エデン条約編読み直してます。
「先生…そこの、オレンジジュース…」
「はい。」
「ん…ん…ぷはっ…ありがと。」
オレンジジュースが美味しくなってきた今日この頃。皆様はどうお過ごしでしょうか?私は今日も元気に部屋にこもってゲームをしています、っと。
やあ諸君。私だ。
何?オレンジジュースは時期関係ないだろ?ペットボトルなら尚更?いいんだよ細かいことは。
あ?こう言うのってコーラじゃないのか?って?うるさいうるさい。私は炭酸が苦手なんだ。
「………っ!あー…あのくそ桃緑コンビが…」
「なんか言った?」
「…なんでもない、です。」
さて、今私がいる場所は地面は土にシートを引いただけの暑苦しいテントの中ではなく、かと言って冷たいコンクリートの床の廃ビルの中でもない。
ここは空調が完璧で、温度も適温で、ちょうど良く薄暗い、まさに私の生息地にふさわしい…ように調整してもらったシャーレのビルの一室だ。つまり先生の職場というわけだな。
なぜ、便利屋68所属の私がこんなところにいるのか…気になるところだろう?ああいいさ。答えてやろう。……ん?別にいい?ま、待って。聞いて?そう言わず数百文字くらい読んで?
えー…そうだな。前回…前々回か?の記録で私はトリニティ総合学園のトップ。ティーパーティに所属する桐藤ナギサから依頼を受け、トリニティ、ゲヘナ間の和平。エデン条約の締結までの彼女の護衛を請け負ったわけだ。その後少しトラブルがあったが、まあ別にこれはいい。私としてもあまり思い出したくはないからな。…なんか寒気が……気のせいか。
話を戻すが、こうして彼女の護衛を請け負った私だが、別に私自身がトリニティ総合学園に身を置き続ける必要はないんだ。護衛は掃除屋の機体だけ送ればいいわけで、中身の私がわざわざ出向く必要はないんだ。むしろその方が危険であるし、私の精神面が耐えられないからな。
だがここで一つ問題が発生する。
依頼の期間中、つまり桐藤ナギサの護衛を務める間、私の身は誰が守るのかという問題だ。
これは私が言い出したわけではなく、アル様が言ってくださったことなのだが……私みたいな貧弱な人間がたった一人でテントに残るのは心配とのことだ。
…なんというか…その…心配してくださったことへの感動半分、ちょっとショックだった。事実を突きつけられるのは辛いのだ。
現在の便利屋68事務所は、ゲヘナの僻地にある公園に組み上げたテントだ。未だに予算に合った良い物件が見つからないから仕方がない。もうテント生活にも慣れてきてしまったほどだ。
だがそんなテントがちゃんと家としての機能を果たしているかと聞かれれば怪しいところで、セキュリティはないに等しく、立地もゲヘナということを抜いたとしても治安のチの字もないような所だ。
そしてナギサさんの護衛として掃除屋を出すということは私自身の身を守る自衛手段がなくなるにも等しく、────以前は他の機体もあったがあの一件で全て壊れた。───かと言って便利屋68の方々に護衛として一人一緒に残ってもらうのも、事務所を買うためのお金を貯めるために働く彼女たちの手を煩わせる申し訳なさで私が精神崩壊を起こしそうなので無理。
さあどうする?これからは私も掃除屋と一緒にあの地獄へ通わなければならないのか、となったところで助け舟を出してくれたのがこのお方、先生というわけだ。
あーまじ神。どっかの黒服も変な研究してないでこの聖人を見習ってもろて。
わかる?この優しさ。私なんかのためにシャーレの使われていない一室をわざわざ片付けて、私が使っていた機器の設置まで手伝ってくれて、さらに暇があったら一緒にゲームをしてくれる。しかも私に罪悪感を感じさせないためか仕事のお手伝いだってさせてくれる。あんたほんとに人間か?
とまあ、そんなわけで私はシャーレでかつての再現、引きこもりライフを満喫しているというわけだ。ん?ナギサさんの護衛はどうしたのかって?
