混沌世界のプロローグ―好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話・第二部 作:グレン×グレン
それはともかく祝勝会の始まりです!
祐斗Side
「では、リアスの勝利を祝って……乾杯っ!」
『『『『『『『『『『乾杯っ!』』』』』』』』』』
イッセー君が音頭を取り、僕達は祝勝会を開いていた。
何度も何度もやっていると疲れるけど、大一番を超えた時ぐらいはね。それも優勝候補相手なんだし、これぐらいはした方がいいだろう。
二代目主神二柱に魔獣の王。そんな規格外の戦力を相手に、僕達は判定勝ちに持ち込めた。
できることから真っ向から打ち倒して勝ちたかったけど、流石にそれは望みすぎだろう。
でもまぁ、いい気分だ。
「やったじゃねえですか、祐斗先輩! 女神アルテミスに今代のブリュンヒルデを相手にしてオフェンスで翻弄とか、尊敬しますぜ!」
「そうですね。先輩達が戦果を挙げると、私達もそんな人の後輩で少し鼻が高いです」
「ありがとう、二人とも」
僕はそう答えると、注いでくれたジュースを飲みながら二人のコップにもジュースを注ぎ返す。
「そういえば、二人はどうなんだい? 次は九成君達との試合だけど」
僕がそう返すと、二人とも不敵な笑みを浮かべている。
「無様な試合はしやせんぜ? なにせ、俺もルーシアもオカ研のメンバーなんですからねぃ?」
「兄に頼り切るような無体はしません。勝つ気でいきます!」
二人とも、本当に成長しているよ。
これまでの戦いでも強くなり続けてきたし、これはいい試合が見れそうだ。
「楽しみにしているよ。いい試合が見れると期待してる」
僕はそう返しながら、ちらりと視線を離れた方に向ける。
向こうでは九成君が、ギャスパー君と話している。
このあと少しすれば、今度は九成君の試合だ。
教会が誇る最強格の一人、リュシオン・オクトーバー。
ルーシアさんやアニル君も更に強くなり、全体的に強化されている。
そんな中、彼はどう戦うのだろうか?
ふふ、我ながら少し楽しみになっているね。
「健闘を祈るよ。まぁ、九成君に対してもだけどさ」
さて、彼らはどう戦うのかな?
イッセーSide
「……さて、中々大健闘だったじゃない」
「ええ、ありがとう。最も、歯切れの悪い決着だけどね」
と、カズヒにジュースを注がれながら、リアスはちょっと苦笑していた。
まぁ、フィールドが破壊されたことによる判定に移行してたからなぁ。そういう意味だと、ちょっと歯切れも悪くなるか。
でも、十分なんてレベルじゃない戦いぶりだった。判定とはいえ、優勝候補にギリギリで勝利したわけだしな。
「リアスは十分凄いよ。今の俺だと、チームでも勝てるビジョンが浮かばないからね」
ホント、言ってる場合じゃないんだけどまずいんだよなぁ。
正直、本当に頭を抱えたい。
だって、優勝候補の本気バトルを最近見せつけられてるもん。主神クラスが出張るレベルの激突を見せられると、俺たちが勝てるのかちょっと不安になるし。
仮面ライダーになったグレイフィアさんや、龍王の鎧をつけたヴィーザルさん。真っ向から戦って勝てる気がしないっていうか、返り討ちに遭うビジョンがありありを見えるぐらいだしなぁ。
いや、俺もリゼヴィムやアポプスを何とか打倒したけど。でもそれは龍神化あってのことだ。命の危険があるからとても使えない現状だと、手札がない。
せめて疑似龍神化がもっと長ければいいんだけどなぁ。一分も持たない状態だと、どうしようもないところがある。部分龍神化でも限界があるからなぁ。
何とか新技か新境地に到達したい。俺もだけど、仲間達も更に強くなる必要があるんだよなぁ。
そう思うと、ちょっとしんみりしてしまう。
う~ん。ここは新しいアプローチでもした方がいいんだろうか。一度真剣に、教会の戦士達に師事でも仰ぐべきかなぁ?
「……ま、大活躍なのは本当だよ。俺もなんかお祝いした方がいいかな?」
と、俺が気づかれないうちに誤魔化すのも込みで言った時だ。
「なら処女でも貰っておきなさいよ。周りの妨害は私が潰すから」
……何をおっしゃってますか、カズヒ様。
「またその話? ちょっとごり押し気味じゃないかしら?」
リアスも半分呆れてるけど、ちらちら俺の見てきているのは半分乗り気ですよね?
俺も乗りたいビッグウェーブですけど! そろそろエッチしたいですけど!?
