転生したらブラッド族だった件   作:仮面大佐

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第3話 ドワーフの王国にて

 俺たちは、アメルド大河に沿って、ドワーフの王国へと向かう事になった。

 その際に、嵐牙狼族に乗り、ドワーフの王国を目指していた。

 嵐牙達のスピードは異常に速く俺はリムルと同様に『粘糸』を使って固定していた。

 そうしないと、振り落とされる恐れがあるからだ。

 一瞬ゴブタの方を見たら、顔がスゴいことになっていた。

 まあ、何とか耐えてくれ。

 ちなみに、リムルは俺の前に座っていた。

 嵐牙には、俺とリムルの二人を一緒に乗せて申し訳ないと謝った。

 嵐牙は。

 

嵐牙「いえ!お気になさらず!」

 

 そう言ってくれた。

 しばらく進んで、夕方になったので、一旦休憩する事に。

 その際、俺とリムルは気になる事があったので、リグルに質問をする。

 

リムル「なあリグル、君のお兄さんは誰に名前を貰ったんだ?」

リグル「はい!兄はゲルミュッドという魔人に名前をもらいました。」

エボル「ゲルミュッド?」

リグル「はい。魔王軍の幹部で、見どころがあるから、と。」

エボル「そのお兄さんは、進化してたのか?」

リグル「いえ、今の我々ほどの変化はありませんでした。」

 

 どうやら、名付けによって進化するのだが、それは、名付け親によっては、どの程度か変わってくるのだろう。

 それにしても、魔王軍か。

 

エボル(この世界にも存在するのか。俺たち、人間から敵視されないよな?)

 

 どっちにせよ、関わると面倒な事になりそうだな。

 極力、関わらない様にしないと。

 リムルは、嵐牙の方へと向かっていった。

 気になる事があるそうだ。

 その間、俺は考えていた。

 現状、変身出来るのは、俺だけだ。

 もしかしたら、他の仮面ライダーに変身する人が現れるかもしれない。

 翌日、再び嵐牙達に乗って、先へと進んでいく。

 その夜、俺たちが肉を食べてる中、リムルはゴブタに質問をする。

 

リムル「そういえばゴブタ、ドワーフの王国ってどんなところだ?」

ゴブタ「ハッハイッス、正式には『武装国家ドワルゴン』と言うっす。天然の大洞窟を改造した美しい都っすよ。ドワーフだけでなく、エルフや人間も多いことで有名っす。」

リムル「エルフ!」

エボル「………エルフか………。」

 

 俺が突然エルフの名前を叫んだリムルと同じ事を考えていると、ゴブタは言葉を紡ぐ。

 

ゴブタ「ドワーフ王、ガゼル・ドワルゴは、英雄王と呼ばれる人物で、国民からも慕われてるんす。」

エボル「でも、ドワルゴンって、魔物の俺たちが入っても大丈夫なのか?俺の見た目は、人間だけど。」

リグル「その心配はいりません。ドワルゴンは中立の自由貿易都市。王国内の争いは、王の名に於いて禁止されております。」

エボル「へぇ…………。」

リグル「それを可能としているのは、武装国家ドワルゴンの強大な軍事力です。この千年、ドワーフ軍は、千年無敗なんです。」

エボル「千年………。」

 

 なるほど、その軍事力があるから、ドワーフ王の不興を買おうとするアホは少ないって事なのか。

 すると、妄想から復活したリムルが、口を開く。

 

リムル「じゃあ、自分からちょっかいを出さなければ、大丈夫かな。」

ゴブタ「自分が行った時は、門の前で絡まれたっすけど………。」

リグル「トラブルなんて、起こらないですよ。」

 

