それが最適解だし必要経費でもある。
そして、リアス姉さんは次にストラーダ猊下の方に向く。
「猊下は誰がいいかしら?」
「ふむ。私はあくまで貴殿が率いるチームのメンバーだ。方針ぐらいは示してくれたまえ」
と、こちらはリアス姉さんを立てる方針だ。
ただ同時に、それだけではないだろう。
配下をどううまく使うか。そういう面を見てるとともに、鍛える方針でもあるようだ。
ふふ、こちらもなかなか厳しいようだね。
そんな風に促され、リアス姉さんは口元に指を当てる。
「……順当にいけば、二代目主神であるヴィーザル様かアポロン様ね。となると……」
そして少し考えこんだリアス姉さんは、口元に笑みを浮かべた。
「……よし、決めたわ」
その方針を聞いて、僕達は苦笑を浮かべた。
どうやら、グレイフィアさんに意趣返しをするつもりらしい。
僕らの主は、強く頼もしくそして恐ろしいところもあるお方だね。
今回は短めでした。
だが、カズヒも二度見する超越レベルの隠し玉二人。しかも片方はちょっと魔改造されておりますですハイ。
さぁ、次回はもうちょっとお待ちください!