それは問題ない。以前、私が作った量産型人形兵に搭載していたAIを見せただろう?あれの、今までの掃除屋の動きを学習させた改良版を掃除屋に積み込んでいるからな。護衛はアレが自動でやってくれるというわけだ。性能はテスト済み。しかもトイレの時も寝る時も、片時も護衛対象から離れるなって命令してあるからな。完璧だ。なんか掃除屋の回線に鬼電がかかってきたが気にしない気にしない。通知オフにした。
「…ふぅ…とりあえず、情報の整理、やっていこう…」
そういって私はパソコンに開かれていたゲームの画面を閉じ、一つのファイルを開く。補習授業部まとめ。要はナギサさんのピックアップした不穏分子たちの情報を独自に集めたファイルというわけだ。
「…おーぷん」
そのファイルに入っていたのは、さらに四つに分けられたファイル。上から順に阿慈谷ヒフミ、白洲アズサ、浦和ハナコ、下江コハル、と書かれている。
「下江、コハル……正義実現委員会…の、下っ端……」
ピンク髪の小柄な1年生。かわいいかわいい後輩さんというわけだ。正義実現委員会所属だが、特にこれと言って特筆するようなことはなく、あえて言えば副委員長と交友関係があるくらい。ナギサさんの言う不穏分子という点は見つからなかったが…まあこれはおそらくゲヘナに対する嫌悪感が目立つ、正義実現委員会及びその副委員長の行動を抑制するための、人聞きは悪いが人質のようなものなのだろうな。
「浦和、ハナコ…巨乳美人…淫乱ピンク……」
これまたピンク髪の二年生。色々でっかいが…ほんとに後輩か?この人。あまりにもデカすぎるし…写真から包容力を感じる…ママァ…
んん!話を戻すがハッキリ言って彼女は不穏分子という言葉の擬人化とも言えるような人物だろう。現在は補習授業部などという名で括られるほど成績がよろしくないようだが、かつては学年トップクラスの成績の持ち主でティーパーティのメンバー入りもほぼ確実視されていたらしい…が、ある日を境にこの有様。礼拝堂に水着姿で訪れたり、校内を水着姿で徘徊したり……なんというか、その、頭痛くなってきた。
「…はぁ…次は、阿慈谷、ヒフミ。」
……なんかさっきのファイルを読んでから彼女の写真を見ると落ち着くな。
えー、うん。特にこれと言った特徴のない少女だな。ペロロ様型鞄に付けられたペロロ様人形が気になるが…まあ、モモフレンズは有名だからな。別に珍しいことでもないだろう。
んと…ナギサさんとの交友関係もあり、関係性は良好。なんで怪しまれているのか、というと…ブラックマーケットへの出入りの噂…まあこれは事実のようだ。実際に彼女と似た格好の生徒の目撃情報があった。ブラックマーケットでトリニティなんてお嬢様学校の生徒は珍しいからな。だが、ブラックマーケットで彼女がしていることと言っても何か怪しい組織とつるんでいるわけでもなく、ただ単にペロロ様グッズの収集が目的のようだ。まあこれもモモフレンズファンというなら当然の行いだろう。何もおかしいことはない。
あとは…彼女と同じトリニティの者と思われる『覆面水着団』のリーダー、ファウストなどという人物の情報が見つかったわけだが…まあ、眉唾物だな。所詮噂に過ぎない。
「そして…白洲、アズサ……」
最後の資料に写っている白髪の少女。その目線はピッタリ、カメラを捉えている。
ああ、そうだな。庇いようがないほど怪しいな。
トリニティ外からの転校生。入学書類に偽装の痕跡あり。成績は良好とは言えないが、戦闘技術だけで言えば非常に優秀。戦闘に躊躇いがなく、実際に幾度か問題を起こしている。私もその一場面を目にしたことがあるが、その闘い方に無駄はなく、ただの学生とは思えないほど研ぎ澄まされていた。戦闘スタイルも、私がかつて裏社会で出会った傭兵たちに似ている。
私の危険度センサーがビンビンと反応している。
正直今すぐにでも手を打ちたくなったほどだが、彼女たちの一件は先生に一任されている。一応忠告はしたが、先生は何か策があるのか「任せて」というだけだ。
…まあ、いいさ。先生は朧げな記憶だが、この世界、この物語において“主人公”という役割を割り当てられた存在のはずだ。故に、彼が危機に陥るようなことは…ない、はずだ。
それにいざとなれば私が助けてあげればいいだけだからな。
さ、今はそんな小難しいことなど考えずゆっくりとこの引き篭もりライフを楽しもうじゃないか。
「先生ー…先生ー?ポテチ…うすしお、あ…る……?」
「ん?先生、あの子は…」
「あ、コモリちゃんごめんね。今先生たてないから…ポテチはそこに…」
ピシャリ
扉を思いっきり閉めた。
「な、ななな、なんで…風紀委員長、が…!?しかも、先生の、膝の上…!?」
やっぱ部屋の外は恐ろしい。私は引き篭もり度を上げ、更なる引きこもりを続行することを誓ったのだった………
その時の私は思いもしなかった。まさか、あんな恐ろしいことになるなんて────…
「ごめんコモリちゃん。先生トリニティに泊まり込む事になったかも。」
「…へぁ?」
私の地獄は始まったばかりだった。
エデン条約とかいうブルアカ屈指の神ストーリーを真面目に描こうとしたらにわかがバレるので干渉はそこそこです。
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