「……一応聞くけど、本気か?」
「本気よ本気。というか、遅いぐらいでしょうに」
俺にため息で返したカズヒは、割と真剣な表情だった。
「いつまでもイッセーが童貞なのもあれでしょう。私達も気が引けるから、回数控えめだし」
………あ、そっか。
俺、童貞。九成、非童貞。それが現実だった。
五秒後、俺は崩れ落ちた。
「ほら。イッセーも刺激したら落ち込むんだからさっさと互いに卒業しなさい」
「カズヒ、貴女って最近なりふり構わなくなってないかしら」
俺だってなりふり構いたくないよぉおおおおおおおっ!
Other side
「奮闘、おめでとうございます猊下」
「凄かったです猊下! ああ、主よ!」
子供のようにはしゃぎながら、自分の健闘を褒め称えるゼノヴィアとイリナ。
その姿に微笑みを浮かべながら、ヴァスコ・ストラーダは二人の頭をなでる。
「ふふふ、これぐらいはしないといかぬからな。鳴り物入りで、超常の戦いを憂いなく行わせてくれるのだから」
そう語るストラーダは、持ち込んだ新たなる愛剣もなでる。
デュランダル・メテオ。ストラーダ専用にリアス達までもが手を貸して完成させた、新しいデュランダル。
その刀身を見て、ゼノヴィアはふと気づいたことがある。
「その剣、デュランダルとは材質が違いますね?」
「本当ね。これ……どんな合金かしら?」
二人が首を傾げるのも当然だろう。
デュランダル・メテオはストラーダ専用に鍛え上げられた、新たなるデュランダル。必然として、その材質の違いこそが最大の肝といえるのだから。
そして、ストラーダからしても隠すほどのことでもない。
「このデュランダル・メテオは、星辰奏者たる私ように設計された物でな。簡単に言うと、新たなる星辰体感応合金といえるものだ」
「そうなのですか? ですが、新しい星辰体感応合金ならもっと広まりそうですね?」
イリナがそう反応するが、ストラーダは静かに首を振る。
「そうはならぬだろう。この合金は、アダマンタイトと比べても星辰体との感応面では劣っているのだから」
「「え?」」
思わず首を傾げる二人の後ろから、覗き込む姿があった。
「……あぁ。そうい事ですかぁ」
リーネス・エグリゴリは、一目見たことでその本質を掴み取った。
「つまりこの剣は、猊下の星辰光を弱体化させる星なんですねぇ。」
「ど、どういうことだ!?」
一瞬で理解したリーネスに、ゼノヴィアは思わず詰め寄った。
アダマンタイトを使う時よりも星辰体が弱体化してしまう。それに意味があるのかどうか。
だが、リーネスは小さく苦笑をしながら指を一本立てる。
「簡単に言うとねぇ。この剣は所有者の星の出力や収束性を下げることで、効果を落としているのよぉ」
その言葉に、ゼノヴィアもイリナも一瞬分からなかった。
だが、すぐに思い至る。
そもそも、ストラーダの星は肉体を若返らせる。これにより二十代の肉体を取り戻すという点で、ストラーダが使う際の凶悪性が際立つと思われている星だ。
だがストラーダにとって、二十代の若さは精神に悪影響を与える物。彼はそれを全盛期とせず、精神と肉体の釣り合いをとれる50代が最適と見ている。だが、星の出力調整ができないアダマンタイトでは、50代の肉体は星の持続時間が切れた一瞬だけの奇跡だった。
つまるところ、このデュランダル・メテオは「ストラーダにとって微妙な星を、弱体化と引き換えに最適化させる発動体」としての機能が盛り込まれている。
それに気づいた二人に、ストラーダは苦笑を浮かべながら頷いた。
「この剣は、正真正銘私に最適化された改悪型だ。ただ発動体としての機能を組み込んだモデルや、純粋に新しく作られたデュランダルではない」
そう告げ、しかし笑顔をもって断言する。
「だが、このデュランダル・メテオなら私はすべてを切れるだろう。……そう、インドラであろうと諸君が愛する赤龍帝だろうと、な」
その言葉に、二人はすぐに意識を切り替える。
そこに在るのは明確な戦意。挑戦者としてのそれではなく、対抗者としてのそれだ。
「「では、その時は容赦なく」」
その返答に、ストラーダは力強い頷きをもって返す。
「よかろう。お互いに死力を尽くそうではないか?」
「あららぁ。では、私も新型プログライズキーでも用意しましょうかぁ」
リーネスも楽し気に微笑みながら、和やかな時間は過ぎていった。
逆に考えるんだ。「出力が調整できないから若返りすぎてしまう」のなら「いい感じの年齢になるように出力そのものを下げればいいんだ」とね?
ということで、ストラーダ弱体化による超強化。
ストラーダの星はストラーダにとって「若返りすぎる」という点で微妙な星辰光。なので若返る度合いそのものを下げるために、アダマンタイトの下位互換を用意するという暴挙によって解決を図ったのがこのデュランダル・メテオです。
普通なら弱体化以外の何物でもありませんが、ストラーダにとっては真の全盛期を長時間維持できるという点でそれを補って余りある。ついでに言うと星辰光を発動し続けているので、当然ですが原作より一歩上となっております。