 おい、今、フラグが立ったぞ。

 ものすごく嫌な予感がするぞ。

 俺は、全ての知識と相談して、エボルボトルやフルボトルを作っておいた。

 あとは、変身用のガジェットも。

 ちなみに、エボルドライバーはあるのだが、まだ力が足りない為、使えない。

 翌日、俺たちは、武装国家ドワルゴンへと到着した。

 本来、徒歩だと2ヶ月はかかるのだが、嵐牙達のおかげで、3日で走破した。

 その後、ドワルゴンには、俺とリムルが、案内役としてゴブタを連れていくことを言った。

 

リグル「る、留守番………ですか?」

エボル「悪いな。流石に大勢で行っちゃうと、悪目立ちするからな。」

リムル「ここから先へは、俺とエボルと案内役としてゴブタを連れて行く。」

リグル「しかし………。」

ゴブタ「大丈夫っすよ!」

嵐牙「我が主人達………。」

エボル「心配すんな。」

 

 そうして、リグル達は、俺たちを見送ってくれた。

 俺たちは、ドワルゴンに入る為の列に並ぶ。

 

リムル「ずいぶん厳しいチェックだな?」

ゴブタ「ハイっす、でも中に入った後は自由に動けますけどね。」

エボル「そうか。」

 

 すると、背後から声が聞こえてくる。

 

冒険者「おいおい!」

「「「ん?」」」

冒険者「魔物がこんな所に居るぜ。」

冒険者「まだ中じゃねぇし、殺しても良いんじゃねぇの?」

 

 うわぁ、フラグ回収しちゃったよ。

 さて、どうにかしますか。

 

エボル「ゴブタ。」

ゴブタ「はっ、はいっす!」

エボル「俺とリムルがどうにかするから、ゴブタは後ろを向いててくれ。」

ゴブタ「はいっす!」

エボル「リムル、前に出るぞ。」

リムル「ああ。」

 

 俺とリムルは、前に出る。

 少し、挑発するとするか。

 

エボル「おい、そこの三下冒険者ども。」

冒険者「さ、三下!?」

エボル「俺たちを甘く見ない方が良いぞ。」

冒険者「いや、片方スライムだろうが!」

リムル「ククク………。いつから俺がスライムだと勘違いしていた?」

冒険者「違うってんなら、さっさと正体を見せな!」

リムル「見せてやろう!この俺の真の姿(嘘)を!」

 

 すると、リムルが黒煙に包まれ、巨大な嵐牙に似た嵐牙狼族になる。

 

エボル(アレって、嵐牙狼族(テンペストウルフ)か?)

全ての知識『否。アレは、黒嵐星狼(テンペストスターウルフ)です。』

エボル(え?何か進化してるし。)

 

 冒険者は、逃げるかと思ったが、逃げなかった。

 

冒険者「どうせ、大した事ないだろ。」

冒険者「おい!お前らも来い!五人でやっちまうぞ!」

エボル(仲間増えた!)

 

 そして、その五人が、俺たちに攻撃を仕掛けてくるのだが、ダメージは無いが、ウザい。

 ちなみに、俺は躱している。

 すると、リムルがイラついたのか。

 

リムル「お前ら、良い加減にしろ!!」

 

 スキル、威圧を発動して、冒険者をビビらせて逃そうとしたが、冒険者は気絶して、後ろの方を見ると、関係ない人たちも巻き込まれていた。

 俺とリムルは、事の重大性に気付き、思念伝達で話し合う。

 

リムル『なあ、エボル。これ、やらかしちゃったかな………。』

エボル『絶対、やらかしただろ………。』

全ての知識『威圧の効果を報告します。逃走20名、錯乱74名、失神98名、失禁38名。』

エボル(いや、今は報告してる場合じゃないから………。)

兵士「こらー!そこのお前らー!!」

エボル(ゲッ………。)

 

 すると、ドワーフの兵士が、俺たちの元にやって来る。

 すぐにリムルは擬態を解除する。

 

兵士「………スライムに、人間?」

「「…………テヘペロ!」」

 

 俺たちはそんな対応をするが、投獄されてしまった。

 リムルは、スライムという理由で、樽にぶち込まれた。

 俺とリムルは、カイドウというドワーフに事情を説明する。

 

エボル「…………という訳で、俺たちは喧嘩を売ってきた奴に、その喧嘩を買っただけです。」

リムル「うるさくして、すんませんした!」

カイドウ「うん、まあ目撃者の証言と完全に一致するな。」

 

 どうやら、理解してくれた様だ。

 すると、カイドウの部下が入って来る。

 

部下「隊長、大変だ!鉱山でアーマーザウルスが出て、鉱山夫が何人も怪我を負ったそうだ!」

カイドウ「何だと!で、アーマーザウルスは?」

部下「そっちは討伐隊が向かったから大丈夫!けど怪我が酷い上に、回復薬も戦争の準備の為とかで殆ど備蓄がない!」

カイドウ「回復術師は?」

部下「それが討伐隊と一緒に行って見習いしか…………。」

カイドウ「くそ!」

 

 どうやら、大変な事になったらしいな。

 俺とリムルは、話し合う事にした。

 

エボル『なあ、どうする?』

リムル『俺たちの回復薬を提供するか。』

エボル『だな。』

 

 リムルは、牢屋から出て、カイドウに話しかける。

 ちなみに、俺はリムルが入っていた樽に、リムルから預かったのと俺が作った回復薬を入れていた。

 

リムル「旦那、旦那。」

カイドウ「あっ!おい!何勝手に出てんだお前!」

リムル「まあ、まあ、それどころじゃないんでしょ?これ、必要じゃないですかね。」

 

 リムルが、俺が入れた回復薬が入ってる樽を指差す。

 

カイドウ「それは?」

リムル「俺たちが作った回復薬だ。」

エボル「飲んで良し、かけて良しの優れものだ。」

 

 俺たちは、そう言う。

 まあ、ヒポクテ草から抽出された99%のポーションだ。

 効果はあるだろう。

 カイドウは魔物からの提供物を信じて良いのか、悩みながらみていた。

 だが、すぐに牢の中に入り、樽の蓋を勢いよく叩き閉め担いだ。

 

部下「隊長マジですか?そいつら魔物ですよ!?」

カイドウ「うるせぇ!さっさと案内しろ!お前、牢の中で大人しくしてろよ。」

リムル「ああ。」

 

 そうして、カイドウは出て行った。

 俺たちは、暇潰しをしていた。

 といっても、粘糸であやとりをしたり、いつまでも寝ているゴブタを宙吊りにしたりしただけだが。

 ていうか、ゴブタの奴、随分と図太いな。

 しばらくすると、カイドウが、三人のドワーフを連れて戻ってきた。

 

カイドウ「助かった!ありがとう!!」

エボル「いえ、当然の事をしただけです。」

ドワーフ「イヤ!あんたらがいなかったら死んでた!ありがとう!」

リムル「いえいえ!」

ドワーフ「今でも信じられんが、千切れかけてた腕が治ったよ!」

エボル「良かったですね。」

ドワーフ「………ウン………ウン……ウンウン。」

((何か言えよ!))

 

 その後、俺たちは釈放され、カイドウがとある家に案内した。

 その際に、シチューとパンをご馳走になった。

 

カイドウ「それにしても、あんなすげぇ薬は初めて見たぜ。礼と言っちゃあ、何だが、俺に出来る事なら、何でも言ってくれ。」

エボル「リムル。」

リムル「ああ。それなら………。」

 

 俺たちは、食事を食べながら答える。

 それは、俺たちの村に来てくれる技術者が欲しいという事だ。

 ちなみに、その際に俺の種族が人間ではなく、ブラッド族という新たに生まれた種族であると話した。

 それを聞いたカイドウは。

 

カイドウ「なるほど………。そういう事なら、腕の良い鍛治師を紹介しよう!」

リムル「それは助かります!」

エボル「ありがとうございます。」

カイドウ「礼なぞ不要だ!任せとけ!」

 

 そうして、俺たちは1日泊まり、翌日、カイドウの案内の元、その鍛治師の元に。

 ちなみに、ゴブタは放置してある。

 いつまでも起きないから。

 カイドウに案内される中、俺たちはドワルゴンの風景を見ていた。

 やはり、ゴブリン村と比べても、随分と文明的だな。

 リムルは、所々に置いてある薄らと光ってる剣を指差す。

 

リムル「おいエボル。この剣光ってるぞ。」

エボル「本当だ。綺麗だな。」

カイドウ「あ、それそれ。今から会う鍛冶師がそれを打ったヤツだよ。」

 

 カイドウのから製作者を聞き、やがて紹介してくれる鍛冶師の店に着いた。

 

カイドウ「ここだよ。腕は保証するぜ。兄貴、いるか?」

「「兄貴?」」

 

 俺たちが首を傾げながら入ると、剣を打っているドワーフが居た。

 

???「カイドウか?少し待ってくれ。」

カイドウ「ああ。」

「「お邪魔しまーす。」」

カイドウ「カイジンだ。俺の兄貴だ。」

 

 おお、いかにも頑固一徹みたいな人だ。

 すると、奥から昨日助けた三兄弟が出てきた。

 ちなみに、カイドウさんが教えてくれて、長男のガルム、次男のドルド、三男のミルドだそうだ。

 

「「「あっ!」」」

「「あっ。」」

 

 その声に、カイジンも俺たちに気付いたのか、視線を向けてくる。

 

カイジン「………スライムに、人間?お前達、知り合いか?」

ガルム「カイジンさん、このスライムと人ですよ!」

ドルド「昨日、大怪我をした俺たちを助けてくれたのは!」

ミルド「ウンウン!」

カイジン「おお、そうだったのか!」

 

 カイジンはそう言うと、作業を止めて、俺たちの前に座って、頭を下げる。

 

カイジン「ありがとう。感謝する。」

エボル「いえ、当然の事をしたまでですよ。」

リムル「いやいやそれほどでもないよなーあるよなー………。ハッハッハッハッハ!」

カイジン「そこの兄ちゃんは、人間なのかい?」

エボル「ああ、ブラッド族っていう、ジュラの森で生まれた、新しい種族です。見た目は、人間ですけど。」

カイジン「なるほどな………。それで、何の用で?」

 

 俺たちは、事情を話した。

 それを聞いたカイジンは、難しい顔をする。

 

カイジン「話は分かった。だが、すまん。今、ちょっと立て込んでてなぁ………。どこぞのバカ大臣が無茶な注文をしてきてなぁ………。」

エボル「無茶な注文?」

カイジン「………戦争があるかもしれないって、ロングソードを20本。それを今週中に作れってなぁ………。まだ一本しか出来てないんだよ、材料が無くて。」

カイドウ「だったら、無理だって言って断ればよかったじゃねぇか。」

リムル「ご尤も。」

 

 カイドウの言葉にリムルが頷いていると、カイジンが少し口を荒げる。

 

カイジン「馬鹿野郎!俺だって言ったよ、無理だって!そしたら、クソ大臣のベスターが………!『おやおや、王国でも名高いカイジン様ともあろうお方が、この程度の仕事も出来ないのですか?』………なんてほざきやがるんだ!許せるか?」

 

 確かに、典型的な嫌な上司って感じだな。

 どこの世界も、人間関係ってのは、大変なんだな。

 

エボル「材料が無いって?」

カイジン「ああ。魔鉱石っつう、特殊な材料が必要なんだが………。」

ガルム「昨日、俺たちが掘りに行ったんだが………。」

ドルド「甲殻トカゲ(アーマーサウルス)が出てなぁ………。」

ミルド「ウンウン。」

リムル「なるほど………。」

 

 ていうか、ミルドの奴、本当に喋らないんだな。

 俺がそう思ってる中、ドワーフ三兄弟は、事情を説明する。

 

ガルム「どちらにせよ、あの鉱山は殆ど掘り尽くしてて………。」

ドルド「もう、残ってない様だ。」

ミルド「ウンウン。」

カイジン「しかもなぁ………例え材料があっても、20本打つのに、2週間はかかるんだよ!………なのに、あと五日で王に届けなければならない。国で請け負い、各職人に割り当てられた仕事だ。出来なければ、職人としての資格の剥奪もあり得る。」

カイドウ「兄貴………。」

 

 カイジンの言葉に、カイドウは呆然とする中、俺は、とある言葉が引っかかっていた。

 

エボル(あれ?魔鉱石って………。)

全ての知識『解。マスターと個体名リムル=テンペストが、洞窟にて集めていた鉱石です。』

エボル(ああ!あれか!)

 

 思いついた俺は、リムルと思念伝達で話し合う。

 

エボル『リムル!魔鉱石をカイジン達に渡すぞ!』

リムル『そっか!俺たち、集めてたもんな!』

 

 すると、リムルが笑い声を上げる。

 

リムル「ふっふっふっ………はーはっはっはっはっ!!」

カイジン「………?」

 

 カイジンが訝しげな表情を浮かべる中、俺とリムルは、魔鉱石もとい、魔鉱塊を取り出す。

 ちなみに、魔鉱塊は、俺は余分に多く集めておいた。

 ドライバーや武器の作成に使えるかもと思ったからだ。

 

エボル「親父さん、これら、使えます?」

 

 俺がそう言うと、カイジンは魔鉱塊を見つめる。

 すると、大声を上げる。

 

カイジン「………おいおい!おいおいおいおいおい!!こ、これ、魔鉱石じゃねぇか!しかも、純度が有り得んほど高いぞ!!」

 

 あまりにも珍しいのか、後ろのカイドウ、ドワーフ三兄弟も驚いていた。

 だが、更に驚く事になるだろうな。

 

リムル「おいおい、親父。アンタの目は、節穴かい?」

カイジン「ええっ?」

 

 カイジンは、目につけていたゴーグルを取り外す。

 すると、更に大きな声を出す。

 

カイジン「どわぁぁ!魔鉱石じゃない!既に加工された、魔鉱塊じゃねぇか!!」

エボル「正解。」

カイジン「更に強力な剣を作れるぞ!そんな………この塊全部が………!?こ、これを譲ってくれるのか?勿論、金は言い値で払うぞ!」

リムル「さて、どうしようかな。」

 

 そう言って、リムルは口笛を吹く。

 これも、駆け引きなのだ。

 

カイジン「く!何が望みだ?できることならなんでもするぞ?」

リムル「その言葉を、聞きたかった………。」

 

 リムルは、魔鉱塊の上に乗っかる。

 カイジンは、ジッとリムルを見つめる。

 

リムル「………誰か、親父さんの知り合いで、村まで来て、技術指導をしてくれる人を探して欲しい。」

カイジン「…………そんなことでいいのか?」

エボル「ああ。今の俺たちにとって、衣食住のうち、衣と住が必要不可欠だ。あと、衣類や武具の調達もお願いしたい。」

カイジン「…………お安い御用さ!」

 

 カイジンは、頼もしく胸板を叩く。

 だが、ガルム達が不安げな声を出す。

 

ガルム「だけど………。」

ドルド「今から剣を揃えようとなると……。」

ミルド「ウー………。」

リムル「間に合うのか?」

カイジン「…………まあ、出来るだけやってみるさ。さぁ!すぐ始めるぞ!」

「「おう!」」

ミルド「ウー!」

 

 確かに、材料はあるが、時間がない。

 どうしたもんか…………。

 すると、リムルが動いた。

 

リムル「なあ、さっき、一本だけ作ったとか言ってたけど、それを、見せてくれないか?」

カイジン「ああ。おい!」

 

 すると、ガルムがその剣を見せてくれた。

 店に飾ってあった剣と同様に、光って見える。

 

エボル「なんか、光ってるな!」

カイジン「ああ、魔鋼を芯に使ってるからな。」

リムル「ん?」

カイジン「簡単に言うと、使用者のイメージに添って成長する剣なのさ。」

 

 え、すげぇ!

 つまり、日本刀をイメージすれば、日本刀みたいになるって事か!

 だけど、リムルの奴、どうするつもりだ?

 すると、全ての知識が答えてくれた。

 

全ての知識『解。恐らく、個体名リムル=テンペストは、UQスキル、大賢者の力を使って、たくさん作ろうとしてるのかと。』

エボル『そういえば、そんなスキルがあるって、言ってたな。 全ての知識(パンドラ)さんは、出来るのか?』

全ての知識『解。余裕です。』

エボル『マジか………。』

 

 そんな風に全ての知識と話していると、リムルはその剣を取り込んで、あっという間に量産してみせた。

 

リムル「魔鉱塊のロングソード、20本完成だ!」

「「「「「えぇぇぇぇぇ!?」」」」」

 

 その工房に、四人の職人と一人の兵士の叫び声がこだました。

 その後、鞘をすぐに作って、カイジンはその20本を納めてきた。

 すると、カイジン達に飲みに誘われた。

 

「「打ち上げ?」」

カイジン「ああ!おかげさまで無事に納品できたんだからな!」

リムル「別に良いって………。」

エボル「困っている人が居たから、助けただけだよ。」

 

 俺とリムルが、やんわりと断ろうとすると。

 

ガルム「まあまあ!エルフの可愛い姉ちゃんが沢山いるから!」

リムル「エルフ!」

ドルド「そうそう!夜の蝶って言ってね!若い子から熟女まで!紳士御用達の店さ!」

リムル「蝶………。」

ミルド「ウンウン。」

「「喋れよ!」」

 

 そういうのって、前世で行った事がないんだけど………。

 何せ、そんなとこに行く余裕なんて無かったし。

 

カイジン「おいおい、旦那達が来ないと、始まらないぜ………。」

リムル「ま、まあ、そこまで言うなら………。」

エボル「まあ、お言葉に甘えて。」

 

 まあ、リムルは、エルフに釣られたんだろうけど、俺は、是非と言われたので、乗っただけだ。

 ただ、覚悟を決めないとな………。

 

エルフ「あら!カイジンさん、いらっしゃい!」

エルフ達「いらっしゃ〜い!」

エボル(やっぱりかぁ………。)

 

 やばい、彼女居ない歴=年齢の俺には、刺激が強すぎる!

 でも、まあ、前世で体験出来なかったし、これはこれで良いか。

 そんな感じになっていた。

 

エルフ「ちょっと、この子、かっこいいじゃない!」

エルフ「本当ね!」

 

 そんな風に、近寄ってくるのだが、胸が腕に当たってる………!

 これはこれで、悪くないかもな…………。

 ちなみに、リムルはエルフ達の胸に挟まれてご満悦だった。

 

カイジン「え〜と………。旦那方、楽しんでくれてるみたいで、何よりだ。」

リムル「………そ、そうか?」

エボル「あ、はい。」

 

 カイジンがそう声をかけるが、ドワーフ三兄弟も含めて、ニヤリと笑う。

 俺は、前世では全く縁の無かったこの店を楽しむ事にした。




今回はここまでです。
ドワルゴンに到着して、カイジンと会いました。
エボルドライバーに関しては、まだ使えません。
なので、しばらくはブラッドスタークとして、活動します。
次回で、エボルの運命の人が分かります。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
エボルの運命の人の候補として上がっているのは、ルミナスが上がっています。
もし、ルミナス以外にもこの人が良いというのがあれば、教えて欲しいです。
シズさんは救いますが、どのように救うのかは、秘密です。
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